何のために行われたのかよく分からなかった日韓外相会談

大韓民国

まあ、目的はハッキリしているし、僕はこの会談は評価したい。

日韓外相が会談、対面では昨年2月以来 英国で20分間

2021年5月5日 18時26分

主要7カ国(G7)の外相会議出席のため、英ロンドンを訪れている茂木敏充外相は5日午前(日本時間同日午後)、韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)外相と初めて会談した。元慰安婦問題などで両国関係の冷え込みは続いており、対面での日韓の外相会談は昨年2月以来となった。

「朝日新聞」より

引用したのは朝日新聞なのだが、最近は時々見るべき記事があるね。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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立ち位置の定まらない韓国

アメリカの顔を立てただけ

何処を見るべきかというと、結びの一文である。

米バイデン政権は対中国、対北朝鮮の戦略として、日米韓3カ国の連携を特に重視している。日韓関係改善の見通しが立っていないなかで今回、会談が実現した背景には米国の意向もありそうだ。日本政府関係者は「茂木氏が米側の顔を立てた」と解説した。

「朝日新聞”日韓外相が会談、対面では昨年2月以来 英国で20分間”」より

日本政府関係者の発言として引用しているが、「茂木氏が米側の顔を立てた」と。まあ、これに尽きるわけである。

この点については、元在韓国特命全権大使の武藤氏が別のコラムで言及している。

一方、5月4日(日本時間)からロンドンで始まったG7外相会合の場を利用して、日米韓外相会談が行われるのではないかと見られている。G7外相会談には韓国の外交部長官も英国の招待で出席している。

米国のブリンケン国務長官は日米韓協力のため、日韓間では対話すらない状況を危惧している。北朝鮮政策の協議ということで仲介の労を取り、検討終了を踏まえた最初の日米韓の具体的な政策調整が行われるであろう。

「JBpress”「対北朝鮮」で溝深まる米韓、首脳会談決定でも歩み寄る気配なし2021.5.6”」より

アメリカ国務長官のブリンケン氏は、外交の場で存在感を発揮しているが、彼が日韓の対話すら無い状況は困ると、その様に言及していたと伝えている。

当然、ブリンケン氏は韓国との関係構築の模索と、北朝鮮問題の解決に尽力する姿勢を見せていて、そのためには日韓関係がある程度良好な状態でいてくれなければ困ると言うこととなる。

尤も、「良好な関係」というのは、何も仲良くしろと言う話では無かろう。ブリンケン氏にしてみても、韓国の主張にベタ下りしろと日本に迫っているわけではない。アメリカは良くも悪くもフェアな国で、建前だけでもフェアネスを追及する癖がある。

彼らにとって、対話は2国間関係を構築するためにも必須というわけである。

漂流する北朝鮮問題

北朝鮮のトップ、金正恩氏の消息が怪しくなってから1年程度が経過しており、一時は死亡説も流れていた。

ただ、ザックリした感覚で言うと、国際社会にとっては金正恩氏が生きていようが死んでいようがあまり関係がなく、交渉の窓口の不存在が問題であるという認識である。

「正気とは思えない」金与正氏に北朝鮮国内で反発強まる

2021年05月04日

北朝鮮の金正恩総書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会副部長は2日、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けビラを飛ばしたことを非難する談話を発表し、「相応の行動を検討」するとして報復を示唆した。朝鮮中央通信が伝えた。

「デイリーNK」より

一時期は、金正恩氏の代理人となるのではないか?と噂されていた金与正氏だが、どうにも重要なポストに座らせておくことには北朝鮮にとって不都合が多い様で。

いつの間にか前面に出てこなくなり、最近も韓国に対する口撃以外はニュースには上ってこない。

金与正氏は今回の談話でも、「南朝鮮当局は『脱北者』らの無分別な妄動をまたもや放置し、阻止させなかった」と指摘。「我々がどんな決心をし、行動を取っても、それによる悪結果に対する全責任は、汚いくずの連中に対する統制を正しくしなかった南朝鮮当局が負うことになる」と警告した。

「デイリーNK”「正気とは思えない」金与正氏に北朝鮮国内で反発強まる”」より

誰が彼女のシナリオライターを務めているのかは知らないが、こうした強い姿勢での発言しか報じられないと、外交担当としては失格だろう。

逆に言えば、それ以外の権限が与えられていない可能性が高いという事なのかも知れないが。

しかし、北朝鮮は公式にもこんな発言をしたと報じられた。

北朝鮮 バイデン氏演説に「大きな失敗」と警告

2021.05.02 10:27

北朝鮮は2日、バイデン米大統領が施政方針演説で「外交と断固たる抑止」を通じ北朝鮮の核脅威に対応すると表明したことを「大きな失敗」とし、相応の措置を講じると警告した。また、米国が北朝鮮の人権状況を批判したことについては金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)への冒涜(ぼうとく)だと強く反発した。

「聯合ニュース」より

アメリカ大統領のバイデン氏に対して、「北朝鮮政策に不満がある」と、そんな態度を示したのだ。まあ、「北朝鮮に対する敵対政策を採る」と言われれば不満を表明するのは当然ではあるのだが、余りに一方的な立場でモノを言う北朝鮮が外交交渉をする気があるのかは疑問だ。

北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は2日に出した談話で、バイデン大統領の演説について「米国の新しい政策の根幹が鮮明になった以上、やむを得ず相応の措置を講じざるを得ない。時間が経てば経つほど米国は深刻な状況に直面する」と警告。「いまだに冷戦時代の観点から時代的に古い政策で朝米(米朝)関係を扱おうとすれば、近い将来に手に負えない危機に陥る」とし、「非常に大きな失敗をした」と批判した。

「聯合ニュース”北朝鮮 バイデン氏演説に「大きな失敗」と警告”」より

一方的に要求を突きつけることで、国内向けには強い北朝鮮を示すことが出来ると思うのだが、随分と酷いことになっているらしいという噂もあって、北朝鮮が独力で国内問題を解決出来るとも思えない。

現状、アメリカにとっても北朝鮮に対して「どのような手段が有効か」というところがクリアにならない状況だ。

アメリカの対北朝鮮政策は支持

で、バイデン氏率いるアメリカは、トランプ政権の政策を継承して、「北朝鮮の完全な非核化実現」という方向性を改めて打ち出した。

茂木外相、米の北朝鮮政策を支持

2021/5/4 07:51 (JST)5/4 08:09 (JST)

茂木敏充外相は英ロンドンで3日夜(日本時間4日朝)、日米外相会談でブリンケン米国務長官から説明があった新たな北朝鮮政策について、これまでのバイデン米政権による政策の見直し過程で「日本の考えも米側にしっかりインプットしてきている」として、支持と歓迎を表明した。

~~略~~

北朝鮮の完全な非核化実現に向けて外交交渉を模索するとの新政策に基づいて、引き続き日米や日米韓3カ国で緊密に協力すると言明した。

「共同通信」より

この非核化方針に関しては、韓国も一口乗った感じになっている。

日米韓、北朝鮮完全非核化へ決意

2021/5/5 18:14 (2021/5/5 19:26 更新)

日本と米国、韓国の3カ国は英ロンドンで5日午前(日本時間同日夕)、日米韓外相会談を開催した。1月のバイデン米政権発足後初めて。米政権による対北朝鮮政策見直し作業の完了を踏まえ、北朝鮮の完全非核化へのコミットメント(決意)を再確認し、北朝鮮に国連安全保障理事会決議の下での義務に従うよう求める方針で一致した。北朝鮮政策を具体的に進める際には、3カ国で緊密に連携すると申し合わせた。

「西日本新聞」より

イギリスのロンドンで日韓外相会談をしたというのも、ここで日米外相会談をしたことに関連している。誰にでも分かり易い構図ではあるが、まさに日韓外相会談は日本がアメリカの顔を立てたという構図なのだ。

そして……、この日米韓外相会談をした切っ掛けになったG7の財務相会合では、こんな話題が。

G7外相、台湾の国際機関参加を「支持」 中国は反発か

2021年5月5日 12時50分

ロンドンで開催されている主要7カ国(G7)の外相会議でまとめられる共同声明をめぐり、米国務省高官は4日、訪問先で記者団に対し、台湾が世界保健機関(WHO)などの国際機関に参加することへの強い支持が明記される見通しであることを明らかにした。台湾の参加に反対する中国が反発するのは必至とみられる。

~~略~~

高官は世界人権宣言や国際的な人権規約に言及したうえで、「(中国の人権問題は)国内問題ではない。中国が署名した国際的な義務に従って行動するべき問題だ」と強調した。

「朝日新聞」より

台湾のWHOへの参加と、支那の人権問題への言及である。

何れも、どの国も反対しづらい内容であり、高圧的な姿勢を崩さない支那以外は概ね賛成という立場である。韓国としてもここに賛成を示すかを問われたことは想像に難くない。

台湾の台頭は韓国にとって致命的

しかし、韓国にとっては台湾の台頭はオモシロくない。半導体関連産業においては、台湾は韓国のライバル(実際の所分野によっては韓国は台湾に勝てないうえ、台湾は韓国のことをライバルとは見ていない)であるため、台湾が国際社会で存在感を発揮すると困るのだ。

韓国にとって台湾はあくまで三流国でいてくれなくては困るし、プライドが許さないのだろう。

台湾・米国などが次々と半導体産業を支援…「韓国も破格支援が必要」

2021.04.29 15:22

韓国国内の半導体産業投資に対するインセンティブを拡大すべきだという主張が出ている。米国・欧州・台湾などと比較すると支援がはるかに少なく、半導体覇権競争で劣勢になるという懸念からだ。

~~略~~

この日の行事は韓国半導体ディスプレー技術学会、韓国工学翰林院、韓国半導体産業協会が共同主催した。討論に参加した梁香子(ヤン・ヒャンジャ)共に民主党議員は「政府をあまり憎まないでほしい。私がうまく後押しする」とし「今日聞いた言葉を制度と法に反映し、わが国の半導体覇権を奪われないようにする」と述べた。

「中央日報」より

日米が台湾の半導体産業に期待をかける構図となっているのも韓国にとっては困る訳だが、韓国は「国策」として半導体産業を盛り上げていきたい考えのようだ。

尤も、サムスンはLG電子がスマホ事業から撤退し、ファーウェイが叩かれている状況なので、棚ボタ的に利益を得てはいるが、次世代の技術に関しては不安の残る状況ではある。

サムスン会長の遺産は2兆円!6割を社会還元へ

2021/04/29 7:00

韓国を代表する財閥サムスングループのオーナーで2020年10月に病死した李健煕(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が残した20兆ウォン(約2兆円)を超える個人資産の60%以上が社会に還元されることになった。

「東洋経済」より

更に、強力な指導力を発揮していた李健煕不在のサムスンが、果たしてどの方向に向かって行くのかという点に関しても不透明な部分が大きい。

と、そうした台湾の勢力拡大が困るという韓国にとっての個人的な事情の他に、支那からの圧力がかかっているために、容易に日米のアライアンスに乗っかってくることは難しい。

米国のクアッド参加要求に韓国は片足だけ

記事入力 : 2021/04/30 08:44

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5月下旬に予定されている韓米首脳会談において、これまで米国が要求してきたクアッド(米国、日本、オーストラリア、インドの4カ国による安全保障の枠組み)に参加するのではなく、コロナや気候変動など分科ごとの議論に一部参加することを逆提案する予定であることがわかった。青瓦台(韓国大統領府)と米ホワイトハウスは韓米首脳会談の議題としてこの問題を取り扱うことにしている。米朝対話やワクチン確保などの問題で米国の協力を得るために、韓国政府がクアッドへの「部分参加」という折衷案を提示した形だ。しかし韓国政府が中国の反発を意識し今も曖昧な態度をとり続けていることについては、「米中双方から批判を受ける状況を自ら招きかねない」という懸念も出ている。

「朝鮮日報」より

片足をクアッドに突っ込んだという表現をしているが、実質的にクワッドに加わることを表明する事は、支那の「尻尾を踏む」ことに他ならない。

それっぽい姿勢を示しても、明確な立場を表明するわけにはいかないだろう。

文在寅氏の支持率は低下

支持率は致命的

韓国は、説明するまでも無く大統領制を採用している。したがって、支持率が5割を切ることは政策推進に対してダメージを受ける。

韓国大統領の支持率、初の30%割れ

2021.4.30 16:56

韓国の世論調査会社「韓国ギャラップ」が30日発表した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率は、前週より2ポイント下落し、29%となった。文氏の支持率が30%を割り込むのは2017年の就任後初めて。残る任期が1年となる中、支持離れに歯止めが掛からない現状が浮き彫りになった。

「産経新聞」より

今や3割を切った支持率に、ムン君の顔は蒼白になっていることだろうと思う。

これはムン君の政策が軒並み空振りであったことに起因していて、より深刻なのは不支持率が6割を超えていることだ。一番クリティカルだったのは不動産関連政策なのだが、実は韓国にとって不動産の価格が下落してしまうととんでもない状況を迎えてしまう。

不動産バブルが弾けると、韓国の政権は吹き飛ぶ

現在、韓国の不動産、マンションの価格などは留まることを知らない程の高騰を見せている。

韓国で不動産価格が高騰し続ける理由

2021年03月29日(月)08時57分

韓国ではこのところ、韓国政府の強力な不動産規制政策とコロナ禍による景気の不確実さにもかかわらず、不動産価格が高騰を続けている。

~~略~~

韓国の国土交通部は、文政権に代わってからソウル市のマンション価格は14%上昇したと発表した。しかしながら韓国不動産院のホームページに公開されている共同住宅実取引価格指数をみると、ソウル市のマンションの売買実取引価格指数(2017年11月=100)は、文政権が誕生した2017年5月の95.4から2021年1月には149.1となっており、約1.56倍上昇している。

「Newsweek」より

不動産価格指数(住宅)の変動は問題視する程ではないようなのだが、価格上昇は韓国の社会事情によって加速しているようで、首都圏の人口集中が続くことでソウル近郊での住宅価格は凄まじいスピードで高騰する結果となり、地方はあまり価格が上がらない構図になる。

ムン君が採った政策は、「不動産投機を抑制するために供給を減らす」というものだったが、普通に考えれば需要と供給のバランスがとれずに価格高騰するのは当たり前だと言える。この状況に更に需要の方も絞るような政策を採るのだが、これが実効性が怪しいが為に、未だに価格が上昇しているという状況なのだ。

文在寅大統領は1月18日に開かれた新年記者会見で「今まで不動産投機を防ぐための対策を主に実施したものの、不動産の安定化は成功できなかった」と不動産政策の失敗を事実上認めた。そして、2月4日には公共部門を中心に住宅建設を大幅に加速し、2025年までにソウルに32万戸、ソウル以外の地域に51万戸の住宅を建設すると発表した(2・4対策)。

「Newsweek”韓国で不動産価格が高騰し続ける理由”」より

また、政策の誤りを認めて住宅建設を加速するような政策を打ち出すことを決めたようなのだが……、そもそも超過密状態にあるソウルの人口を増やすことそのものが握手であることを考えると、これもどうかと思うのである。

ムン君が今すべきは、どちらかというとデジタル化を推進して地方で仕事が出来るような方向に舵を切るべきだろう。韓国はそういう分野は得意だろう?

それが出来ない理由は、こうした不動産投機こそが韓国経済を支える柱となっている側面があるからだろう。不動産で財テクをするのは韓国では常識的にやられていることで、これが問題となって韓国の政府高官が叩かれるような状況になってきているが、金持ちも貧乏人も財テクとして住宅転がしをやっていることを考えるとこの風潮も「憂さ晴らし」的な側面が強かろう。

ただ、そうした常識的な財テク手段がある日突然使えなくなるようなことが起こると、韓国経済は大混乱となってしまう。

タタでさえ借金経済を回している韓国は、自転車操業的な運営をしている企業・個人が多い。自転車操業であるため、何処かで転んでしまうとあちらこちらで連鎖的に問題が発生することになるだろう。

ムン君としては、引くも地獄進むも地獄なのである。

対北朝鮮政策でも、ムン君は「朝鮮半島の非核化」を目指すとして違う路線を

さて、ムン君は「朝鮮半島の非核化」という言葉を好んで使う。

米韓首脳会談は5月21日 朝鮮半島非核化や平和協力など協議

2021/4/30 10:10(最終更新 4/30 10:10)

韓国青瓦台(大統領府)は30日、文在寅(ムンジェイン)大統領が訪米し、ワシントンで5月21日にバイデン米大統領と首脳会談を行うと発表した。

米韓同盟が強固であることを再確認し、朝鮮半島の完全な非核化や恒久的な平和に向けた協力などについて話し合うとしている。

「毎日新聞」より

日米韓で合意したのは「北朝鮮の非核化」なのだが、ムン君が向かうところは「朝鮮半島の非核化」である。これの意を汲むメディアもチラホラ見られる。

北に”朝鮮半島の非核化”呼びかけ 米

2021年5月4日

アメリカのブリンケン国務長官は3日、北朝鮮に対し、朝鮮半島の非核化にむけて、外交交渉に応じるよう呼びかけました。

「TBS」より

尤も、これはTBSなどが問題であるというよりは、ブリンケン氏自身が「朝鮮半島の非核化」という意思表示をしていた事に起因するようで、日米韓外相会談の後には「北朝鮮の非核化」という文言に置き換わっている様子を見ると、この辺りが「日本の意志」と言うことなのかも知れない。

ともあれ、ムン君が目指す方向とは違ってきてしまっている。

日本、米国の北朝鮮政策を“我田引水”的に解釈…再び朝鮮半島平和の妨げとなるか

登録:2021-05-06 07:18 修正:2021-05-06 08:00

日本がバイデン米政権の「北朝鮮政策の見直し」の結果について、過度に“我田引水”的な見解を出し続けている。2018~2019年の朝鮮半島平和プロセスが挫折した際に“役割を果たした”日本による妨害を事前に遮断するためにも、両国間で虚心坦懐な意思疎通が切実だとみられる。

日本の茂木敏充外相は主要7カ国(G7)外相会談が続いているロンドンで、3日午後(現地時間)に記者会見を開き、この日行われた米日外相会談とG7外相ワーキング・ディナーの結果などを紹介した。茂木外相はその席で「国連安保理決議に従い、北朝鮮の完全な非核化を実現するよう、日米で緊密に連携していくことを再確認した」と明らかにし、ワーキング・ディナーでは自身が議論を主導し、参加国が「北朝鮮による(核を含む)全ての大量破壊兵器およびあらゆる射程の弾道ミサイルのCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)という目標を堅持すること、安保理決議の完全な履行が不可欠であることで意見が一致した」と明らかにした。

「ハンギョレ」より

シェイシェイと言ってしまったことで強い批判を受けている茂木氏だが、今回はしっかりと仕事をした模様。ハンギョレでは、北朝鮮の非核化の文言を使っているのは日本だけで、アメリカも朝鮮半島の非核化と言っているんだとしている。が、結果的には北朝鮮の非核化を目指す方向に決まったのである。

アメリカが「北朝鮮へ交渉再開のシグナル」を送ったとしたのが「朝鮮半島の非核化」だったのに、結局、日本は「交渉は無駄だ」と主張して、現状に落ち着いたと考えられる。

そうなってくると苦しくなるのがムン君で、再び外交に失敗した構図になってしまう。

そういう意味でも「象徴的」な日韓外相会談になったと言えるのではないだろうか。ただねぇ、ムン君が余り失敗してしまうと折角の終身大統領の夢が潰えてしまう。勿体ないよ?でも、日本が折れる必要は無いんだけどさ。

追記

中央日報の記事を載せておこう。

米国の仲裁で向かい合ったが…韓日、異見だけ確認した20分

2021.05.06 07:03

米国の仲裁で韓日外相が会ったが、今回も各自の立場を繰り返したまま平行線をたどった。韓日が葛藤の解決に意欲を示したというよりはバイデン政府を意識した会談だったという点で限界があったという評価だ。

~~略~~

一方、昨年2月のドイツ・ミュンヘン安保会議以降、1年3カ月ぶりに開かれた韓日米外相会談で、韓日は米国の北朝鮮に対する新たな政策を歓迎し、これを推進する過程で積極的に協調することにした。

今後のカギはこの新政策に反発している北朝鮮の挑発を防いで対話テーブルに就かせることだが、3国はこの件についても緊密に疎通していくことにしたと外交部当局者は伝えた。多国間会議期間中に開かれた50分間の会談ということで時間が十分ではなかったせいもあるが、中国など他のイシューは扱わなかったという。

「中央日報」より

なんとも哀愁漂うタイトルだが、論旨は日本が言うことを聞かないけれど北朝鮮との対話は欠かせないねという内容であった。

しかし、北朝鮮はそもそも自身の主張を曲げてまで対話のテーブルに付く積もりはないのである。チキンレースをやりながらも、金正恩態勢を維持することこそが政治目標となっていて、国民の生命や財産を守るつもりは無いのである。

そうすると日米韓外相会談は意味の無い会議であり、掲げた目標も空しいだけである。

個人的な希望ではあるが、当面はこの方針を続ける事が望ましい。

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