支那がダムで支配を目論んでいるとインドに疑われる

支那

笑い話では済まない話だ。

【図解】ヒマラヤの巨大ダム計画 中国

2021年4月14日 14:15

中国で今年3月に開催された全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、「メトク(Medog)ダム」の建設計画が発表された。

「AFP」より

チベットを掌握するのには有用だろうし、下流となるインドにタイしても大ダメージだな。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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水資源争奪戦

チベットは支那の水瓶

チベットが何故侵攻されたのか?

小国だったからと謂う理由もあるが、支那にとってチベットは黄河上流に位置する要所であり、黄河が支那にとって大いなる恵みをもたらしてくれる大河である以上、上流から抑えておきたいという不運に考えるのは世の常であろう。

かつては黄河の水を利用する人が増え、その利用率は84.2%にまで達したことで、降水量が減少すると黄河下流は深刻な水不足に陥る。

これを「コントロールしたい」と願うのは支那としては当然なんだろうね。

こうした成功体験があるので、ブラマプトラ川を抑えることにも積極的なわけだ。

水利権を巡っての争い

実際に、ブラマプトラ川に関しては結構前から争いがある。

アジア、水争奪戦 中国のダム開発、流域国との火種に

2010年8月15日2時57分

国境をまたぐアジアの大河で、新たな対立の火種が生まれようとしている。

チベットからインド、バングラデシュに流れるブラマプトラ川。「上流で中国がダムを建設中」とインド紙が1面トップで報じたのは、昨年10月のことだ。人工衛星で着工が確認されたのだ。

中国側は、5基のダム建設計画が進んでいることを認め、電力需要の増加に対応する水力発電用のダムで、常時放水するため下流域に影響はないと説明した。

「朝日新聞」より

これは平成22年:2010年の記事なのだが、この頃に既にダムが作られていてインドとの摩擦が産まれていた。そもそもチベットは支那の領地ではない。植民地として蹂躙した上で勝手にダムまで造る姿勢はなんともふてぶてしい。

だが、コレも一種の戦争なのだ。

メコン川はチベット高原から雲南省を通過してミャンマーやラオス国境を通過しタイやカンボジア、ベトナムも関係する重要な川である。

タンルウィン川と書かれているのはサルウイン川とも呼ばれる川で、チベットを源流として雲南省を通過し、ミャンマーに至る。タイもこのサルウイン川に接している。

ブラマプトラ川はチベットにあるマーナサローワル湖から流れ出しインドに至る川である。

下流の水が減る

そのブラマプトラ川の上流にダムを造る話が出ているわけだ。

しかし、中国側の思惑次第で水量をコントロールされてしまうのではないか、とインド側は懸念を募らせる。1962年に、国境紛争で戦った両国。インド国内の研究者からは「中国が水という武器を手にした」という論調さえ出てきた。

懸念はダムにとどまらない。インドのエネルギー資源研究所の水問題担当、アショク・ジェトリー部長は「中国はブラマプトラ川の水を、自国へ引き込もうとしているのではないか」と話す。

彼が指摘するのは、中国政府が進める「南水北調」計画。水資源の豊かな中国南部の水を、水不足の北部に送る大事業だ。現状では国内河川から取水する計画だが、国際河川からも取水する案がくすぶる。そうなれば根こそぎ水資源が奪われる、とインド側は恐れている。

「朝日新聞”アジア、水争奪戦 中国のダム開発、流域国との火種に”」より

インドの懸念も分かるが、そこまで大掛かりな工事をしてなお支那にメリットが産まれるという構図こそが、問題を寄り複雑にしているのだと思う。

こんな感じの川なので、ダムを造るのは案外容易なのかも知れない。

そして、力業で巨大運河を建設してしまう。その可能性のある国だからこそ、問題視されているわけだ。支那はインドの懸念を一蹴しているようだが、「中国は責任ある国家だ。他国の利益は損なわない」などと言われても説得力がない。

タイ北部の町チェンコーン。7月下旬、メコン川の漁師(60)は渋い表情だった。雨期になっても水位が低く、漁獲は例年の半分以下という。

「朝日新聞”アジア、水争奪戦 中国のダム開発、流域国との火種に”」より

このタイの話がダムと関係するのかどうかは不明である。因果関係は無いのかも知れない。だが、真っ先に疑われるのは仕方があるまい。

これを含めて15のダムをつくる計画で、10年後の総発電容量は2500万キロワット。世界一の三峡ダムを上回る。

ブラマプトラ、メコンの上流のダムが、下流に悪影響を及ぼすかは明らかでない。国際機関・メコン川委員会は「ダムはまだ本格稼働しておらず、今のところ影響は少ない」と話す。それでもダム建設は、上流国を非難する口実になりうる。

「朝日新聞”アジア、水争奪戦 中国のダム開発、流域国との火種に”」より

科学的な根拠があろうが無かろうが影響を疑われるのは仕方が無いのである。それが、複数の国を跨ぐ国際河川の上流にダムを造るということなのである。

世界最大発電量を擁するダム

で、現在、世界最大の発電量を擁するダムは、三峡ダムである。

ところが冒頭のニュースでは、その三峡ダムの3倍の発電量を誇るメトクダムを建設するというのである。

メトクダムは、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)のヤルツァンポ川(雅魯蔵布江、Yarlung Zangbo River)に建設予定で、世界最大の発電所「三峡ダム(Three Gorges Dam)」の3倍の電力を供給する見込み。ヤルツァンポ川のインド名はブラマプトラ川(Brahmaputra River)。

「AFP”【図解】ヒマラヤの巨大ダム計画 中国”」より

まあ、何が起こるかは想像に易い。

それは、インドに流れてくる水が「減る」可能性である。巨大なダムを作るということは、ダムに水を貯めるためには少なからず水を堰き止めねばならない。水が止まれが下流に水は流れない。

更に嫌らしいのは、メトクダムはインドと支那との係争地の手前、アルナーチャル・プラデーシュの地の手間に巨大なダムを造ろうというのである。この地はシムラ協定(1913年~1914年)によってどの国に属する土地かを決定した場所にも重なる。

ギリギリ自国領だと主張できる位置にダムを建設するというわけだ。その目的が一体何であるかは、明白だろう。つまりインドに流れる水をコントロールしようとする意図があると見做して良いだろう。

インドは少なくともその様に疑っている。もし、インドが支那にこのダムの建設を許したら、インドと支那との間で戦争が始まった際に、ダムを解放するだけでインド側に大ダメージを与える事ができる可能性があるのだ。水を止めれば下流は渇水で飢える。

インドにとって脅威以外の何ものでもないのは理解頂けるだろう。支那の意図がどうあれ、疑われるのは間違いあるまい。

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