山崎拓氏の除名を求める

選挙

大した記事ではないのだけれども、偶にはこんなのも良いだろう。

〈独自〉山崎拓氏の除名求める申し入れ書を提出 自民前職

2021/10/28 11:44

自民党の山崎拓元副総裁が衆院大阪10区から出馬している立憲民主党前職の辻元清美氏の応援演説をした問題で、同区から立候補している自民前職の大隈和英氏は28日、自民大阪府連に対し、党本部に山崎氏の除名処分を上申するよう求める申し入れ書を提出した。

「産経新聞」より

このニュース、結構とんでもない話なのだが、メディアの温度差も面白かった。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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苦戦を続ける自民陣営

山崎拓氏は何をしたか

そもそも山崎拓氏って誰よ、という話を少し。

いわゆる自民党の重鎮であった人物だが、一時期は首相候補とまで言われていただけに自民党の中でもそれなりの影響力を持つ人物だと目されている。

立ち位置は保守系ということで1969年に衆議院議員総選挙に初出馬したようだが、後の活動や主張は左派に偏っている様に見受けられる。彼の政治活動中で有名なのは加藤の乱(2000年11月)で、第2次森内閣の倒閣を画策した仲間に加わり失敗した。

他に、北朝鮮へ電撃的に訪問(2007年1月)して、北朝鮮の核放棄や拉致被害者の日本帰国を迫ったが、失敗。

外交や安全保障政策を中心に活動を行った議員だが、その主張は支那や朝鮮に寄り添って「協力し合う」というものだったため、時代背景的な部分はあったにせよ、その分を差し引いても日本の国益を損なった一時代を築いたとも言える。

その彼が何をやったかというと、なんと立憲民主党の候補の応援演説をやったのである。

山崎拓氏「小選挙区は辻元清美、比例は自民」

2021年10月27日 20時31分

自民党の山崎拓元副総裁は27日、大阪府高槻市で衆院大阪10区に立候補している立憲民主党前職の辻元清美氏の応援演説を行った。

山崎氏は「小選挙区は辻元清美、比例区は自民党という立場だが、理解をいただきたい。辻元清美が当選すれば、日本の政治のためになる」と訴えた。同選挙区には自民前職の大隈和英氏も出馬している。

「Livedoor NEWS」より

それも、よりによって辻元清美氏である。

大阪10区の候補者

さて、この選挙で辻元氏が出ている選挙区は大阪10区である。

大阪10区には自民党候補者が立っているのに、立憲共産党の候補者に投票しろと応援演説にまで立つというのは、どうなのよ、それ。立民+共産の選挙協力している選挙区において、自民党候補者を推すのではなく、立憲共産党の候補者を推すという愚行である。

辻元氏は27日、自身のツイッターに山崎氏の演説の様子の動画をアップした。山崎氏は辻元氏について「非常に雄弁で、説得力がある。こういう方が日本の政治の中で活躍される必要がある」と強調した。

同選挙区は、辻元、大隈両氏のほかに日本維新の会新人の池下卓氏も立候補している。

山崎氏は自民で副総裁や幹事長などを歴任し、現在は石原派(近未来政治研究会)の最高顧問を務めている。

「Livedoor NEWS」より

いやー、呆れる話である。自民党石原派の最高顧問という立場でこれである。まあ、石原伸晃氏もかなりアレなので、石原派が滅亡しようと構わないのだが。

石原伸晃氏は帰化推進派?

そう言えば、こんな話があった。

選挙での苦戦が伝えられているが、こんな主張をする人物が自民党員であるというのは、流石にねぇ。tweetしている有本氏との意見があわないことは多いが、それでも石原氏のコレはない。勉強不足にも程がある。

とはいえ、石原氏の選挙区は東京8区で、目立った候補はいないのだけれど、石原伸晃氏の実績も怪しいものだからね。ちなみに僕は落選するだろうと予測している。

石原伸晃氏は、石原慎太郎氏の息子なのだが、父親と違って小物である。国政にプラスになる人材だとは評価出来ない。対抗するのは立民の吉田はるみ氏だが、小川敏夫氏の大臣秘書官を務めた事もある新人のようだ。日本維新の会の笠谷圭司氏も新人だね。新人二人に苦戦するのが実績のないベテランという。救い難い構図である。

除名処分の上申

ちょっと話が脱線してしまったが、山崎拓氏のこの愚行に対して、大阪10区の自民党候補が「除名処分にしてくれ!」と申し入れ書を提出したようだ。

〈独自〉山崎拓氏の除名求める申し入れ書を提出 自民前職

2021/10/28 11:44

自民党の山崎拓元副総裁が衆院大阪10区から出馬している立憲民主党前職の辻元清美氏の応援演説をした問題で、同区から立候補している自民前職の大隈和英氏は28日、自民大阪府連に対し、党本部に山崎氏の除名処分を上申するよう求める申し入れ書を提出した。

「産経新聞」より

この除名を求める申し入れ書の提出をした候補者、大隈氏だが、ニュースを眺めてみると顔が出てこない。

本人のTwitterを引用したが、「ニュースの顔」として報じると選挙に影響があるから、という配慮の可能性はある。あるが、一方の辻元氏の顔写真はニュースに使っているのだから、メディアが誰を応援しているかは分かり易い。

山崎氏は過去の人だが、この様な愚行に出たのは完全にメディア戦略であろう。これで辻元氏は選挙にお金をかけずに更に顔を売った訳だ。

尤も、こんな事をしないでも辻元氏は大隈氏に連勝中で、大隈氏は比例復活で議員になっているが、今回の選挙も厳しい闘いを強いられているのは事実である。

さらに大隈氏は、医師でもあり厚生労働省の政務官を務めていて武漢ウイルス対策に尽力している人物であるため、地元で名前を売れないという事情もあって、選挙に苦戦していると言われている。にもかかわらず山崎氏が顔を突っ込んだ事情はよく分からないが……。

自民党議員であったとしても他党候補を応援することは悪くはないが

というわけで、意味の分からない行動をした山崎氏だが、一応、応援演説では「小選挙区は辻元清美、比例区は自民党」と訴えかけたらしい。

自民党にはギリギリ砂をかけない訴えの積もりだと思うが、大隈氏は落としたいのだろう。実は大隈氏、護る会の会員でもある。青山繁晴氏がブログで山崎氏の行為に関して怒り示していたが、大隈氏は山崎氏の主張と決定的に意見があわないわけだ。

【書き加えました】  山崎拓氏の除名を求める、自由民主党大阪府連の上申を、強く支持します
青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road

もちろん、過去に自民党の大物議員であったから、絶対に自民党候補に投票しなければならないという事ではないが、山崎氏の立場で自民党候補の落選を画策するというのは、明らかにおかしい。

そして、この山崎氏の行動に対して、大阪府連もかなり激怒している模様。

自民大阪府連、辻元氏応援の山崎拓氏の除名処分要求

2021/10/28 22:50

自民党大阪府連は28日、山崎拓元副総裁が衆院大阪10区から出馬している立憲民主党前職の辻元清美氏の応援演説を行ったことを受け、山崎氏の除名処分を求める上申書を党本部に提出した。上申書の提出は、同区に立候補している自民前職の大隈和英氏が28日、「選挙戦に多大な影響を及ぼしている」として府連に求めていた。

「iZa」より

大阪府連は大隈氏の申し入れを受けて、上申書を党本部に提出するに至ったようだ。

山崎氏個人の問題か否か、という話にもなるが、この話は小泉純一郎氏の活動にも言えることである。国民としては、元政治家の立場を考えた行動をして欲しいものである。

何故か?山崎氏にしても小泉氏にしても、政治的影響力があるにもかかわらず落選運動などを突きつける事のできない立場なのである。元政治家は、その立場を退いたのであれば、表に出て政治的活動をするのは慎むべきなのである。

そして、それでも活動されたい方には、党として除名を言い渡す事も必要であろうと、そう思う。だって、倒閣運動を目論んでいる野党の候補を当選させようという、そういう話なのだから。

コメント

  1. こんにちは。
    獅子身中の虫とはよく言ったものですが、逆に考えれば、こんな、真っ先にパージされそうな老害が未だに自民党に籍を置けること自体、自民党が如何に多様化した意見の持ち主の集合体かという事の証左でもあるでしょう。
    ちょっと意見が食い違い、誰がリーダーシップ獲るかで喧々諤々で、挙げ句、離合を繰り返す某野党勢力に、爪の垢でも煎じて……いや、身柄ごと引き取ってもらうのがよろしいかと。

    石原も、世襲が悪いとは言いませんが(その世界のしきたりというのもあるので)、国のためになりそうもない方には退席願いたいところです。
    その意味で、膿を一掃するための議席減らし(で、烏合の衆の野党の、後日自滅を待つ)というのも悪くないのかも知れません。
    今回の衆院選はあくまで前哨戦(与党で安定多数取れればよい)、参院選こそが憲法改正の天王山なので。

    • 与党議員であろうと酷い政治家はいるし、野党議員であろうと立派な政治家はいる。
      分かってはいるんですが、理不尽なものを感じます。山崎拓氏は議員を辞した後も自民党の相談役として、石原派の最高顧問を務めている。ですが、記事には書きませんでしたが、2010年の参議院選挙においては、自民党から公認をとれなかった上に落選しているのですよね。そんな人材を未だに有り難がる石原派もどうかと思いますが。

      しかし、前の記事のも書きましたが、今回の選挙は、コレだけ日本の回りの情勢が悪化しながら、国防政策について訴える議員が殆ど見当たらないと言う残念な話になっています。
      こんな選挙を戦って大丈夫なのか?と。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    やれやれ、困った老人の大暴走ですねェ~。

    自民候補の大隈氏が福岡県で県連トップなどを争った積年のライバル、麻生副総裁の派閥だった事も関係してるんじゃないかなァ~?

    同じ自民党の重鎮で総理候補だったとはいえ、出身派閥はまったく違いますもんね。
    山崎氏 : 中曽根派~渡辺派~山崎派~石原G(最高顧問)
    麻生氏 : 宏池会~河野G~麻生派(派閥会長)

    故中曽根氏に見いだされ外交で評価されたらしいですが、やった事は媚中・媚北朝鮮・媚韓というオンパレード、日本の国益をことごとく損なってきた唾棄すべき政治家ですね。

    今回の騒動は岸田総理の人事に麻生氏・甘利幹事長(元山崎派)が力を持った為、石原Gが閣僚は元より党役員人事でも冷遇された恨みもあると想像しますね。
    オマケに派閥トップの石原氏・当選16回の野田氏・激戦区福岡2区の鬼木氏とか、再選が危うい様でたった9人しかいないメンバーが半減し、派閥解体しちゃう可能性もありますから。

    YKKとモテ囃された次期もあったんですが、故加藤氏は加藤の乱で自滅・小泉氏も党に反旗を翻し原発廃止で混乱の元凶として君臨、そして最後に残った山崎氏はついに狂っちゃたのか今回の騒動...。

    「人生色々」ですが、ここに来てわざわざ老醜を晒す事ないのに。(冷笑)

    • 山崎拓氏の行動の結果かどうかは分かりませんが、面白い結果になったようですね。
      かつては自民党の重鎮でしたが、その頃の自民党の空気しか知らないのでしょうねぇ。

  3. 木霊さん、おはようございます。

    与党で絶対安定多数はギリギリかなと思ってたんですが、自民党だけでそれを獲っちゃったのは予想外でした。
    公明党が3議席プラスは嫌ですが、得票数の前回比を見てからの評価でしょう。

    自民(-15議席)・立民(-14議席)・共産(-2議席)つまり31議席を維新の会が独占した訳で、自民党の敗北以上にあれだけマスメディアが煽った(熱望した)野党共闘が大惨敗した総選挙ですね。
    自民への批判票は維新が総取りしたって事。

    まだ、細かいところを見ている最中ですが、沖縄選挙区で2勝2敗・比例復活で2勝と立民含む革新勢力を圧倒したのに注目しています。

    そして、岸田総理に圧殺された二階刃・石破派・石原派ですが、合わせて57人中13人が落選・9人が辛うじて比例復活当選という有様...、この分析もしたいと考えたいます。

    P.S.
    どうでもいい事だけど、辻元の落選と小沢の見苦しい復活当選は立民の将来を暗示しているんじゃないかな?

    • おはようございます。
      新しい記事には書きましたが、何処かのコメントにお返ししたように、自民党は250議席くらいだろうと予想はしていました。立憲民主は増えると思っていたんですが、結果を見ると、なかなか興味深い感じになりましたね。
      沖縄の結果も面白かったと思いますが、全国各地でも色々変動があったようですね。良くも悪くも、これからの政治は変わっていかねばならないと言うことなのでしょう。