インドネシア、潜水艦の引き上げを支那に依頼してしまう

インドネシア

そうなるんじゃないか?と予想されていたが、予想通りだな。

中国海軍がバリ島に到着、インドネシア潜水艦の引き揚げを支援―中国メディア

2021/5/9 14:22 (JST)

インドネシア海軍は4日、先月沈没し、53人の犠牲者を出した潜水艦「ナンガラ」の引き揚げを支援するため、中国海軍の潜水艦救難艦がすでにバリ島に到着したことを明らかにした。AFP通信が伝えた。

「レコードチャイナ」より

一応、記事では多国籍の船舶がインドネシアの領海付近にいて救助活動を助けていたとされているが、これが良かったかどうかはさておき、支那に潜水艦の引き上げをお願いするのはどうなのだろう。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

どうして依頼してしまったのか

先ずは関連記事のリンクを張っておく。

痛ましい事件であったとは思う。乗組員の方のご冥福をお祈りします。

韓国も支那に依頼した

そういえばセウォル号の悲劇の際に、韓国も支那企業に引き上げを依頼した。多額の費用を請求されて騒ぎになっていたが、結果的には支払ったのだろう。

だが、沈没船の引き上げを依頼すると言うことは、周辺海域の調査までやらせるということである。

セウォル号を引き揚げた中国企業が韓国に多額の追加請求=韓国ネット猛反発「人の弱みにつけ込むとは」「遅れた分、まけてほしいくらいだ」

2017年4月14日(金) 2時10分

2017年4月13日、韓国・アジア経済などによると、韓国の旅客船セウォル号の船体引き揚げを担当した中国企業・上海サルベージが、作業期間の延長に伴う費用などを追加で支払うよう韓国政府に求めていることが分かった。

「レコードチャイナ」より

引き上げを引き受けたのは、支那企業の上海サルベージという会社だ。

この頃には既に「世界最高の技術を持つ」という風に評価されていて、それなりに専用の船も持っているという状況である。なかなか不思議な話だが、ここにあがった上海サルベージという会社は、2012年に座礁したイタリアのコスタ・コンコルディア号の引き起こしにも尽力している。

イタリアの場合は、船体が見えていた状況だったので比較的に安価に済むのでは?ともいわれていたが、実際には莫大な費用を支払ったようである。ただ、海底の状況の調査はそれほど必要無かったのだろうと推測される。

一方で、韓国のセウォル号の時は船体が海底に沈んでいたので、支那の民間企業は韓国周辺海域の海底の形状を詳細に調査していると推測される。

潜水艦のサルベージは船の引き上げと違う

セウォル号の例を出したが、潜水艦の引き上げは一般の船を引き上げるのとはちょっとワケが違うのだろう。特に、インドネシアの潜水艦は、水深800m以上の深さの海底に沈んでいるといわれているしね。

中国中央テレビによると、今回派遣された中国艦艇は計3隻。このうち中国が自ら設計・建造した遠洋引揚救難艦「永興島」(艦号863)は、沈没した潜水艦の救難、沈没船の引き揚げと救援、事故を起こした水上艦の牽引をその主な任務としている。

「レコードチャイナ”中国海軍がバリ島に到着、インドネシア潜水艦の引き揚げを支援―中国メディア”」より

実際に、支那は遠洋引揚救難艇を派遣したようである。

この船に実績があるかどうかは知らないのだが、時間をかけて周辺海域の調査を綿密に行う事が予想される。もちろんそれは潜水艦引き揚げに必須だとおもうので、「するな」等と言うつもりは無い。

だが、インドネシアが支那に依頼した時点で、その情報を支那に渡す事を認めたようなモノである。通常であれば、他国のEEZ内での海底状況の詳細な調査は、敵対行為と見做されるほどのマズイ話である。

いや、そもそも潜水艦を運用する海軍が、自国の潜水艦が沈没したときにそれをサルベージする力がないと言うことは、あってはならない事なのである。国家として潜水艦に命を預けて作戦任務を遂行して貰うのだから、何かあった場合には対応出来るような態勢をとるべきなのである。潜水艦は外側の形状、特にスクリュー回りの形状を知られるだけでも結構性能が分かってしまう。韓国軍もそういう意味では青ざめているかも知れない。え?韓国は自らバラしていくスタイルだ?そう言えばそんな事もあったな。

もちろん、非常に深い海域に沈没してしまった場合にはサルベージを諦めるケースだってあるべきだ。まあ、それは非常に断固たる政治的な決断を要求される話となるのだが。

まあ、インドネシアが判断したことだからとやかく言う必要はないのだろうが……、これを外国に任せるべきではなかったと、僕は思うのである。特に支那は南シナ海問題で利害が対立する関係にある。拙いんじゃないかなぁ。

コメント

  1. 209潜の、しかもかなりのロートル艦とはいえ、西側の潜水艦を引き上げる絶好のチャンスですからね。支那は二つ返事で飛んでくるでしょう。
    よくもまあ、売主のドイツ企業がOKしたもんですね。え?蚊帳の外?
    209潜を採用している各国にも、青天の霹靂でしょう。
    209潜だけでなく、魚雷から何から、韓国でリニューアルした装備品含めてまるごと差し上げるようなものですから。

    引き上げまでに、謎の事故で現場が木っ端微塵になっていても、別に驚きやしませんが。

    • ドイツはOKしていないんじゃ無いでしょうか?そこまで想定しているとも思えません。
      209型潜水艦を採用している国は他にも3つくらいあったと記憶していますが、戦々恐々としているかも知れませんね。
      ご指摘の様に特に韓国にとってはマズイでしょう。本来であれば、韓国が保有する潜水艦救助艇を出すべきでしたが、断ったんですかね?

      • >韓国が保有する潜水艦救助艇を出すべきでしたが

        いやいや、木霊様もお人が悪い。

        https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%96%B6_(%E6%95%91%E9%9B%A3%E8%89%A6)

        魚群探知機で何をせよと仰られるか(笑)。

        実際問題、セウォル号ですら引き上げられなかった韓国ですから、探査も救助もサルベージも、まったくもって手に余るのでしょう。

      • ウヒヒ

        それでも検討くらいはすべきだったと思いますよ。
        少なくとも潜水艦救助艇は立派なヤツがあるのですから、「出して良いよ」と打診するポーズは必要だったと思います。

  2. 209型を採用しているのは14ヵ国だそうで艦齢40年オーバーの艦も含めほとんどが現役ですね、採用国に応じて仕様が違うとは言えこれで209型の性能は中国に完全に知られる事になりますインド辺りはたまったものでは無いでしょう。
    ただ開発国のドイツ的にはどうなんでしょうか?以前韓国が機関改修の途中で輪切り状態の写真を公開してしまった時にも抗議してなかった様な・・・

    • 14カ国もありましたか!
      そうすると、インドネシアはあちらこちらの国からフルボッコになりそうですね。少なくとも、いい顔はされないでしょうし。
      ドイツもどうなんでしょうねぇ。軍事面に関して、あまり積極的では無い気がしますが。