尿素が足りない韓国、このままでは経済マヒ

大韓民国

何というか、韓国ネタ連続で申し訳ない。

韓国、底をついた尿素水…ディーゼル貨物車、このままでは道端で立ち往生

登録:2021-11-05 10:18 修正:2021-11-05 10:33

「尿素水」の品薄現象に貨物車や重機の運転士たちが気をもんでいる。ディーゼル車の運行に必要な尿素水が以前より10倍も高い価格で取引されているうえ、ガソリンスタンドでも尿素水の販売が次々に中止されているため、最悪の場合は車が動かせなくなることもありうるからだ。韓国政府は買い占めや売り惜しみの取り締まりのほかには実効性のある対策を打ち出せずにいるため、今すぐ尿素水を必要とする個人は中古取引や海外からの直接購入などの自衛策に追われている。

「ハンギョレ」より

一般人が生活する上ではあまり縁のない「尿素」だが、韓国ではこれが不足することでピンチに陥っているようだ。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

尿素の輸入が途絶えた韓国

尿素は何から作られる?

あまりなじみのない物質だけに「何から作られる」と言われても、という感じである。当然「尿」の文字から連想して出てくる小便にも含まれはするが、し尿処理して集めるという訳にもいかない。

尿素は石炭を原料として製造されるが、最近の石炭価格の高騰により中国が尿素輸出に対して輸出前商品検査の実施を義務づけたことで、事実上輸出が止まっている。

「ハンギョレ」より

工業的には石炭から作られているようだ。

……ん?アンモニア由来ではなかったっけ。

2NH3 + CO2 → (NH2)2CO + H2O

確か、尿素合成はこんな感じの化学式であったように思う。

尿素合成 [にょうそごうせい]
JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト

探したらJOGMECのサイトに紹介されていた。

そして、韓国の場合は支那から尿素を仕入れているのが問題であるようだ。

支那尿素産業

僕は知らなかったのだが、尿素産業は支那の重要な産業の1つであるらしい。

<業界レポート> 中国尿素産業の発展と現状

(2016 年 5 月 26 日作成)

尿素は代表的な窒素系化学肥料である。純粋の尿素は窒素含有量 46.4%を有し、窒素系 肥料の中で窒素含有量が一番高い。化学的性質が中性であるため、ほとんどの肥料と混合 しても化学反応を起きることがなく、単肥や化成肥料原料のほか、BB 肥料の原料にも多用 される。また、工業にも重要な化学原料であり、他の化学肥料には見られないほど広く使 用されている。2012 年の世界尿素総生産量が 1.60 億トン、2015 年は 1.90 億トンと推定さ れる。

尿素の工業生産はアンモニアと二酸化炭素を原料として、高温高圧の条件で尿素を合成 する。通常、尿素工場にはアンモニア合成プラントが併設されている。

中国は世界人口最多の国で、国民を養うために食糧生産を最重要視している。1970 年代 から小型の化学肥料工場を大量建設し、1979 年に化学肥料生産量が 1065 万トンに達した が、主な品目は硫安、炭安(炭酸水素アンモニウム、中国特有の窒素肥料)と過りん酸石 灰で、尿素の占める割合がわずかしかなかった。次の節に述べるように、1980 年代以降ア ンモニアと尿素工場の建設が盛んとなり、生産能力が急増した。2015 年末に中国のアンモ ニア合成能力 8350 万トン、尿素生産能力 9100 万トン、それぞれ世界シェアの 37%、44% を占めるようになる。また、2000 年から尿素の純輸出国となり、2014 年の輸出量が世界尿 素貿易量の約 30%を占めている。

「China Urea」より

そして、韓国は支那から大量の尿素を輸入しているそうなのだ。

いやちょっと依存しすぎだろう……。

尿素水は、ディーゼル車から排出される窒素酸化物を除去するために排気ガス低減装置に使われる物質で、国内生産量の97%(今年1~9月)が中国から輸入した尿素で作られる。

「ハンギョレ」より

もはや救いがたいレベルでの依存度である。どうしてこうなった。

尿素は何に使われる

ちなみに、尿素と言われて真っ先に思い浮かんだのは、ハーバーボッシュ法である。いや、ハーバーボッシュ法はアンモニアを生産する方法なんだけどさ。そう、ちょっと前に肥料の話をブログで触れたことを思い出したわけだ。

尿素の利用先は肥料なのでは?と思ったのだが、韓国はそれだけではなかったようで。

既に引用したように、尿素水はディーゼルエンジンを使った車に用いられるらしい。

現場の貨物車や重機の運転士たちは、6000ウォン(約575円)から1万ウォン(約959円)する1本の尿素水(10リットル)を2~3日で使い切るが、現在は追加金を払っても尿素水を手に入れることが困難な状況だ。

「ハンギョレ」より

ん?ピンとこないな。

一方でディーゼルエンジン車は排気ガスから窒素酸化物(Nox)という大気汚染物質を排出してしまい、世界的に厳しく規制される動きが加速しています。

日本でも同様でディーゼルエンジン車の排気ガスをクリーンな状態で排出させるために『尿素SCRシステム』が採用されています。簡単に原理を説明しますと有害な窒素酸化物をアンモニアで化学反応をさせて無害な水と窒素に分解して排出するというシステムです。

しかしアンモニアは危険であり扱いが難しく、そのままの状態では車載することですが出来ません(臭いもあります)。そこでAdBlue(アドブルー高品位尿素水)という形で車載されるようになったのです(無色・無臭・無害)。

「瀬戸内油業のサイト」より

あー、アドブルーのことか。

ディーゼルエンジンを動かす時に添加する薬品があって、それを「アドブルー」と言う。青い液体だからアドブルーという名前なのだろうが、あれ、高品位尿素水だったんだ。

なるほど、作業車の多くは動かなくなるね。

日本ではあまり騒がれていない

ちなみに、アドブルーの利用は日本でも必要だが、さほど問題になっていない。その理由は、韓国のように支那から調達しているわけではないからだ。

5日、日本の財務省によると、日本は昨年確保したアンモニア96万2814トンのうち、77%の74万3231トンを自社で生産した。日本はウベコ産(36万トン)、三井化学(31万トン)、昭和電工(12万トン)、日産化学(12万トン)の4社が91万トンの生産能力を保有している。 在庫も5万7323トンを確保している。日本の精油業界関係者は「日本も需給がギリギリになったが、韓国に比べると大きな問題はない」と述べた。

輸入も中国に一切依存していない。オーストラリアとインドネシア、台湾の3か国から年間確保量の23%を輸入している。インターネット電子商取引でも要素数は10リットル(丸山化成「アドブルー」ブランド基準)1500円(約1万5629ウォン)で正常取引されている。尿素水不足が起こる前の韓国とほぼ同じ価格だ。

「Yahooニュース」より

実は韓国でも国内製造をやっていた時期はあったらしいのだが、コストの問題から海外調達に切り替えたのだとか。

しかしそれにしても支那から全体の97%輸入というのは、やり過ぎである。

石炭不足はすぐには改善しない

支那の石炭不足の話は、すでにこのブログでも何本か記事を書いているが、当面この問題が解消する見込みはない。

慢性的に石炭が不足しているという事情があることと、支那国内の電力不足を解消するためには石炭火力に頼るしか他にないという事情があることで、輸出用の商品に回す余裕はない。国内の農業にも尿素は必要となるだろうし、ね。

支那の指導部がそこまで見越すことなく今回のような事態を招いたというのは、阿呆としか言いようがない。しかし、現実に石炭が足りなくなったことで、そのとばっちりは韓国が受ける結果になった。

韓国としては、他国から石炭を調達しようにも、石炭価格の高騰は続いている。国内で尿素生産に切り替えようにも生産設備は停止して久しく残っているかどうかも不明。ついでに作るにしても様々な理由からかなりコスト高になることは避けられない。

消防や警察などの、国民の安全と直結する公共部門でも、尿素水の品薄の影響に神経を尖らせている。ソウル市消防災害本部は2日、管内の24の消防署や119特殊救助団などに対し、尿素水の在庫管理を緊急指示した。1カ所の消防署が約1カ月使用する量である150リットルを除く量を直ちに本部に返却し、尿素水を使う非出動車は運行を中止するなど、「節約せよ」という趣旨からだ。警察庁も3カ月分の尿素水を保有しているが、近いうちに全国の地域警察庁と警察署に対し、緊急のケースでなければ、尿素水を使う車両の運行を自粛するよう公文書を送る方針だ。警察が保有している車両のうち、尿素水を使う機動隊のバス、ワゴン車などは38%(約6500台)を占める。

「ハンギョレ」より

にもかかわらず尿素の不足は既に韓国の社会インフラにまで影を落とし始めているのである。

尿素が無くても車は走る、理論上は

ディーゼル車を尿素を使わずに走らせるという選択肢もあるとしているが、果たして本当にそんなことが可能なのだろうか。

実際、尿素水がなくとも車両は走行する。しかし政府が粒子状物質を減らすため2015年9月に「ユーロ6」と呼ばれる環境規制を施行し、軽油車に尿素水投入を義務づけた。ユーロ6適用車両は尿素水がなければエンジンがかからないよう設計されている。政府が許容すれば車両の運行も原則的には可能だ。ただ、そのためには2種類の先決課題が必要となる。

まず政府が「ユーロ6」のような環境規制を一時的に解除しなければならない。ただ、これを許容する場合、ガス排出が急激に増えるため、所管部処の環境部は反対する可能性が高い。技術的な問題もある。現在、国内貨物車の大半はボッシュ社の排ガス低減装置を使用している。尿素水なしに車両運行を可能にするにはボッシュ社が「ロジックシステム」を変えなければならない。

政府関係者は「尿素なしに車両の運行が技術的に可能かどうかも未知数だが、準備時間もかなりかかる」とし「最悪の状況を考慮すると、今からでもこれに関する検討をする必要がある」と述べた。

「Yahooニュース」より

実は、韓国車に使われているディーゼルエンジンの殆どは、ボッシュ社の排ガス低減装置を使用している。

この事はさほど不思議な話でもないのだが、問題は韓国で排ガス低減装置を外したシステムを構築しなおすことが可能か?は疑問だ。エンジンですら韓国内で作っているかどうか怪しいのだから。

そうなってくると11月中には韓国の物流はストップし、消防や警察も身動きが取れなくなる。いや、それよりも大問題なのは、韓国経済を支える貿易に深刻なダメージが与えられる可能性が高い。

……いやいや、日本に尿素は余っていませんよ?こっちみんな!!!

これは、岸田外交は極めて重要な時期に差し掛かっているかもしれないね。

追記

コメント欄で教えて頂いたのだが、韓国内で不足している尿素を緊急輸入する運びになったらしい。

尿素水2万リットルをオーストラリアから緊急輸入…軍用の輸送機まで動員=韓国

2021/11/08 06:24配信

韓国政府が今週、軍輸送機でオーストラリアから尿素水2万リットルを輸入する。またベトナムなどの尿素生産国と年内に数千トンの導入を協議する計画だ。

「WowKorea」より

ほほう、調べたときにベトナムの国名は出てきたのだが、オーストラリアとは思い至らなかった。しかし、考えてみれば、石炭産出をし農産物も作っているオーストラリアならば尿素の生産はやっていておかしくは無い。

輸入代替による超過費用や物流費の補てん支援と共に、割り当て関税を早急に実施し、急がれる場合は軍輸送機も活用する方針だ。

迅速な通関のため「緊急通関支援チーム」を運営し、「入港前の輸入申告」も認める。車両用尿素水の検査期間は、従来の20日から3~5日に短縮する。産業用尿素水の車両用への転換は、今月中旬まで検討した後、可能だと判断されれば、直ちに実施する方針だ。

「WowKorea」より

しかしそんなに緊急で輸入が出来るものなのだろうか。仄聞するところに寄ると、どうやら民間企業がこの騒ぎになる前に抑えてあったものを韓国政府が横取りする形で輸入するらしい。

そして、2万リットルという数字がイマイチピンと来ないのだが、はて、結構大量なのかな?

韓国政府「尿素水2万リットル輸入」…大型トラック333台分にすぎず

2021.11.08 08:09

韓国政府が尿素水の品薄による市場の混乱を防ぐため、尿素・尿素水の買い占めと売り惜しみを禁止する。また、オーストラリア産の尿素水2万リットルを直接空輸するなど海外からの確保にも総力を尽くすことにした。企画財政部は7日、洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官主宰で対外経済安保戦略会議を開き、こうした内容の産業用尿素・尿素水需給現況と対応案を発表した。

~~略~~

不足する尿素水の確保に向け、海外からの直接調達も推進する。これと関連し韓国政府はまず今週中にオーストラリアから尿素水2万リットルを輸入することにした。これまでは尿素水の原料である尿素の確保に集中したが、不如意のため最初から完成品である尿素水を直接調達する。

「中央日報」より

オーストラリアから完成品を直接調達と。

政府の対策に対し、オンラインコミュニティを中心に「関連車両は数百万台なのに尿素水2万リットルの輸入が対策になるのか」など、政府が輸入する量があまりに少ないという批判があふれた。油類運搬などに使われる大型タンクローリーの積載量は16トン級の場合は2万リットル、25トン級は3万2000リットル水準だ。

尿素水タンクの容量は車両ごとに違うが、トラックやバスなど商用車の場合、25~60リットルに達する。2万リットルは容量60リットルの車両の場合、333台程度分にしかならない。

「中央日報」より

2万リットルが思いの外少ないっ!

必要な手続きは軒並み短縮する予定でいるようだが、2万リットルってさほど多くないのね。調べてみると、韓国が支那から輸入する尿素は1月から9月までで56万4000tであったようだ。つまり、一月に6万tは必要になる計算だね。

これを全量車両用に振り向けるとすると、6000万リットルの尿素水が必要となる計算になる。とはいえ、産業用や農業用にも使っているだろうから、全量車両用とするわけにもいかない。

これに対し韓国政府関係者は「軍の輸送機1機の最大積載量が尿素水2万リットルだが、国内で登録されたディーゼル貨物車330万台の1日分に満たない少ない量。今回の輸入をはじめ軍の輸送機を通じて追加をさらに持ってくる計画」と話した。

「中央日報」より

流石に政府も足りない事は理解しているようだが、何処の国も「いきなり言われても」ということなのだろう。

市場かく乱行為に直ちに対応するため、尿素・尿素水の買い占めや売り惜しみを禁止する告示は、8日から施行される。

「WowKorea」より

韓国国内でどの程度混乱しているかは知らないが、これがどの程度効果があるのか。

そんなわけで、緊急輸入だけでは対応出来るとは言い難く、次善の策を模索せねばならない。しかし韓国内で製造している尿素水は、品質が悪く産業用にしか使えないらしい。これを車両用に切り替える案が出ていたけれども、どうやら絶望的である。

尿素水 品帰属政策… 信じていた「産業用→車両用の切り替え」も難しい

入力2021.11.05 午後5時36分  修正2021.11.06  午前12時42分

韓国の尿素水の品目で韓国経済の血脈である物流が止まることがあるという懸念が大きくなる中、政府が尖った対策を見つけることができない。5日、大統領府まで出て尿素水対策関連タスクフォース(TF)を構成したが、既存の政府発表対策を総合点検する水準にとどまっているという指摘だ。

~~略~~

この中で産業用尿素水の車両用転換が最も現実的な提案として取り上げられている。

環境部はこのための技術検討作業に着手した。産業用尿素水の不純物水準が車両に適用してもよいか、また車両用尿素水分だけ煤煙低減効果が出せるかを判断するための手続きだ。環境部はこの技術検討に10日前後の時間がかかると予想し、最終結論は今月15日以降に出る見込みだ。

しかし、産業界では「不純物問題のため、産業用尿素水を車両用に転換することは不可能だ」という主張が提起されている。車両用尿素水は産業用、農業用尿素水に比べて品質基準が厳しい。

「NAVER」より

技術的にどの程度困難なのかはさっぱりだが、単純に不純物を取り除くだけではダメなんだろうか。

正直な話、オーストラリアでの尿素の緊急増産が可能であるとしても、いきなり2万リットルもの尿素水を吐き出させるのだから、備蓄分から回すと言うことになるはずで、これが回復するまでは輸出に回せるほど製造出来るとは考えにくい。つまり、次は期待薄ということになる。

ベトナムなどに声をかけているのはそうした背景だと考えられ、安定的に尿素を確保できる販売ルートの確立が必須なのだろう。

そうすると、海外輸入分をある程度確保できるにしても、国内での備蓄や生産は必要不可欠だろう。その辺りで随分お金を使う必要がありそうだ。ついでに、今回の緊急輸入もかなり足下を見られたんじゃないかな。

韓国政府の負債が膨れあがりそうだね。そして、尿素水に限らず支那依存はかなりリスクを伴うと、漸く気が付いたらしい。でもそれ、かなり遅いよ?

追記2

COP26でも形振り構わず各国に泣きついていたようだ。

尿素水大乱に…韓国、COP26で「尿素売ってほしい」と泣訴

2021.11.08 08:52

全国的に尿素水が品薄となる中、韓国政府が第26回気候変動条約締約国会議(COP26)でも中国とインドネシアに尿素輸出支援を要請したことが確認された。2030年の国家温室効果ガス縮小目標(NDC)を達成するための各国との2国間会談の席でも尿素輸出国に「尿素を売ってほしい」と泣訴したのだ。

~~略~~

この席で韓長官は、中国とインドネシアの長官に尿素水輸出を再開してほしいと要請した。韓長官は4日に中国生態環境省の趙英民次官と会い、尿素輸出ができるよう中国側の積極的な協力を求めた。これに先立ち3日にはインドネシア環境森林相と環境協力了解覚書を交わし、「最近台頭している尿素水供給不足を解消するため輸出量拡大など積極的な関心と支援を要請する」とした。インドネシアは中国に次いで2番目に多くの尿素を韓国に輸出する国だ。

「中央日報」より

支那とインドネシアに泣きついたと。

キム教授は「2~3カ月後にロシア産の尿素水がくるまでは高くても尿素水完成品を各国から輸入できるよう助けるのが現実的な政府の役割」と話した。

「中央日報」より

ロシアからも尿素買う話になっているのだけれど、輸入を偏らせるにはリスクのある相手だ。韓国は懲りないらしいね。

追記3

計算した数量がどうにも納得行かない感じなので、調べてみた。

来週ベトナム尿素200t導入… 「車両用ハルチ物量」(総合2報)

記事の入力2021.11.08 午後7:03 最終修正2021.11.08 午後8時37分

政府が来週中ベトナムから車両用尿素200tを導入する。

これは尿素水65万リットル(600トン)を作ることができる物量で、昨年の販売量基準で一日余りの量だ。

政府はベトナムなどから約1万トンの尿素を輸入する方案を追加で協議中だが、成就すれば約2ヶ月分の尿素水が確保できるものと見られる。

「NAVER」より

この記事通りであれば、韓国内で1日あたり必要な車両用の尿素水は65万リットルということになる。支那から輸入した尿素の全量を考えると、随分と物足りないな。

イ・ホグン大徳大自動車学科教授は「年間尿素水販売量(2億477万リットル)と一日販売量(56万リットル)に照らしてみれば一日ほど使える量」と話した。

環境部によると昨年、韓国の車両用尿素の輸入量は8万トンだった。これを365日に分ければ219tである。

「NAVER」より

こちらの数字では車両用の尿素は1日219tであるとしている。219×3×1000=65万7千リットルという計算なので、辻褄は合いそうだな。

コメント

  1. 日本の場合尿素に関しては化学肥料業界誌で「2016 年から中国政府の政策と産業への干渉により、中国窒素肥料産業に大きな変化が起きた。特に尿素生産設備が大量に廃棄され、稼働率も下がり、生産量が大きく減少した。中国は2016年からは輸出だけでなく輸入も増え始めた」と中国の尿素生産の変化に対して以前から注視していたし輸入先も東南アジア、中東(イランは生産量多かったけど経済制裁中で不可)など多角化してるので影響は少ないようですね。(尿素水も原料の尿素は輸入だけど尿素水は自前で生産してるし)

    韓国の場合記事からすると尿素水は原料の尿素ではなく尿素水自体を輸入に頼ってるみたいですね、それも中国からのみに。(韓国のことだから輸入コストは中国が一番コストが掛からないからとほぼ全量を中国に依存したんですかね?)

    • Rodney様

       私の抱いていた印象ですが。 この事件の最大のインパクトは

      「中国の石炭不足」 がトリガーとなって、暖房・照明・通常製造業だけでなく化学肥料工業(ハーバーボッシュ法を起点とする)が影響をうけ、すなわち「食料不足」を引き起こしかねないところにきた。

       — まあ我々の身体の75%が化学肥料工業由来なのだから下手なCO2対策をすればいつかは来る問題のはずですが —

      それが中国ほどの人口だと、化石燃料削減に手をつけはじめただけで、もう食料不足来るのかよ!(韓国さん坑道カナリア役グッジョブ)ぐらいに思っていたのですが。

      2016年から尿素生産設備を廃棄していたわけですか。。。意図がわからない? もっと深い意図がある? のでしょうかね?

      • 補足

         韓国さん坑道カナリア役グッジョブ

         — Rodneyさんのように化学肥料業界紙ウォッチしてたりでないと、一般人は見逃すような問題を、ディーゼルエンジン回せない、流通ピンチ!などという「事件」に置き換えてくれ、一般人にも認識を促してくれた。 (まあ笑えないブラックジョークですが)

         ハーバーボッシュ法
          1 100年ほど前に発明された「空気と水からパンを作る」(実際は肥料ですが)画期的工業発明で、第0次?人口爆発問題を未然に防ぎました。結果として現人類の身体の約70%は、化学工業製品となっています。 多くの自然回帰派の主張は100年ほど手遅れ。

          2.化学肥料工業のスタート地点となるハーバーボッシュ法は、原料にこそ炭素は含まれませんが、600℃300気圧を要する高エネルギー消費工業技術でCO2をいっぱい出します(笑)

      • BOOKさん 中国の尿素産業については「http://bsikagaku.jp/f-materials/World%20Urea%20(2019).pdf」にあるBSI 生物科学研究所による「化学肥料業界資料 世界尿素産業の新変化 」に詳細な記述があるので参考にして下さい。

        この資料によると中国では生産コストの上昇は石炭不足以前から上昇していて、天然ガスを主原料とする他国と違い、石炭を主原料とする中国では2017年から国内石炭価格が急上昇し尿素生産コストがマレーシアや中東より高くなっていたということで普通この時点で中国一国に依存することの危うさを感じると思うのですが韓国はまったく対応してこなかったことが今回の危機につながるわけです。
        (まあ製造・生産コストを極限まで下げて海外向けは輸出競争力を高め、国内向けでは企業収益を高めるのが韓国企業のやり方なのでコスト増につながる輸入先の多角化とかは後回しとなるのでしょうか)

    • 韓国はバスに乗り遅れたのか、或いは受注量が減った支那が価格を少し落としたので、お安く手に入れる事ができると喜んじゃった可能性も……。
      ちょっと調べてみましょうかね。

      • Rodneyさん 木霊さん

         Rodneyさんありがとうございます。提示頂いた資料からは、そもそも中国産尿素が安い理由が見当たりませんね。中東産油国の尿素製造コストが圧倒的に安いですが韓国はイランと(苦笑)

         ここから邪推ですが実は韓国が中国から輸入していた尿素の大半は低品位のニセAdBlueやニセ高品位尿素(中国企業側のインチキか発注側のインチキかは不明)だったのじゃないか?

         ここに来て中国側の輸出が減ったのは韓国マスコミが言う「中国の輸出品質チェック」は本当だが、その原因が「石炭不足」てのはウソと言う気が。
         木霊さんのお笑い韓国軍シリーズを読み返すとこの思いが強くなります(笑)

  2. 尿素水を作るのに、尿素と純水を混ぜるみたいですけど、つい最近、韓国で超純水の協議会を設立するというニュースを見たような………

    • SCRに使われる純水は、半導体用「超純水」ほどの純度は不要なので、そこは問題にならないと思いますよ。

    • 純水の調達は日本から~ということだったようですが、流石にマズイと思い始めたのかも??
      ただまあ、他の方にコメント頂いたように、そのニュースは半導体用の超純水調達という話だったので。

  3. どうやら産業用の転用はダメだったようです
    純度云々言ってますけどそこまでの純度が作れないのか?は疑問符が残りますね。製造プラントを抱えたくないというのが本音でしょうか
    https://n.news.naver.com/mnews/article/015/0004625136?sid=101
    また豪州から緊急で2万リットルの輸入をするとか
    https://s.wowkorea.jp/news/read/321955/

    • 情報ありがとうございました。
      なかなかおもしろかったので、追記させて頂きました。

  4. 一月に6万リットルは必要になる計算、と書かれていますが、計算違いがあるようです。
    9ヶ月で56万tということは、1月で約6万t。6万t=6000万リットルです。

    • ああ、なるほどご指摘ありがとうございます。
      トンとリットルの換算をやっていないことに気が付いていませんでした。そりゃ計算がおかしいわけです。

      月6000万リットルですか、それで2万リットル緊急輸入。なる程批判されるわけだ。