えーと、僕も誤解していたので詳しく触れていなかったのだけれど、一応記事にしておこう。
政府、台湾にワクチン6月下旬提供 使用方法決まらぬアストラ製
2021/6/2 20:28(最終更新 6/2 20:28)
政府は、新型コロナウイルスのワクチン確保が課題になっている台湾に対し、英製薬大手アストラゼネカ社製を6月下旬から提供する調整に入った。同社製は5月21日に薬事承認されたが、日本国内での使用方法は決まっていなかった。人道的な観点だけでなく、ワクチン外交を展開する中国に対抗する思惑もありそうだ。
「毎日新聞」より
ひでー報道だよ。
前提として押さえておくべき話
毎日新聞にかかわらず、必要な情報を開示していないな。知らないのか、或いはわざとなのか。
タイトルだけ読むと、「日本が余ったワクチンを台湾に押し付ける」というような印象を持つ方も多いだろう。実際に僕も「印象が悪いかな」とは思っていた。
官邸幹部は「台湾から6月中旬過ぎには欲しいと言われている。それに合わせた調整をしている」と明かした。
「毎日新聞”政府、台湾にワクチン6月下旬提供 使用方法決まらぬアストラ製”」より
しかし、不思議な事に台湾は「欲しい」と言っているらしいのだ。
まあ、この話は単純で、このニュースを知っているか知らないかで大きく印象が変わる。
台湾、アストラゼネカ製ワクチンを承認 来週にも接種開始
2021年3月18日3:02 午後UPDATED 3ヶ月前
台湾当局は英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの承認審査を終了し、22日にも接種が開始される見込みとなった。陳時中・台湾衛生福利部部長(保健相に相当)が明らかにした。
台湾には今月、初めての新型コロナウイルスワクチンとして、韓国の工場で製造されたアストラゼネカのワクチン11万7000回分が到着。同部長によると、このほど当局の審査を終了した。
「ロイター」より
実は、台湾は既にアストラゼネカ製のワクチンの接種を3月から始めている。そして、その他のワクチンの入手は進んでいない。
故に、台湾が一番欲しがっているワクチンはアストラゼネカ製のワクチンなのである。他のワクチンだと、認可からやらなければならないからね。
あれだ、支那さまの毎日新聞ということなのかな。支那のワクチン政治利用のアシストのためなら、必要な情報は出さないとの「立派な」姿勢である。
……書くことが無くなったので、短く終わっておこう。
追記
動きがあったようだ。
日本政府、台湾にワクチン124万回分提供 中国は批判
2021年6月3日 22時00分
政府は新型コロナウイルスのワクチンの調達が遅れている台湾に対し、4日に英アストラゼネカ製ワクチンを124万回分提供する方針を固めた。その後も複数回に分けて提供する。短期間で届けられるよう国際的な枠組みは使わず、政府主体で行う考えだ。
「朝日新聞」より
シェイシェイの一件から批判された茂木氏も精力的に動いて頂けているようで何よりである。
茂木敏充外相は3日の参院外交防衛委員会でワクチン支援について、「二国間、地域の間での供与もありうる」と言及。台湾では7月以降、ワクチンの生産態勢が整うと見通しを示したうえで、「当面の緊急のニーズがある」と早期の提供を示唆していた。
「朝日新聞”日本政府、台湾にワクチン124万回分提供 中国は批判”」より
自民党の外交部英委員会といえば佐藤正久氏がいたはずだが、台湾問題についても積極的に活動頂けているようで何よりである。

彼のブログのアドレスも貼っておこう。
台湾が欲し、日本がそれに応えられるのであれば、是非とも早急にすすめて欲しい。
追記2
共同通信社がゴミみたいな記事を書いていたので曝しておこう。
米、台湾などにワクチン提供決定 韓国にも、日本は含まず
6/4(金) 1:10配信
米ホワイトハウスは3日、他国や地域に提供する新型コロナウイルスワクチンの第1弾として最初の2500万回分を、台湾を含むアジアや中南米、アフリカを中心に提供すると発表した。日本は含まれていない。台湾への提供表明により、中国が米台のさらなる接近に警戒を強める可能性がある。韓国にも提供する。
「yahooニュース」より
記事には軽く触れられているが、この話を理解するためにはCOVAXという仕組みを押さえておく必要がある。
約1900万回分は、ワクチンを発展途上国にも行き渡らせることを目指す国際枠組み「COVAX(コバックス)」を通じてブラジルなどの中南米やインドなどアジアに提供。
「yahooニュース”米、台湾などにワクチン提供決定 韓国にも、日本は含まず”」より
何というか、他の記事も読め的な記載ぶりになっているので、しっかり説明しようじゃないか。
COVAXの旗振り役は日本
そもそもCOVAXは6月2日に開かれたオンライン形式のサミットである。
ワクチンサミット 菅首相「3000万回分供給」COVAXや台湾へ
毎日新聞 2021/6/2 21:30(最終更新 6/2 22:53)
新型コロナウイルスワクチンの発展途上国への供給加速策を主要国などで話し合う「COVAX(コバックス)ワクチンサミット」が2日夜、オンライン形式で開催された。菅義偉首相が議長を務め、国内向けに確保したワクチンのうち約3000万回分を途上国支援の国際枠組み・COVAXなどを通じて海外に提供すると表明。
~~略~~
サミットは日本政府と国際組織「Gaviワクチンアライアンス」の共催。米国のハリス副大統領、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長ら主要7カ国(G7)をはじめ約40カ国・地域の首脳・閣僚らが出席。国連のグテレス事務総長や、米マイクロソフトの共同創業者で慈善基金団体を運営するビル・ゲイツ氏ら民間団体の代表者も参加した。
「毎日新聞」より
そもそもCOVAXの枠組みは日本が旗振り役となって、国際社会に呼びかけたものである。
この話は安倍氏の時代からあって、トランプ氏とワクチンを世界に提供するというところまで話がついていた。
菅義偉氏はそれを実現した格好になっている。

一応会見のリンクも貼っておくが、菅義偉氏は言葉足らずだな……。
台湾へのアストラゼネカ製のワクチン供給は「スピード」を重視
さて、日本はわざわざこの枠を作りながら、台湾には直接、アストラゼネカ製のワクチンを無償で提供することを決めた。
台湾にワクチン 午後到着へ アストラゼネカ製を無償提供
2021年6月4日 金曜 午前11:47
新型コロナウイルスの感染が拡大している台湾に対し、政府は、アストラゼネカ製のワクチン124万回分を無償提供すると発表した。
茂木外相「今回のワクチン供与が、台湾における新型コロナの感染拡大の防止に寄与することを期待している」
提供されるのは、日本国内で製造され、当面接種に使う見通しのない余剰分のアストラゼネカ製のワクチン124万回分で、成田空港から発送され、4日午後に台湾に到着する見通し。
「FNN」より
これはCOVAXを使う事で手続きが増え、台湾への供給スピードが遅くなることを嫌った為で、実際に既に第一便が到着する運びとなっている。
追記1でも書いたように、台湾ではアストラゼネカ製のワクチンの認可が下り、接種が進んでいる。故に、今台湾が一番欲しいのはアストラゼネカ製のワクチンと言う事になる。
アメリカが提供するワクチンは、国内で既にワクチンがダブ付き気味であるという事情もあるようだが、ファイザー、モデルナ、ヤンセンのワクチンが提供されることになる。このうちヤンセンについてはアメリカ国内で接種が見送られた経緯がある。
一方の日本は、既にワクチンを確保済みであり、その功績は菅義偉政権の手腕によるものだ。その上で、他国にも支援をという形にしたのである。
COVAXに日本が含まれないのは当たり前
COVAXに日本が含まれていないのは寧ろ当たり前で、もちろんCOVAXにはアメリカやイギリスも含まれてはいない。
寧ろ韓国こそ、COVAXの枠に含まれている事に違和感があるわけだが、まあ、ムン君の失敗が響いたのだよね。仕方が無い。
「ヤンセン」ワクチン輸送機、アメリカに向け出発=韓国
6/2(水) 21:31配信
米国から韓国に提供する「ヤンセン」新型コロナウイルスワクチン100万回分を輸送する、軍輸送機が2日、米国に向けて出発した。
「yahooニュース」より
そして、韓国は既にヤンセンワクチンを既に100万回分貰っているじゃないか!さらにCOVAXからワクチンの支給を受けようなんてムシが良すぎる。
ワクチンに関しては、特に報道が酷いな。
追記3
台湾に贈ったAZワクチンは日本製でした。
国内製造の新型コロナウイルスワクチンによる国際貢献について
6月2日に開催されたCOVAX ワクチン・サミットにおいて、日本政府は、 環境が整えば、しかるべき時期に、日本国内で製造するワクチンを、 3,000 万回分を目途として、 COVAX ファシリティ等を通じて各国・地域に供給していく考えを示しました。
今般、台湾側からのワクチン提供依頼について関連の調整が整ったことを受け、我が国で製造したアストラゼネカ社製ワクチンについて、124万回分を無償で台湾の人々にお届けすることとしましたので、お知らせします。
厚生労働省では、引き続き、国民の皆様に対して確実にワクチンを供給できるよう、様々な取組を進めるとともに、国際社会の新型コロナ感染症との戦いにも貢献できるよう、 政府方針に沿って 、 国内製造の新型コロナウイルスワクチンによる国際貢献 に協力してまいります。
「厚生労働省のサイト」より
責任を持って製造したものをお届けしますよ。
コメント
韓国工場製ですか。
例の瓶詰め工場のことでしょうか?
汚染と劣化付き感がハンパないです。個人的には中共ワクチン並みにご遠慮したい代物です。
韓国製のワクチンは韓国で消費されるものでしょう。
日本人としてはちょっと遠慮したいですね。
台湾で認可されたワクチンはアストラぜネカ製だけらしいです。ファイザーもらってもすぐには接種できないので、アストラ社製が一番必要で、日本では余りそうだという、まさに天の配剤ですね。また最新では4日にも輸送できるとのことでますます喜ばしいですね。Chinaの近くは飛ばないようにしなくてはね。
折りしも、6月4日は天安門事件の起きた日です。Chinaが悔しがりそうですね。
早速台湾に第一便が到着しましたね、しかも使った航空機がJAL809便だそうでコレに今日の日付を合わせれば80964・・・完全に天安門事件を意識してますね、意味するところは「天安門の様にはいかないぞ」と「世界は天安門を忘れてはいないぞ」でしょう。
おそらくは第一便の到着を6月4日で調整されている事を中国は知っていたのであんなに怒っていたのでしょうが更に航空機の番号まで合わせて来たとあれば顔面を踏みつけられた気分でしょう、明日にはどんな罵声をあげるのか楽し懸念されます。
台湾にワクチンが届いたようで、何よりです。
支那はかなりお怒りのようですが。
天安門関係ではかなり支那もピリピリしているようで。
動きがあるかもしれませんね。