【韓国】マンション新築現場で外壁崩壊

ヤバイ韓国建築物

このブログで1つのカテゴリーとして扱っている「ヤバい韓国建築物」だが、最近は扱うことも少なくなっていた。流石にヤバいシロモノが減ってきているのだと勝手に考えていたのだけれど、杞憂だったようだ。え?言葉の使い方がオカシイ?いや、ネタが減らなくて安心したという意味で。

韓国光州のマンション新築現場で外壁崩壊 3人負傷、追加崩壊の危険=韓国報道

2022/01/11 19:43配信

11日、クァンジュ(光州)広域市にある高層マンションの新築現場で外壁が崩れ落ちた。この事故で駐車中の車両などが破損されたという。現在までに工事現場で3人の負傷者が発生し、病院に搬送された。

「WowKorea」より

この話、ネタとしては弱い気はするのだけれど。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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新築マンション外壁崩壊

外壁崩壊の不思議

先ずはどんな事態になったのかについてを引用しておく。

工事現場の安全措置のために設置された3メートルの高さの幕が倒れ、下に駐車していた車両10台余りが覆われた。事故当時、現場ではコンクリートを打ち付ける作業中だった。事故現場では消防、警察など約200人が対応に当たっている。消防当局は人命被害の可能性を念頭に置き、残りの解体作業を行っているが、追加崩壊の危険性が高く安全性の確認後にさらに人手を投入予定だ。

「WowKorea”韓国光州のマンション新築現場で外壁崩壊 3人負傷、追加崩壊の危険=韓国報道”」より

どうやら、マンションの壁が崩れたと言うより、安全措置のために設置された幕に問題があったようだ。

引用した記事にはこんな写真が出ているが、今一度個が崩れたのかよく分からないな。記事のタイトルには「外壁崩壊」となっているのだが、記事内の説明では「工事現場の安全措置のために設置された3メートルの高さの幕が倒れ」となっている。

外壁じゃないような……。他の記事も探してみよう。

中央日報の記事に添付されている写真から判断すると完全に外壁崩壊だね。どうなっているのか。

今回の外壁崩落事故は39階屋上でコンクリート打設作業をしていたところで発生したという。外部圧力や衝撃などにより外壁が崩れ落ちた可能性もある。光州西部消防署のチョ・ホイク災害対応課長は事故現場で行った会見で「39階屋上でコンクリート打設中に23~38階の外壁が崩落した」と話した。

「中央日報”39階建てマンションどう建てたのか…韓国・光州で新築マンション外壁崩落、作業員6人不明”」より

記事によれば、外壁そのものが崩落した感じだ。しかし、打設中のコンクリートが崩れ落ちたというのは、イマイチよく分からない。39階屋上でコンクリート打設をしていて、23~38階の外壁が崩壊。確かに写真を見ると屋上で作業をしている様子が分かるが、23~38階の外壁の崩壊は、「外部圧力や衝撃」による影響とは考えにくい状態に見えるな。

新築マンションでの悲劇

このマンション、新築でまさに施工中だったらしいのだが、中に人が住んでいなかったのは幸いである。

光州市消防本部と西区庁によると、11日午後3時47分ごろ光州市西区花亭洞(ファジョンドン)の現代アイパーク新築工事現場で、マンション1棟の外壁が崩落したとの通報が消防当局に寄せられた。この事故によりマンションの崩落した外壁の残骸が近隣の駐車場を襲い車20台ほどが破損したり残骸の下敷きとなった。

~~略~~

事故が発生したマンションは光川総合バスターミナルに近い住商複合ビルだ。地下4階~地上39階規模で1・2団地に分かれているが、事故が起きた建物は2団地の201棟だ。2020年3月に着工し、今年11月の入居を控えていた。施工者はHDC現代産業開発だ。

「中央日報”39階建てマンションどう建てたのか…韓国・光州で新築マンション外壁崩落、作業員6人不明”」より

しかし作業者が何人か連絡が取れなくなっていて、無事を願いたい所だ。

で、新築マンションでこの様になってしまったと言うことは、外壁の構造そのものに欠陥があった可能性が高い。この辺りはそのうちに情報が出てくるだろうと思われる。施工ミスか設計ミスか、そういうレベルの事故であったように推測される。

ただ、この施工業者はちょっとヤバい業者だったようだ。

現代産業開発は昨年6月に死傷者17人が発生した光州市鶴洞4区域住宅再開発事業の施工業者だ。昨年6月9日に鶴洞4区域で撤去中だった5階建てビルが道路側に倒壊し市内バスを飲み込み9人が死亡し8人が負傷した。

事故後、現代産業開発の現場関係者ら責任者に対する裁判が進められている。現代産業開発現場所長と安全部長、工務部長は現場と安全管理責任者として管理・監督責任が不十分だったとして撤去建物崩壊事故を誘発した容疑(業務上過失致死傷)で起訴された。調査の結果、現場所長らは作業計画書を作成しておらず、事故当時に正規の手順でない撤去作業が行われていたことを認識しながら必要な措置を取らなかった。

「中央日報”39階建てマンションどう建てたのか…韓国・光州で新築マンション外壁崩落、作業員6人不明”」より

あー、この関係記事はこのブログでも扱ったね。

この事故に絡んでいた開発会社が今回の事故にも絡んでいたという事らしい。行政指導によって改善命令が出ていたようなのだけれど、改善されなかった模様。

勝手な予想ではあるが、構造強度を高めるために必要な鉄骨をケチっていたことと、コンクリートの施工における養生不足で十分な強度が出ていなかったことが関係しているのだろうと思う。シカしそうだとすると、複数ある内の1つが崩壊したことで、他のアパートの構造も見直す必要が出てくるかな。

憶測はともかくとして、何があったかは分かり次第記事にしていきたい。多分、後から出てくるからね。

追記

NHKニュースを見たら、動画が付いているんだよね。

韓国 建設中 高層マンションで外壁崩落 作業員6人と連絡取れず | NHKニュース
【NHK】韓国南西部の建設中の高層マンションで外壁などが崩落し、作業員6人と連絡が取れなくなっていて、警察は、安全管理に問題がなか…

この動画、どうやら韓国のテレビで放映されたものを撮影した素材らしくYoutubeで探したら同じ素材をTBSNEWSでも流していた模様。

この崩れ方を見ていると、「外部からの衝撃で崩壊」というのはちょっと違う気がする。

専門家らは詳細な調査の必要性を強調する。漢陽大学建築工学部のチェ・チャンシク教授は「マンションは地上1~2階から上に向かって施工する。下の階である程度(コンクリート構造物の)強度が出たら型枠を除去して上の階に行く。今回の事故の場合、複数の階が一気に崩れた。望ましくなくありふれた現象ではない」と話した。チェ教授はただ「安全診断をして崩落した部分以外に問題がなければ部分的に撤去して補強すれば良いかもしれない」と話した。

一部では再建築の可能性も提起される。ある建設会社関係者は「複数の階の外壁が一気に崩落するのは珍しい。場合によって建物全体を撤去して建て直さなければならないかもしれない」と話した。

「中央日報」より

中央日報の記事で指摘されているのだが、高層建築物の外壁は下の階から順次積み上げていく形を採るのが一般的である。当然、コンクリートも一気に上から下まで施工されることは無いのである。

追記2

ところが動画を見ると一気に崩れている。施工手順が拙かったのか、設計がヤバかったのか。一部だけ養生不良で強度が出なかったとか、そういうレベルの事故ではないことは確実である。

しかし、破壊の仕方はなかなか。床の一部も毟れているように思える。

角度を変えてみると、何やらおかしな印象を受ける。1箇所崩れただけじゃ無いのも驚きだが、下から見上げて天井が無いところがあるのは違和感が。

追記3

さて、コメントにも頂いたが衝撃の原因が!

韓国光州マンション外壁崩落>「内部から崩壊か…連鎖崩落、三豊百貨店と類似」

2022.01.13 07:13

6人の行方不明者が発生した光州(クァンジュ)の新築マンション工事現場で崩落事故が起きた当日の11日は強風によりタワークレーン作業が中断されていたことが確認された。崩落した建物で作業していたタワークレーンのオペレーターは建物内部から崩れた可能性を提起した。

「中央日報」より

韓国メディアは言葉を濁しているが「建物内部から崩れた可能性」を示唆している。なお、中央日報のこの記事では、コンクリートの養生不足を指摘し、十分に強度が出ないうちに次の階を作ったという指摘がなされている。

だが、どうもそれだけでは納得しがたい状況ではある。これに納得の行く説明をしていたのがminaQさんのサイトである。

要約すると、崩落したのは高級マンションで、該当箇所23階~38階が崩落した部分に相当する21~29階は、バルコニー拡張工事が行われていたとのこと。21~29階を違法改造したことで、30~38階の荷重を支えきれなくなったんだね。

既にマンションバブル崩壊の兆しが出始めている韓国だが、高値でマンションが取引され、高級なマンションには未だ「投機価値」があるようだ。で、件のマンションも高値で取引されていたとのこと。

ところが、本来、応力を分担する壁を撤去する工事をやってしまった(注:韓国では日常茶飯時らしい)とか。

具体的にはこうだ。

本来の設計
違法改造後、壁が無いのが分かる

間取り的にはこんな感じの左右対称の形状になっていて、バルコニー部分を中心に崩れたのだとか。赤枠で囲んだ部分だね。

これ、minaQさんの解説によるとこういうことらしい。

本来のバルコニーにサッシを入れて部屋の中に残った応力外壁部分を撤去することでお部屋を広くすることが出来る。 元々の設計段階から増築しちゃうとバルコニーの無い建築許可のおりない違法建築になってしまうが、建設段階で増築しちゃうのが韓国式分譲アパートなのだ。

「minaQのつぶやき」より

こうして本来必要な壁を撤去したことで、その部分の荷重を受けられなくなってぶち抜きで崩落したと。崩れ方から見ても納得の理屈である。

ちょうどこのバルコニーの部分が綺麗に抜けているからね。

原因は1つだけでは無いのかも知れないが、これが原因だとすると実に救いがない話である。何しろ、設計を無視して勝手に壁を撤去してしまったのだから。

上からの写真があったので追加しておこう。間取り図との整合についての検証は、僕には出来ないのだけれど、バルコニー部分が崩落したとのことで、そのうちハッキリした事は報道されるだろう。

しかし、これが本当の原因だとしたら、同じ構造と思われる他棟もダメだろうね。

コメント

  1. なんというか、精密誘導貫通弾でも真上から綺麗にブチ込まれたのかな?な感じの崩れっぷりで…いや、外壁の崩落でこんな綺麗に床も何もかもブチ抜きで綺麗に縦にぶっ壊れる事あるんですねぇ…

    • 上部から覗く絵を見ると、かなりアレな感じの絵になっています。
      北の将軍様からの攻撃?!

  2. 木霊様、皆さま、今晩は

    躯体が崩壊して外壁も壊れたように見えますけど。

    • 写真を追加しましたが、結構不思議な崩れ方をしているようですよ。
      単純に外壁が崩れたと言うだけの話ではなさそうです。

  3. 木霊様 皆様

     撤去建物崩壊事故と同じ施主だったとすると、構造も同じ、多重下請けで現場に渡った費用は1/7程度で手抜き工事しかやりようがない。公的検査はワイロで切り抜けた。のではないでしょうか?

     セウォル号やKTXで同様の過ちを繰り返し続ける。理由は「原因調査」が「責任者の追及とこれによるマウント取り合戦」がメインで、肝心の技術的問題と再発防止策には無関心だからでしょうかね?

     これも木霊さんの意図されるような原因追及はされず、いつまでも繰り返されるのではないかな?

    • 手抜きと言うより、セウォル号事件方式の違法改造だったようです。
      minaQさんのサイトに解説されていましたが、アレが本当ならば、本当に救いが無い……。

      意図せずして原因らしきものは判明したと言うことでしょうが、アレは余りにも酷い。
      ヒドイので、追記しておきます。

  4. minaQさんのブログ情報だとバルコニー部分を屋内にする改装工事で本来あった柱と外壁が無くなっているという指摘が。
    だから達磨落としみたいに崩落したのでは?
    https://ninoq.hatenablog.com/entry/2022/01/12/214712

    • 情報ありがとうございます。
      minaQさんの所は時々お邪魔していますが、いやはや、今回のネタにもしっかり食い付いておられましたね。
      しかし、アレは救いが無い。

  5. こんにちは。
    どうやら、昔の、某デパート崩壊事件と根っこは同じ、「ケンチョナヨ!」で壁や柱抜いて、その結果大災害(人災)!って奴ですね。
    入居前で何よりでしたが(それでも9人ほど巻き添え食らってると聞きますが)、崩壊してない他の建物は、単純に養生の時期が良かったか、「たまたま保ってる」だけって事になりますね。
    ※寒冷期はコンクリの養生に時間がかかる。養生しないと強度が出ない。
    それにしても、過去に学ばない民族というか、そもそも法規違反になってないのかというものすごい根本的な疑問がありますよね。消防とかの完成立ち入り検査はないのか?本邦の姉歯案件など軽く吹っ飛ぶ斜め上の改造工法、流石と言うしかありません。

    • 今のところ、大手メディアからは施工時点での変更について報じられていません。
      minaQさんの処の情報の裏がとれていない状況なので、鵜呑みにするのは危険だと思いますが、辻褄は合っちゃうんですよね。

      コンクリの養生不足の話は、韓国メディアも積極的に取り上げていますが……、それだと一角だけ崩れた説明にならないんですよねぇ。

  6. 木霊様、皆さま、今日は

    図面どおりに作らない、仕様書どおりには作らないのは韓国のお家芸なんですが、躯体を省略するとは酷いですね。

    かつて私が所属していた会社が韓国の会社に製造(組み立て)を外注した事があるのですが、ひどい目にあいました。まともだったのは評価用の試作品だけで量産品はNG。結局、そのロットは廃棄。
    小ロットにしておいて良かった・・・。

    • 応力を受け持つはずの壁をなくしてしまったというのは、なかなか凄い話であります。
      ただまあ、これでも辻褄の合わない部分はありまして、もうちょっと情報が出てくると、分かる事もあるのかなと。

      小ロット発注でヒドイ目に遭われたと言うことですが、ご愁傷様です。似たような話は僕も仕事上で聞きかじりまして、過去にこのブログのコメントでも書かせて頂いたことがありますが、まあ、酷い話ですわ。それを前提に付きって行かねばならないでしょうね。出来れば距離をおいて、無関係で居られることが理想であります。

  7. いろいろ出てきましたが、
    minaQさんのサイトに書かれている驚きの事実は要約すると

     「韓国マンション業界では、 販売時に、違法改造プランをセットでつける。 これが業界標準の慣習として定着している」
    なので「通常」完成したマンションは韓国の法で定める強度がない。

     手抜きが加わると安全率が1を下回って今回のように建築中に崩壊する。

    上記の業界慣習が本当かいつからかは不明だけど本当とすると

     A. 最近の韓国マンション特に高層、は現在「たまたま」立ってるだけ、まあ10年もすれば崩れるでしょう。

      – まあ、我々としては近づかないこと、10年後のあたふたを生暖かく見ていればよいですが、、

     B. まともな不動産鑑定をすれば、「ほとんど」の戸が違法改造建築なので、公定価格を大きく割り込む

      – a.韓国不動産バブル大崩壊 or b.鑑定士業界は、ワイロでウハウハ、、、、

    核心と言うか、、はウヤムヤにされそうですね。

    • minaQさんのところの情報の裏付けが、日本語で追いかけている状況では出てきていないんですよね。
      あれ、かなり重要なポイントのように思いますが。
      あ、新しい記事にもその辺りは言及しています。
      犯人は「養生不足」というところで決着するんですかね。