凄い記事だが、東京新聞なので平常運転なのだろう。
なぜ日本人はモデルナで発熱するのか…ファイザーの2~3倍 2回接種後に感染も
2021年8月14日 06時00分
新型コロナウイルスワクチンの1回目を、国民の約半数が打ち終えた。データが蓄積され、米ファイザー製、米モデルナ製それぞれの特徴が見えてきた。
東京新聞の記事はいつもおかしな意味で感心させられるのだけれど、「なぜ日本人はモデルナで発熱するのか」とかタイトルを付けておいて、記事の中で結論なし。投げっぱなしである。
ワクチンは万能ではありません
副反応は高い確率で起こる傾向にある
先ずはこちらを見て欲しい。

厚生労働省研究班の資料を基に作成した表のようだが、これを見てまず考えるべきなのは、母数の違いである。比較されているファイザー社のデータとモデルナ社のデータは「対象人数」としている母数が10倍ほど違う。これを同じ土俵に上げて比較しちゃう神経がまずよく分からない。
データはこちらのサイトから検索できると思うが、僕にはちょっと難しかった。ただし、記事に出てくる順天堂大学の客員教授伊藤澄信氏の名前で検索したら、「健康観察日誌集計の中間報告」というものが出てきた。
これがなかなか興味深かった。
傾向としてはモデルナ社のワクチンを使った方が副反応として発熱症状が出る方が多いということであった。ただし、ワクチンを接種した方のどの程度が副反応を生じるのかがハッキリしてはいない。あくまでもコホート調査(ある特定の集団を一定期間にわたって追跡し、生活習慣などの遺伝要因・環境要因などと疾病発症の関係を解明するための調査)なのだから。
ただし、こういうデータもある。

これは青森県立中央病院でのワクチン接種に関わる追跡調査に関するデータで、副反応発生率について纏めている。
これを見ると、多分接種時期から考えてファイザー社製のワクチンの結果だと思われ、調査した範囲では副反応発生率は軽微なものを含めれば8割以上。発熱は2回目接種の後4割の人が体験しているという数字が出ている。
これは東京新聞の傾向と同じだと思われる。
モデルナ社のワクチンの方が発熱しやすい
とまあ、そんな傾向を踏まえて考えると、傾向としてモデルナ社のワクチンを使った方が、2回目接種後に発熱し易いと考えて良いだろう。
これは僕の体験とも良くあっていて、注射部位の痛み、筋肉痛、疲労、発熱と、いずれも接種の翌日に体験した。
厚生労働省の研究では、モデルナ接種後に発熱した人の割合はファイザー接種後の2~3倍に上ると判明。諸外国より突出して多く、日本特有の現象だ。2回のワクチン接種を完了しても陽性になる「ブレークスルー(突破)感染」の危険性も残る。
「東京新聞」より
興味深いのは、こうした傾向は「日本特有」という話である。
とはいえ、ファイザー社とモデルナ社のワクチンを両方使った国はさほど実例がなく、アメリカの実例が唯一参考になりそうである。
米疾病対策センター(CDC)のワクチン副反応報告システム「V―safe」に約95万人が回答したデータによると、ファイザー、モデルナの2回接種から1週間以内の発熱は、それぞれ21・5%と37・6%で、両ワクチンの間に大差はなかった。
「東京新聞」より
このことが、武漢ウイルスの重症者数や死者数が世界と比べて大幅に少ない事と何か関係があるような気もするのだが、ハッキリした事は分からない。
ただ……、これはあくまでも仮説ではあるが、日本人にはある程度の武漢ウイルス耐性があって、追加接種的な位置づけで接種が進んだために、発熱などの副反応を生じたのではないかと思う。したがって、3回目接種をしたら欧米人でも日本と似た傾向になれば、この仮説も補強出来るかもしれない。
モデルナでは、新型コロナに感染したことがある人が、1回接種から副反応が強く出る傾向もある。発熱、倦怠感は、それぞれ未感染者の8倍、3倍に上る。
「東京新聞」より
そう考える理由はこちらの記載と関係がある。
ともあれ、ここまでの記事の内容については、さほど違和感が強くはなかったのだが、次の段落を見て噴きだしてしまった。
万能ではないワクチン
えーと、ここの下りだ。
◆万能ではないワクチン
ワクチンを2回打ち、副反応を乗り越えても油断は禁物だ。国立感染症研究所は、7月5~15日の10万人あたりの新規感染者数をワクチン接種歴別に比較。未接種27・4人に対し、1回接種は9・1人、2回接種は1・3人と激減したが、ゼロではなかった。
「東京新聞」より
誰だよ、ワクチンが万能だとか考えるヤツは。
現段階で切り札がこれしか無いのは事実だが、誰も万能なんて考えてはいないと思うぞ。……いないよね?接種後に感染する可能性はあるに決まっているではないか。
今のところ、感染を防ぐワクチンの存在を聞いた事はない。ワクチンを接種しても感染するというのは、常識的な話では無かったのか。

厚生労働省のQ&Aにもしっかりその事が書かれている。あくまで、ワクチンの接種は重症化リスクを低下させる程度なのだ。
横浜市立大の研究では、ファイザー製ワクチンを打った105人中、2回接種でデルタ株に対する十分な抗体を得た人は102人。残る3人は十分な効果が得られず、ワクチンが万能でないことを示した。
「東京新聞」より
「抗体があれば発症しません」等という事にもならない。この辺り、わざとなのか本気なのか測りかねるところだが、不安を煽るのが好きな東京新聞のことだから、これは「わざと」なのだろうね。新聞が公器であるというのは幻想に過ぎないと分かってはいたが、あんまりである。
実際に東京新聞は自社の記事でこんなものを紹介している。
<新型コロナ>東京では初 ワクチン2回接種済みの60代男性が感染し、死亡
2021年8月12日 21時01分
東京都は12日、新型コロナウイルスの感染者6人の死亡が新たに確認され、うち1人は2回のワクチン接種を済ませていた60代男性だったと明らかにした。ワクチン2回接種後に陽性となる「ブレークスルー感染」による死亡が都内で確認された例は初めてとしている。
~~略~~
死因は新型コロナによる感染症で、がんの基礎疾患があった。
「東京新聞」より
これで「ワクチンが万能ではないことを示した」としれっと書いているのだから、わざとでないとしたら本当に頭が悪い。
大切なのは死者数の減少
ここのところ、「過去最高」とかいって狂喜乱舞しているメディアを見ると、ちょっと殺意すら湧くのだが、何というか接種に関する話はおかしな煽り記事が多い。


陽性判定者数が増えているにもかかわらず、死者数はさほど伸びていない。これがワクチン接種の効果なのである。
日本の接種率、半年で5割未満 促進へ観光・飲食で特典
2021年8月15日 0:00
日本の新型コロナ向けワクチンの接種率は12日時点で5割未満にとどまる。「7割の壁」はまだ遠いが、菅義偉首相は13日、「10月初旬までには国民全員に2回、8割の希望する方に打てるような体制をつくっている」と強調した。秋にかけて接種率の頭打ちをどう乗り越えるかという課題に直面するのは必至だ。
「日本経済新聞」より
既にワクチン接種率は5割程度(1回目接種率48.5%:8月12日時点)となっていて、2回目接種も36.3%となっている。

8月中には1回目接種は5割を超え、2回目接種も4割は超えるだろう。
だから安心というわけではないが、もはや、「陽性判定者数が増えたー!緊急事態宣言だー!」というアホな循環は止めるべきで、重症者数の枠も見直す必要があろう。治療だって、使える薬はどんどん使えば良いのである。ワクチンだってうてる人からうつべきだ。
メンツ云々よりも命を救う医療、それが求められているのである。
コメント
木霊様、皆さま、今晩は
副反応が多いからダメワクチンとは言えないと思います。重篤な副反応は多いならばともかく、多少の発熱くらいは我慢すべきでしょう。まぁ重篤な副反応が多いならば、治験以前にNGを喰らうと思いますが。
それよりも、どの程度感染、発症、重症化が防げるかの方を評価すべきだと思います。
>「陽性判定者数が増えたー!緊急事態宣言だー!」というアホな循環は止めるべきで
牢屋のような部屋に1人で入って誰にも会わない、どこへも行かない、食事は壁の小窓から受け取るならば、感染しないでしょう。・・・【隔離】ですね。感染者と接触するから感染するので、人との接触を減らす対策は有効だと思います。
休業、営業時間短縮、酒類なし・・・ならば行くのは止めようか
という効果はあるでしょう。もっとも、路上飲み会をやる奴らもいるんで・・・
緊急事態宣言は経済には明確なマイナス効果がありますが、感染予防の点ではどの程度の効果かは明確ではありません。全ての規制をやめて、どの程度感染者が増えるか【実験】してみるわけにもいかないでしょう。でも、「それなりの」効果はあると思います。
こんにちは
以前とうの昔に初期の武漢ウイルスは消え、人工的に加工された完全に別のウイルスに置き換わったとネットに有リ←今やこれ常識?
ワクチンはファイザーもモデルナも初期の武漢ウイルスを対象にしたもの、かつ、このワクチン注射するとそれ以外のウイルスを撃退する体内の免疫力がゼロになるという。
これが本当なら世界中が何ヵ月も前から効果のないワクチン注射して免疫力を弱くしてきたことになる。
まあ、一回じゃダメ。二回注射しろというのがそもそも胡散臭いが、
イスラエルじゃ二回注射しても死んだから三回目の注射開始!
三回目も初期武漢ウイルス用ワクチンで更なる激痛を味わうだけ死屍累々とならなきゃ良いですけどね。
そうですね、ワクチンの副反応が大きいとはいえ、モデルナ製の方が抗体値が高いというデータもありますし、デルタ株に対してより有効だという意見もあるようです。
ただねぇ、個人的には副反応で発熱した時には、「わざわざ予防接種をして体調を崩したら本末転倒だ」と、恨みに思いましたよ。後に有効である可能性が高くとも、なかなか人は現金なものですね。
ロックダウンなどをはじめとした強力な措置は、早期に短時間で行ってこその措置であり効果でありますから、長期にわたってだらだらとやるには向かない手法でしょう。ただでさえ景気に大きな影響がある可能性があるわけですから、このまま防疫には効果がなく、景気に悪影響のある中途半端な手法を続けるのが得策だとは思いません。
「それなりの」効果と引き換えに経済状況をどこまで犠牲にするのか?バランスは難しいですよね。放っておいても収まる可能性は外国の例を見てもあるわけで、そこまで思い切れるかどうかは政治的決断ではありますが、このまま緩い規制を続けるのは得策ではない気がしています。
ではどうしたら?ということなのですが……、1つは5類相当に引き下げて箱を増やすことと、蔓延防止等重点措置くらいにレベルを下げて経済を回す方に重きを置いていくタームではないのかなと。
政治的な責任を僕がとることは出来ないんですが。
文屋の仕事は事実を伝える事では無く耳目を引く紙面で購買を煽る事です、彼の頭狂新聞となればなおのこと。
更に「何処かから」お金を貰えればなお良い・・・コレ言っちゃうと陰謀論になってしまいますけど。
マスメディアに対して過度の期待はしていないつもりですが、酷いですよ。
そして、「何処かから金を貰っている」のは陰謀論ではなく事実で、実際に外資規制ギリギリで運用しているテレビ局の多い事。そして、これに引っかからない外資に関してはスルーですから、健全な言論活動などと言うものは想像上の産物でしかないのでしょう。
木霊さん、おはようございます。
沖縄うるま市の精神病院でクラスターが発生し、1ヵ月で64人死亡(致死率30%越え)のニュースがほとんど取り上げられていないのは何故なんでしょうね?
国内の大事件でしょうに大きく報道しないのは何故なのか...?、日頃大騒ぎするクセにコロナ禍関連のマスメディアのニュース&データーの信憑性を疑っちゃいます。
しかも沖縄県と玉城知事も完全に黙秘状態、大手メディアはもちろん日頃極左の地元メディアであっても県を糾弾すべき大事件なはず。
裏に何があるのかとても気になっています。
アレはそんなに酷いことになっているのですか。
僕も1回取りあげたっきりでしたが……。
ネタとして取り扱いにくいのかも知れませんが、お仲間を悪し様に言う訳には行かないのかも知れませんね。