防衛副大臣の中山泰秀氏、米シンクタンクの討論で本音を話す

台湾

思わず「ポロリ」という感じではなく、確信を持って発言したのだろう。

中山副防衛相「台湾は兄弟で家族」=米シンクタンクの討論で言及

6/29(火) 13:19配信

中山泰秀防衛副大臣は28日、米シンクタンク、ハドソン研究所のリモート討論で、日台関係について、「台湾は友人ではない。兄弟であり、家族だ」と述べた。

「フォーカス台湾」より

自民党細田派の議員で、防衛副大臣の職についている中山氏だが、なかなか大胆な発言をしたようだね。

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防衛副大臣の発言

ハドソン研究所

アメリカのシンクタンク、ハドソン研究所といえばそれなりに有名で、一度はどこかで聞いたことがあるのではないのだろうか。

アメリカの保守系非営利シンクタンクで、情報収集や分析、政策立案などをやっている組織である。日本ではあまり表立って「シンクタンク」扱いされていない気もするが、民間のシンクタンクとして名前を見るのが「みずほ総合研究所」や「日本総合研究所」「野村総合研究所」辺りかな。ただ、日本のシンクタンクは、能力的にはまだまだな部分もあって、

ハドソン研究所は軍事面にも明るいらしく、この手の話をたまに見かける。

日本もこういったアメリカのシンクタンクを利用するケースがあって、中山氏のアプローチもそうした一環だろう。

最近はリモートでの会議というのも多いらしいね。情報が抜かれないように十分に注意して欲しい。

さて、今回の話。

中山氏は「民主主義国家としてわれわれは台湾を守らなければならない」と強調。米国や世界各国が1970年代からとってきた「一つの中国」政策について、あれから50年経った現在から見て、当時の決定は「正しかったのか」と疑問を呈し、「それは分からない」と話した。

「フォーカス台湾」より

アメリカのシンクタンクに向かって、日本の防衛副大臣が「台湾は兄弟であり家族だ」と言っちゃった。いや、家族でも色々あるんだろうけどさ、今までちょっと冷たすぎたんじゃないですかね?

1つの支那は間違いだった

まあいいや、ともかくそれを言い放った後に何を言ったか。

ワン・チャイナ・ポリシーについて聞かれて、「50年前の選択が正しかったかどうかわからない」と。

中山氏は、台湾の安全保障上の脅威を日本は自国への脅威だと考えているのかとの問いに対し、日本と台湾は地理的に近いと言及した上で、台湾を友達よりもより親密な「家族」だと形容し、「台湾に何か起これば、それは沖縄県に直接的に影響を与える」と指摘。沖縄に米軍基地や施設があり、軍人の家族らもいることに触れ、「現在、中国軍からの脅威を受けている台湾問題に焦点を当てる必要がある」と述べた。

「フォーカス台湾」より

そして、そう思える根拠として、台湾の安全保障が日本の安全保障に直結する点を指摘している。

まあ、コレについて反論はできない。まさにその通りだからだ。ただ、このようなことを国会で言おうものなら、野党からフルボッコ確定である。いや、それを言った上で、揶揄されたら「君たちこそ現実が見えていないのではないか」と強弁すればいい。

今の菅政権であれば、この程度の正論でクビを飛ばすようなこともないだろう。

我々は目をさますべきだ

しかし、こういった発言よりも一番最後の一文が印象に残った。

また、中国の戦闘機開発や核保有などに言及した上で、中国の力が強まってきていると指摘し「われわれは目を覚ますべきだ」と訴えた。

「フォーカス台湾」より

正にその通りである。

支那との距離感を取りながら、おかしな部分には声を上げていくべき時だろう。残念ながら、「支那と上手くやっていこう」という時代はもはや終わった。経済的にも、距離を取らねばならない時期に来ている。

今回のこの発言、防衛副大臣の発言としても意味があるが、そこのトップが岸氏であるということも大きいだろう。これが「言葉だけ」で終わらないことを切に願いたい。

追記

twitterで頂いたコメント

twitterで、こんなコメントを貰った。

なる程、このコメントはそれなりに正鵠を射ていると言うべきだろう。

大阪の特殊性はあるが、共産党と手を組むというのは自由民主党としてはあり得ない。大阪の特殊性というのは、大阪維新の会の躍進を、既存政党が寄って集って潰そうとしている構図である。大阪維新の会の中身もかなり酷いものではあるが、既得権を潰すという大阪維新の会の姿勢は、小さいパイの奪い合いという意味においても、意義のあるものではある。

大阪市、大阪府の会計も腐臭漂う凄惨な状況だったのである。

それをケンカのやり方を熟知している橋下氏が、巧いことやってやったというのが実情だと思う。そこに国益などというものは存在しなかったが。

ともあれ、そういった既存政党のが手を結びやすい状況であったので、本来あり得ない形での選挙協力が地方では罷り通るというのが、地方政治の腐った部分でもある。

発言の背景

ただ、それでもなお「選挙のため」ということであれば、中山泰秀氏はこんな発言をする必要は無いわけで、それを何故したのか?ということを理解するためにはこちらのニュースを知っておく必要がある。

台湾情勢は「日本に直結」、中台の軍事バランス変化に懸念-岸防衛相

2021年6月25日 6:00 JST

岸信夫防衛相は、台湾の平和と安定は「日本に直結している」との認識を示した。台湾への圧力強化を含め、急速に活動を拡大させている中国の軍事動向は、日本を含む国際社会の安全保障上の強い懸念だと訴えた。

「Bloomberg」より

コレだ。

防衛省のトップがこういった姿勢でいることが大きな影響を及ぼしていることは確実だろう。また、この話が岸氏一人の暴走では無くて防衛省内部での意見の統一がとれているというそういう事が、冒頭のニュースも加味して理解される。

岸氏に関しては、日米首脳会談の際に、わざわざ与那国島を訪問している。

南西防衛強化「極めて重要」 岸防衛相、最前線の与那国視察

2021年04月17日20時10分

岸信夫防衛相は17日、日本の最西端に位置する沖縄県・与那国島を訪れ、陸上自衛隊与那国駐屯地を視察した。

「時事通信」より

多くの方は御記憶のことと思うが、ここから台湾を眺めて「国防において極めて重要」と発言したのだから、日本の立場をアメリカに訴える意味では非常に大きいものがあっただろう。

中山泰秀氏の主張に関しては、憲法改正に賛成、集団的自衛権の行使を認める閣議決定を評価、特定秘密保護法の成立にも賛成と、比較的保守寄りの立場であるようだ。

ただ、実行力に乏しいことと、割りと脇が甘い感じで幾つか不祥事を起こしているようではあるが。そこも含めて信頼される政治家になって貰えれば、次代を担えるのなんだろうけれどね。

コメント

  1. お疲れ様です
    遅い気がしますがこれを機にどんどん中国の嫌がることをして欲しいし、なんなら親中派は一掃してほしいです

    最近は中国の高官がアメリカに亡命したとかで騒がれてるみたいなんですけど真偽はどうなんでしょうね?

  2. こんにちは。

    支那が台湾を今にも呑み込まんとしていますがフェイクの可能性もあるのではないのでしょうか。
    台湾に目を引いておいて八重山諸島を攻略、その後返す刀で台湾を包囲し軍事的抵抗を抑え牙を折るような気もします。
    沖縄本島の米軍基地には手を出さずに米軍が動き出す前2~3ヶ月で終わらせられればあとは実効支配してしまうと言うシナリオも存在するのかと。

  3. 木霊さん、おはようございます。

    確信を持って発言したのは日米首脳会談&QUAD&G7で、徐々に対支那包囲網が出来つつあるという前提だと思います。

    >ワン・チャイナ・ポリシーについて聞かれて、「50年前の選択が正しかったかどうかわからない」と。

    岸防衛相はあくまで個人の見解とコメントしてますが、少なくとも防衛省は支那の一国二制度を否と考えていると表明したと考えられます。
    あとは、菅総理&内閣が梯子を外す様な事無く、党内・公明党親中派をしっかり抑え込めるかが重要ですね。

    自民党も総選挙で二階の爺様にどんだけ反旗を翻し、二階派=親中派を排除できるかがポイントになりそうです。
    色々問題はありますが安倍・麻生・甘利連合が、一挙に二階派を一掃できるかに注目です。

    岸さんには防衛相をもう一期務めてもらいたいのですが、二階派を徹底的に叩くチャンスですから、次期内閣では別の重要閣僚なのかなァ~。
    いずれにせよ、後任の防衛相は息のかかった人材を抜擢して欲しいもんです。