【熱海市土砂災害】盛り土崩壊の原因は究明されるか?

報道

これ、追記にも書いたのだけれど。

盛り土、不安現実に 住民「県きちんと調査を」

2021年7月5日 05時00分 (7月5日 05時01分更新)

熱海市の伊豆山地区で発生した土石流の発生源付近に、開発行為によるとみられる盛り土が置かれていたことについて現場近くの住民は「危ないと思っていた」と声をそろえた。業者からの説明を受けることもなく、住民の間には不安が募っていた。

「中日新聞」より

これは5日の時点の記事なので、余り深く霧こんな記事にはなっていない。

というか……、これって荊タブーなんだよね。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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盛り土崩落が被害を広げた

危険の認識は無い?それはウソだろう

崩れる前と崩れた後の写真をまず紹介しておく。

見て頂くと分かると思うが、ほぼ盛り土の部分が崩れ落ちてしまっている。下側の崩れた後を見て頂けると分かるが、黒っぽい土と茶色っぽい土がある事が分かる。

前回の記事も貼っておこう。

何が起こったのかは、静岡県の副知事が「私見ですが」と断った上で詳しく説明していたが、この話はかなりヤバい山の様である。

静岡県、盛り土の「危険性の認識ない」 熱海市の土石流

2021年7月6日 19時15分

静岡県熱海市で起きた土石流の最上流付近にあった盛り土について、県幹部は6日、報道陣の取材に「(原因になり得る)危険性を持っていたという認識はない」との見解を示した。盛り土の開発行為が不適切だったという認識も、現時点ではないという。

「朝日新聞」より

静岡県は、現時点で「問題があった認識が無い」「危険性の認識無い」ということのようだ。しかし、そんなはずはないのである。

少なくとも熱海市は認識していた

さて、記事を探すのが難しかったのだが、今朝の「スッキリ」では少し報じられていた。

それに近い話がこの辺りだろう。

市や複数の関係者によると、盛り土部分の土地は2007年、神奈川県の業者が本県の土採取等規制条例に基づく届けを熱海市に提出し、残土処理場として利用していた。約10年前に一帯の山林とともに別業者に所有権が移転。16年以降、南西側に隣接して大規模太陽光発電所(メガソーラー)が建設された。

「gooニュース”長年にわたり「盛り土」 住民「やはりこの場所だったか」【緊急報告 熱海土石流②】”」より

それが2007年の台風4号による被害の話である。

どうやら、「同じ場所」では無かったようなのだが、同じ業者の仕事だったと言うことはハッキリしている。その業者というのは、「新幹線ビルディング株式会社」という既に倒産してしまった会社である。

この話が、熱海市議会会議録に登場してくるのである。

○田中秀宝委員長    続いて、伊豆山七尾の土砂災害と長畑山の水道施設移管について報告を求めます。

◎浅見修水道温泉課長    伊豆山七尾の土砂災害について御報告いたします。   さきの7月15日の台風4号の影響で、土砂災害が起きました。その写真がですね、現場写真でございますけども、配水池、調圧槽の現在の状況でございます。下の写真は、調圧槽の上部崩壊のり面の状況でございます。   次の地図をちょっとごらんください。これは、伊豆山地区の七尾団地奥にある広大な山林地の図面でございます。現在の土地所有者は、新幹線ビルディング株式会社が所有しまして、宅地分譲開発を行っている敷地内に市の水道施設の調圧槽がございます。水色でかいてございますけども。その西側背面の山林斜面地の赤色部分が崩壊をいたしまして、調圧槽の一部が土砂と流木により埋没したものでございます。土地所有者には、土砂、流木の排除対応処理についてすぐにですね、お願い文書を出してありますが、よい返事はなく、いまだに動きがございません。今のところ、すぐに送水については影響はないんですが、再度土砂崩壊が進んだ場合には、機能が失われ、伊豆山地区の送水がストップしてしまうことになるため、今後市のほうで何らかの土砂の除却と、土のうによる仮設対応が必要になると思われます。以上が災害報告でございます。

「会議録」より

伊豆山七尾の土砂災害の話が一体何処の事なのかはハッキリしないのだけれど、少なくとも今回の盛り土の話とはチョット違いそうだ、ということは分かってきている。しかし、土地所有者は同じ「新幹線ビルディング株式会社」であった。

そしてこの会社が土砂崩れが起こったにもかかわらず、その土砂撤去作業をしていない。仕方が無いので熱海市が予算を組んでやっているという話だった。

◆米山秀夫委員    七尾の土砂災害の土地所有者がすぐに行動しない向こう側の言い分は何ですか。

「会議録」より

で、議員が「何故、業者が対応しないのか?」と突っ込みを入れた。

◎浅見修水道温泉課長    こちらでお願い文書を出した回答がありまして、これは自然災害だから我々はやる気がないというふうなことでございました。

◆米山秀夫委員    法的にはどうなるんですか、そういう場合。

◎浅見修水道温泉課長    台風4号による自然災害というふうに考えておりまして、災害報告を一応したんですけども、災害のほうでお願い文書を出すことはできると、それ以上のことは強制的にはできないということでございます。

◆米山秀夫委員    ほかに理由はないですか、やろうとしない理由は。土地所有者側が。

◎浅見修水道温泉課長    新幹線ビルディングそのものがですね、同和系列の会社でございまして、ちょっと普通の民間会社と違いますので、その辺でそういうふうな回答が来たんだというふうに考えております。

「会議録」より

とまあ、このようなやり取りが会議録に記録されている。

話としては、困った業者がいるというニュアンスになってはいるのだが、少なくとも不適切な盛り土を施行する業者がいるという認識はあったことと、今回崩落した盛り土をしたのがこの業者、「新幹線ビルディング株式会社」がやったという事は、県も把握していなければならない事案だ。

だって、許認可を出したのは地方自治体なのだから。当然ながら県もその当事者出あることは疑い様が無い。「知らなかった」はウソだろう。

書類から分かる事

開発面積は19.992.84平方mであり、工事期間は平成18年から平成19年までの期間で、区画整備をやるよと言う変更許可が出ている。

同地の開発登録簿を見ると許可を受けた企業は「株式会社ランディ」とあるが、コレが新幹線ビルディングの子会社であるらしく、熱海市の周辺でこの関連会社が同様の工事をしている場所は少なくとも3箇所。

このような許可を出した結果が今回の事故に繋がったと。

同和問題、荊タブー

今は余りこの単語「和同」の文字は出てこなくなったが、かつてはコレを巡って右翼や左翼が激しく活動をしていた。

法務省:同和問題(部落差別)に関する正しい理解を深めましょう

先ずは法務省のサイトを紹介しておこう。

それと、関連する作品を少し紹介しておく。

先に断っておくが、これら作品はフィクションである。ただし、実際に存在した問題を扱った作品ではある。どんな問題かというと「部落問題」である。

部落差別は、穢多・非人と呼ばれる人々が存在したことから端を発している。

<穢多(エタ)に関するざっくりした解説>

奈良や京都には、かつて「穢多(エタ)」と称される人々が住んでいたことが明らかになっている。彼らは食肉業者を営んでおり、いわゆる屠殺や腑分け、或いはコレにから派生する皮革業を生業としていたのである。仏教は殺生禁止の決まりがあって、こういった食肉業を生業とする方々は穢れを持つ人々だという事になっていた。神道も血の穢れを嫌う傾向にあるので、日本国内でそうした指向が出てくることは想像に難くない。

こうした腑分け作業は河原で行う事が多く、住む場所が無くて河原に住んでいる方々がその仕事をを生業とする流れはそれほど不自然でもない。

江戸時代は職業が限定されて身分が変わることが厳しかったため、穢多の職業も固定され一定数、こうしたことを生業にする人々がいたことは事実である。

この方針が変わったのが明治時代で、「身分解放令」によって職業の独占が失われ、元々身分の危うかった穢多の地位にいた人々は経済的困窮に陥るケースが多かったようだ。

<非人(ヒニン)に関するざっくりした解説>

非人と呼ばれる人々は、罪人や世捨て人、乞食、病人(ハンセン病など不治の病とされたものに罹患し家族から排斥された人々)と様々な出自の人々を含む概念らしい。彼らは検非違使(ケビイシ:平安時代から存在した警察)の管轄下で囚人の世話や死刑囚の処刑、罪人宅の破却・死者の埋葬・死牛馬の処理・街路の清掃・井戸掘り・造園・街の警備等を行っていた。一部地域では芸能に従事していたとも言われている。

しかし、時代が変わって江戸時代になると非人と呼ばれる人々は一般的に乞食の事を指すようになり、非人小屋などで管理されている。彼らも、明治時代になってから「解放」される。だが、同時に立場を失ってしまったことで経済的に困窮してしまう。結局、職業の独占によって彼らは生計が成り立っていたのだが、それが奪われてしまった。薄給だったし好んでやりたい仕事でも無かったとは思うが、その独占が無くなったことで食えなくなってしまったのは、皮肉な話だね。

こういった穢多・非人と呼ばれる人々が集団で行き場を失って身を寄せ合って暮らす地域が出来上がり、それが「部落」と言われるようになった集まって暮らす地域・或いは集められている地域を「部落」と称するようになった。

戦後、そうした地域に「差別を無くそう」という合い言葉と共に資金が注入されてインフラが整備される。これが部落対策事業と呼ばれるもので、この「利権」に食い付いたのがヤクザや暴力団と呼ばれる人々と、朝鮮系の人々である。

「水平社運動」「部落解放同盟」(解同)など、様々な活動家の方々が暗躍して利権を貪った挙げ句、「解消した」といわれていた部落問題を無しかえして部落差別解消推進法(平成28年成立)は復活。この結果、今もこの和同問題は存続している。

資料が不十分なのと、僕の理解が未だ及んでいない部分も多いので、この辺りで止めておくが、報道されることは滅多にないようで、報道機関は意図的にこの問題を避けているようではある。

で、僕自身は今回の事は和同関連の事情が関わって居るとは考えていない。ただ、前所有者がその関連の活動をする個人、或いは企業であると、市がその様に認識していたという事だけ指摘しておく。

そして、その事が報道が及び腰になってしまう要因になり得るというのが、ここでの指摘だ。

新たなタブー

太陽光パネルの不都合な話

さて、こうした荊タブーの話がどこに関わってくるかというと、廃棄物処理業者である。

さて、この写真はメディアで紹介されている熱海市の全景で、中央辺りで土石流の生々しい爪痕を残している事が分かると思うが、右上の尾根辺り(山の稜線)に太陽光パネルがある事が何となく分かると思う。

設置状況を見ると、写真向かって右側の崩落現場側ではなく、向かって左側の谷の方に水は流れ落ちそうではある。その点、県側の主張「太陽光パネルは無関係」という主張はなり立つようにも思う。ただ、森の排水はそう単純な構図で説明出来るものだろうか?

実際に土砂が下ったところは逢初川という川があり水が流れる格好になっている。本当に太陽光パネルの上に降った雨が反対側の谷に流れているかは検証の必要があるんじゃ無いの?

img

こちらの写真ではそれが見切れている事が分かる。意図的にそうしたかったのか、見せたい場所の兼ね合いでそうなったかは分からない。

img

一方、この写真の右側に映り込んでいるのが問題の太陽光パネルである。このパネルは2016年から開発が始まって2017年頃から設置が始まったようだ。

誤解無きように言及しておくが、現段階でこの太陽光パネルと崩落の因果関係はハッキリ分かってはいない。ただ、崩落現場の上に設置されていることは事実であり、何らかの影響があったことは想像される。にもかかわらず、知事の川勝氏やメディアはこの点に殆ど触れようとはしない。

報道のタブーの1つになったかの如くである。

太陽光パネルは無関係?

さて、そうはいっても探してみると触れている報道もあるにはある。

「発電施設は、崩落地からかなり離れており、道路で分け隔てられています。施設からは崩落側に水は流れず、南側の沢に流れますので、崩落と因果関係はなく、施設を作ったのが原因というのは、根拠がないと思います」

 所有者は、施設の場所を含めて約130万平方メートルの土地を持っており、盛り土の場所もそうだとした。2011年2月25日に別の不動産会社からこの土地を買ったが、その後に盛り土はしておらず、盛り土だとも知らなかったとしている。盛り土部分などは、様々な計画を考えていたそうだ。

 所有者が土地を買ったという不動産会社は、神奈川県小田原市内にあったようだが、現在も存在しているかは不明だ。この会社とされる電話番号にかけると、番号は使われていないというアナウンスが流れるだけだった。

「J-CASTニュース」より

やはり報道ではそれとなくしか触れていないのだが、それでも「不動産会社は、神奈川県小田原市内にあった」と書かれている。

これ、多分だが新幹線ビルディング株式会社(神奈川県小田原市城山)の事を指していると見て良いだろう。そしてこれは盛り土をした業者でもある。

では、土地の現在の所有者は?というと、上で紹介した開発登録簿を見る限り麦島建設の社長ということのようだ。

現時点でこの所有者、「盛り土がしてあることを知らなかった」としているようだが、そうすると市側の説明と食い違う。

熱海土石流 副知事「盛り土の工法不適切」 工事で是正指導

毎日新聞 2021/7/7 12:23(最終更新 7/7 14:17

静岡県熱海市伊豆山(いずさん)地区で起きた土石流で、難波喬司副知事は7日朝、県庁で緊急記者会見し、崩落した盛り土について「盛り土の工法は不適切。盛り土の土砂が災害を甚大化させたことは間違いない」と明言した。盛り土の工事部分では、林地開発の是正指導をしていたことも明らかにした。

~~略~~

盛り土周辺では他に宅地造成、太陽光発電施設の設置、森林伐採による土地改変や開発行為があったことも説明。静岡県と熱海市による是正勧告や指導が複数件あったことを明らかにした。太陽光発電施設については、周辺の水が主に盛り土と反対側に流れていることから「影響は極めて小さい」とした。

「毎日新聞」より

この複数件の「是正勧告」というところ、別の報道を見てみると、こんな事が書かれている。

盛り土があったのは約1ヘクタール、野球場のグラウンド位の面積。よく見ると段差がみられ、階段のように盛られているのがわかる。その盛り土がほぼ全て崩落した。 この土地の2010年当時の断面を見てみると、ほぼまっすぐな斜面だったが、2020年にはこれだけ体積が増え、高い所は15m近く盛られている。 今回の「盛り土」の土地は、2007年に「県土採取等規制条例」の届け出と「県風致地区条例(当時)」の申請が出され、いずれも熱海市によって受理、許可されている。 しかし、その後、周辺の住民とのトラブルが相次いだため、市の職員が頻繁にチェックしていたところ、盛り土に木くずや建物の柱などの産業廃棄物が含まれていたことがわかり、市は県と一緒に廃棄物を取り除くよう指示していたが、取り除かないまま業者は土地を手放し、現在の所有者が産業廃棄物などを含む残土を取り除いたという。

「yahooニュース」より

ここの記載を見ると、県側(市側)も所有者側も元所有者側も嘘をついている可能性が高い。

誰が嘘をついているのか?ではなく、誰もが嘘をついているのだ。話の整合性を考えると、そうで無くては辻褄が合わない。

市側の主張は、「複数件の是正勧告」と「頻繁なチェック」があったというが、実際には大規模な盛り土が行われていて、コレが取り除かれる事は無かったのが実情である。では、一体何をチェックしていて、何を取り除いたというのか。

元所有者の主張は、まあ論外ではあるが、産業廃棄物を含む残土を谷に捨て、その上に土を被せたという実態を届け出てはいなかったことと、そもそも審性の内容も虚偽が含まれていたこと。実態の無い造成地を作り上げ、今の所有者に「造成地」だとして売りつけたことなど、様々な問題がありそうだ。盛り土の形成にあたっても、本来必要だった排水路を作っていなかったし、もともと開発と言うより廃棄物処理、残土受け容れが主な目的だったと考えられる。

県が公表した経緯によると、同社が2007年、県土採取等規制条例に基づき、市に提出した届け出では盛り土の総量は約3.6万立方メートル、高さ15メートルだった。

しかし、土石流発生後の分析では、約1.5倍の約5.4万立方メートルの盛り土があり、このうち少なくとも5万立方メートルが崩落したと推定。高さも約50メートルあった可能性があるという。

「日本経済新聞」より

市は、こんな事になるまで放置したというのもかなり問題なんだけれども、止められないものなのだろうか。

そして、現所有者の「盛り土がある事は知らなかった」というのも、嘘くさい。土地購入にあたって、その土地の来歴を調べないなんて事は建設会社であれば考えられない。況してや、購入した土地を見て盛り土をした土地であったことが分からないなんて事も、チョットあり得ない。況んや、その土地に自動車が埋まっていたとか、廃棄物処理の勧告に対応したと言うことであれば、何が行われていたかなんて素人だって想像がつく。

まさに「マジデスカ」としか言いようがない。

様々タブーに阻まれて真相が明らかにされないなどという事のないように

多数の死者を出してしまった今回の一件、これは天災ではなく人災だった疑いは濃厚である。

であれば、タブーに阻まれて真相が明らかにならないなどと言うことは、凡そあってはいけないことだ。厄介な事に、全所有者も現所有者も自民党系の関係団体であるようなので、与党がこの問題に切り込みたがらない可能性が高い。野党もやる気はないみたいだけどね。

その上で、国交省は公明党の牙城である。そう、この問題は宗教タブーにも関わってくるのだ。

太陽光発電、災害リスク高い区域の規制検討 小泉環境相

川田俊男2021年7月6日 15時07分

小泉進次郎環境相は6日、太陽光発電所の建設地について、災害リスクが高い区域をあらかじめ指定して候補から外す新たな規制ルールの検討を始めたことを明らかにした。静岡県熱海市で起きた土石流の原因とは別の問題としたうえで、「地域のみなさんが不安に思うようなところに(太陽光パネルが)あることはまったくプラスだとは思わない」などと述べた。

「朝日新聞」より

いつものように全く空気の読めない進次郎君ではあるが、今回ばかりは応援したい。空気を読まずにタブーに挑み、様々な面を明らかにして欲しいのである。

それで政治家を辞めることになっても、それは本望では無いか。

尤も、危険箇所はここだけでは無く全国津々浦々在るのだろうけれど。

追記

さーて、道やらメディアは元業者である新幹線ビルディングを犯人として吊し上げる方向に動き出したようだ。

熱海 土石流 盛り土を造成の業者 市に提出の計画 上回る盛り土

2021年7月8日 20時05分

静岡県熱海市で発生した土石流で崩れた盛り土について、造成した業者が熱海市に提出した計画書では、盛り土の高さは15メートルとされていたことが分かりました。実際には、盛り土は最大で50メートルの高さに達していたと推定されていて、静岡県は、計画を上回る盛り土となった経緯について調査を進めています。

「NHKニュース」より

NHKも「盛り土」が報告よりも沢山盛られていたという風に報じている。

で、この様な図を示して批難しているのだが……。

僕は盛り土が予定よりも盛られた事よりも、もっと戦慄したことがある。この断面図によれば、熱海のあの土地は、斜度が約30度程度でなだらかに海まで続いている様子が分かる。これ、「盛り土」がどうとかいうレベルではなく、上に盛ったら元々の斜面を滑り落ちるのは当たり前だよね。

斜度が30度だと、スキー場では上級者コースレベル。止まらず一気に海まで流れ落ちるのは当たり前でしょうよ。

盛り土をする際に、土留めやらアンカーやらの施行をしない限り、上から水が入ると全部流れ出ても不思議はないよね。

一方、県によりますと、今回崩れた盛り土は、
▽高さが50メートル
▽量は周りの土砂を一部含む、およそ5万5500立方メートルと推定されているということです。

「NHKニュース」より

5万5500立方m全てが流れた、或いは9割が流れた、というのは、結果論ではあるが当然の結果だろう。

この盛り土を山に捨てるというのは、見えなくするだけの話。こうやって表面に出てきてしまうのである。もう、この手の土は、埋め立てに使うしかないんじゃないかな。

追記2

一応、大紀元の記事も紹介しておこう。

盛り土、産廃、太陽光パネル…「人災」疑われる熱海土石流 

2021年7月8日 06時00分

7月3日は日本列島を梅雨前線が停滞していた。静岡県熱海市伊豆山。地元の熱海市消防本部に119番通報があったのは午前10時ごろだった。熱海市消防団詰め所になっている自宅ビルの3階にいた建築業の男性(32)は「ゴーッ」という地鳴りを耳にした。

~~略~~

この太陽光発電所が注目された。災害の翌日に岩戸山に入り、ドローンで撮影した地質学者の塩坂邦雄氏によれば、太陽光発電などの工事によって土地は保水力を失った。さらに、発電所の導入路となっている道が樋のような役目をして、雨水は残土に流れ込んだ。このことによって残土が大量に滑り落ちた可能性を、静岡新聞など複数のメディアの取材に対して述べている。

太陽光発電所をよく見ると、草が全く生えていない。シートを覆っているか、固めているように見える。シートの場合は、これは雑草が生えてくるのを防ぐ「防草シート」と言われるもので、たまに太陽光発電事業者でも重宝する業者がいる。

「大紀元」より

書いてあることは結構まともなんだけども。

写真は秀逸で、あー、これは崩落した谷川に水が流れ込むな、という印象を受ける。

一部に太陽光パネルも崩落したというtweetがあったけど、この写真を見る限りはそんなことはなさそうだよ。

今回の土石流の問題、確かに盛り土をした「新幹線ビルディング株式会社」が問題であることは間違い無いけれど、現所有者の「麦島建設」だって、太陽光パネル設置をした責任と、盛り土の斜面を放置した責任はとるべきだろう。

当然、こうした施工を許可し放置した行政側、熱海市の責任も問われる。是正勧告を出していなかったらウソだよね。

追記3

本当の話か、というレベルの記事だけどもちょっと気になるニュースである。

伊豆山 住民は雨が降るたび…「危ねえな、おっかねえなって思ってたんだよ」

2021年7月8日 05:30 

土砂の流れをわずかに外れた熱海市伊豆山の仲道地区の公民館。近くに住む70代男性が「雨が降ると川に土砂が混じって、危ねえな、おっかねえなって思ってたんだよ。ここらの人に聞いたら知ってるよ」と、ため息を漏らした。

問題の盛り土は、はるか山の上。男性は趣味のバードウオッチングで、近くに訪れていたといい「土砂や石、粉々にしたガラスのようなものが度々投棄されていた」と話した。時にはトラックが埋められることもあったことも。「2トン車ぐらいかな。なんでこんなとこに埋めんだ。ひでぇなと思っていた」と振り返る。雨が降るたび、盛り土表面が削れるのも目撃しており、危機感を感じていた。

「スポニチ」より

2t車が埋められていた?本当に?

流石にチョット無理があるだろう。ただ、どこまで事実かは分からないけれども、熱海市がコレを知らなかったとしたら、かなりヤバいかな。

ただ別の指摘でも「車が埋まっていた」などという事もあって、現所有者が撤去したような話もあったようだ。そうすると、不法投棄も含めて指摘していたというのは、ある程度は事実を含む事のように思える。

不法投棄が恒常化していたとすれば、現所有者もかなり怪しいかな?

コメント

  1. どうもソーラーパネルが設置されていた場所は“保安林”だったみたいですね。
    行政側に捜査のメスが入れられるのも近い様に思われます。

    • ご指摘の保安林だったかどうかは、県のサイトから確認出来るわけですが、僕では地図を重ねたりする技術がなかったので、今のところ確証が持てていません。
      ソーラーパネルが崩れたという話もチラホラ出ていますが、コレも怪しいので保留中です。

      行政側の不備もかなりあっただろうというのが、今のところの見解です。

  2. 今朝の情報番組では、副知事さん頑張ってんな―。って感じでしたね。しかしこれは…階段状の盛り土の造成地なら排水パイプ通したり斜面はコンクリブロックで覆ってあったり。と、いう場所はよく見かけるのですけれど、それすら無いのですものねぇ…

    • 副知事さんは、技術者の誇りにかけて「いい加減なことは言わない」「おかしい事は追及する」といった姿勢に見えます。
      知事との温度差が酷いことになっているのは気になりますが、小田原グループの影響も含めて今後どうなっていくのか?というのは気になるところです。
      こんな話は全国にあるんでしょうねぇ。

  3. 検証が取れず噂の域を出ませんが、ソーラーパネルを設置した尾根筋を削った残土も該当箇所に盛土されていたようです。
    これが本当であれば、ソーラー設置が影響ないとは言い切れないかと思われます。

    • ご指摘の事実の検証は結構難しそうですね。
      ただ、ソーラー設置が不適切だよと言うのは、色々な面で出てくる気がします。

  4. >こういった穢多・非人と呼ばれる人々が集団で行き場を失って身を寄せ合って暮らす地域が出来上がり、それが「部落」と言われるようになった。
    これはちょっと違いますね。
    地方によるのかもですが、当方の地元だと大字より小さい集団のことを部落と言います。
    田植えなど季節ごとの行事を行う地域の単位と考えればよいかと。
    で、部落によって扱いが違うため部落”差別”という言葉になるわけです。

    • なるほど。
      ちょっと表現を考えたいと思います。