WHOから名指しで批判された?日本は水際対策強化を維持できるのか

政策

WHOから名指しというよりは、支那からの揺さぶりに見えるんだけどね。

WHO「“国境封鎖”ではオミクロン株を防げない」…「むしろ世界保健に “悪影響”」

2021/12/01 13:01配信

WHO(世界保健機関)は、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株“オミクロン”の拡散を防ぐために世界各国で下されている国境封鎖措置について「オミクロン株を防げないだけでなく、副作用が大きい」と指摘した。

30日(現地時間)ロイター通信・AP通信などによると、WHOはこの日オミクロン株への対応指針で「国境封鎖ではオミクロン株の拡散を防げず、人々の生計だけに深刻な支障をもたらす」と伝えた。

「WowKorea」より

韓国のメディアが「日本を名指しした」と言っているだけなので、さほど慌てることはなかろうと思う。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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水際対策強化は批判されるべきなのか

水際対策強化は万能の対策ではない

さてさて、先日はこんな記事を書いた。

岸田氏の英断だろうと書いたが、岸田政権は水際対策の強化によって外国人の入国を全面的に禁止する方針を発表した。

岸田氏は更にここから対策強化の一環として、国際線を全面的に止めるという方針を打ち出した。

国際線新規予約停止要請 海外の日本人は帰国断念する人も

2021年12月2日 6時08分

日本に到着する国際線で新たな予約を停止するよう国土交通省が航空会社に 要請したことを受けて、海外で暮らす日本人の中には年末の一時帰国を断念せざるを得なくなった人も多くいます。

「NHKニュース」より

岸田首相 “日本人の帰国需要に配慮を指示” 国際線予約停止で

2021年12月2日 10時45分

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」への水際対策として、国土交通省が日本に到着するすべての国際線で新たな予約の停止を航空会社に要請したことについて岸田総理大臣は、一部に混乱を招いているとして、日本人の帰国需要に十分配慮するよう指示したことを明らかにしました。

「NHKニュース」より

流石に海外にいる邦人の帰国まで阻む方針は批判を浴びて撤回したが、何れも外国人の移動を止める意図があると見て間違い無いだろう。

ただ、この様に方針が短期間で変わったと採られるような動きはあまり宜しく無い。報道の問題かも知れないが岸田政権の軸がブレ、右往左往しているように感じられるからだ。「指示の出し方が乱暴だった」と釈明はしているようだが。

それと、WHOが指摘したように、武漢ウイルスは人種を問わずに感染するため、海外から帰国する日本人が感染しているリスクは高い。実際に、外交官の感染が発覚しており、水際対策が果たして本当に効果があるか?という疑念が膨らんできているのは事実だ。この辺りの問題は後述したい。

南アフリカ大統領も名指しで批判

さて、WHOが日本を名指ししたということは無さそうだが、南アフリカの大統領は日本を名指しをして非難してきた。

南ア大統領、日本を名指しし渡航制限「不当だ」…「ワクチン接種に協力すべき」

2021/11/29 10:25

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が確認された南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は28日のテレビ演説で、警戒レベルを最も低い状態に据え置き、外出制限や飲食店の営業規制など新たな制限措置の導入を見送る考えを明らかにした。

~~略~~

一方、ラマポーザ氏は日本や英国などを名指しし、南アに対する渡航制限を「不当だ」と批判。「新たな変異株を防ぐためにも、先進国は渡航制限でなく、途上国のワクチン接種に協力すべきだ」と主張した。

「讀賣新聞」より

しかし、渡航制限は不当という主張は本当に正しいのだろうか?

新たな変異株を防ぐ為に、「人が国境を超える移動」を制限することは必要だ。何故ならば、その国の政府は、国民が国外に出ることで法律によってコントロールすることが出来なくなる。政府の対策の及ばないところに人が移動する、あるいは対策の及ばない地域から人が流入する状態は、対策を難しくするのである。

したがって、武漢ウイルスを外に出さない、外から入れないためにもある程度規制をすることは理があると思われる。

尤も、水際対策強化だけでは感染拡大を抑えられないことは、既に過去の事例で明らかではあるのだけれど。要は、渡航制限は「時間稼ぎ」にしかならない下策なのである。

したがって、「不当だ」と詰られる謂れはないのだが、対策としては限定的な効果しか得られない。

あと、途上国へのワクチン接種に協力って、南アフリカに言われてもなぁ、というのが生じ叶感想である。ワクチンそのものは過剰に供給されているのだから、その国の政府がまずは対応すべき話。そういえば、支那がシノバックとか沢山用意してくれるという話をしていたぜ?何なら、日本で生産したアストラゼネカ社のワクチンも届けるぞ?

ただ、その仕組みは既にあるのだから、むしろそれを積極的に利用すべきだろう。いつでもクレクレするだけが大統領の仕事ではあるまい。

国連事務総長も批判

更にこんな話も。

国連事務総長、各国の渡航制限に「ウイルスに国境ない…不公正」

2021.12.02 15:43

国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロンの流行による各国の渡航制限を「不公正だ」と批判した。

グテーレス事務総長1日(現地時間)、米ニューヨーク国連本部でアフリカ連合(AU)-国連年次会議を終えた後、記者らに対し「ウイルスには国境がない。どちらか一つの国または地域を孤立させる渡航制限は非常に不公正で、懲罰的であり、効果もない」と述べた。

「中央日報」より

いやいや、一部の国から日本に渡航してくる人にフィルタをかけるのではなく、全ての国からの流入を止めるということなのだから、おかしくないよね?公正だと思うぜ。

何言っちゃってるの。

なお、記事を書いた中央日報のお膝元韓国でも、武漢ウイルス感染でとても大変なことになっている。K防疫はどうしたんですかね?韓国政府も国内でオミクロン株感染者が5人も発見されたことで、市中感染の可能性も含めて大騒ぎになっている模様。入国制限もきっちり始めているのだが、ウィズコロナ政策に舵を切った途端に国内の感染が爆発してしまったお陰で文政権は右往左往する羽目になっているようだ。

北京冬季五輪に影響

さておき、国連が一斉に渡航制限を批判する理由は、国際大会が行えなくなってしまうという弊害が出てくるからだろう。

フィギュアGPファイナル中止へ オミクロン株拡大、入国停止が影響

2021年12月2日 12時23分

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大で、外国人の新規入国が一時停止されたことなどを受け、大阪で9日に開幕予定だったフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが中止になることが2日、わかった。関係者が明らかにした。2日中にも発表される見通し。

「朝日新聞」より

実際に大阪で開幕予定だったフィギュアスケートのGPファイナルが中止されることに決まっている。これが何を意味するかというと、北京冬季五輪への大きな影響に繋がるのである。選手の選定条件などに影響するからね。

つまり、支那が困るのだ。

その辺りはこちらでも少し言及した。支那にとって、今の状況はまさに泣きっ面に蜂なのである。

ドイツから楽観論

更にこんなニュースも。

「オミクロン株が “クリスマスプレゼント”?」の楽観論=ドイツの専門家

12/2(木) 11:38配信

新型コロナウイルス感染症の新たな変異株“オミクロン”が「むしろ新型コロナの終息を早める可能性がある」という楽観論が出てきた。「感染力は高いが致死率が低く、風邪のような風土病として過ぎ去っていくのではないか」という理由からだ。

「WowKorea」より

実はオミクロン株は脅威度が低いのでは?という楽観論である。

まあ、そうであって欲しいとは思うが、支那と仲良しのドイツから楽観論が出て、韓国メディアがから情報を輸入している形になっているのが個人的には不安だ。

もちろんこの記事の通り、オミクロン株がリスクの低い株である可能性はある。感染力は相当高いだろうと予想されているが、一方で重症化リスクは低く見積もる声もあるオミクロン株、これまでの常識から考えれば、感染力が高ければ脅威度は低いという傾向になりやすいからね。

ただ、対策は最悪のケースを想定して準備する必要があるので、楽観論を鵜呑みにして行動するのは危険である。

水際対策強化の方針を転換するポイント

そんなわけで、各国が水際対策を強化する一方で、WHOや国連から「渡航制限は不公正だ」と批判の声が上がった。

だから、世界一厳しい基準で水際対策を打ち出した岸田政権は、この水際対策の強化の方針を維持すべきか?という疑問を持つ人もでてくるだろう。

日本の現状は、ここのところ漸く感染が落ち着いてきた状況になって、医療体制には若干の余裕が出てきた。経済も漸く動き出そうという状況である。とすると、ここで対策を厳しくすることで、経済の悪影響を懸念する声も出てくるだろう。

それでも岸田政権は、安全策を採って敵である武漢ウイルスのオミクロン型の情報がある程度確定する時期まで引き伸ばし作戦をやるという選択肢を選んだ。僕はそれは評価したい。少なくとも今までは水際対策の失敗から感染拡大を招いたのだから。

ただ、気をつけねばならないのは、今回の対策の判断は早かったか遅かったかは現時点では不明。既に2人の感染者と130人弱の濃厚接触者を抱える事態になっている。この数字は全く心配ないレベルではあるが、世界の情勢を見ていると南アフリカで感染が報告されるかなり前からオミクロン株の感染拡大が始まっていた疑いが強い。

したがって、日本にも相当入り込んでいる疑いがあり、検体を調べたら結構な数、オミクロン株の感染者でしたというシナリオはあり得る。既にフランスでは市中感染拡大が確認されているからね。南アフリカではデルタ株からオミクロン株にほぼ置き換わったとも言われている。

となると、日本政府はいかなる条件で水際対策を解除するかを決定しなければならない。既に相当数のオミクロン株感染が進んでいたとしたら、水際対策の強化の意味はないのでさっさと解除したほうがマシだ。

逆に岸田氏の水際対策が間に合って、今判明しているだけの感染者、濃厚接触者だけで封じ込めが出来たのであれば、ワクチンがどの程度効くのか、飲み薬の効果はどうなのかが判明するまで時間稼ぎをする方法はあるだろう。そうすると、現状の方針である12月末まで現状の水際対策を維持するのは妥当だということになる。

慎重な判断と適切な情報収集は欠かせないし、オタオタと判断を揺らすような真似はすべきではない。

……と、偉そうに言ったところで、政府にお願いするしかないんだけどね、一介の国民としては。

コメント

  1. 木霊様 みなさま

     まあΟ株発見されてまだ1週間ちょいですから、今は慎重でオーケーじゃないですか? ここ1週間で出てきた話しは
    ①2週間でおおよそ判明する。
    ②感染力は強いが、軽症っぽい
    ③乳幼児の入院が多い

    ですが、一番警戒すべきは③で、乳幼児が感染・入院し、回復後どうなるか。 
    最悪の事態は 酷い後遺症が残り
     「感染力の強いポリオ(小児麻痺)に相当する」 
    なんてなると
    日本を含めた少子化国は、国家存亡の危機に瀕することになります。

    個人的には、慎重論に賛成です。

    • そうですね、乳幼児の感染・入院ともなると、保護者の仕事にも影響してしまうことと、家族間の感染も気にしなければならないという困った話。
      ボリオはかなり感染力が高く、保育園・幼稚園・こども園で感染者が出ればそりゃもう大変な騒ぎに。
      少子化まで心配する事態になると、大変ですよね。

  2. オミクロン2週間 結局まだよく判っていないようですが、
    中間結果的なものは出はじめましたね。

     ・感染力:デルタの4.2倍
       https://news.yahoo.co.jp/articles/dc781cb1b356a53f64025b528402a8f64e17d6a4
     ・重症化率:デルタの0.47倍
       (南ア 第2波デルタ66% 第3波オミクロン31%)
       https://news.yahoo.co.jp/articles/3f4d4951e75365be0df0f45db4d129288d6f1719
       (もっとましなデータもあり、まだよくわかってない?)

       すなわち悪くすると
         感染者がデルタの4.2倍 × 重症化率 0.47
         = デルタの 1.97倍

     の被害が予想される
     わけで、あまり嬉しくない中間結果だなあ。。。