【諜報戦】国情院から国家基本問題研究所に資金供与の疑いと韓国メディア

大韓民国

ほほーう。

韓国情報機関と日本の極右団体が「不当取引」 韓国テレビ局があす報道へ

2021.08.09 13:00

韓国MBCテレビの調査報道番組「PD手帳」は9日、韓国情報機関の国家情報院(国情院)と日本の右翼団体の間で不当な取引があったことを確認し、10日の番組で関連映像や内容を報じると予告した。

「聯合ニュース」より

なかなか興味深い。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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超限戦が表に出てくる最終局面

日本の極右団体はどこ?

韓国の番組が報道されたかは知らないが、取引相手となったとされる日本の極右団体とはいったいどこだろうか?

また、「7カ月間の追跡取材で国情院の多くの関係者が驚くべき事実を告白した。国情院が訪韓した日本の右翼関係者を接待し、北の重要情報を彼らと共有した」と主張した。

制作陣は国情院から支援を受けたとされる代表的な右翼関係者として、安倍晋三前首相と近い関係にあることが知られるジャーナリストの桜井よしこ氏を挙げた。

「聯合ニュース」より

あっはっは!こりゃ傑作だ。

どうやらこのテレビ番組は放映されたようで、櫻井よしこ氏も甚くお怒りのようだ。

韓国MBCテレビによる名誉毀損行為に抗議します

 8月10日夜、韓国MBCテレビの番組、「PD手帳」が「不当取引、国情院と日本極右」と題する内容を放映しました。MBCテレビはその概要を「[PD手帳]国情院が日本の右翼に渡した情報、‘韓国市民団体弾圧’にも使われた」とニュースで報じました。

 国情院と不当取引をしたとする日本の「極右」として国家基本問題研究所(国基研)と理事長櫻井よしこ、企画委員西岡力の実名を上げ、具体的な証拠を示さず、国基研が国情院からの情報や金銭などの支援を受けていたと断言しました。しかし、国基研は国情院を含むいかなる外国政府機関から支援を受けたことはありません。

 韓国の公共放送であるMBCの一連の報道は名誉毀損行為であり許されません。断固抗議し,謝罪と訂正放送を求めます。

 なお、同番組は、このような事実無根の名誉毀損をなすに際し、櫻井よしこの「言論テレビ」から無関係の映像・音声を多数箇所にわたって無断で放送しており、「言論テレビ」からも抗議し、謝罪と訂正放送を求めます。

 言論テレビでは8月13日(金)21時からの生放送冒頭に櫻井よしこ、西岡力両氏がMBCテレビ「PD手帳」の情報がいかに事実に反し不正確であるかを指摘し、8月20日(金)21時からは緊急特別番組を編成しMBCテレビの放送内容がいかに事実に反し捏造されているかを検証します。

令和3年8月11日 公益財団法人 国家基本問題研究所理事長 言論テレビ株式会社 代表取締役会長 櫻井 よしこ

「言論テレビ」より

なるほどねぇ。

韓国MBCテレビ

ちなみに、櫻井よしこ氏が抗議文の内容として明らかにしているように、韓国MBCテレビ(株式会社文化放送)は、公営放送なのだが、韓国にはこのほかにKBSという国営放送局出身の公営放送も存在していて、なぜか公営放送局が2つもある不思議な国である。なお、両方とも全斗煥政権下における言論統廃合(1980年5月)に生き残った勢力であるため、今なお韓国政府の意向が色濃く反映される傾向にあることも留意しておく必要がある。

また、MBCテレビは日本のテレビ局、フジテレビ、エフエム福岡と提携しているらしく、それどころかテレビ朝日やら多くの日本のラジオ放送局と懇意にしているらしい。そういえばFOD(フジテレビ系列のアプリ)からやたら韓国推しが鼻につくと思ったら、そういう工作をかけられているのかな?

ともあれ、日本のテレビ局の多くがアホ丸出しで韓国のテレビ局との付き合いを深めている事実は極めて質が悪い。

そして、韓国MBCといえば最近話題になったニュースがこちら。

韓国テレビ局MBCが東京五輪報道で“珍プレー”連発…「国の恥」と最も怒ったのは韓国人だった(児玉愛子)

7/31(土) 9:06配信

東京オリンピックの開幕式から、韓国テレビ局MBCの珍プレーが続いている。開会式の各国選手団の入場シーンで不適切な写真を使用して国を紹介したのは、すでに日本でも報じられた

ウクライナの選手団にチェルノブイリ原発の写真を使用。ハイチ選手団には暴動の写真とともに「大統領暗殺で政局は霧の中」と字幕をつけた。シリアには「内戦10年目」、マーシャル諸島には「過去には米国の核実験場」とネガティブな情報ばかりで、正気とは思えない。

「Yahooニュース」より

よくまとまった記事だったので、引用してあるがちょっと日刊ゲンダイソースの記事なのでその分割り引いて読んで欲しい。

とはいえ、読んだ感想はむしろ若干マイルドな言い回しになっている気がする。だって、「正気とは思えない」とか、韓国の放送局に向かって放つ言葉ではない。あれが韓国の正気なのだ。

ともあれ、報道機関としてはとんでもないことをやらかしていることはこの記事でよくわかる。

国情院という組織

このブログでは何度か登場させているが、韓国の国家情報院(国情院)という組織は、KCIAとも呼ばれるスパイ組織である。いや、正確に言うと、大韓民国中央情報部(KCIA)が全斗煥政権下で国家安全企画部に改組され、金大中政権以降に改組されて国情院と看板を掛け変えている。

KCIAの暗躍で有名なのは金大中の拉致(金大中事件:1973年8月8日)に関与していたことだが、対敵諜報部隊から抜擢された軍人から構成される組織であり、主な任務は北朝鮮に対する諜報活動だったといわれている。しかし、軍事政権下ではむしろ反政府運動の取り締まりに奔走していたようで、なかなか際どい組織である。

全斗煥も金大中もさすがにそのままの姿で維持することはできないと考えて、いろいろ手を入れたものの諜報機関という性格は今も変わってはいない。

で、この国情院という組織は、今の大統領のムン君と相性が悪いのである。なぜならば、ムン君は親北派であり、チュチェ思想の信奉者でもある。つまり、国情院としてはその成り立ちからして敵対することは避けられない。実際に、クネクネ弾劾結果発表の前に弾劾関連の動向を国情院が考査した疑惑があるとムン君が批判。後にこの疑惑は「可能性が薄い」と報道されるも、両者の間にしこりが残ったままである。

蛇足だが、LINEアプリを開発したのもこの組織の一員で、LINE株式会社のトップに居座っていて、「諜報活動に使っていない」と開き直っているようだが、まさかそんな。ねぇ。とても信じられない。

調査報道番組「PD手帳」の内容の真実性

とまあ、こういう構図があることを理解した上で冒頭のニュースを読むと実に味わい深い。え?何時も味わい深いって言うって?いやー、だってこれ、確実にヤバイ案件ですよ。

構図的に考えて韓国MBCテレビは現政権寄りの姿勢で国情院とは距離がある立場にある。

そこが、「国情院が日本の極右団体と取引した」という報道を流してしまったのだから、そりゃどうかと思うわけだ。

櫻井よしこ氏の「言論テレビ」が右翼団体であるかどうか客観的に見れば右翼寄りであることは否定できないものの、政治結社ではないし右翼団体とまでは認定し難い。況してや極右というのは無理があろう。極左からみれば極右に見えるかもしれないので、立場の違いから考えればまあ「そうなのかもしれない」ということにしておいても良いかな。個人的には櫻井よしこ氏に思うところはないし。

で、問題にしているところは情報供与と資金供与だが、櫻井氏は両方とも「証拠がない」「如何なる提供も受けていない」とバッサリ。

しかし、どんな情報を流したのやら。

制作陣によると、国情院で25年間海外工作員として勤務した情報提供者が、番組側に対し「国情院が日本の極右勢力を支援しており、独島と旧日本軍の慰安婦問題を扱う市民団体の内部情報を日本の極右勢力に流出させるのに協力した」と明らかにした。

番組側はこのインタビューに基づき、日本の右翼団体が韓国の独島、慰安婦関連の市民団体の動きを事前に把握し、弾圧する未公開映像を入手したと説明した。

「聯合ニュース」より

情報提供者がそもそもスパイだったと公言しちゃうところが凄いな|これは日本に韓国のスパイが存在すると公言したも同然である。其れも25年前から。

……拉致事件が多発したことを考えれば、まあ否定できる材料は何もないな。北も南も同じ穴の狢どころか、協力関係にあった疑いすらあるのだ。

おっと話が逸れた。ふーん、そんなに大した情報のやり取りをしたとは思えないな。

また、「7カ月間の追跡取材で国情院の多くの関係者が驚くべき事実を告白した。国情院が訪韓した日本の右翼関係者を接待し、北の重要情報を彼らと共有した」と主張した。

「聯合ニュース」より

更に、北朝鮮の情報についての共有というのがあるが、こちらは、別に問題ないんじゃないのか?よくわからないんだが……。

安倍氏の名前を出すあたりが怪しい

可能性としては言論テレビが国情院のスパイから情報提供を受けていたというのは事実かもしれないが、それにしたって証拠もなしにテレビで一方的にというのは、なかなか質が悪い。反論のしようがないよね。まあ、それが左翼のやり口ではあるんだが。

レッテル張り攻撃は超限戦の基本である。

そして、わざわざ安倍晋三氏の名前を出している辺りがかなりヤバイ。元とはいえ日本国の首相を務めた人物との取引があったという訳である。

これはすなわち国情院という組織がスパイ活動どころか、「敵に情報を渡していた」と、そのように聯合ニュースは言いたいわけだ。

日本で「スパイ活動」というと極めて印象が悪いが、国際的にはごくごく当たり前にやられることである。したがって、仮に「言論テレビ」がスパイをしていたとしても、特に問題ないとは思う。もちろん外国勢力と金銭の授受があったというのは問題ではあろうが、それは別の切り口からの問題である。

外国から報道に乗らない情報を得るのは報道に携わる者としては、実に当たり前のことなのだ。報道に乗った情報を集めるのであれば、僕でもできるしね。

そうなってくると、冒頭のニュースの「不当」というのは、「日本と通じたこと」と読み替えるべきなのだろう。このニュースで喜びそうなのは日本の野党なのだが、菅義偉政権がいよいよ倒れそうだという状況になってきた今、韓国が最も阻止したいのは安倍政権復活だろう。

なかなか分かり易い構図だな。 超限戦としては分かり易さは失格だが、諜報戦争が行われているのは事実のようだね。

なお、櫻井氏や安倍氏が国情院からの情報提供を受けていたとして、これは問題にならないだろう。問題になるとすれば韓国国内にあるスパイ防止法に違反することだが、そんなことは韓国国内でやっていただければよろしい。

で、問題となるとしたら接待を伴う資金供与だが、これは可能性が極めて低い。なぜならば、国情院は年々予算が削られてムン君に睨まれているので資金的余裕はないだろうし、そもそも日本の右翼と結託したところでメリットが無いのである。

万が一、安倍氏や言論テレビが国情院に情報を売っていたというのであれば、これは問題なんだろうが、それは日本の公安警察の所掌範囲である。そんなことがあれば日本のメディアは大騒ぎだろう。

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