世界に激震走る、恒大集団の巨額損失が発覚

支那

この話は、結構大きく報じられているのだけれども、なかなか凄い事になっている。

中国恒大の主要子会社、23日に利払いへ オフショア債に言及なし

2021年9月22日10:54 午前

中国の不動産開発大手、中国恒大集団の主要部門、恒大地産集団は22日、9月23日の社債利払いを行うと発表した。恒大を巡る債務不履行(デフォルト)懸念に揺れる世界の市場にとって一定の安心材料となりそうだ。

声明によると、深セン市場で取引されている2025年9月償還債の利払いを行う。

リフィニティブのデータによると、利払い総額は2億3200万元(3588万ドル)。

「ロイター」より

僕も初めて聞いた名前なのだけれど、「恒大集団」は支那の巨大不動産企業である。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

大企業のデフォルト

不動産取引は巨額の利益を生む

支那、韓国で不動産取引が活発化し、バブル状態になっていることはよく知られている話だが、自国経済が痛んでくると、不動産の価格を操作することで市場に金が出てくるような誘導の仕方は、比較的良くやられる手法である。

実際に、韓国でもとても一般人には手が出ないような価格のマンションの取引がなされている。これは官制バブルと言われていて、ムン君もこのバブルの処理肉親している様だ。支那でも同様のことが怒っていて、高額なマンションなどの不動産が活発に取引され、複数の不動産を手に入れている符合達も珍しくは無いらしい。

こうした背景で富を増やしてきたのが、恒大集団である。1996年に設立されて、今や創始者の許家印氏は中国3位の富豪となっている。

 中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)は時間との危険な闘いを20年間続けながら、巨額の借り入れによって多くの市民が抱く「持ち家の夢」をかなえてきた。

 全国で不動産開発に相次ぎ着手し、完成する何年も前から物件を事前販売。実態は多額の利払いを何とか履行できるだけの運転資金を確保する自転車操業の状況にあった。

「WSJ」より

で、官制バブルであることを利用して、恒大集団は不動産を買いまくる。確か、支那では土地の売買が禁じられているため、アパートなどの不動産を買いあさったということなのだろう。

それ以外にも、多角的に経営をやっていたらしく、EV事業や病院、老人ホームなどの事業にも手を出したらしい。

潮目が変わる

ところが、そう簡単な話ではなくなってきたのが今年に入ってからの動きだ。

暴走習近平がいよいよ中国の「不動産バブル」を潰しにかかる可能性

2021.06.28

中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)主席の郭樹清氏は、6月10日に上海市で開催された「陸家嘴金融フォーラム」にビデオメッセージを寄せ、中国不動産市場について注目すべき発言を行った。

ビデオ内で郭氏は次のように述べた。

「外国為替、金、他の商品先物に投機している人達には、ほとんど一攫千金のチャンスがないだろう。これは、住宅価格が絶対に下落しないという賭けをしている人達と同じで、いずれ大きな代償を払うことになる」

間接的な言い回しながら、不動産投機で金儲けをしようとしていると、これから痛い目にあうぞと警告したわけである。

「現代ビジネス」より

習近平氏は、不動産投機に関して気勢をかけようという動きをしだしたのである。

これはまあ、当たり前と言えば当たり前で、巨額の利益を出している恒大集団だが、実は債務不履行の聞きも迎えている。

不動産の恒大、募る財務不安 人民銀の基準抵触か

2020年10月2日 21:30

中国不動産大手の中国恒大集団の株価が乱高下している。市場が成熟化に向かうなかでも拡大路線を続けた結果、負債が積み上がり、財務状況は中国人民銀行(中央銀行)が新たに設けた規制基準を超えているとされる。不審の目が他の不動産会社にも広がれば、中国経済の混乱要因になりかねない。

「日本経済新聞」より

しかし、拡大路線をずっと続けていた結果、負債が積み上がってしまった。2020年10月には既にその様な情報が出ていたから、かなりヤバい状況になっていることは間違いがない。

中国・恒大、迫る巨額利払い 負債総額33兆円

2021年9月19日 20:00

中国恒大集団の資金繰りが一段と厳しくなっている。9月下旬以降、過去に発行した社債の利払い日が集中するためだ。年内の利払い額は社債だけで700億円を超える。取引先への未払い分などを含めた恒大の負債総額は1兆9665億元(約33兆4000億円)と中国の名目国内総生産(GDP)の約2%に相当する。その処理に失敗すれば中国経済や金融システムに大きな打撃を与えかねない。

「日本経済新聞」より

恐るべき事に、負債総額は33兆円相当と言うから、ちょっと規模感が違う。

連鎖倒産リスク

余りに額が大きいため、支那共産党も「潰さないだろう」という観測は出ているものの、厳しい態度を見せているようだ。

焦点:中国恒大の債務危機、連鎖拡大か収束か 交錯する思惑

2021年9月21日12:03 午後

多額の債務を抱えて経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の株価が20日に急落し、世界的な株安を引き起こした。そこで投資家は、同社を巡る問題が金融市場にどこまで影響を及ぼすのか探ろうと必死になっている。

「ロイター」より

タイミング悪く、アメリカのFRBが利下げを計画しているために、市場の困難は避けられない。底にこのインパクトであるから、更なる混乱は必至だ。

1億ドルの資産を運用するハイテク投資専門ヘッジファンドのポートフォリオマネジャー、ロブ・ロメロ氏は「バリュエーションが高まっている点から、われわれは市場に対して非常に警戒的になっている。(恒大集団が破綻した場合に)どの程度影響が広がるか知るのは難しい。われわれは米国市場に耐性がある、という証拠を探している。そうした耐性が発揮されなければ、負の影響が雪だるま式に膨れ上がるリスクが高まる」と指摘した。

「ロイター”焦点:中国恒大の債務危機、連鎖拡大か収束か 交錯する思惑”」より

まあ、リーマンショックのようなことにはならないのかも知れないが、株価は随分と下がったようだね。

中国恒大は中国のリーマンにはならず、一部銀行は犠牲にも-シティ

2021年9月21日 11:28 JST

中国恒大集団危機が「リーマン・モーメント」を引き起こすことを防ぐために中国政府は行動するだろうと、シティグループのアナリストらが予想した。ただ、一部の銀行は犠牲になる可能性があるとの見方を示した。

ジュディ・チャン氏らアナリストはリポートで、「債務リスクを解決するための時間を稼ぐ目的で当局はシステム全体へのリスク波及を防ぐという最低限のラインを維持する公算が大きい」 と分析した。

「Bloomberg」より

NY株、4営業日続落 50ドル安、中国恒大を懸念

2021年09月22日05時41分

21日のニューヨーク株式相場は、中国不動産大手、中国恒大集団の経営問題や米金融政策の動向への懸念が強まる中、4営業日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比50.63ドル安の3万3919.84ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は32.50ポイント高の1万4746.40で引けた。

「時事通信」より

さて、ここからどう動くのかは注意して未定金気得ればならないのだが、当面はまだ保ちそうである。

中国恒大、23日の元建て債利払い実施へ 39億円

0:29 (2021年9月22日

中国の不動産大手、中国恒大集団は22日、期日を23日に控えた人民元建て債の利払いを実施すると発表した。金額は2億3200万元(約39億円)。恒大を巡っては1兆9665億元(約33兆4000億円)にのぼる負債を巡り信用不安が浮上しており、債券の利回りが急上昇していた。

「日本経済新聞」より

取り敢えずは39億円程は確保できるらしいが、年末までに70億円程度は支払わねばならないようで、見通しはかなり暗い。実際の所、既に恒大集団はテクニカルデフォルトしている状況のようで、どう誤魔化していくかが見ものらしい。

理財商品販促が裏目に

んで、こんなニュースも。

アングル:グッチのバッグやダイソン家電 中国恒大の理財商品、派手に販促

2021年9月22日11:49 午前

利回りはなんと12%、ダイソンの空気清浄器やグッチのバッグまでもらえ、中国随一の不動産開発会社による保証付き――。こうした条件に誘われ、何万人もの投資家が中国恒大集団の資産運用商品「理財商品」を購入した。

その多くは今、投資資金が返ってこないのではないかと恐れている。同社が資金難に陥って一部投資家への債務返済を中止し、世界中に警報を響かせたからだ。

「ロイター」より

恒大集団の名前を使って、理財商品(金融商品)を手広くばらまいたらしく、これの返金が滞っているために大混乱に陥っているようだ。

利回りが7%を超える同社の理財商品に昨年65万元(10万0533ドル)をつぎ込んだドゥーさんは、「汗水垂らして稼いだ金を返さない恒大集団は道義に反する」と憤った。

「ロイター”アングル:グッチのバッグやダイソン家電 中国恒大の理財商品、派手に販促”」より

日本で「利回りが7%を超える」とか言われたら、まず眉毛に唾を付けるどころか門前払いをすべき話なのだけれども、支那ではこれでもOKらしい。

いやまあ、日本でもおかしな利回りの商品に欺されている方もいるので、支那だけの問題では無いようだ。だが、そもそも恒大集団は何故こんな事をしたのだろうか。

中国政府が数年前から経済全体の債務を圧縮する取り組みを強めた結果、企業は資金手当てのために簿外商品に手を出さざるを得なくなった。

政府は昨年、不動産開発会社の債務上限をさらに厳格化。恒大集団など借金を抱えた業者は資金繰りのために新たな資金源を探す必要に迫られ、従業員やサプライヤー、顧客にコマーシャルペーパー(CP)や投資信託、理財商品を売って現金を入手する道に走った。

「ロイター”アングル:グッチのバッグやダイソン家電 中国恒大の理財商品、派手に販促”」より

実は、支那は去年から金融引き締め方向に動き出していて、不動産取引に対しても厳しい目を向けだした。債務上限を厳格化して取引を鈍らせてしまった。

自分でガソリンを撒いておいて、消化剤を撒き始めたのだ。そこで恒大集団は、資金繰りに困って理財商品販売に手を染めたということなのだが、もはやこの辺りになってくると詐欺に近い話になってくる。

世界を揺るがすような規模のお金が焦げ付くよー、というのがこの話の本旨なのだが、じゃあ、恒大集団はデフォルトして周囲の企業を巻き込む方向に動き出しているが、これがどこで止められるのか。支那経済に対してどのような救済をしていくか?が問題なんだけど、恒大集団を救わないとすると、複数の銀行が危ないようで、連鎖倒産リスクは高まる。

支那経済は、随分と前から「危ない」と言われてきたが、自由主義経済では考えられないロジックで何とか生き延びてきている。今回も、という風に考える人は多いと思うが、その結果は支那人民を幸せにしないだろうと思われる。

日本も、この話は「他人事」ではない可能性が高いので、慎重な対応を望みたい。

コメント

  1. 木霊さんこんばんわ

     この中国恒大集団は昨年あたりから「かなりヤバイぞ」との話がありましたが、
    2~3月に20%以上の不動産投げ売りをした時は、「これは末期症状だ」と思いました。
    因みに現在は三割引きキャンペ-ン中! どう見ても利払いのためにタコの足切りをしているようにしか見えませんね。
     まだ元建ては多少捻出できてもオフショア債は、恐らくドル建てが殆どだと思うのですが、かなり厳しそうですね。
    チャイナウオッチャー界隈では、プ-さんは、中国恒大集団を助けず破綻させ、連鎖的に銀行や関連企業も潰し、改めてタダ同然で人民公社化を狙ってると考える人もいるようです。
     たしかに投資ができる富裕層と、外国資本で大きくなった企業を合法的に国営化し、富の分配が出来るので「共同富裕=共同貧困」政策には合致しますね。

    • そうですかー。
      支那銘柄投資にはほとんど手を出していないので、そんな話があったことも知りませんでした。
      ドルをどこかから調達してくるのかもしれませんが、習近平氏が動かないと難しいのかな?
      寧ろ、恒大集団を助けようとする層を攻撃しそうな勢いですからねぇ、習近平氏も。共同富裕政策とは、まあ何といいますか凄い話ですな。