市長リコールに泥を塗った事務局長の逮捕劇

報道

このニュースは追いかけていたけれども、ついに逮捕者が出たね。

リコール不正、事務局長と妻子らを逮捕 署名偽造の疑い

5/19(水) 10:49配信

大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件で、愛知県警は19日、運動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)ら4人を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕したと発表した。県警は、4人の認否を明らかにしていない。

「朝日新聞」より

ただ不可解な事も多いので、今後の真相解明に繋がると良いなと思う。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

問題の経緯

失敗した「あいちトリエンナーレ」

あいちトリエンナーレの監督

話の発端は、「あいちトリエンナーレ」と呼ばれるイベントに端を発する。

このブログでも過去に取り上げたことがあるよね。

国際芸術祭として第1回、第2回が開催され、何れもそれなりの芸術監督がついた。第1回はその当時東京藝術大学客員教員を務めていた建畠晢氏が、第2回は東北大学大学院SSD教授を務めていた五十嵐太郎氏が、監督を務めていた。

第3回は多摩美術大学教授港千尋氏が監督を務めたのだが、この人物、それなりに実績はあるのだけれど、ダナ・ハラウェイ翻訳文盗用問題でちょっとやらかした人物でもある。とはいえ、それなりに立派な業績を持っている人物ではあるが、第1回、第2回と比べると随分と「軽いな」という印象も受ける。

ところが、第4回は津田大介という何処のウマの骨とも分からない人物が監督を務めることになってしまった。誰それ?と思う訳だが、ご尊顔を見てびっくりだ。

面で仕事するわけじゃないんだろうけれど、これが巨額な予算を使って行うイベントの監督?勘弁してよ。

どんな実績がある人物かを調べたのだが、実績は皆無であった。Wikipediaには「日本のジャーナリスト」と説明されているのだが、本人は「メディアアクティビスト」を名乗っているらしい。なんだそりゃ。キンパツ野郎がイキっている様にしか見えないが、その通りの人物らしい。

なお、Wikipediaには「しんぶん赤旗」の下りがあって、まあ、そういう関係の方でもあるようだ。

監督をなさる時点では、朝日新聞論壇委員を務め、京都造形大学の客員教授をされていた様だね。そりゃすげー。

不適切な展示

さて、このキンパツが何をしたかというと、おかしなデザインの広告を作ったり、話題性を集めるために「ジェンダー平等」とかいう訳の分からない広報活動をしたりと、奔走したようだ。

何だよ、「情の時代」って。某国を想起してしまう謳い文句で、この時点で既に色々おかしいのだが、更に「表現の不自由展」なるおかしな展示物を展示することを計画する。

敢えてその内容について詳しく言及することは避けるが、昭和天皇を侮辱したり英霊を侮辱するような展示を平気でやってしてしまう辺りその神経がよく分からない。隣国のおかしな像など割とどうでも良い話だね。

この展示物に関して、企画時点で県や市の予算を使う以上はその内容を説明しなければならなかったらしいのだが、説明もなしに企画を通したようだ。その結果、芸術と呼ぶのも烏滸がましいようなものが展示され、市からの横槍が入って開催3日で中止された。

市の予算を使っているのだから、当然ではある。ただ、この展示に関わったキュレーターとやらは、この程度の展示物を展示することによくもまあ賛同出来たものだとは思う。

https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/259465_883960_misc.pdf

一応、「あいちトリエンナーレのあり方検証員会」なる団体の中間報告書のリンクを貼っておくが、読む価値は無かった。何しろ、その内容には全く反省が無い。反吐が出るな。

もちろん、全てがダメとは言わないのだが、「芸術の名を冠したら何でも許される」「表現の自由は規制されない」という思い上がり甚だしい思想が、この検証委員会の文章からも滲み出ていてキモチワルイ。

あいちトリエンナーレ 芸術監督・津田大介氏が語る企画中止の全貌

2019.9.2 19:18

愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏が2日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見した。津田氏は、企画展が取りやめになった大きな原因について、「職員の疲弊」を挙げ、政治家の圧力を否定。自身の責任問題については言及しなかった。

~~略~~

2日の会見冒頭、津田氏は「検証委員会が立ち上がってヒアリングの最中で、調査していることに関してはしゃべれること、しゃべれないことがある」と説明。その後、企画展に興味を持った理由や、展示取りやめを決断した経緯を語った。

「産経新聞」より

検証委員会が、津田氏のお仲間組織で作られていることはこの記述からも伺えるが、断定できる材料は持ち合わせていない。しかし、検証委員会の報告内容から考えると、まあ、そうなんだろうなという風な想像はする。

芸術に政治を絡めてはいけないのか?

余りこの記事で違う方向性の話に踏み込むことは良くないとは思うが、この件で大きく思い違いをしたのは「表現の自由」の限界を試すということを、県と市の予算でやったことに問題があるという点だ。

そもそも美術作品とはいえ、人が作るものである。その人物の思想信条が作品に現れる事は否定されるべきものではない。しかし、芸術というのは「作品」のレベルにまで高められたもので無ければならず、その域に及ばない様な稚拙なものはキュレーターによって排除されるべきだ。

展示会の全体のバランスを見るのがキュレーターの仕事であり、それを統轄するのが美術監督の仕事であったハズで、そこを報告書では「分かっていながら失敗した」という。いや、これ、そもそもの人選の問題だろう。特に監督があのキンパツでは……。

そして、非常に大きな問題として、この展示内容を名古屋市長の河村氏は知らず、愛知県知事のテドロス……、じゃなかった大村氏は知っていたことだ。大村氏は確信犯なのである。

「あいちトリエンナーレ」が「あいち2022」と名称変更 片岡新芸術監督「昨年、起こったことには心を痛めていた」

2020年11月17日 16時25分

2019年まで4回にわたって「あいちトリエンナーレ」の名称で開かれていた国際芸術祭を次回は「あいち2022」と名称変更する。17日、愛知芸術文化センターで開かれた会見で、大林剛郎会長(66)が発表した。同日、森美術館(東京・六本木)の片岡真実(まみ)館長(55)が新芸術祭の芸術監督に就任した。

「中日新聞」より

その事は、主催者側も認識しているようで、次回は名を変えてやるのだそうだ。……民主党かよ。

新名称の英語表記を国内外で分け、国内では「Aichi 2022」、海外では「Aichi Triennale 2022」を使用する。国内表記から「トリエンナーレ」の表記が消えるのは前回のイメージ払拭(ふっしょく)か、との質問に大林会長は「大きく組織が変わり、レガシー(遺産)を引き継ぎながら、新体制に変えたとご理解いただきたい。トリエンナーレは一般名詞で海外では浸透している」と説明した。

「中日新聞”「あいちトリエンナーレ」が「あいち2022」と名称変更 片岡新芸術監督「昨年、起こったことには心を痛めていた」”」より

更にふざけた事に、海外向けにはトリエンナーレの名前を使い、国内向けには違う名前で行くのだとか。反省は無いらしい。

問題の本質を見誤ったというべきだろうな。

世の中の現代アートと称するものは、芸術に昇華された「ゴミのようなもの」が混じることがあって、一般人には理解できないことも多い。だが、芸術の域に達することのない「ただのゴミ」を混ぜてしまったことが、今回の問題の本質なのである。

リコール活動開始

さて、こうした問題が明らかになって、大村氏にその責任を問う声が出始めた。

愛知・大村知事のリコール活動開始 高須院長ら呼びかけ

2020年8月25日 21時33分

美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが呼びかけ、名古屋市の河村たかし市長が支援する、愛知県の大村秀章知事に対するリコール署名活動が25日、始まった。

「朝日新聞」より

この署名活動は、有名人の高須クリニック医院長の高須氏本人が自らの病気をおして出るという点でも注目していたが、メディアはその点を大きく取り上げる事は無かった。

美容整形外科の医院長と名古屋市長がタッグを組んで運動を始めたのか?という様なトコロまで踏み込んだ報道をやることが出来れば大したものだが、そんな様子は見られなかった。

右翼の売名行為というようなレッテルを貼りたかったのだろう。

「応援します」大阪・吉村知事も異例の“参戦”…高須院長の愛知・大村知事リコール運動に

2020年6月3日 水曜 午後8:13

大阪府の吉村知事が、6月2日に口にした応援発言が波紋を広げている。 知事が応援すると明言したのは、美容外科・高須クリニックの高須院長らが愛知県の大村知事の解職を求めて始めたリコール運動。

「FNNプライムオンライン」より

ここに大阪府長の吉村氏まで参戦してきて、更におかしな構図になった。右翼の相乗りという図式で語られるようになったのだ。左派からすれば都合の良い構図であろう。

リコール活動失敗

そして、このリコール運動は失敗する。

大村知事リコール署名、必要数に届かない見通し 高須克弥氏らの団体

2020年11月6日 14:0

愛知県の大村知事のリコールを求めている「高須クリニック」の高須院長らが集めた署名の数は、目標数に達しない見通しとなりました。

「高須クリニック」の高須克弥院長らの団体は、愛知県が去年開催した「あいちトリエンナーレ」の展示内容が不適切だったとして、大村知事のリコールを求めています。

10月25日までの署名期間を終え、64地区の選挙管理委員会に提出された署名の合計は43万5231でした。

「めーてれ」より

必要票数約約86万54000筆に対して、集まった署名は43万筆と少し。

多くの人の賛同は得られなかったという事になる。

しかし、そもそも愛知県知事選挙の時に立つ候補は、大村氏の対抗馬が共産系という状況なので、凡そ話にならない。大村氏しか選択肢がないという悲惨な状況だ。

尤も、こうした状況は多くの首長選挙で見られており、東京都の首長もあのザマである。そして、小池百合子氏が何をしてきたかと言えば、政治の停滞だけという状況だから、日本全国津々浦々、人材不足は深刻である。

こんな状況であって、「リコール」とか言われても困る。何しろ、大村氏を辞めさせても「もっと適切な人物」というのは見当たらないのだから。

名古屋市長の河村氏はそれなりに尽力されていると思うが、政治的に成功したかと言えば疑問も多い。特に彼の政治団体である減税日本はもはや壊滅状態である。名古屋市議席で14/68、愛知県議席で1/102と、次の選挙で到底勝てるとも思えない。

勝てるのは河村氏だけで(実際、先日の市長選挙でも当選したが)、彼は愛知県知事になる積もりなかったようだ。一方の高須氏も年齢もさることながら、全身が癌におかされていて、とても政治ドコロでは無い。

リコールは「大村氏が不適格」というよりも、その次の人材不足で失敗した側面も大きいだろう。

事務局長逮捕

不正な署名

さて、しかしそういった問題があって、リコール成立の目処も怪しかったのは事実ではあるが……、このリコール運動に不正があったことが発覚するのである。

リコール不正 誰が、なぜ、を究明せよ

2021年2月3日 05時00分 (2月3日 05時00分更新)

愛知県で民主主義の根幹を揺るがす事態が明らかになった。知事のリコールを求めた署名の八割余に無効の可能性があるという。県選挙管理委員会などは事実関係の徹底究明に全力を挙げるべきだ。

同県選管は、「高須クリニック」の高須克弥院長らが大村秀章愛知県知事のリコールに向け提出した署名の約83%に不正が疑われるとの調査結果を公表。地方自治法違反での刑事告発も検討する。

「中日新聞」より

俄然勢い付いて報道したメディアの姿勢に苦笑するしかないが、驚くべきはリコール署名の8割が無効だというのである。

そもそもこのリコール制度、リコールが成立しづらいように構成されていて、リコール実施には非常に高いハードルが設けられている。

僕も調べるまで知らなかったのだが、署名募集期間は2ヶ月で、署名を集めるにあたって有権者の原則1/3(愛知県の場合は有権者が80万人を超えるので、80万を超える数の8分の1と40万を超える数の6分の1と40万の3分の1を合計した数以上となる)の署名を集めねばならず、その署名が選挙管理委員会に集まった段階で次のステップに進む。即ち、請求から60日いないに住民投票が行われるのである。

つまり、「署名集め」→「県民投票」というプロセスを踏む必要がある。県民による解職投票において有効投票数の過半数が賛成すれば、その首長は失職する。

今回の愛知県のケースでは、最初の署名集めの段階で失敗した。

実は、署名の形式は結構ウルサく規定されていて、「日付」「氏名」「住所」「生年月日」があってこれに「捺印」(拇印で代用可)が必要となる。そして、この氏名、住所、生年月日には誤りがあってはならないのはもちろんだが、しっかりと選管が保有する「選挙人名簿」の記載に適合する必要がある。この名簿は住民基本台帳に基づいているため、一字一句これと齟齬があってはならない。

案外、自宅の住所であっても間違って覚えている人が多い(番地の位置や表記などの間違いが多い「字」や「番地」の有無は、間違っていても郵便物が届くので気が付かない人が多い)もちろん、自らの氏名も常用漢字で書いてしまう人も結構いるが、住民基本台帳に記載された通りである必要がある。通名などもNGだ。

署名収集受任者

そして、ややこしいのはこうした署名を集めるためには、署名収集受任者をまず募らねばならず、署名収集受任者が署名を集める構図になっている。この署名収集受任者は愛知県にその住所氏名を提出する。愛知県民はその請求代表者の住所氏名をを縦覧することが出来るため、「署名収集受任者になったら住所氏名が公開される」とデマを飛ばすアホウもいた。

愛知県知事リコール運動 「署名受任者の住所氏名が公報で公開される」はミスリード

毎日新聞 2020/9/25 07:00(最終更新 9/25 17:25

愛知県の大村秀章知事の解職請求(リコール)運動について、精神科医の香山リカさんが8月26日、ツイッターに<すでに署名の受任者を引き受けた方の住所氏名は、早速、県の公報で公開されてるようです。署名した人の名前や住所も、提出されたら縦覧できるみたい>と投稿した。

「毎日新聞」より

精神を病んでいる疑いがある精神科医のtweetは物議を醸したが、こうしたリコール署名活動はむしろサヨクの十八番である。知っててわざとやったのだろう。

ともあれ、この署名収集受任者を募るところがまず大変で、この署名収集受任者は自ら所属する地区の署名を集める事ができる

地区ごとの署名が必要となるが

ところが、他の地区の人はこの名簿に名前を載せられない。

高須院長、愛知知事リコール署名開始 名古屋市長も参加

2020.8.25 19:12

愛知県の大村秀章知事の解職請求(リコール)を目指す美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は25日、リコールに向けた署名集めを開始した。JR名古屋駅前での街頭宣伝に、河村たかし名古屋市長も参加した。リコールの賛否を問う住民投票は有権者の一定割合以上の署名が集まれば実施される。県選挙管理委員会によると、今年6月時点で約87万人分が必要。高須氏側は、署名集めを担う「受任者」が約7万人集まっていると説明した。

「産経新聞」より

リコール運動を展開した高須氏と河村氏は各地で街頭演説を行い、街頭で署名を呼びかけている。ただ、街頭で署名集めをしていたと言うところで既に違和感がある。

街頭署名活動で、地区ごとに署名が出来ていたか?がかなり疑問だし、多くの人は印鑑を持って街頭署名に行かないだろう。一方で、事務局で署名をする場合にはどうするのか?という点もしっかり広報されていたのかが疑問である。

大村知事リコール不正署名で押された「指印」に滲む主唱者の本気度

2021/04/19 18:58

大村秀章愛知県知事のリコール運動での不正署名に用いられた「指印」を事務局幹部が自ら押したことを認めたと、16日の東京新聞がスクープ。2月の記事では、約10万8千もの「“ニセ”の指印」が限られた複数の人物によって押されていたことが伝えられていました。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』著者でジャーナリストの内田誠さんは、「指印」の記述がある新聞記事を通覧。どれもが犯罪、警察がらみであることから胡散臭さを嗅ぎ取り、不正署名事件に関しては、リコール運動主唱者の怨念のような「意志」を感じ取っています。

「gooニュース」より

実際にこんな事になっていたようだ。この記事が正しいのかはよく分からないが、「偽造署名」を告白している下りがある。

愛知県の大村知事のリコール運動を巡る不正署名事件で、リコール活動団体の事務局幹部だった山田豪常滑市議は「偽造署名に深く関与した」ことを認めた。東京新聞。田中孝博事務局長の指示で大量の署名簿に自ら指印を押したことを明らかに。

「gooニュース”大村知事リコール不正署名で押された「指印」に滲む主唱者の本気度”」より

幹部の一人も自首したようだが、自ら「指印」を押したというのである。これは、街頭署名なのか何なのかは分からないが、捺印がなかったものを「有効にしようと」して、指印を押したというのである。有印私文書偽造というヤツだな。いや、有印公文書か。

成立しない事が分かっているリコール署名の偽造

ただ、意味が分からないのは、期日間近でもはや署名達成は絶望的だったハズなのだ。それなのに、多額のお金を使って署名を偽造した理由が不明だ。

リコール署名偽造バイトに総額1000万円超支払い 

2021/2/25 6:00

愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)の運動中に多数のアルバイトが署名を偽造した問題で、アルバイトに支払われた給与の総額が少なくとも計1千数百万円に上ることが関係者への取材で分かった。佐賀市内の作業現場にいた事務局のスタッフや広告関連会社(名古屋市)の下請け会社社員らを補佐する「サポート係」のアルバイトも募集され、この係の時給は1200円ほどだったという。

「西日本新聞」より

総額1000万円というのは、それなりに纏まった金額である。主催者の一人である高須氏であれば工面が可能なお金ではあろうが、高須氏はお金を出したことを否定した。

ではどこから?

リコールの会が収支報告書を提出 事務局長は疑惑に「会からは1円も支出してない」

2021年3月30日 16:40

愛知県の大村秀章知事のリコール署名活動を行った「愛知100万人リコールの会」が、 県の選挙管理委員会に収支報告書を提出しました。

~~略~~

会の田中孝博事務局長などによりますと、収入は総額6100万円で、内訳は、寄付金が4800万円、会の会長でもある高須克弥院長からの借入金が1200万円などです。

支出は総額5700万円で、寄付への返礼品などの費用が1290万円、はがきなどの郵送費が1150万円などとなっています。

「メーテレ」より

収入はクラウドファンディングで集めたお金が中心であり、1200万円ほどは高須氏から借り入れたお金だと説明されている。

クラウドファンディングでお金を集めたので、それに対する返礼品を用意して1290万円が使われていると説明されているのだが、ここにはその他費用が計上されていないらしく、支出総額は5921万円になるのだとか。未計上なのはハガキ代らしく、河村氏絡みのお金のようで。

ともあれ、この支出額の中に佐賀県のバイト代は含まれていないそうで、残金200万円程度である事を考えると、何処から1000万円が出てきたのかという疑問は未だに残っている。

そして、誰が出したのかも不明だ。

誰が得をしたのか?

さて、逮捕されてしまった田中氏はお気の毒だが、罪を犯した以上はそれを何らかの形では償わねばならない。

他に逮捕されたのは、妻の田中なおみ容疑者(58)、次男の雅人容疑者(28)、事務局員の渡辺美智代容疑者(54)。

県警によると、4人は共謀し、昨年10月下旬ごろ、愛知県外で、愛知県内の有権者らの氏名を署名簿に書き写すようアルバイトらに指示し、署名を偽造した疑いがある。

「朝日新聞”リコール不正、事務局長と妻子らを逮捕 署名偽造の疑い”」より

家族と事務局員を動員して何をやったかと言えば、地方自治法違反(署名偽造)だ。

だが、田中氏は何故こんな事をして、何故家族を巻き込んだのか?政治活動の一環だったとはちょっと考えにくい。田中氏は愛知県議だったが、次の選挙には当選が危ういとは言われていた。所属している日本維新の会が落ち目だし、日本維新の会からもはじき出されるという噂があったようだ。

しかし、リコール運動が成功すればその立役者としての実績が買われた可能性はあるが、失敗はもはや明白だった。その段階で1000万円出してまで失敗するハズのリコール運動を続けた理由は分からない。失敗した事実を否定したかったということかも知れないが……。

更に不可解なのは、田中氏が認めているのは、事後に書き写された署名の本人に会って確認する前提の署名の「書き写し」行為だけらしく、バイトの件は現時点では自供していない。更に翌分からないのは押印をどうしたかという点だよね。

一部のウヨク界隈では、サヨクの仕掛けた罠だという陰謀論もあるが、これもしっくりこない。

リコール署名偽造防止へ制度改正案、愛知県選管が総務省に提出

5/13(木) 11:51

大村秀章・愛知県知事のリコール署名偽造事件を受け、県選挙管理委員会は13日、制度改正の提案書を総務省に提出しました。

「yahooニュース」より

サヨクが大好きなリコール運動はこうした規制の強化によって、やりにくくなる。まあ、これでより一層、リコールは無理になったワケだが。

大村氏は批判

で、河村氏が大嫌いになった大村氏だが、リコール不正の首魁だと批判する始末。

大村・愛知知事「名古屋市長が首謀者」 リコール不正で批判

2021.5.19 12:45

愛知県の大村秀章知事は19日、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、自身に対するリコール運動の事務局長、田中孝博容疑者(59)らが逮捕されたことに関し、「捜査当局には一日も早い事件の全容解明と関係者の厳正な処断をお願いしたい」と名古屋市内で記者団に述べた。

また大村氏は、運動を支援した名古屋市の河村たかし市長をリコール運動の「首謀者」と呼び、「田中容疑者に責任を押しつけるのは極めてみっともない話で、とかげの尻尾切りは許されない」と批判した。

「産経新聞」より

みっともねーな。知事の職にある者が口汚く罵るとは。そして、他人を犯罪者と批判するからには、その根拠はあるのだろうね。下手すればこれ、名誉毀損なんだが。

そも、今回の騒ぎで最も得をしたのが大村氏であるような気はする。リコールは破綻したし、首謀者だとされる事務局長及びその家族まで逮捕に至った。自分達に刃向かう県議にも圧力になるだろう。

もちろん結果的に特はしたが、放置しておいてもリコールが成立するとも思えない。武漢ウイルスの蔓延がなければ、リコールは成功しそうな勢いではあったかもしれないが、今まで県知事のリコールは1件も無いのである。そこまで困難な手続きで、更にハードルが高くなる可能性があるという。大村氏が焦る必要は無かったはずだ。

そうすると一体誰が?という話になるのだけれど、陰で糸を引いていた人物がいるのかも知れない。どうにも登場人物が足りない気がするんだよ。

何れにしても、リコール不正の問題を論じるのであれば、そもそもリコール制度がきちんと機能するかどうかも含めて議論すべきではないだろうか。もはや誰も成し遂げられないリコール制度では存在意義が怪しい。逮捕だけで終わらずに、しっかりと制度設計のところ辺りにまで波及して欲しい。

コメント

  1. 木霊様、今晩は

    Wikipedhia が「ウィキペディア」ならば、
    Wikipedhia ではなく「Wikipedia」ですよ。

    それにしても「信念に基づいての行動である。それが違法であっても法律が間違っているのだから、我々の問題ではない。こんな法律など・・・以下略」というのは、60年代安保闘争時代の遺物でしょうかね。いまだにいるんですね、こういう人たち・・・

    以上、揚げ足取りを楽しんだ「音楽大好き」さんでした。

    • うっ、誤字は気をつけているんですが、最近、細かい文字が(汗
      実は「Wiki」と打つと、変換予測の一番上に「Wikipedhia」が来るのですわ。ハイ。
      以後気をつけます。

      で、この事件の主犯は一体……。
      高須氏も怪しいところが亡いとは言えないのですが、やるならもっと大規模に、バレないようにやるんじゃないかなと。
      バイトに任せて明らかにおかしい署名を揃えたのは、実に不可解なんですよねぇ……。
      そもそも、事務所が関わったのでなければ、どうやって署名の束の中にバイトが書いた署名が混ざるんでしょうかねぇ?

      • 木霊様

        いつも楽しく拝見させていただいてます。

        最近、テキスト系ブログがYoutuberに盗用される事例が多数あり、
        その対策のためにわざと誤字脱字しているというのを見たことがあります。

        実際、そのような対策は取るべきだと思いますので、
        少なくとも私は誤字脱字に関しては気にしておりません。
        (木霊様もそういう対策をしているのだと認識していました)

        いつも読むばかりでコメントをすることはほぼありませんが、
        更新楽しみにしておりますので、
        木霊様のペースで長く続けて頂ければと思っております。

      • うへぇ、お恥ずかしい。
        そういう意図があります!と言えれば良いのですが、残念至極。
        とはいえ、実は搭載とも以前、キュレーターサイトに丸パクリされた事案があって、嫌な思いをした記憶があります。
        Youtubeにも一部その様な物があるやに聞いていますが、何か対策しておくと良いのですかね。

        さておき、駄文で申し訳無いのですが、お楽しみ頂けてるならば、それが続けられるよう微力を尽くしたいと思いますので、今後とも宜しくお願いします。