ラオスに2兆円貸し付けて高速道路整備する支那

アジアニュース

「債務の罠」だと心配されているが、借りる方もどうかと思うんだ。そんなの、最初から分かっていた話だろうに。

ラオス、中国が2兆円高速整備 深まる依存

2021年7月12日 18:11

東南アジアの小国ラオスで、中国政府の支援による高速道路の建設計画が加速している。中国の広域経済圏構想「一帯一路」の下、中国の経済支援や投融資で大半がまかなわれる。膨らむ対中債務の返済に窮すれば「債務のワナ」に陥るとの懸念も高まるが、新型コロナ禍で経済が冷え込む中、ラオスは景気回復のために中国主導の大型開発に頼るしかないのが実情だ。

「日本経済新聞」より

どう考えても返せないよねぇ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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ラオスの国情と高速道路

貧困国ラオス

先ずはラオスという国の位置である。

なんともまあ、不便な位置にあるね。特に海に面していないというのは、なかなか辛いようだね。逆に国の規模に対して長い海岸線を有しているのがベトナムなんだけど、その経済力は段違いだ。

ラオスのGDPは181.7億USD、隣国カンボジアのGDPは270.9億USD、隣国ベトナム2619億USDと、歴然とした差が出ている。

ラオスのGDPを換算すると、2.4兆円相当なので、日本の都道府県別順位が5番目の埼玉県辺りと同じだということになる。ちなみに面積の狭い台湾はGDPが6050億USDであるから、国土面積の問題でもないだろう。

ちなみに簡単にラオスの歴史を外務省のサイトを見て振り返っておこう。

7 略史

 1353年、ランサーン王国として統一。1899年、フランスのインドシナ連邦に編入される。1949年、仏連合の枠内での独立。1953年10月22日、仏・ラオス条約により完全独立。その後内戦が繰返されたが、1973年2月「ラオスにおける平和の回復及び民族和解に関する協定」が成立。インドシナ情勢急変に伴って、1975年12月、ラオス人民民主共和国成立。

「外務省のサイト」より

ラオスの隣国ベトナムもフランスの保護国に編入される所までは同じだったけれども、ベトナムは独立心が強くインドシナに組み込まれなかった所が、その後の発展にも大きく関わっているのかも知れない。

ラオスもベトナムも社会主義国なんだけどね。

農業が主力産業

さて、そんなラオスの産業は農業である。

農業(特に稲作)が全雇用の7割以上、GDPの約25%を占めています*2 。ASEAN加盟国中で出生率が最も高く、全人口の42.9%が18歳以下となっています。

「world Vison」より

労働人口の7割程度が農業に就いており、輸出品も農作物が主力のようだ。

ラオスからの中国向け農産物の大規模輸出協力で覚書

2021年06月03日

ラオスの民間大手企業エーアイディーシー(注)傘下のエーアイディーシー・トレーディングと中国の国営系企業である中糧(鄭州)糧油工業との間で5月28日、ラオスの農産加工品調達に関する協力覚書がオンライン形式で締結された。ラオス側ではカムペング・サイソムペング商工相、ペット・ポムピパック農林相らが立ち会った。

「JETRO」より

まあ、主力の種出品は金や銅、ボーキサイトなどの鉱物資源や、電力なんだけどね。

さて、「電力」と書いたところで、ラオスのことを思いだしてくれた人もいたのでは無いだろうか?そう、水力発電、ダム、韓国と。

詳しくはリンク先を読んで欲しい。

山がちな国土のラオス

ラオスの首都ヴィエンチャンはタイとの国境付近にあって、平地に栄えた都ではあるが周囲は軒並み山間部である。だからこそ、水力発電ができて外国に電力が売れるよーと、外国から唆されたりするのである。

今回の話はそこに道路を通しましょうという事である。

当然、貧困国ラオスに莫大な予算を投じて高速道路を建設する能力は無い。

中国主導の高速開発計画は中国ラオス高速道路だけではない。中国国営新華社通信やラオス国営メディアによると、ビエンチャンと南部パクセーを結ぶ高速道や、中国国境沿いのボーテンからタイ国境のボケオを結ぶ高速道の計画も浮上する。

「日本経済新聞」より

だからこそ高速道路を作りましょうという話になってきたときに、金も技術も出してくれる支那に靡いてしまう。これはラオスにとっては悪魔と取引するような話ではあるけれども、それを手に入れると言うことであれば、今決断すべきだとの判断を責められはしない。

GDPに匹敵

ただ、だからといって歳出の4倍もの予算を注ぎ込む計画を実行しようというのは如何なものか。

報道された計画の建設費を単純集計すると、ラオス全土で進む中国主導の高速建設計画の総建設費は180億ドル(約2兆円)規模になる。ラオスの20年度歳出の4倍超、国内総生産(GDP)に匹敵する。

「日本経済新聞」より

バカなの?

最初に開通したビエンチャン―バンビエン区間は、中国企業が95%を出資して建設した。高速道路を建設した中国企業が通行料収入などを50年にわたって得た後、ラオス側に譲り渡す「建設・運営・譲渡(BOT)」方式だ。ラオス政府の出資は5%にとどまるが、財政赤字の続く小国にとって負担は小さくない。

「日本経済新聞」より

最初に開通させた首都と観光地バンビエンを結んだのはここ最近の話で、その出資の9割が支那企業で、通行料収入は全部支那企業がゲットする仕様になっていると言う。

ラオス初の高速道路が開通、中国「一帯一路」政策による合弁事業

2021年01月07日

ラオスの首都ビエンチャンと同国中部の観光地バンビエンをつなぐ高速道路(約110キロ)が12月20日に開通した。高速道路の開通はラオスで初となる。中国の雲南建設投資グループ(以下、雲南建設)とラオス政府の合弁事業として2018年末から建設が進められていたもので、2021年末の開通を目指す当初の計画を13カ月前倒しするかたちとなった(雲南建設2020年12月20日)。

ビエンチャンとバンビエン間の往来は従来、急峻(きゅうしゅん)な地形と道路の整備不良により、自動車で片道約3時間を要していたが、今回の高速道路開通によって1時間30分余りに短縮される(ラオス国営通信KPL2020年12月20日)。片側2車線の高速道路は中国の高速道路建設標準規格に基づき、時速80~100キロに制限速度を設定している(雲南建設2020年11月17日)。区間内には8つの料金所を設け、今後はサービスエリアや休憩所なども整備する(「ビエンチャン・タイムス」2020年12月20日)。

「JETRO」より

まあ、高速道路を得たことで移動時間が短縮したことは素晴らしい事ではあるが、気になる記述もある。支那の高速道路建設標準規格で「時速80km/h~100km/hに制限速度を設定している」という様な事が書かれている。

日本でも似たような制限速度設定ではあるのだけれど……、支那の高速道路って「最低時速が110km/h」とか報道されていた気がする。

日本も学ぶべき? 中国の高速道路「あおり運転」皆無なぜ? 「最低速度110キロ」低速は厳罰も

2020.08.18

警察庁の発表によると、新東名では2020年度末(2021年3月末)まで、ほかの高速道路でも数年以内に最高速度が120km/hに引き上げられる見通しとなりました。

~~略~~

注目すべきは中国の高速道路です。2009年にアメリカを抜いて世界最大の自動車市場となった中国では、自動車の保有台数が2億7千万台(2020年6月末)で、これは日本の保有台数約8200万台(同3月末)の約3.3倍です。

中国の最高速度は「中華人民共和国道路交通安全法」にて2004年より120km/hに設定されていますが、注目すべきは、ほかにはあまり例のない110km/hの「最低速度」です。

車線ごとに走れる車種と最高・最低速度が厳格に定められており、日本で「追越車線」に相当するもっとも左の車線では最高120km/h、最低110km/hで走行しなくてはなりません。

「くるまのニュース」より

どう言うことですかね?品質の低い道路を作って貰ったということなのだろうか。

高速道路そのものへの不安

さておき、ラオスが高速道路の建設をしたは良いのだけれども、真っ先に観光地との接続を考えちゃったこととか、工事期間が13ヶ月も短縮したこととか、不安要素が多い。

こんな感じの料金所が作られたらしいけれども、レーンは無駄に広い気がするぞ。どうなっているのやら。支那企業としては交通費が取れなければ死活問題となるので、しっかりした料金所を作ることは必須だと思うが、違和感は残るな。

ラオス初の高速道路というだけに、色々と問題も見受けられるようだ。牛などの動物が移動している姿も珍しくないようだが、それ以上に斜面の処理に不安が残る。アレで終わりではあるまい。

それ以外にも現時点では未だ色々不備がある様にも見える。片道2車線で作ってあるようなのだけれど、果たしてコレでいいのか?

それでもラオスは前向き

そんなこんなで高速道路建設に不安が感じられるラオスだが、ラオス政府自身はこの建設計画に積極的であると報じられている。

ラオス政府、ビエンチャン・パクセー高速道路のルート案・建設費を承認

2021年06月28日

ラオス政府は6月7日、今後建設が予定されている首都ビエンチャンと南部パクセーを結ぶ高速道路のうち、第1~第4区(ビエンチャン~南部サラワン)の敷設ルート案および建設費を承認した(添付資料図参照)。承認されたルート案の総延長は578.6キロに達し、建設費は約51億ドルに上る。残る第5区(サラワン~パクセー)のルート案などについては、今後、ラオス政府が2018年10月に同区間の建設に関する事前調査の覚書(MOU)を締結した中国の建設企業、中国路橋工程(CRBC)との間で協議を進めるとしている。

「JETRO」より

アホなの?

借金を気にせずにどんどん高速道路を建設って、その借金の先が問題なんだけどねぇ。だって、支那だぜ?暴力団から金を借りるようなものだ。

更に言えば、どんなに素晴らしい道路ができたとしても、経済の発展に結びつけることができなければ意味は無いし、金を借りる相手が悪すぎる。

すでにラオスの対中債務は膨らみ続けている。世界銀行によると、ラオスの2国間の公的債務残高の75%は中国からの借り入れが占める。公的債務残高はGDP比で60%を超えており、返済には黄信号がともる。格付け会社フィッチ・レーティングスはラオスの外貨準備高が債務返済に不十分とし、20年9月にラオスの格付けを「Bマイナス」から「トリプルC」に引き下げた。

「日本経済新聞」より

自国の経済に結びつかない借金9割の道路に何の価値があるのか。これ、借金返済が滞ったら、とんでもない事になる訳だが、その辺りは計算が出来ているのだろうか。どう考えても事前に分かっていた話。

ラオス政府のかなりの部分が、支那の浸食を受けているのだろうね。

ここも支那の領土と化してしまうのか?どうにも21世紀の領土合戦というのは、金の力にモノを言わせるパターンもあって、なかなか複雑である。え?昔そうかも知れない?そうなのかなぁ。

追記

コメントを頂いて、「そう言えば」と思いついたので追記を。

何かというと、ラオスの首相って誰?という話だ。

ラオス 首相務めてきたトンルン氏が新国家主席に就任

2021年3月23日 10時24分 

東南アジアのラオスでは、新たな国家主席にこれまで首相を務めていたトンルン・シスリット氏が就任しました。低迷する経済の立て直しや、鉄道建設などで膨らんだ中国への債務の返済など、課題に取り組むことになります。

人民革命党による一党独裁体制が続くラオスではことし1月、5年に1度の党大会で新たな最高指導部が選出されました。

「NHKニュース」より

国家主席……だと?

トンルン氏は75歳。

労働社会福祉相や外相を経て、2016年からおよそ5年間にわたり首相を務め、新型コロナウイルス対策にも取り組みました。

「NHKニュース」より

売国の香りがするな。

いや、そうとも限らない。多分、キット。

近平総書記,ラオスのトンルン党書記長と電話会談

2021/01/21

北京21日発新華社電によると、同日、習近平中国共産党総書記・国家主席が求めに応じて、ラオス人民革命党のトンルン中央委書記長と電話会談を行った。 

習近平氏は中国の党・政府・人民を代表してトンルン氏の党書記長選出に祝意を表し、次のように述べた。ラオスの第11回党大会が成功裏に開催され、国政運営の一連の新しい道筋が示され、新しい措置が打ち出されたことは、社会主義事業のたえざる前進にとって大きな意義がある。トンルン同志をはじめとする新たな党中央の指導の下、ラオスの全党・全国人民は一致団結し、第11回大会で決まった目標の実現のために努力するものと信じる。

「支那大使館のサイト」より

こ、コレはダメじゃないかな。

トルトン同士だってよー。

コメント

  1. こんにちは。
    >「債務の罠」だと心配されているが、借りる方もどうかと思うんだ。そんなの、最初から分かっていた話だろうに。
    ・貧すれば鈍する。
    ・借りた(ハンコ押した)責任者は、どうせ返す段になったら責任のないところにいるつもりになっている。
    ・そうでなくても、万が一の時には自分の身は安泰だと空手形をもらっている。
    ・そんでもって、一朝事あらば「そんなはずでは~」って三流映画の悪役のお芝居を。
    ・結局バカを見るのは国民、上が国民を向いていないとこういうことですね。

    ※リベラル政党の多くは、「国民目線」とか言いつつ、その実、「俺の考えた最強国民目線」ですからね……

    • コメントを頂いて、チョット調べて追記しました。
      アレはダメです。
      真っ黒でした。

  2. あー……
    マジで、ちょっと昔の、第三国が舞台のやっすい戦争映画みたい。
    朝貢まっしぐら、ですね……

    • なかなか、マンガの展開のような安っぽさであります。
      本気で国益を考えているのかと疑いたくなりますが……。
      まあ、他国の選択ですからねぇ。