ペンタゴンは米韓同盟を強化してインド太平洋安全保障の強化を目指す?!

大韓民国

いやー、冗談きついっす。

US, South Korea Seek to Broaden Alliance, Bolster Indo-Pacific Security

Dec. 2, 2021

As the Pentagon increasingly pivots its focus to strategic competition with China, the U.S. will look to expand its alliance with South Korea to increase security across the entire Indo-Pacific region, Defense Secretary Lloyd J. Austin III said Dec. 2 during a visit to the northeastern Asian nation.

「AIR FORCE MAGAZIN」より

英文の翻訳をGoogleさんに任せると中身が微妙になってしまうので、とりあえずはいつも通り原文を載せておく。

それにしても、サムネイルに使わせて頂いた画像、ボクサーの試合か?と左側だけ見ると思うのだが、アメリカの国防長官はどう見ても強そうだな。流石、陸軍大将まで勤めた人物だけはある。武闘派にしか見えないが、MBAを取得した頭脳派でもあるようだ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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アメリカが目指しているのは米韓同名の強化なのか

アメリカ軍は韓国軍の実力を知った上で同盟強化を図る

で、タイトルも含め、引用した記事は、ちょっとアメリカの正気を疑うような内容ではある。

「アメリカと韓国とが同盟を拡大してインド太平洋の安全保障を強化する」というタイトルになっていて、国防長官が韓国の国防相と会談した時のことが紹介されている。全体的に米韓同盟教科に向かうという趣旨の内容となっている。

ただ、このニュースは日本のメディアでも紹介されていて、随分と印象が違うんだよな。

米韓「台湾海峡の安定の重要性を確認」…安保共同声明に「台湾」初めて盛り込む、中国の反発必至

2021/12/02 21:35

米国のオースティン国防長官と韓国の 徐旭ソウク 国防相は2日、ソウルで米韓定例安保協議(SCM)を開き、「台湾海峡の平和と安定の重要性を確認する」と明記した共同声明を採択した。聯合ニュースによると、SCMの共同声明に台湾問題が盛り込まれるのは初めてで、中国が反発するのは必至だ。

「讀賣新聞」より

讀賣新聞の記事では、韓国の防衛相が「台湾海峡の平和と安定の重要性を確認する」と言わされたという内容になっている。

更に、アメリカ国防長官のオースティン氏に米韓の防衛体制を向上させるべきだと釘をさされたという書かれている。

讀賣新聞の論調だと完全に韓国がアメリカの手のひらの上で転がされた印象になっているが、韓国軍にとってアメリカ軍との連携強化しなければ死活問題であるという認識なのだろうから、この分析はさほどおかしくはないと思う。

そして、ムン君の方針とは随分と違うので、果たして本当にその路線で進めるかどうかは疑問だが。

インド太平洋の安全保障強化

一方、冒頭のAIR FORCE MAGAZINは、この会談内容を好意的に書いていて、最初に気になるのはこの部分。

“We discussed ways to broaden our alliance’s focus to address issues of regional concern. We shared our assessments of the changing and complex regional security environment, and we emphasized our shared commitment to the rules-based order in the Indo-Pacific,” said Austin, according to a transcript of the press conference.

Suh also said they discussed involving third-party nations to promote regional security and “enhance multilateral cooperation.”

「AIR FORCE MAGAZIN」より

アメリカと韓国との話し合いで、インド太平洋の安全保障の話が出ている点である。これ、「韓国のシーレーン防衛にもっと目を向けろ」というアメリカ側の圧力とも取れるが、それであれば「南シナ海」という単語が出てきておかしくはない。

で、韓国側はこんな返答をしている。

“In particular, the [Republic of Korea] and the U.S. agreed on the importance of ROK-U.S.-Japan trilateral security cooperation for responding to North Korea’s nuclear and missile threats, and agreed to explore cooperation means to connect our New Southern Policy and the U.S. Indo-Pacific strategy,” Suh said through a translator.

「AIR FORCE MAGAZIN」より

一見するとクワッドへの参加を決意した発言のようにも読めるが、「我々の新南方政策と米国のインド太平洋戦略を結びつけるための協力手段を模索することに合意した」と言っているので、クワッドとは別ルートの協力拡大のことを言及しているようにも読める。

解釈が難しいが、韓国としてはクワッドには乗れないけどアメリカの防衛方針を尊重しますよと言うメッセージを出したとの理解が良さげではある。

韓国の戦力拡大路線

この解釈について、航空万能論GF様のところでは、韓国が獲得しようとしている外洋海軍の力をアメリカが利用しようとしている、米韓2カ国で更に高度な協力関係を築く旨の説明をされている。どちらかと言うと前向きな同盟強化の話であると分析されている印象だ。

その理由として挙げたのがこちら。

The Republic of Korea Navy is no longer solely focused on the threat from its northern neighbor, but is embarking on an expansion to build a fully-fledged blue water fleet.

Supported by its two main naval shipbuilders – Hyundai Heavy Industries (HHI) based in Ulsan and Daewoo Shipbuilding and Mechanical Engineering (DSME) based in Okpo – the South Korean Navy is in the process of building up its surface fleet and increasing the capability of its submarines to provide more offensive firepower and conduct wider regional engagements.

「USNI News」より

韓国海軍の軍備増強が、北朝鮮との戦争に使うだけでなく、更に本格的な外洋海軍を構築するための拡張事業に着手しているとの評価がなされている。

現実的に、軽空母や大型潜水艦の導入など、明らかに外洋向けの軍備を獲得しようとしているので、その分析そのものは間違いではないと思う。

……思うんだけど、韓国のソレは、ネーミングセンスなどから考えても、明らかに対日本向けの軍備に見えるのは、僕の目が曇っているからだろうか。外洋に出る目的はどう考えても抗日路線なんだよね。果たしてインド太平洋に出て行く気があるのかどうか。

アメリカとの協調には消極的だった韓国軍

これまで、インド太平洋の安全保障にも、南シナ海の安全保障にも極めて消極的だった韓国だが、今回の会談でも「自由で開かれたインド太平洋(Free and Open Indo-Pacific : FOIP)」というフレーズは使われなかったようだ。

これは、FIOPというフレーズが安倍氏の提唱したもので、かつトランプ氏が多用していた事が関係しているかも知れない。バイデン政権ではそのフレーズを避ける傾向にあり、韓国側もFOIPには乗れないという態度を示していて、それが反安倍の色が濃いことはご存じの通りである。

ただし、FIOPの理念である「三本柱」には何れも触れているようなので、形を変えたFIOPへの参加をアメリカが韓国に要求したのだ、という理解で良さそうだ。

①法の支配、航行の自由、自由貿易等の普及・定着
②経済的繁栄の追求(連結性,EPA/FTAや投資協定を含む経済連携の強化)
③平和と安定の確保(海上法執行能力の構築,人道支援・災害救援等)

韓国抜きだとFIOPが成り立たない、などという事はないのだろうが、地政学的な観点から防衛拠点としての韓国を、アメリカは失いたくないという未練がまだまだ残っている雰囲気が感じられる。

トランプ政権時代には、アメリカから三行半を突きつけられる寸前まで行った韓国だが、バイデン政権との関係構築もあまり功を奏した感じではなかった。それだけに今回のこの発表は、好意的に捉えれば韓国が自らの立ち位置を再評価して、アメリカとの関係を強める印象を与えたと評価できるだろう。

当然、支那からの反発は必至である。

韓米の説明に「台湾海峡」明記…中国「外部の干渉は認めない」「厳重な懸念」

記事入力 : 2021/12/04 09:31

韓米安保協議会(SCM)が発表した共同声明について、中国が韓国側に「厳重な懸念」を伝えていたことがわかった。2日に行われた青瓦台(韓国大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安保室長と中国の楊潔チ・中央政治局委員との会談で中国側が伝えたという。中国外交部(省に相当)が3日に明らかにした。これに対して韓国政府は「(台湾問題は)それほど関心のあるテーマではなかった」としてこのことをさほど重大視しない素振りを見せた。

「朝鮮日報」より

実際に、支那から叱られ、「た、台湾問題はあまり関心なかった」「言わされたんだよ」と、その様に意思表示をしている。

これまでの流れからすると、この件でも韓国がアメリカに踏み絵を踏まされたということなんだろうね。コウモリ外交は辛いねー。

コメント

  1. 死活問題。と、いうのは、「在韓米軍」にとっても、それはそうなのでは。とも思うのですよね。下手をすれば、あっさり寝返った敵地のど真ん中に取り残される羽目にすらなりかねないような気もします。
    在韓米軍の撤退と終戦宣言論とは、順序が逆でなければ派遣されている兵たちもたまったものではないでしょう。

    • 在韓米軍にとって死活問題というのはそうなのでしょう。
      実際に撤退準備は進んでいても、あれだけの規模の軍隊を即時撤退させるには勇気がいります。
      アフガニスタンでは失敗していますからねぇ、アメリカの撤退作戦は。
      だからこそ、アメリカは終戦宣言をするためには入念な準備が必要であると考えているはずです。終戦宣言はする、するがそれは今ではない、といったところでしょうね。

  2. 対日用の空母でもアメリカにとっては「便利だから良いように使わせてもらうZE!」てなところなのかな。

    • 間違いなくそうでしょう。
      アメリカは使えるものは何でも使います。
      「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」それがアメリカですから。

  3. こんにちは。
    これ、
    「寝返ったら殺す」
    「同盟国に手出しても殺す」
    「在韓米軍とその装備にこれ以上邪魔したら殺す」
    という言質取った、という事にしか見えないんですが……

    と言っても。
    それに気付かず、バランサー外交とやらで「こっちから見たら明らかな利敵行為」を「ウリは天才ニダ」でやってのける韓国政府、そこに痺れる、あこがれない!って事になる方に100カノッサかけます。

    • カノッサって何かと思ったら、架空の通貨単位じゃないですかぁ。
      せめて韓国に敬意を表して100ウォン(10円)か、100マダガスカル・アリアリ(2.88円)とか実在する単位でお願いします。

      さておき、韓国の進退は極まっている気がしてなりません。
      隙にやるんでしょうけどね、アノ国は。