韓国、CPTPPへの加入に向けた準備を開始

大韓民国

え?韓国って太平洋に面してた?

韓国、CPTPP加入に向けた準備開始

2021年12月13日11:23 午前

韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)企画財政相は13日、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)加入に向けた準備を始めると明らかにした。

「ロイター」より

韓国がCPTPPにねぇ。寝言だと思っていたが、本気で取り組む事に決めたらしい。日本としては是非ともお断りしたいところ。

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韓国政府の戦略

CPTPPに参加したいニダ

以前にも韓国がCPTPPに参加したいと言っているというような話に触れているのだが、何故それほど参加したがるのか?はちょっと不思議な気がする。

まあ、CPTPPは形を変えたブロック経済のようなものである。

参加していない場合には、韓国にとってデメリットが生じるのだが、しかし参加してもそこそこでメリットはあると思うんだけれども。

韓国経済副首相、CPTPP加入に向け手続き開始

2021.12.13 11:22

韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副総理兼企画財政部長官が13日、「政府は包括的および先進的なTPP協定(CPTPP)加入のための世論を聞いて社会的な議論に着手する考え」と明らかにした。韓国がCPTPP加入のための手続きを開始したことを意味する。

「中央日報」より

韓国の評価として、CPTPPの存在はどうなっているんだろうな。

確か、RCEPにも参加していたハズなんだが、韓国は。

洪副首相はこの日午前、政府ソウル庁舎で開かれた第226回対外経済長官会議でこのように述べた。韓国政府は昨年、世界最大規模の自由貿易協定(FTA)である地域的な包括的経済連携(RCEP)を締結した後、CPTPP加入に向けた準備をしてきた。このためCPTPPで要求される規範のうち▼水産補助金▼デジタル通商▼国営企業▼衛生検疫の4大通商分野に関する国内の制度整備を進めた。

「中央日報」より

実のところ、CPTPPとRCEPは似たような方向性の協定となっているのだが、含まれる範囲が異なる。経済圏の範囲でいえばRCEPの方がCPTPPよりも広いし、支那という巨大な経済圏を抱えているRCEPに対して、支那に対抗する目的で作られたCPTPPの存在意義はまるで異なる。

RCEPは、支那が入っていて経済圏はデカいし、ルールは緩い。韓国が何故CPTTPに入りたがるかがイマイチよく分からないな。

FTA三昧の韓国

韓国のCPTPP加入の動機は脇に置いておくとして、実は韓国、かなりFTA締結が好きな国だ。

FTA(Free Trade Agreement 自由貿易協定)とは、2カ国以上の国・地域が関税、輸入割当など、貿易制限的な措置を一定期間内に撤廃・削減する為の協定である。

1980年代半ばに35%水準まで高まった韓国の対米国輸出比率は持続的に低下し、2010年には10%まで落ちた。当時の通商専門家らはこれを韓国商品の国際競争力低下と判断し、懸念を表した。政府はこうした傾向を反転させるため米国とFTA交渉を推進し、続いて欧州連合(EU)とも交渉を進めた。その後、政府は韓中FTAなど多数のFTAを締結し、現在57カ国を対象に計17件のFTAを履行している。産業通商資源部によると、韓国のFTA相手国の国内総生産(GDP)を合わせた、いわゆる「経済領土」は世界GDPの78%で、これはチリ、ペルーに続いて世界で3番目に高い数値だ。

「中央日報”【中央時評】CPTPP加入申請、早いほどよい=韓国”」

日本も16カ国と2カ国間EPA(Economic Partnership Agreement:貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルール作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定)と、ASEAN(10カ国)、TPP11(11カ国)、日EU(27カ国)、RCEP(15カ国)と複数の国との協定を結んでいるけれども、重複もあるので多分韓国ほどではない。

ただ、日本の場合はEPA締結に力を入れているのに対して韓国はFTA締結に力を入れている。日本にとっては貿易ルール作りが大切だが、韓国の場合は単純に関税を低くする事が目的だったからだと、その様に推測している。

実際に、韓国はアメリカやEUからダンピング紛いの手法で輸出をして、制裁を喰らうこともままある。まあ、アメリカ、EUは俺様ルール発動によって理不尽な制裁が課されることが割とあるので、韓国が制裁を喰らう事案が特別に多いということでもないかもしれないが。

ともあれ、あちらこちらの国とのFTAを結ぶことに頑張っていた韓国だったが、RCEPからこっちCPTPPにも関心を示し始めたようだ。

累積原産地規定

で、韓国がCPTPPを重視した理由はどうやらこれらしい。累積原産地規定。

多数の国が参加する地域貿易協定が重要な理由は「累積原産地規定」のためだ。この規定に基づくと、複数の加盟国で生産された原材料・副資材を使って商品を作っても、加盟国に輸出する場合は特恵を受ける。しかし2国間FTAを締結した場合には、多くの自国産を使用して商品を生産してこそ、相手国に輸出する際に特恵を受けることができる。

韓国と日本の企業がそれぞれCPTPP加盟国のカナダに商品を輸出する場合を例に挙げてみよう。カナダと2国間FTAを締結した韓国の企業は商品生産に必要な多くの原材料・副資材が韓国産であってこそ無関税でカナダに輸出できる。一方、CPTPP加盟国の日本の企業は商品生産に入る原材料・副資材がメキシコ・ベトナムなどCPTPP地域内で生産されたものなら無関税でカナダに輸出できる。このような点でCPTPP非加盟国の企業は不利になる。

「中央日報”【中央時評】CPTPP加入申請、早いほどよい=韓国”」

引用した部分でも説明されているが、「累積」のルールは、原材料を減産材料と見做すという規定である。日本もそうだが、韓国は原材料を国内で生産することは難しいので、輸入して加工し、輸出する加工貿易の体をとっており、ここで原材料や副資材の割合によっては関税がガンガンと積み上がることになるらしい。

ところが、CPTPPに加入していると、域内での原材料や副資材を使っていれば、基本的にはCPTPP域内に輸出する場合には無関税で輸出出来ちゃう仕様になっている。

まあ、当たり前と言えば当たり前なんだけど、二国間でのFTAを積極的に結んでいた韓国にとっては、この状況は美味しいらしい。

国内調整はかなり難しい

ところが、韓国国内の産業界や農業団体からはかなり強いらしい。

専門家らは、韓国のCPTPP加盟のためには、日本の福島県産水産物の規制撤廃、米市場の追加開放など高い入場料を払わなければならないと懸念する声を上げている。CPTPPに加盟するためには、11の加盟国全ての同意を得なければならないが、現在の議長国は日本だ。

「yahooニュース」より

韓国ではかなり不公正な貿易実態がある。WTOの判定では「セーフ」ということにはなったが、正直、この判定には納得できない。

韓国の水産物の輸入規制、日本が逆転敗訴 WTO最終審

2019年4月12日 1:05

韓国による福島など8県産の水産物の輸入禁止は不当として日本が提訴している問題で、世界貿易機関(WTO)は11日、韓国の措置を妥当とする最終判決を下した。一審では日本の主張を認め、韓国に是正を求めていたが、日本の逆転敗訴となった。

「日本経済新聞」より

理があるからと言って、勝てないのが国際社会の実情なのである。

この時のWTOの判定について、常任メンバーの7人のうち4人が空席の状態での判断で、韓国の政治力(ロビー活動)が遺憾なく発揮された結果の結論であった。

ただ、CPTPPに加盟するためには不公正な非関税障壁の存在は許されないため、コレを取り下げざるを得ないといわれている。

韓国農業経営人中央連合会は「CPTPPは起議決されたどのFTAより韓国農業に及ぼす影響が大きいと予想される」とし、「これを農業放棄、ひいては食料主権放棄とみなして対政府闘争を展開していく」と反発している。

「yahooニュース」より

知的財産に関する取り極もあるCPTPPでは、韓国のパクリ農産物などの存在も許さないということになるので、既に流出して絞まったモノに関してはどうしようも無いが、条約締結後にはそんなワケにも行かなくなる。

だが、「紅はるか」とか「章姫」、「シャインマスカット」など、さまざまなパクリ農産物で利益を得てきた韓国農業には大きなダメージとなることは間違い無い。ちなみに畜産も韓牛と呼ばれている牛がいるが、日本の和牛の精子を不法に入手して改良を試みているという噂もあって(精子盗難事件は実際にあったが、韓牛との掛け合わせが成功したという話は聞かないが)、畜産業にもダメージの可能性はある。

実際にどうなるかは分からないので、韓国がCPTPPに加入できたら日本の農業や畜産業にダメージを負ったなどという展開になる可能性ももちろんある。が、少なくとも韓国の国内で反対が盛り上がることは避けられないだろう。

これは自動車業界などにも影響のある話で、韓国政府がはたしてこういった反対を押し切れるかどうか?ということは不透明だ。少なくとも調整をしているという話は聞かないしね。

ついでに日本の輸出管理強化に絡む問題もある。あれは、韓国の輸出管理体制が拙かったら規制されたので、あのザマなのである。当然、そのままの状態でCPTPPに加入は難しかろう。

今から社会的議論始めます

で、冒頭のニュースを見ると、直ぐにも手続き開始をするようにも思えるんだけど、どうにも違うらしい。

「メガFTA」CPTPP加入、次期政府にボールを渡すか… 加入決定の代わりに社会的議論

記事入力2021.12.13 午前11:27 最終修正2021.12.13 午後3時28分

政府が包括的・漸進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)加入のための公式的な手続きに着手した。しかし、申請を決定する代わりに加入のための社会的議論に着手するという意味を明らかにし、次期政府に決定権を越えるのではないかという解釈が出た。この日、政府が社会的議論を掲げたのは来年3月に大統領選挙を控えた状況と無関係ではない。

「NAVER」より

あれ?これから社会的議論着手?へ?

難しくCPTPP議論を始めたが、政府の立場が加入申請ではなく「世論収束」にとどまらないという評価が出ている。CPTPPは加盟国全体の同意を受けなければ加入できず、申請しても加入可否が不透明だ。またイギリスに続き、中国・台湾まで既に加入を要請して順番が戻るまでは、少なくとも2~3年は過ぎなければならない。

実際、ホン副首相も昨年10月14日(現地時間)、米国ワシントンDCで行った主要20カ国(G20)財務長官会の記者懇談会でCPTPP加入について「今は時間がない。「加入する、しない、すればいつする」まで含めた決定は、10月末、11月初めに出すべきだ」とした。だが、加入決定は遅れたまま世論収束で立場が多少旋回した。このため、実際の加入は次期政府で決定する可能性が高い。

「NAVER」より

うーん、この記事を読むと、どうやらこれから議論を始めることに加えて、今手を挙げても加入には数年待たなければならない状況になってくるだろうとのことだ。

何というか、青瓦台のアリバイ作りということのようだね。今、手を挙げておいても判断は次の政権である。ムン君にとって責任をとる必要のない意見表明であり、そう言う意味でもお得なやり方といえようだ。

ただ、韓国のやり方を見ているとCPTPPの加入要件を満たせるとは思えない。まあ、精々頑張ってください。

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