北京冬季五輪にスマホやPCを持ち込むな

支那

ちょっと興味深い記事があったので軽く紹介しておきたい。本当に、開催が出来るのかが少々怪しくなってきた北京冬季五輪だが、それに関連するネタである。

諜報懸念でスマホなど不携行を要請 北京五輪でオランダ選手団

2022/1/13 00:33

オランダ・オリンピック委員会が2月の北京冬季五輪に出場する同国選手に、中国の諜報活動を懸念して携帯電話やパソコンを携行しないように求めたと11日、地元紙が報じた。ロイター通信によると、同紙は情報筋の話としてオランダ・チームは選手らに未使用の機器を用意するとした。

「産経新聞」より

似たような事は参議院議員の青山氏も発言していたが、とにかく個人のデジタルデバイスを支那に持ち込むなと、オランダ政府が指示したということになる。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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五輪でも諜報活動

諜報活動は意外に身近

この話と直接関係があるかどうかは分からないが、イギリスからもちょっと前に支那の諜報活動について突っ込みが入っていた。

英MI6長官「中国、世界で大規模なスパイ活動」

2021年12月1日 0:30 (2021年12月1日 20:18更新)

世界有数の情報機関として知られる英秘密情報部(MI6)のムーア長官は11月30日に演説し、中国の秘密情報機関について「非常に高い能力を持ち、英国をはじめ世界の同盟国や友好国に大規模なスパイ活動を続けている」と語った。中国が必要に応じて武力などで強制的に台湾統一を果たそうとしているとの見解も示し、「世界の平和と安定への深刻な挑戦だ」と警戒感を示した。

「日本経済新聞」より

MI6といえば、イギリスの諜報機関(秘密情報部SIS)の通称である。外国の政治・経済及びその他の秘密情報の収集・情報工作を任務としているので、国家公認のスパイ組織と言っても良いだろう。

アメリカにはCIAがあるし、イスラエルにはモサドがある。ソビエト連邦にはKGBがあって、ロシアになって対外情報庁(SVR)などが後継機関として存在する。日本にも一応、内閣官房とか公安調査庁とか多少、諜報活動をする組織はあるが、他国に比べて規模は小さくやれていることも少ない。

なお、この手の諜報機関は007シリーズのようなスパイの華麗なるアクションをイメージする人が多いかも知れないが、寧ろ地味な情報収集活動の方がメインの仕事である。「スパイ」という言葉が一人歩きしている印象はあるね。

とまあ、イメージに引っ張られる印象のある諜報機関だが、その中でもトップレベルに知名度のあるMI6から「大規模なスパイ活動を続けている」と評価されたのが支那の諜報機関である。

噛みつく支那

ちなみに、支那はこのMI6の長官の発言について、過剰に反応している。

中国政府「大規模なスパイ行為、でたらめな説だ」

2021年12月1日 20:34

中国外務省の汪文斌副報道局長は1日の記者会見で、同国の情報収集活動に関して警鐘を鳴らした英秘密情報部(MI6)のムーア長官の演説について「中国が大規模なスパイ行為を行ったという説は全くのでたらめだ」と批判した。

「英国側関係者の態度は、事実を歪曲(わいきょく)し、イデオロギーの対立を引き起こすことを意図している」とも発言。「中国が軍事力を発展させるのは完全に国家の安全を守るためだ」と強調した。

「日本経済新聞」より

何の説得力もないが、いつものヤツである。

なお、支那共産党も諜報機関と認定できる組織は幾つか持っていて、国家安全部とか公安部とか色々とあるらしいのだけれどその内情は明らかにされてはいない。人民解放軍も諜報機関を持っているようだね。

したがって、大規模な諜報活動をやっていることは確実で、「でたらめだ」と言っても説得力はない。

スマホやPCの持ち込みリスク

さて、そうした国でオリンピックが開催されるというのだが、支那としても通信機器を国内に持ち込まれるのは都合が悪い。

中国では通常ツイッターやグーグル、LINE(ライン)など海外IT大手のサービスを利用できないように規制しているが、五輪関連施設では規制を緩和して閲覧が可能になっている。

「産経新聞”諜報懸念でスマホなど不携行を要請 北京五輪でオランダ選手団”」より

一応、支那国内でも色々と使えますよー、という利用規制緩和をやる方向性で調整しているようだが、残念な事に支那においてスマホを使う、或いはPCを使うという場合には、ネットワークに繋いで海外に接続する前に、支那のネットワークに接続する必要がある。

衛星通信が出来る通信機器は存在するが、少々特殊なデバイスを使う事になる。

3GPPは、Release 15から前進して非地上系ネットワーク(NTN:Non Terrestrial Network)シナリオの研究に取り組んだ後、Release 17にNTNの要素を追加した。これによりRelease 17対応5Gスマートフォンを使用するユーザーは、地上のセルラーネットワークに接続せずに、互換性のある5G衛星に直接接続することが可能になるという。

一般的な5G携帯電話機(ただし最新の3GPP規格に準拠)が、地球を周回する人工衛星に直接接続できるようになるのは、史上初となる。実際に、Release 17の最新版で初めて、一般的な携帯電話機が、互換性のある衛星に直接接続することが可能になる。

これまで、数百マイル離れた衛星に接続するためには、1.5G~1.6GHz帯のLバンドや2G~4GHz帯のSバンドを使用する、高価な専用携帯電話機でしか対応することができなかった。

「EE Times Japan」より

数年後には人工衛星を介して通話やデータ通信が可能な世界が来るようだが、現時点では難しい。そうすると、支那のネットワークに接続した段階で情報を抜かれることは確実だろう。

また、物理的にスマホやPCを盗まれて、そこから情報を抜かれるなどという事も考えられる。

こうした事態を想定して、オランダ政府は「携帯電話やパソコンを携行しないように」と、オランダ・オリンピック委員会を通じて選手に働きかけたと言うわけだ。選手には別途機器を提供する予定らしいが、パスワードなどを始めとした個人情報が抜かれるリスクは高いため、本音を言えば完全に使えないようにしたいのだろう。

日本のオリンピック委員会も、ボイコットするとかしないとか言うレベルの低い話をするのではなく、こうした配慮もしっかりすべきなんじゃないかな。リスクがさほど高いわけでは無いと思うけれども、何が仕込まれるか分からないのが支那の内情だから。

追記

まさか、MI6絡みのニュースの続報を見られるとは思わなかった。

中国工作員が「政治介入」 英議員に献金、MI5警告

2022/1/14 08:51

英国内で情報収集活動を担う情報局保安部(MI5)は、中国共産党の工作員の女性が英議員らに対し、献金を通じて「政治的な介入」を行っているとして議会に異例の警告を発した。英メディアが13日報じた。

MI5は女性について、中国共産党で宗教や少数民族政策を担当する中央統一戦線工作部と連携して活動していると指摘。同部が人権問題などをめぐる英政界の対中批判をかわしたり、親中派の勢力伸長を図ったりしようとしていると警戒を促した。

「産経新聞」より

記事は、MI5(イギリス保安局)が情報発信した内容であり、MI6(イギリス秘密情報部)とは部署が違うのだが、MI5も情報収集活動をやっている組織である。

で、MI5からは「中国共産党の工作員の女性」が暗躍していると発表した。まあ、簡単に言えばハニトラ案件である。

BBC放送などによると、女性は運営する法律事務所を通じ、最大野党労働党のガーディナー下院議員に対して2014~20年に計約42万ポンド(約6500万円)を献金した。ガーディナー氏は13日、献金の事実を公表し、議員事務所で雇っていた女性の息子が辞職したことを明らかにした。

「産経新聞”中国工作員が「政治介入」 英議員に献金、MI5警告”」より

似たような話はアメリカでもあったよね。

そりゃMI6が「大規模な工作活動をやっている」と言う訳だ。MI5も証拠を挙げたということは、イギリスは本格的に支那と対峙する覚悟を示したとも言えるだろう。

そういえば、永田町にも岸田政権内にも近づき入り込んでいるんじゃないの?この手の工作員はさ。

追記2

僕の情報収集能力が低かったせいで、MI6絡みのニュースを取りこぼしていたようだね。ちょっと古いニュースだが、これも追記しておきたい。

中国の機微情報収集、世界規模 「データのわな」と警告―英長官

2021年11月30日20時56分

英国の対外情報機関、秘密情報部(MI6)のムーア長官は30日、BBCラジオの番組で、中国が機微情報の収集を世界規模で強化し、他国への影響力増大を図っていると明らかにした。「データのわな」と表現し、「自国の社会に関する死活的なデータへのアクセスを他国に許せば、やがて主権が損なわれるだろう」と警告した。

「時事通信」より

日本の公安はまだ技術流出を中心に気にしているだけだけれども。

中国による技術流出防止「情報収集と分析に努める」公安調査庁

2021年12月19日 5時17分 

経済安全保障への関心が高まる中、公安調査庁は、中国による重要技術の獲得などに向けた働きかけが懸念されるとして、技術や製品の流出防止のため情報収集と分析に努める方針などを示した冊子をまとめました。

公安調査庁は毎年この時期に「内外情勢の回顧と展望」という冊子をまとめています。

「NHKニュース」より

MI6は機密度の低い個人情報の集積をも問題視していて、支那国内で人民を管理する手法を海外にまで広げている点を懸念しているのである。

反支那的な発言をする人物や組織を特定し、攻撃する時代になっているかも知れない。

追記3

「どうしてオランダが」と、思いはしても他の国はどうなんだろうと言うことを調べていなかったので、追記をさせて頂く。

【北京五輪】スマホ、PCの持ち込みは危険? 複数NOCが中国政府の “監視” を警戒

1/14(金) 22:48配信

北京五輪開幕が3週間後に迫る中、複数のオリンピック委員会(NOC)が〝情報漏えい〟を警戒している。

「yahooニュース」より

記事によれば、オランダの他にベルギー、イギリスも対策をとるとのこと。

これはSISの働きかけによって、こんな流れになっているんだろうと予想される。

英高級紙「ガーディアン」によれば、BOA広報担当者は「個人的なデバイスを持っていくかどうか、自分で選択できるように実践的なアドバイスを行った」。持ち込みを禁止しているわけではないものの、将来的に活動を追跡する目的でスパイウェアをインストールする可能性があることを警戒しているという。

「yahooニュース」より

しかし、そうすると、今後はこうした流れがスタンダードになっていく可能性はあるね。下手すると、テニスプレイヤーの彭帥氏のように、支那のスポーツ選手が全般的に監視されると共に、国際的なスポーツ選手への働きかけによる「影響力」工作は進んでいくかもしれない。

そう言えば、大阪なおみ氏の発言は結構政治的な働きに影響力があることを証明している。そういう例はこれからも増えていく可能性はあるね。

コメント

  1. 日本にも陸幕「別班」がありまして・・・

  2. MI6と言えばバンコラン少佐、SISと言えばミスターロレンスですがそれはさておき(少女マンガネタです)。
    最初、中国が「選手にスマホ持ち込み禁止」を言い渡したのかと思いましたが、逆なのですね。持ち込んだスマホから情報抜かれたり、バックドア仕掛けられたり云々の予防策と。
    その意味では、一度でも中国のネットワークに接続した段階でグレーだと思いますが。

    報道官が大騒ぎするのでしたら、アタリを引いたのかも知れませんね。

    • バンコラン!
      懐かしい!パタリロネタでしたか。そして、バンコランがMI6に所属していたとは気が付きませんでした。マンガもアニメも見たハズなんですが。そして、ミスターロレンスって誰だったかな?と思って調べたら、エロイカネタでしたか。こちらには手を出していないので、タイトルを見た程度です。

      さておき、このオランダの決定は興味深くって、イギリスはこれ程騒いだ割に対応している節がないのですが、オランダは何を警戒してこの判断をしたのやら。と、思って調べたら、オランダだけではないようですね。

  3. オリンピックのため北京に上陸する場合、ワクチンパス、バブル方式防疫、支那国内での支払い等のため、各種アプリ:行動追跡・支払い・証明 etc のインストールが必須とされるでしょうね。それもApple,Googleの審査を受けていないアプリを特別許可設定で。(なんとなれば中国内ファーウェイスマホでGooglePlayを使えなくしたのは米国ですし、支那標準がこれだと言われてもモンクは言えない)インストール拒否すれば入国拒否されるでしょう。

     こうした無審査アプリのインストール時にスパイウェアやバックドアを仕込まれたら、出国時に除去するのはシロートにはほぼ不可、スパイウェアやバックドアが支那国家諜報機関の作なら、同等以上の技能をもった諜報機関でも除去は相当困難である可能性もある。

     支那入国専用スマホを国(の諜報機関)から配布(出国時破壊)、というのは現実取れる最低限の防御かも

    • 日本政府もしっかりこの辺り対策をとって欲しいですね。
      ……岸田氏には無理かなぁ。