韓国型打ち上げ成功!人工衛星軌道投入失敗

迷走韓国宇宙開発史

まずまずの成果であったのではないだろうか。僕の予想だと1段目のトラブルで制御不能というパターンが一番濃厚だと思っていただけに、これは完全成功と考えてもイイだろう。

韓国が国産ロケット初打ち上げ 軌道投入に失敗

2021/10/21 20:01

韓国が独自開発した国産ロケット「ヌリ号」が21日午後5時、南部、高興(コフン)の羅老(ナロ)宇宙センターから初めて打ち上げられた。目標の高度約700キロまで達したが、切り離した衛星を正常に軌道に乗せることには失敗した。来年5月に予定されている次回の打ち上げで成功を目指す。

「産経新聞」より

ムン君も胸を張っているが、良いんじゃ無いかな。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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打ち上げは成功

エンジン4基クラスター技術のハードルは無事に越える

さて、ロケット発射技術で幾つかのハードルはあると思うが、3段ロケットで1段目と2段目に関しては順調であったという事は、ウクライナから入手した30t級エンジンを拡大して作り上げた75t級エンジンは満足に機能したことになる。

離陸233秒には高度191キロメートルに到達して第3段部の先端にあるフェアリングを分離した。

フェアリングはヌリ号の先端部に搭載している人工衛星を保護する一種の覆いだ。ヌリ号の場合、開発後初めての打ち上げということで正式な人工衛星ではなくダミー衛星を搭載した。ヌリ号は打ち上げ274秒後、高度258キロメートルに達して第2段ロケットも分離した。直ちに第3段ロケットが点火し、しばらくして目標としている上空高度700キロメートルに到達した。

「中央日報”韓国型発射体ヌリ号、第1・2段ロケットまでは成功…第3段ロケット、推力不足で衛星の軌道安着に失敗”」より

ウクライナから手に入れた30トン級液体燃料エンジンの設計図で、2003年から長い年月をかけて作り上げた75t級エンジンはガス発生器サイクルという2液推進系ロケットエンジンである。

img

比較的構造が単純なエンジンで、開発や製造にかかるコストを抑えることが出来る一方で、推進剤効率が落ちるので、大推進力のエンジンにはあまり向かない構造であるといわれている。ただ、アメリカ製のサターンVロケットの1段目、2段目もガス発生器サイクルを採用していて、1段目は3,465tの推力を持つ1基+4基の構成のクラスタリングされたエンジンだった。推進剤効率が悪いのを総重量2,000tの大半を占める燃料を搭載することで補っていた、実にアメリカらしいエンジンである。

つまり何が言いたいかというと、韓国は枯れた技術の手堅いエンジン方式を採用したということだ。それしか手に入れられなかったのかも知れないが。

ともあれ、1段目と2段目は概ね成功だったと分析されている。

3段目は7t級液体燃料エンジン

で、今回問題になったのは3段目の7t級エンジンだ。

だが、最終段階である衛星ダミーの宇宙軌道安着の便りが聞こえてこなかった。原因は第3段部の責任を負う7トンエンジンの問題だった。7トンエンジンは目標としていた521秒間を燃焼することができず427秒で早期終了した。このために目標速度としていた秒速7.5キロメートルに達することができず軌道進入に失敗した。

「中央日報”韓国型発射体ヌリ号、第1・2段ロケットまでは成功…第3段ロケット、推力不足で衛星の軌道安着に失敗”」より

連続燃焼時間が確保できなかったということらしいのだが、この7t級エンジンは圧送式サイクルと呼ばれる最も簡単な形式のエンジンであったとされる。

img

構造が単純である故に信頼性の高い構造ではあるが、反面、圧送ガスの高圧化が難しい。タンクの耐圧性を高めるとタンクが重くなるが、タンクに高圧のガスを詰めておかないと、燃焼圧力が下がりエンジン効率が落ちてしまう。

この方式のエンジンは今も多用されるが、バランスの難しいエンジンでもある。特に長時間のエンジン燃焼をする場合には、加圧ガスの断熱膨張による過冷却などの現象が起こりやすい。つまり、エンジンに信頼性の高い材料を採用してやらないと、使えないエンジンになってしまうんだな。

実は韓国、液体燃料を用いたロケットはKSR-3からで、2002年に1回だけ打ち上げたガス押しサイクル式12.5t級エンジンのみ。羅老号の時はKSR-1仕様の固体燃料ロケットをつかった2段目で、こちらの成果は今回には関係ない。

……、何故実績のある方式を採用しなかったのか。

人工衛星軌道投入には難アリ

何のために打ち上げるのか

さて、ロケットの打ち上げは何のためにやるのだろうか?

最後の段階の失敗は残念だが、21日のヌリ号打ち上げは大韓民国が世界10大宇宙ロケット技術保有国になったことを意味する。これに先立ち、2013年初めて韓国型発射体(LSLV-1)羅老号が宇宙に打ち上げられたが、事実は半分の成功だった。当時政府は「自国発射場から自国発射体で自国人工衛星を軌道に投じた国になった」と自慢したが、羅老号の第1段ロケットはロシアから持ってきた「完成品」形態だった。第2段部も液体ではなく固体ロケットを使用していた。

~~略~~

ヌリ号は長さが15階建マンションの高さに匹敵する47.2メートルに達する。総重量も200トンに達する。第1段部にはケロシン(灯油)を燃料とし、液体酸素を酸化剤でとして使う推力75トンの液体ロケットエンジン4基を束にした。第2段部には75トンエンジン一つを、第3段部には7トン液体エンジンを取り付けた。1.5トン級実用衛星を地球低軌道(600~800キロメートル)にのせることができる。

「中央日報”韓国が国産ロケット初打ち上げ 軌道投入に失敗”」より

えーと、ロケットの打ち上げは人工衛星の軌道投入のためにやるのである、普通は。ところが韓国はコレを「成功だった」と称賛した。

確かに成功である。

だが、目的を達することは困難である事が明らかになった。

多分だが、カタログスペックよりも軌道投入できる重量は軽くなる。現状、ヌリ号の軌道投入能力は低軌道に1.5tである。しかし、本来必要な7t級エンジンの能力を実現する為にはもっと重量が必要となる可能性が高い。そうなると、軌道投入能力は更に低くなり1tを切るんじゃないかな。

もちろん、韓国の科学技術が発展して、軽量な信頼性の高い部品を作る事が出来れば別なのだろうが、そんなことは一朝一夕にできるワケも無い。

皮肉なことに7t級エンジンの試験は手が抜かれていたようで、7t級エンジンを使っての打ち上げはやられていない。これが裏目に出てしまったのだろうと思う。

予定通りなら2022年5月に2回目のテスト

さて、そんな話が明らかになったところで、次のスケジュールだが。

ヌリ号は来年5月に2回目の打ち上げを行った後、2027年までに4回の追加打ち上げを通じて性能を確認する予定だ。2010年3月から来年10月まで続くヌリ号開発には計1兆9572億ウォンの予算が投入された。

「中央日報”韓国が国産ロケット初打ち上げ 軌道投入に失敗”」より

来年の5月までにエンジンの問題を解決出来るのかどうかは知らないが、衛星ダミーの重量は多分軽い設定であったと思う(注:追記するが、1.5tのダミー衛星であった模様)。にもかかわらず燃焼時間が短かったことは、ちょっと問題となる可能性は高いだろう。重量ギリギリまで積んでのテストをすると更に加速に影響が出るのでは無いか?

上空高度700kmに到達したとされているから、地球低軌道(LEO)2000km以下に投入する能力については、「能力あり」と判断しても良いかも知れない。狙いの高度に達しなかっただけで。

ちなみに、地球低軌道の低高度記録は日本の調停高度衛生試験器「つばめ」の高度167.4kmで7日間という記録があるため、設定高度が低ければ問題なかった。

でも、韓国が打ち上げたいのは人工衛星で、そのためには静止軌道辺りまで打ち上げる必要がある。高度は35,786km付近、そうでなくともせめて中軌道(MIO : medium earth orbit)までは届けたいところ。つまり、高度2,000km以上である。GPS衛星は高度20,200kmを飛行しているので、韓国型衛星測位システムを確立するためにも、やっぱり中軌道までは飛ばしたいところだろう。

高度化事業の準備

なお、韓国もそこの所は気にしているらしく、高度化計画はあるようだ。

韓国航空宇宙研究院はヌリ号とは別に韓国型発射体高度化事業に対する準備も進めている。ヌリ号よりも重い搭載体を宇宙軌道に打ち上げることができて、月探査が可能な水準の発射体を開発するという目標だ。昨年推力75トンのヌリ号エンジンを改良して82トンにし、搭載体の重量を最大2.8トンまで可能にする内容の韓国型発射体高度化事業計画書を提出したが、今年8月の予備妥当性調査で「挑戦性と革新性が不足する」という理由で脱落した。

「中央日報”韓国が国産ロケット初打ち上げ 軌道投入に失敗”」より

82t級エンジンに拡大すると、搭載重量は約2倍になるらしい。僕はそこまで都合良くは行かないと考えているが、まあ、それはいいや。

ともあれ、この計画の事業化は「革新性ナシ」と判断されて脱落したそうだ。

しかし、今のままだと使い物にならない懸念があるので、早急に拡大版の検討を下方が良いよ。エンジンを5基構成に見直すとか、色々やり方はあるだろう。

韓国政府は2010年3月からヌリ開発事業に約2兆ウォン(約1900億円)を投資してきた。宇宙開発事業に対する年間投資は2013年3050億ウォンから2020年6160億ウォンへと倍以上になった。科学技術情報通信部の具赫彩(ク・ヒョクチェ)報道官はロイター通信とのインタビューで、韓国政府は3兆7000億ウォンを投じて8個の衛星を搭載した韓国測位システム(Korea Positioning System)の開発に着手すると明らかにして「これは全体産業に影響を及ぼすと信じている」と話した。

「中央日報”「Awesome」 世界が見守ったヌリ号打ち上げ…BBC「南北SLBMも打ち上げた」”」

それを見直す前にGPS計画の方が先行しそうだが、「革新性」とか言っている場合ではないのだけれども。

30年間の蓄積?!

ちなみに、韓国は今回の「成功」を30年間の蓄積だと、胸を張っている。

20センチから始めて75トン液体ロケット…韓国型ロケット「ヌリ号」、「30年の奇跡」が飛んだ

2021.10.22 08:27

30年間は蓄積の時間だった。国内の技術で開発した最初の韓国型ロケット(KSLV-2)「ヌリ号」が宇宙に打ち上げるまでにかかった歳月とその意味だ。21日の打ち上げで3段目の75トンエンジンの燃焼が早く停止したことで目標速度の秒速7.5キロに到達せず、最後の軌道進入に失敗した。しかし宇宙ロケットの核心である1段目の75トンエンジン4基と2段目の燃焼過程までは完ぺきだった。1957年当時、旧ソ連が世界で初めて宇宙ロケット打ち上げに成功してから60年以上経過したが、韓国はその間、独自の技術もなく、米国が韓国の宇宙ロケット開発を望まなかったため、長い歳月を送ることになった。

公式の歴史にはないが国産液体ロケット開発の開始は1991年だった。当時も固体ロケット技術はあったが、射程距離を制限する韓米ミサイル指針のため、宇宙に人工衛星を打ち上げるほどの高性能ロケットに発展させることはできなかった。方法は、ミサイル指針規制から自由な液体ロケットを自力で開発することだった。

「中央日報」より

しかし30年蓄積のカウントが、「公式の歴史にはない」話を持ち出しちゃった。1991年に何処かの教授が個人的に燃焼試験をやったとか何とか。

イヤ別に良いのよ。

公式なのは、上にも触れたがKSR-3の打ち上げで、2002年の1回だけ。ソレまでは固体燃料エンジンを使ったロケットだったが、KSR-3は液体燃料エンジンだったそうな。

しかし航宇研は1995年、超小型液体エンジン燃焼試験を参観した当時の科学技術処担当局長を説得し、液体ロケットの開発に方向転換した。1段型のKSR-3には推力13トン級加圧式液体エンジンを開発・搭載した。1997年12月に開始したKSR-3は通貨危機状況だったが、780億ウォンの予算を投入して5年で開発に成功した。

「中央日報”20センチから始めて75トン液体ロケット…韓国型ロケット「ヌリ号」、「30年の奇跡」が飛んだ”」より

ところがそこから歴史がジャンプして、今回の打ち上げまで液体燃料エンジンのロケットは打ち上げられなかった。

30年間の蓄積?韓国の場合、「蓄積」という言葉は累積的な技術開発の歴史のことを指さないのだろうか?これ、1回だけのテスト打ち上げで「蓄積」といっちゃうのは、あまりにちょっと酷いでしょうに。

航宇研としては手放しにするわけにはいかなかった。国家プロジェクトの「羅老号」とは別に30トン級の液体ロケットエンジン開発に取り組んだ。ロシアとの協力が失敗に終わる場合に備えたBプランでもあった。2003年に開発チームを結成して独自の研究を始めた。ロケットエンジンの核心であるターボポンプと燃焼室まで開発したが、予算不足で試験はできなかった。

「中央日報”20センチから始めて75トン液体ロケット…韓国型ロケット「ヌリ号」、「30年の奇跡」が飛んだ”」より

もちろん、研究開発していなかったわけでは無い。この「30トン級の液体ロケットエンジン開発」というのはウクライナから入手した図面に基づいて作ったエンジンのことで、開発も何も設計図通りに作っただけだ。

ソレが悪いこととは言わないが、恥ずかしくないのかな。

コ本部長は「ロケットエンジン技術は世界のどの国も外国に教えない安保技術であり、開発初期には米国など宇宙強国の宇宙博物館に展示されたロケットエンジンを見たりしながら構造を学んだ」とし「『羅老号』の時も短機関銃を持ったロシアのセキュリティー要員の監視を避けながらロシアの科学者と交流して液体ロケットエンジン技術のヒントを得たりもした」と話した。

「中央日報”20センチから始めて75トン液体ロケット…韓国型ロケット「ヌリ号」、「30年の奇跡」が飛んだ”」より

「スパイ行為しちゃったと」しれっと暴露しているが、ウクライナの設計図の話は忘れないであげて下さい。もちろん、単純にそのままコピーではなくて、設計図から製品を作るだけでも技術の勉強にはなるし、それを倍以上の性能に拡大することは容易ではない。

そこは素直に誇って貰って良いと思うが、直視しようよ、現実を。2段目までの成功は素晴らしい事だし、1回で成功させたことを誇ってもイイと思う。だけど、大目標はそこではあるまい。目的を見失うのはアホのすることだぜ。

次の目標は人工衛星の軌道投入なんだろうけど、低高度投入だけでは将来性がない。早急に拡大版の検討も必要だろうね。

追記

ホルホル記事を見つけたのだが、その中で重要なポイントがあったので追記しておきたい。

韓国の科学技術自尊心打ち立てた…ヌリ号一度で打ち上げ成功

2021.10.21 18:06

宇宙ロケット独立の日だ。21日午後5時、全羅南道(チョンラナムド)の高興(コフン)半島先端にある羅老(ナロ)宇宙センターで韓国科学技術の自尊心がわき上がった。15度と寒い天気の中、打ち上げ場には火炎が作り出した巨大な綿雲が広がり始めた。2010年から10年余り純国産技術で開発してきた韓国型ロケット(KSLV-2)ヌリ号が打ち上げられ、地球上空700キロメートルの軌道に到達するのに成功した。これで韓国は世界で10番目にロケット打ち上げに成功した。

~~略~~

すぐに3段目が火を噴いた。打ち上げ967秒が過ぎ3段目のロケットが目標高度の700キロメートルに到達し、重さ1.5トンのダミー衛星を分離して軌道に乗せるのに成功した。

「中央日報」より

この記事は、昨日の18時の時点での内容で、実際には軌道投入に失敗しているので、記事の内容は不正確なのだが、僕が注目したのはダミー衛星の重さである。

LEO投入失敗というのは、仕方のない面はある。

実際に1段目2段目だって、本当に十分な加速が出来たかどうかはよく分からない。或いは、打ち上げ角度などに問題が出た可能性も否定できない。その辺りの分析は今後やっていくと思うのだが、しかしそれにしても性能ギリギリの1.5tまで積んじゃったのはどうなんだろう。狙いは分かるけど、一気に完成品が出来上がることは韓国以外では希なんだぜ。

追記2

ちょっと面白い記事があったので追記で紹介しておきたい。

韓国文大統領の演説文「ヌリ号が誇らしい」=科学技術補佐官の文案「失敗したが頑張った」は拒否

10/24(日) 13:41配信

~~略~~

パク・スヒョン青瓦台国民疎通首席秘書官は24日午前、Facebookに「ブリーフィングになかった大統領の話」をアップして「科学技術補佐官が『失敗したが頑張った』というコンセプトにトーンダウンされたバージョンへの演説修正を提案したが、大統領が(トーンダウンせず)直接演説文を修正した」と明らかにした。 文大統領は、衛星を軌道に投入することはできなかったが、1段、2段燃焼と分離、ペアリングまでは全て成功したので、度を過ぎない範囲で成果を最大限に祝う演説にしたいとして、「誇らしい」で始まる演説を行った。

「yahooニュース」より

要はムン君は成果を強調したかったという内容である。

政治的な実績のないムン君、何とか花火を打ち上げたかったという要望があったことは容易に想像が付くわけだが、今回は成功を発信するだけの成果が得られたことで、失敗の方は目を瞑ろうという雰囲気である。

パク首席は、科学技術補佐官は実際の衛星でもないのに敢えて言及する必要はないし、発射体の燃焼試験の成功に焦点を当てて考えたが、文大統領は発射体の打ち上げとなれば国民は何のためかと気になるはずだとし、高価な本当の衛星ではなく模擬衛星を積むと知らせなければならないと言っていたと述べた。

「yahooニュース」より

科学技術補佐官の弱気さはよく分からないが、不安な面があるのだろう。継続的に成功していかねばならないロケット打ち上げだが、この補佐官がこれ程弱気な理由は、ベースになる技術に不安があるという意味なのかも知れない。

しかし、プロパガンダ的にはムン君の立場が正しいのである。失敗は失敗ではあるが、偉大な一歩を踏み出したのだ!次もやるぜ!で、イイと思う。僕はそう思うぜ!(ブログとしてもネタを随時提供してくれるのは嬉しいのだが)

コメント

  1. こんにちは。

    >「スパイ行為しちゃったと」しれっと暴露しているが

    確か、麹菌を盗むために倉の中で深呼吸して、ハナゲについた菌を採取しようとした話を武勇伝として吹聴しているのを聞いた覚えがありますが、どうもあちらの国の方々は、そういう脱法行為あるいは信用や契約を無にする行為を行う事を恥とも悪とも思わず、むしろ「出し抜いてやったニダ!俺様が勝者ニダ!」と「誇らしく」思う慣習があるようですよね。

    今回の打ち上げも、75t級を四本まとめたクラスターをキチンと打ち上げたのは賞賛に値しますが、そこに居たる要所要所で、エンジンの出自をごまかしてたり、そういう事をしているウチは、いずれ大事故を起こすだろうと思わざるを得ません。
    ※今回の三段目も、実績のあるエンジンだと思ってたのですが、実はこっちも新開発エンジンだったのですね。まあ、「実績あるエンジン」が皆無な状況では仕方ないかも知れませんが……(KSR-3の12.5tエンジンも、その後の吸収合併で資料が散逸したのかも知れません。単純に今回の要求スペックに合わない(重すぎるとか燃費が悪いとか)かもですが)
    https://sorae.info/030201/2016_01_03_kslv-ii.html
    それにしても、エンジンの固有名詞か型式番号をどうして公表しないんだろう……呼びづらくて仕方ないです。

    次回は来年5月に打ち上げ予定らしいですが、個人的には、トラブルシュートに気を取られて足下をすくわれる、75tエンジンで何かやらかすんじゃないかって気がしてます。

    あと、韓国の立ち位置からすると、ロケット本体の開発より、積み荷である衛星を完全国産化する方がメリットデカイと思うんですけどねぇ……どう頑張っても、今からすぐに、巨大な偵察衛星とか静止軌道に上がれる衛星を自前で上げられる大推力ロケットが作れると思えないので、打ち上げは他国にお願いして、そのかわり、衛星は他国の紐付きにならない完全国産品ってのが頭良いやり方だと思えるのですが……

    • まあ、脱法行為は「バレなければ良いニダ」を地で行く感じの国ですから。
      そして、自国のためにという意識の高さは、ある意味、見習うべきかも知れません。

      とりあえず1基目の打ち上げですが、僕としては大成功の部類ではなかったのかなと。
      いきなりハードルを上げまくった割に、幸運にもというか、不幸にもというか、成功しました。まあ、軌道投入には失敗したわけですが。
      今後の期待しましょう。……エンジンの型式は、しっかり決めておいて欲しいですね、ホントに。

  2. 木霊さん おはようございます。

    確かに1段目クラスターは、なかなか成功と私も思います。このクラスターエンジンは米露のように中の1つぐらい壊れても残りで正常に推進できるようなロバスト設計になってるのか?だったらスゴイと言えますね。

    >……、何故実績のある方式を採用しなかったのか。

    >性能ギリギリの1.5tまで積んじゃったのはどうなんだろう

    全部テスト と考えれば新機軸を全部詰め込むのは悪いことじゃない。まあ1段目コケたら全部こけて試験にもならないのに全部詰め込むのは変ですが、彼らのギャンブラー気質からすれば、、、
    サムスンの半導体が最先端を維持できてるのはギャンブラー気質の賜物とも言えますし。

    ところで宇宙船の公称打上げペイロードって安全率は入ってないのでしょうか?

    例えばトラックの最大積載量はメカ的には2〜3倍の余裕があって、ただ接地圧が高いと道路が痛む。で過積載が一時問題になったわけで、安全率設計がなされているのなら公称最大ペイロードを積むのは自然に思えます。

    • いや、初めてで成功させたのだから大したものだと思いますよ。
      階段を飛ばして駆け上るのが好きな韓国ですが、その途中に重要なポイントがあったとしても機が付かない可能性も……。

      さておき、1.5tまでギリギリ積んじゃった話、確かにご指摘の通りの安全率を加味すれば、もっと積んでも大丈夫というのが一般的な考えなんだと思います。
      ただ、韓国の安全率ってあてにならないのですよ。
      一般的に言われる航空宇宙業界の安全率は1.15 – 1.25倍だと言われています。これは「重量」がコストに大きく関わってくるため、「安全」マージンを大きく採るのは不経済だからだそうなのですが、しかし、韓国がそのマージンすら取っていない可能性はありそうですよ。メカ屋としては安全率は3くらいとりたいんですが。

      • >一般的に言われる航空宇宙業界の安全率は1.15 – 1.25倍だと言われています。

        そうなんですか。。。民間航空機は例外で安全率3は取ってますよね?例外と言って!

        >ただ、韓国の安全率ってあてにならないのですよ。

        う〜ん。。。もしや原発も?これは怖い!

      • 残念ながら。

        https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1101/19/news096.html

        えーと、部品の安全率は1.5程度で、全体のばらつきを考えると、1.25以下という話になってきます。
        ただ、これ、安全率が低いから安全ではないという意味ではないんですよ。
        昔受けた講義の知識を引っ張り出してきたので、少し現代と違う部分はあるかも知れませんが、基本的に空を飛ぶものは「重さ」はダイレクトに費用に関わってきます。頑丈な部品を使うと、その分重くなってしまうので燃料を余計に積む必要が出てきます。そうなると安全性という意味ではマイナスに。墜落する時には重量が軽い方がダメージが少ないというのは物理学的な話になりまして、更に可燃性の液体を沢山積んでいるのはマイナスになります。よって、安全率を高くとれば安全に飛べるというわけではないというのが、航空宇宙業界の考えなんだそうですよ。

  3. 木霊様、皆さま、今日は

    まずは、最悪の事故が起こらなくてなによりでした。
    私が考えた「最悪」は、数キロ~10キロ程度上昇したところで2、3基のエンジンが停止、あさっての方向に偏向する。その上、自爆装置が動作しない。だったのですが、そんな事にならなくて良かった。さて、

    1段目、2段目は「今のところ」成功なんでしょうね。でも・・・

    1段目:4基のエンジンが安定して初期の推力を出し続けたか、などを検証してからでないと「成功」とは言えないのでは?
    2段目も同様。燃焼時間だけではないのですよね。

    それから、1~2段目は予定していたコースから外れずに、予定していた速度、高度を飛行したのでしょうか。

    3段目は早い時間で燃焼が止まったそうですが、それまでの飛行コース、速度、姿勢は???

    分析、検討すべき項目は【山盛り】ありそうです。来年5月までの7ヵ月では到底不可能だと思うんですけど、どうなんでしょうか。
    これで「1段目、2段目は完全に動作した」などと思いこんだりしたら、次回は大失敗の可能性が高くなりますね。

    • そうですねぇ、燃料パイプ系のトラブルがあって、空中分解という最悪のシナリオもあり得ると、そう思っていました。
      そして、「成功」の廃城が分析されていない状況ですので、性急に次の打ち上げを決めるというのも如何なものかと思ったのですが、今のところ予定の変更は無いようで来年5月には2号機を撃ち上げる予定のまま、オンスケジュールということですな。

      ご指摘の「3段目だけ失敗」がちょいと怪しい感じですが、これは分析が進まないと何とも言えないのかと。
      どうなるんでしょうね。

  4. なんにせよ初回でこれだけ出来れば立派でしょう。
    後は政治抗争の具となって政権交代時に政治的理由による縮小や方針転換、事業清算などにならなければ良いのですがね。

    • 電気屋さんはじめまして。

      >なんにせよ初回でこれだけ出来れば立派でしょう。

      技術的に賞賛出来ることには依存はありません。しかし

      >後は政治抗争の具となって政権交代時に政治的理由による縮小や方針転換、事業清算などに
      >ならなければ良いのですがね。

      こちらは、縮小や方針転換、事業清算などに、なって欲しいですね。

      なぜならヌリは、本当に核弾頭つめるか不明の北朝の火星シリーズ、や南朝の玄武3や 同じく南朝のお笑い兵器玄武4 https://annex2.site/genbu01/等

       等と違い、1.5tonのダミー衛星をオーストラリアの南方の海まで届かせた。ペイロード的にはまず核弾頭搭載は可能、到達距離は日本全域よりはるかに広い、現実の脅威だからです。

       あとは日頃彼らが言うように「北と合併すれば、安い労働力と核が手に入る」  、、、延長すれば、すなわち日本への敵基地(核)攻撃能力を持てる。わけで、、、

      何とかお笑い化への道を進んでほしい。

    • 立派だと思います。
      ただ、ムン君の鼻息が荒すぎて、失敗を失敗と認めて反省できるかが、ちょっと心配ですね。