沖縄で発生した病院クラスター、看護師がワクチン接種を拒んでいたことが発覚

沖縄

権利と義務はセットであるという事を理解しない人が多い。この場合は、道義的責任というヤツなんだろうけれど。

西村大臣「ワクチン接種進めることが大事」 沖縄の状況「非常に危機感」

2021年7月2日 16:04

西村康稔経済再生担当相は2日の閣議後会見で、沖縄県うるま市の県立中部病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、ワクチンを接種しなかった12人の看護師が感染した点に触れ、「接種を進めていただくことが大事だ」と述べた。沖縄での感染状況については「非常に危機感を持って見ている」として引き続き注視する考えを示した。

「琉球新報」より

医療従事者が接種をしていなかったという事実をどう受け止めたら良いだろうか。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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沖縄の現状

沖縄県で感染拡大

沖縄県で武漢ウイルスの感染者が増えているというニュースはよく聞かれるようになった。北海道でも感染者が多かったが、北海道と沖縄の共通点は「観光業」だと思う。

沖縄コロナ137人感染 過去最速、8日間で1000人増

2021年4月15日 05:10

県は14日、10歳未満から90代の137人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。

「琉球新報」より

沖縄コロナ63人感染、15日連続2桁 死者は4人(7月1日午後)

2021年7月1日 15:44

沖縄県は1日、新たに63人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。15日連続で100人を下回った。前日より4人少なく、前週木曜に比べて1人多かった。累計では2万846人。

「琉球新報」より

それでも、一頃よりは要請判定者数は落ち着いては来ている。

問題は重症者数で、少し落ち着いてきたとはいえベッドの占有率は高いままである。

看護師が未接種

で、冒頭のニュースで問題なのは感染した看護師の中に未接種の方が結構な確率で含まれていたことだ。

病院側が1日の記者会見で公表した、感染患者のPCR検査の遅れがクラスター発生につながった可能性があることにも触れたほか、感染者に看護師15人が含まれる点にも言及。「医療機関の看護師では珍しいが、十何名打っていなかった方のうち、12名が感染したという風に聞いている」と述べ、15人のうち12人がワクチン接種を希望していなかったと強調した。

「琉球新報」より

医療従事者でワクチン接種を拒んでいたというのは、ちょっと考えられない話。

高リスクグループだから接種が必要だという意味でも、医療従事者としての責務という意味でもマズイ対応である。

もちろん、接種を拒む自由はあるし、体質的に接種ができな方もいるとは思う。しかしそうであれば、その職場を外れてもらうとか何か手があったはずだ。病院としての対応もマズイし、一緒に働いていた医師の対応もマズイ。もちろん、接種を拒んだ看護師は論外であるし、仲間も何故接種を勧めなかったのか。

患者がマスクなし

更にこんなニュースもあった。

県立中部病院「患者がマスクなしで歩き回りクラスター発生か」

07月01日 18時47分

新型コロナウイルスの感染者の集団=クラスターが発生し、17人が死亡した沖縄県立中部病院が1日、会見を開き、別の病気と診断されて入院した患者がマスクをつけずに病院内を歩き回ったことで、多くの感染者が発生したとみられることを明らかにしました。

沖縄県うるま市にある新型コロナの重点医療機関、県立中部病院は先月10日に院内でクラスターが発生したと公表しましたが、県は30日、亡くなった人がいることなどを明らかにしました。

中部病院は1日、会見を開き、これまでに入院患者36人と職員15人の合わせて51人が感染し、このうち入院患者17人が亡くなったことを説明しました。

「NHKニュース」より

なんと、同じ病院での出来事だ。

クラスターの発生原因の1つが別の病気と診断されて入院した患者がマスクをつけずに病院内を歩き回ったことだというのである。

いや、どうなってるのか、この病院。

県が情報を隠蔽

更に驚くべきニュースが。

県立中部病院クラスター16人死亡…発生から1カ月、詳細公表せず 県と病院の協議もないまま

2021年7月1日 07:51

新型コロナウイルスに対する重点医療機関である県立中部病院で計50人が感染したクラスター(感染者集団)は、発生から1カ月以上が過ぎた30日、県議会の答弁で明らかになった。16人が亡くなったにもかかわらず、公表は病院のホームページ(HP)でクラスターがあったことのみで詳細は記していなかった。その後は県も病院も追加情報を公表せず、その必要性も協議していなかった。 

~~略~~

クラスター発生後、中部病院側は県に感染状況の報告を続けており、県病院事業局も調査してきたという。関係者によると、コロナ対策本部でも情報が共有されており、医師らによる専門家会議でも話題に上がっていた。

マスコミ向けに日々の感染状況を説明する県の糸数公医療技監は29日、中部病院のクラスターに関する記者の質問に対し、詳細を答えなかった。30日も感染拡大の要因などについて「詳細は聞いていない」と述べるにとどめた。

「琉球新報」より

なんと、病院で発生したクラスターの情報開示を行わなかったというのである。

県と病院は情報共有をしていたとのことで、情報開示義務を怠ったのは沖縄県であったことを考えると、県知事の責任も問われる事態になる。少なくとも、沖縄県知事はこのような対応を許した背景を調査し、今後の改善に務めなければならない。

短期間で50人が感染し16名が死亡というのは、深刻な事態である。

一連のニュースで何が腹立たしいって、対処方法がある程度明らかになってきていて、多くの情報が医療機関に共有されていたハズなのである。にもかかわらず、不手際によって感染者が出て、死者が出てしまったことがなんとも情けない。

この病院では必要な医療行為が行われないような環境にあったのではないか?と、疑わざるを得ない。何より、沖縄県が事実を隠蔽していたことが問題である。

医療現場は、僕が想像しているよりも過酷な状況であったと思う。その状態が長引けばミスも多くなるだろう。だが、どうにも沖縄県立中部病院のこの件は被害拡大を防ぐことが可能であったかもしれないのである。医療従事者の姿勢や県の体制が、今の沖縄の感染拡大を助長しているのではないだろうか。

追記

あまり知りたくはなかったが、続報である。

「公表基準を満たさず」でクラスター会見中止 沖縄県が送ったメールの中身

2021年7月3日 11:32

沖縄県立中部病院で5~6月に起きた51人の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発表遅れを巡り、県病院事業局は2日、中部病院に送ったメールを公開した。「公表基準は満たさないと考える」との内容を受け、中部病院が6月11日に予定していた会見を中止したことが明らかになった。我那覇仁局長は会見中止を求めたものではないとした上で「コミュニケーションが不十分だった。県民に心配と迷惑を掛けた」と謝罪した。

「沖縄タイムス」より

ちょっと言っている意味が良くわからない。

コメントをいただいたが、この病院には今回の武漢ウイルス感染に詳しい高山義浩医師が勤務しているそうな。メールの文章中にも「高山先生の努力で…」とあることから、影響力のある医師であったと推察できる。

こんな感じの相関図になるらしいのだが、これだけでもイマイチよくわからない。

別の記事も引用しておこう。

「メールを読み、まずいんだなと」中部病院クラスター “公表の意向”なぜ覆ったのか

2021年7月3日 10:41

沖縄県立中部病院の大規模クラスター(感染者集団)発表遅れ問題。2日の記者会見は、前日に経緯を巡って見解が食い違った当事者たちが顔をそろえた。「責任のなすりつけ合いはやっちゃいけない」(我那覇仁県病院事業局長)と開催を決めたというが、1時間半余りに及ぶ会見を経ても、ふに落ちない部分が残った。

「玉城和光院長と会見をやろうとすごく盛り上がった」。2日の会見で、病院事業局の中矢代真美医療企画監は6月上旬に病院を訪れた日のことをこう振り返った。病院の公表意向を受けた訪問。それが一転し、なぜ10日に「国の公表基準を満たさない」「他のコロナ協力病院の努力が報われないと受け取られる可能性」と注意喚起のメールを送ったのか。

「沖縄タイムス」より

なんというか、病院側の温度にも違和感を感じてしまう記事だ。

記事から推測できることも含めて整理していこう。

  • 6月3日までに病院側が院内のクラスター発生を把握
  • 6月3日に「うるま市内の医療機関(県立中部病院のこと)で5人のクラスター」なる報道(県保健医療部からの発信)
  • 6月10日に県立中部病院で「クラスターが発生した」ことのみ報道(病院からの発信)
  • 6月10日に県側から「国の公表基準を満たさない」旨のメールあり
  • 同日、6月11日に予定していた会見は「不味いんだな」と考えて取りやめ
  • 6月30日の県議会質疑でクラスターの規模や実態が明らかに
  • 7月2日に記者会見

……完全に県側は隠ぺいする気だったな。病院側も積極的な公表は望んではいなかったようだし、「会見をやろうとすごくもりあがった」とか、「不味いんだな」という認識だけでメールの意図まで確認せずに公表を取りやめたのかとか、理解できない部分が沢山ある。

県立中部病院の新型コロナのクラスター(感染者集団)を巡り、県が病院に「公表基準を満たさない」と送ったメールでは「メディアが一定コントロールされている中で公表によって過剰にマスコミに取り上げられる」との文言が含まれていた。

メールを作成した県病院事業局の中矢代真美医療企画監は 2日の会見で「(マスコミは)病院を責めたいという気持ちはなく、バッシングのために報道するつもりはないということを知らなかった。コントロールというのは私自身の誤りで、深くおわびする」と謝罪した。

「沖縄タイムス”「公表基準を満たさず」でクラスター会見中止 沖縄県が送ったメールの中身”」より

沖縄の言論は随分と不十分なのだね。

病院側のリスクマネジメントとしても、隠蔽した後に明らかになった方がはるかにダメージが大きいことくらい判断出来なかったのだろうか。

マスコミはこの件を叩きはしないだろうが、極めて不味い対応だと思う。

追記2

コメントをいただいた記事を掲載しておきたい。

高山医師が委員辞任を表明 専門家会議 クラスター発生の公表遅れを巡り

2021年7月6日 00:49

沖縄県立中部病院の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)公表遅れ問題を巡り、県専門家会議の委員で同院の高山義浩医師は5日夜の会議で、委員を辞任する考えを表明した。

出席者によると、高山医師は辞意の理由について「新たな感染症への対策には信頼関係が大事だ。会議の委員としてさまざまな情報発信をしてきたが、今回の件で自分の発するメッセージがそのまま伝わらない感覚がある。委員継続は適切でないと考えた」という趣旨のことを述べたという。

県立病院を所管する県病院事業局は、病院側がクラスター公表の記者会見を取りやめたきっかけとなった同局の6月10日のメールに関し、高山氏の「公表基準を満たさない」とする助言が関係したと説明していた。

「沖縄タイムス」より

あらー。

ある意味仕方が無いと言うことなのかも知れないけれど、これは「蜥蜴の尻尾」ということなんじゃないですかね?

高山氏は今止めるんじゃ無くて、県専門家会議の膿を出してから辞めないと「逃げた」と思われるよ?やってらんねー、ということかも知れないのだけれど。

僕は、辞めないで頑張って欲しいと思うんだけど。

 

コメント

  1. 木霊様、皆さま、今晩は

    > 沖縄県が事実を隠蔽していたことが問題である。

    一体どうなっているんでしょうか。【県立病院】でクラスタが発生したから【県】が隠蔽したのでしょう。隠蔽すると事実が外部に知らされる事がないので、他からの(国からの、他県からの、他の医療機関からの)支援も受ける事ができなくなるでしょう。ここでの「支援」とは人員や機器だけではなく、防疫体制のチェック、改善すべき点の指摘などが含まれます。
    それなのに過酷な現場はは何の支援も受ける事ができなかった。早期に支援を受けていたら死者数が少なくなったか??なんですが、人命よりもメンツ【県立病院でクラスタが発生してはいけない】を優先するなどあり得ない。
    担当者の処罰などで済む問題ではなく、関連部署の問題点を徹底的に洗い出す必要があります。もし「県立病院でクラスタが発生した」事が発覚すると、関連部署の担当者が叱責されるような体制ならば、県全体の問題でしょう。当然、知事も含まれます。

    それにしても酷い。

    • 情報が明らかになってくるにつれて、「沖縄の体質」の問題が明らかになってきている様に思えますよ。
      隠蔽はしていたようですね。

  2. 中共ワクチンだけを信じている敬虔な共産主義者だったのでは?
    県関連団体は、活動家にかなり浸透されていると言うのは、偏見でしょうか?

    • そればかりではないかもしれませんが、浸透作戦は随分とやられている様に思いますから、影響は強いのでしょうね。

  3. 木霊さん、おはようございます。

    まったく酷い話で人命を何と考えているのでしょうか。
    PCR検査・医療従事者へのワクチン接種優先と、現時点で打てる対策は揃っているのに何故この県病院で悲劇が起こってしまったのか、徹底的に検証して責任を追及すべき事案ですね。

    >医療従事者でワクチン接種を拒んでいたというのは、ちょっと考えられない話。

    拒んだなら病院が武漢ウィルス治療担当から外すべき話でしょう。
    この場合、武漢ウィルス防御が最優先なんだから看護師不足は言い訳にはなりませんよ。

    >県と病院は情報共有をしていたとのことで、情報開示義務を怠ったのは沖縄県であったことを考えると、県知事の責任も問われる事態になる。

    一番酷いのが県の対応で玉城知事は説明責任はもちろん、こういう重大な結果を招いた政治責任を問われる事案じゃないかな。
    普天間基地のリスクや辺古野移転のリスクには声高に反対するクセに、目の前の防ぎきれたかも知れないリスクを放置した責任は重大=重罪に相当するんじゃないかな。

    極左マスメディアはオール沖縄&玉城氏に忖度してか、ほとんどスルーして逃げてますから共犯同罪だと思います。

    • 優先順位を間違えていますよね。
      ワクチン接種のリスクが「皆無」等と言うつもりはありませんから、自己責任で打てという風に迫るのも違うかも知れません。
      でも、そこは患者のためにも、自分の身を守る為にも打って欲しいと、そんな風に思いますよ。

  4. 国や沖縄県の感染対策に詳しい感染症内科の高山義浩先生が勤めている病院なのに
    なんということでしょう。

    • ご指摘頂くまで気が付きませんでしたが、影響はあるのでしょうね。
      県からのメールにも名前が出ているくらいでしたから。

  5. この一言に尽きるかと。
    「沖縄か……」

    なお、ウチのカミサンの友達で、個人経営の医院の事務やってる方によれば、院長が反ワクチン派らしく、医療関係者向けの優先接種を独断で(雇用している従業員にはかること無しに)断ったそうで。
    頭イイ奴ほど洗脳しやすい、って本当なんだなって思います。

    • まさに「沖縄か」という話でして。

      医療機関のトップがその認識というのは、何も沖縄に限った話では無いのでしょう。
      ワクチンについて詳しければ詳しいほど、今回の新しいタイプmRNAワクチンは躊躇してしまう気持ちは、分かります。

  6. 「高山医師が委員辞任を表明」

    ttps://news.yahoo.co.jp/articles/6c63d46e938c745fb9fd0f5a887ded892de5f435

    • 続報ですね。
      参考にさせて頂きます。

  7. わざわざ2度も追記をしていただき、正直恐れ多い気持ちです。

    タイムスの記事内の

    「新たな感染症への対策には
    『信頼関係が大事だ』。

    会議の委員としてさまざまな情報発信をしてきたが、今回の件で
    『自分の発するメッセージがそのまま伝わらない感覚』

    がある。委員継続は適切でないと考えた」・・・

    色々な含みというか無念を感じます・・

    自分の名前の入ったメールまでマスコミに取り上げられて、
    まさしく「やってらんねえ」なのかもしれませんね。

    • いえいえとんでもない。
      この件は、沖縄で起こっている事ではありますが、全国的に発生すると洒落にならない事態を招くリスクがあります。
      知っておくべき何ですよね。

      騒ぎすぎるのもダメですが、何が起こっているのかを正確に世間に伝えて、マネジメント方針まで明らかにする事が求められます。
      県立中部病院はそこを失敗してしまいました。

      残念な事に、mRNAワクチンの安全性は明らかになっていません。
      リスクもある程度は許容すべきでしょう。しかし、医療従事者としてはそこを乗り越えなければならなかったという話なんですよね。