前首相の温家宝氏の寄稿文をネットから削除

支那

支那国内での不安定な側面を見るような感じの話だね。

中国、温家宝前首相の寄稿削除 母を回想、文革に言及も

2021.4.21 10:10

中国で2013年に引退した温家宝前首相(78)がマカオ紙に発表した亡き母を回想した寄稿がインターネット上で削除や転送制限を受けている。

「産経新聞」より

ただまあ、これに関しては支那を羨ましく思える側面もあるにはある。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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言論弾圧は避けては通れない

温家宝氏が語ったタブー

温家宝氏は、胡錦濤政権における序列第3位。第6代の国務院総理を務め、2003年3月16日~2013年3月15日の在任期間中、支那の公衆衛生の改善や教育の推進、そして支那経済の成長に尽力した人物である。

ただ、支那における軍備拡張路線を加速させたのもこの人物で、北京オリンピック(2008年)の誘致を成功させて国威発揚に努めたり、尖閣諸島沖巡視船破損事件(2010年9月7日)にて強弁をして日本に圧力をかけるなど数々の実績もある。

支那人民にとっては、国家のために働いた一目置く存在という位置づけのようだ。

そんな人物が起稿した文章が削除されてしまっているというニュースだが、その内容がどうやら問題だったようだ。

寄稿は3~4月、マカオ導報に4回にわたり掲載された「私の母親」。昨年12月に亡くなった母親が清廉潔白な人だったことや自分の首相時代に2回手紙を送ってきたことなどを回想した。教師だった父親が顔が腫れて目が見えにくくなるほど殴られた文革の暗黒時代も振り返り、最後に「中国は公平と正義に満ちた国で、人を尊重し、自由で奮闘する気質があるべきで、そのために私も努力してきた」などと締めくくっている。

「産経新聞”中国、温家宝前首相の寄稿削除 母を回想、文革に言及も”」より

文化大革命(1966年~1976年)に対する批判に触れたのだ。文化大革命とは、毛沢東が推進したジェノサイドである。尤も、文化大革命は大躍進政策(1958年~1961年)の失敗を取り戻そうとした毛沢東の愚策であり、大躍進政策によって大飢饉を招き、5000万人の死者を出してしまった事実を覆い隠そうとしたところが失敗の発端でもある。

そうした過去について、習近平氏は「語らぬように」と封じてしまっている。支那の権威を貶める失策は「なかったこと」にしたいのだ。

故に、習近平氏にとって温家宝氏の寄稿文は都合が悪い。

習近平氏にとって、今も昔も支那には「ジェノサイド」は存在しないのである。

毛沢東崇拝する習近平氏

そもそも習近平氏は毛沢東を崇拝している節がある。

正確に言えば、毛沢東のやったやり方を崇拝しているというべきなのだろうか?

中国で習近平の「毛沢東化」は進むのか?建国70周年の先を読む

2019.10.7 4:35

10月1日に建国70周年を迎えた中国。中国共産党は「初心忘れず、使命を胸に刻む」を強調し、毛沢東ら過去の指導者の思想を学ぶことを提唱している。党の改革で習近平は毛沢東時代のやり方で「人民に奉仕する」共産党を取り戻すべく、腐敗に手を染めた幹部、やるべきことをしない「不作為幹部」を容赦なく摘発した。

さらに、共産党員としての自覚を高めるため、理論学習も強化している。党員・幹部の意識を変えることは並大抵のことではないが、習の党内改革は一応の成果を見せている。

どうして習は、毛沢東のやり方を取り入れたのか。習自身が若いときは文化大革命で、毛沢東の著作を学ぶことが求められており、その中で毛の思想の多くを学んだこともある。また、習が革命第一世代の家庭に生まれたため、共産党に対する“愛着”が強いということもある。

改革開放以降、毛沢東の影が薄くなったこともある。毛沢東は晩年の大躍進運動や文化大革命で多くの犠牲者を出したことから、鄧小平に比べ評価が低くなっている。だが、毛沢東の思想にはプラス面もあり、一部は改革開放に通じるものもある。

「DIAMOND online」より

独裁を進める為には、毛沢東のやり方を参考にして、政治手腕を発揮すべきだと考えているのだろう。確かに、毛沢東は政策は失敗したが、自分がやりたい政策を思う存分進めた事実はある。

政治を行うに当たって、自分が思う通りの政策を推進することは困難であり、それは独裁国家である支那においてもなかなか難しいようだ。政敵が邪魔をしてくるし、外国からの干渉もある。共産党の重鎮達が政治力を発揮してくれば、そう簡単に自分の政策を押し通すことは難しいだろう。

そんな訳で、毛沢東が悪者になる事は習近平氏にとっては都合が悪いのである。

温家宝氏は習近平氏が嫌い

なお、温家宝氏が習近平氏の意に沿わない発言をしたのは今回が初めてでは無い。

温首相、「遺言」で習路線を批判 改革路線への回帰訴える

2013.3.6 00:00

5日に開幕した全国人民代表大会(全人代=国会)で、温家宝首相が読み上げた政府活動報告の行間からは、習近平総書記が推進する保守、民族主義路線への不満がにじみ出ていた。党内最大の「改革派」といわれる温首相は、政治の表舞台における最後の発言機会を使って、改革路線への回帰を強く訴え、習指導部を牽制(けんせい)した。

党内で深刻化している腐敗問題について、温首相は「権力が過度に集中し、制約を受けていない状況に対し制度面から是正を行うべきだ」と訴えた。「制度改革」を何よりも重視する温首相は、習氏が主導する政治運動のような反腐敗、反浪費キャンペーンを暗に批判したものとみられる。

「産経新聞」より

この批判は、習近平氏の政治手法の根幹に関わる問題である。習近平氏は権力を自身に集中する点を論った温家宝氏は、以降、政治の舞台から姿を消すことになる。

が、今回の文章を出した。

ただし、マカオ紙という支那共産党の目の届きにくい新聞に起稿した内容が、ネットメディアが取り扱ったことによってインターネットで拡散されるという事態になり、これが取り締まられたというのが冒頭のニュースだ。

温家宝氏の「苦労話」は、もともと習近平氏を直接敵に攻撃するような内容では無かった。ただし、タブーに触れてしまったのが問題視されたのである。間接的に習近平氏にとってはクリティカルだったのだろう。

プーさんですら検閲される国である。例え要職にあって支那を導いた人物の発言であろうと、都合が悪ければ消されるのは、まあ、仕方が無いのだろうね。

ただ、斯様に言論の自由の無い国でもある。それなのに自由貿易の旗手であり、人類運命共同体を構築して支那が指導していくのだ、みたいな発言をしちゃうあたり、どうしようも無いな。

習近平国家主席がボアオ・アジアフォーラム開幕式で基調演説--人民網日本語版--人民日報
習近平国家主席は20日午前に海南省博鰲(ボアオ)で行われたボアオ・アジアフォーラム年次総会の開幕式でビデオ形式による基調演説「同舟相救い困難を克服し、運命を共にして未来を創る」を行った。

まあ、習近平氏の中では矛盾しない話なのだろうけれど、世界の笑いものになっているのは事実である。

羨ましくなる側面

そうそう、書き忘れるところだったが、冒頭で「羨ましくなる側面がある」というような事を書いた。

これは別に支那が人権弾圧や言論統制が許される国だから素晴らしいというような話ではないのである。もうちょっと単純な話だ。

鳩山由紀夫氏「不慣れなオロオロ感」「ハンバーガーは哀れ」日米会談

2021.4.18 19:51

鳩山由紀夫元首相は18日付のツイッターで、バイデン米大統領と初めての対面会談に臨んだ菅義偉(すが・よしひで)首相について、「不慣れなオロオロ感と気恥ずかしさがモロだった。夕食会を断られハンバーガー付きの20分の首脳会談では哀れだった」と投稿した。

「産経新聞」より

鳩山氏「北方領土のためにクリミア併合認めるべき」

4/21(水) 1:38配信

鳩山元総理大臣は北方領土問題の解決のためにはロシアによるクリミア半島の併合を日本は認めるべきだと主張しました。

「yahooニュース」より

これが日本の首相だった時代があることに、僕は猛烈に恥ずかしい思いをするし、残念な気持ちになる。誰かコイツを黙らせろ!と、思ったりもする。

自由な発言が出来る国、日本だと納得すべきなのかも知れないけれど、それにしたってひでぇ。

コメント

  1. 日本には謎の鳥がいる。
    正体はよく分からない。
    中国から見れば「カモ」に見える。
    米国から見れば「チキン」に見える。
    欧州から見れば「アホウドリ」に見える。
    日本の有権者から見れば「サギ」だと思われている。
    オザワから見れば「オウム」のような存在。
    でも鳥自身は「ハト」だと言い張っている。
    私はあの鳥は日本の「ガン」だと思う。
     
    ネットで拾った、こんな詩を思い出しました。

    • 上手いこと言う人がいたもので、これを見た当時は感心しました。
      日本人でありながら日本を内部から破壊していくわけですから、正しく悪性腫瘍なのですが、アレが首相だったのですから困ったものです。
      癌の治療方法は、外科手術による切除が定番なんですけどね。

  2. こんにちは。

    しかし中国の国家資本主義が米国式民主資本主義より有効だとの見方があるので今後は管理社会がますます促進するのではないでしょうか。
    コロナ禍で証明されつつありますし。
    マスコミは無責任に超法規的に運用すべきなどという法治国家にあるまじき論を使嗾したりしてますし。
    独裁政権のほうが長期的視野で運営できるメリットは否めないですね。

    • そうですね、確かに支那の国家資本主義は大きく経済を延ばす上で有効のように見えます。
      ですが、健全性がハッキリしないところが困りもので、支那のように情報統制を徹底しないと、「景気が良く見える」というような形にならない気がしますよ。
      武漢ウイルスをばらまいた張本人が、武漢ウイルスによって共産党の正当性を証明するというのは実に滑稽なことです。

      それと、独裁は有効そうに見えて、結局それが向かうところは大躍進政策であり、文化大革命であり、天安門事件であり、チベット、ウイグル、南モンゴル、香港、台湾に対する政策であります。ヒトラー、ムッソリーニ、スターリンと、独裁を掲げた人が何をしたかと言うことを考えると、統治する側は都合が良いのでしょうけれど、統治される側は幸せなのでしょうかね?僕にはそこは理解出来無いとこです。

      • 横から失礼
         ご承知のことでしょうが
         どなたかの
        『Chinaの国家資本主義』
        ですが支那は資本主義ではない、国家を付けようがつけまいが。
         支那には、資本主義の大もととなる土地の私的所有の制度がない、所有権も他物権もない、借地借地権もない。
         故に、支那は資本主義ではない。そう思いませんか!

      • 訂正します。
        ❌ 借地借地権もない
        ○ 借地借家権もない

        以上です