【オーストラリア】アタック級潜水艦の不運

オセアニアニュース

……韓国かっ!

Government submarine contract sunk and unlikely to resurface

March 2021, 7:00am

IF THERE WAS one thing which should unite all media commentators, economic and military analysts, and informed citizens in outrage against the Morrison Government, it is this. The Government has wasted billions of dollars on a deal to buy 12 new submarines which have virtually no chance of fulfilment.

「independentaustralia.net」より

支那はさぞや喜んでいるだろうね。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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オーストラリアの潜水艦計画は漂流中

オーストラリアの杜撰な潜水艦計画

以前のブログで扱っていたネタで、オーストラリアの潜水艦事情というヤツがあった。

オーストラリアは四方を海で囲まれる大陸なのだが、まともな潜水艦を保有していないことで有名である。そう、コリンズ級潜水艦という不良債権である。

建造数は6隻だが、まともに動いている潜水艦は2隻あるかどうかというレベルらしい。前級はオベロン級6隻でで、イギリス海軍が採用していたものと同型の通常動力型潜水艦であった。

ただ、水中排水量2,410tはオーストラリア人には不評だったらしく、次級のコリンズ級は水中排水量3,300tの通常動力型潜水艦であった。

このコリンズ級潜水艦は、スウェーデンのコックムス社が建造するヴェステルイェトランド級潜水艦(1,100t級)を3倍くらいに拡大して計画されたもので、オーストラリがで建造された。建造に当たって7割がオーストラリアで作るというのが当時の契約だったからで、これが後に色々と足を引っ張ることになる。

元々無理がある計画だった、というとちょっと乱暴かな。

ともあれ、多額の建造費用をかけて建造されたものの、このコリンズ級潜水艦は何度もドッグ入りして修理しなければ使えないようなシロモノで、内外からも批判が多かったようだ。また、支那の潜水艦と同じく潜水艦の中でロックバンドの演奏が行われていると揶揄される(支那の場合は中華料理が作られていると噂されていたが)ほど騒音が出て、通常動力型の潜水艦でありながらその能力は低いと評価されていた。

そんな事情から「次こそは」という声は多かったのだが……。

アタック級潜水艦

コリンズ級潜水艦の寿命は2035年に設定されていたので、2030年には次級の潜水艦を運用開始をしたいという希望があったようで、2000年代後半から検討が始められたようだ。

その中で、コリンズ級潜水艦の時に手を挙げていたドイツ、コリンズ級潜水艦を受注したスウェーデン、そして日本も初めて手を挙げた。フランスも手を挙げていたが当初は消極的だったようだ。

オーストラリアの要求は4,000t級以上の大型通常動力型潜水艦で、実はその要求を満たす潜水艦を運用していた実績を持つ国は日本しかなかった。

ドイツは韓国のせいで悪名高い214型潜水艦を拡大した4,000t級(216型潜水艦)を提案していて、韓国で先に作るというような話もでていた。なかなか腹黒いドイツだが、自国の潜水艦の運用状況を考えるとセールスしている場合じゃ無いだろう。スウェーデンは前回の失敗から評価が低かったことと、20年ほど自国での建造実績がなかったことがあって忌避された模様。

そんな訳で、実質的には日本とフランスとの一騎打ちだったのだが……、フランスだって4,000t級の通常動力潜水艦持ってなかったのに、シュフラン級原子力潜水艦(5,300t級)を通常動力に変えるよというセールスの仕方をした模様。

なお、オーストラリア海軍としては原子力動力にも興味があったようで、裏ではそんな話もしていたという噂もあった。

で、結果的にオーストラリア海軍は日本の通常動力型潜水艦は採用されず、フランスの潜水艦を採用した。日本の敗因は、現地製造ができないという点がネックになっていた様だが、一番大きかったのは親支那派のタンブール氏が首相になったことだろう。

暗礁に乗り上げた潜水艦建造計画

そんな経緯から、フランスの技術供与を受けてアタック級潜水艦の建造が始まったハズだったのだが……、どうにもおかしな話が色々出てきた。

<予算案>建造費、「実は800億$でした」

2020/10/16(金)

オーストラリア国防省の当局者が2015年後半の時点で、「アタック級」の次期潜水艦の建造費用について、当初の見積もりである500億豪ドル(約3兆7,500億円)をはるかに上回る約800億豪ドルに達することを把握していたことが分かった。シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。

「NNA ASIA」より

一つは、建造費が倍近くに膨れあがるという話が出てきたことだ。

見積もりで500億豪ドルだと言われていたのに、蓋を開けたら800億豪ドルはかかるというような話になってしまっているのだ。一隻あたり40億豪ドル(約3200億円)に達すると言うことで、費用対効果は絶望的だという指摘がでている。

そうりゅう型11番艦の「おうりゅう」の建造費が660億円程度だったので、そのまま売れないにせよ1500億円くらいならば販売できたのでは?と。もちろん、建造能力を考えるとなかなか難しい部分はあるのだろうが、現地生産に拘ったオーストラリの方針は本当にソレで良かったのかは疑問である。

更に、建造計画が遅れていることも問題視されている。

The submarine capability gap

23 Nov 2020 06:00

The 2020 Defence Strategic Update released by the Morrison government on 1 July concluded that Australia’s strategic environment is deteriorating – and deteriorating faster than was anticipated in the 2016 Defence White Paper. This grim finding, with warnings “coercion, competition and grey-zone activities directly or indirectly targeting Australian interests are occurring now”, has been widely accepted, punctuated as it is by a low point in Australia’s bilateral relationship with China.

~~略~~

The first of Australia’s new Attack-class submarines is expected to be delivered around 2035, and the last in 2050. Work on the Attack-class remains in the “preliminary design review stage”, which was extended by nine months to January 2021. And that was before Covid-19. History suggests that there is a high probability of this timeframe slipping further. In October 2018, Defence internal advice identified that a delay to the Future Submarine Program of more than three years would lead to a capability gap.

「the interpreter」より

既に公式にも9ヶ月の遅れが出ているけれども、更に遅れているのでは無いかという指摘がなされている。これが2020年11月の記事なので、更に遅れている可能性はあるだろう。

モリソン政権はこの遅れに関して懸念はしているようだが、誰が責任をとるのか?という点に関してはこんな風な指摘があり、結局誰も責任がとれないままになる可能性が高そうだ。

Multiple failures are evident. The most basic is accountability. Since negotiations with France began, Australia has had three prime ministers, three deputy PMs, three failed treasurers, five defence ministers and four ministers for defence industry. Of the 15 individuals to have held these portfolios, seven have left the Parliament. None remaining has the competence to deliver for Australia or the mettle to take responsibility. The current Defence Minister is in hospital on leave.

「independentaustralia.net”Government submarine contract sunk and unlikely to resurface”」より

責任者がどうあれ、問題はアタック級潜水艦が完成しない可能性まで指摘されている点が問題である。

現時点の遅れの影響でも、コリンズ級が予定通り退役した場合には、オーストラリア海軍は一時的に一隻の潜水艦も持っていない状況になってしまうとされている。

場合によってはキャンセルになる可能性はあるね。

日豪関係を深めるためにも決断を

現在、日本とオーストラリアは準同盟状態にある。

あまり積極的に報道されなかったが、現オーストラリア首相のモリソン氏は菅義偉政権発足後に真っ先に日本を訪れた。この武漢ウイルスの影響下において、14日間の外出禁止状態に置かれることを知った上で、である。

第2の同盟「日豪」協調がますます求められる訳 ともにインド太平洋フュージョンを深めよ

2/22 6:31 配信

米中貿易戦争により幕を開けた、国家が地政学的な目的のために経済を手段として使う「地経学」の時代。 独立したグローバルなシンクタンク「アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)」の専門家が、コロナウイルス後の国際政治と世界経済の新たな潮流の兆しをいち早く見つけ、その地政学的かつ地経学的重要性を考察し、日本の国益と戦略にとっての意味合いを、順次配信していく。

「yahooニュース」より

日本にとってもオーストラリアと組むことは非常に大きな意味がある。オーストラリアは資源大国であり、オーストラリアの開発をするという点でも日本企業がここで利益を享受する余地がある。資源開発をやればオーストラリアにとってもメリットがあるのだ。

軍事的にも当然、関係を深めることは大きな意味がある。

オーストラリアも首相が交代するために方針がころころ変わることは問題だが、ACSAを締結して共同作戦をやれる体制を整えている。

日・豪物品役務相互提供協定の発効

更に、軍事演習も進めている。

日米豪印4か国が大規模演習 中国の軍事的影響力拡大をけん制か

2020年11月18日 8時25分

アメリカ、インド、オーストラリアの海軍と日本の海上自衛隊はインド近海での共同訓練で、アメリカ、インドの空母を中心とする大規模な演習を開始し、アジア太平洋での中国の軍事的な影響力の拡大に4か国で対抗する姿勢を示すねらいもあるとみられます。

「NHKニュース」より

関係が希薄になれば、そこに支那の影響がするりと入り込んでくるワケで、もはや国際的反社組織を許すことはできない状況を迎えているのだから、放置せずにしっかり対応すべきなのである。

そこに潜水艦を売ってあげるよー、というのは日本としてもデメリットもあるけれどもメリットも大いにある。何れにしてもアタック級潜水艦にとっては不幸なことになりそうだが。

コメント

  1. 順次退役して練習用に転用されつつあるおやしお級を改装して売るのはどうでしょうかね。装備更新すればまだ一線級ですし、工期も短くなります。重整備ができるように技術移転は必要ですが、当面は演習に合わせて日本で整備する手もありますし。

    • その指摘はご尤もで。
      ですが、おやしお級などを改修して外国にということであれば、寧ろ台湾に……。あ、台湾は独自で作り始めましたけどね。
      外国に売れる技術はあれど、何処まで出して良いのか?というところは悩ましい話になりそうです。

  2. やっぱりこうなったか・・・
    外国からの兵器導入で形の無いモノを皮算用で買うと東西関係なく失敗しますね、様式美ですらあります。
    既にオーストラリアは進も地獄戻るも地獄状態ですが安直にドイツから完成品を買ってしまいかねませんね。

    • もともと、フランスの持ってきた話は結構怪しい感じでしたからねぇ。
      流石にフランスも技術力がありますから、最終的には形にするのでしょうけれど、金はかかるのでしょうな。

      そういえば、日本もフランスには苦渋を舐めさせられていますよね、プルサーマル計画の再処理工場の件で。

  3. しかしオーストラリアが求める航続距離18000海里というのは通常動力で実現できるのでしょうか? ドイツの216型はカタログ値で10400海里、海自の潜水艦だと、以前の型で6000海里、そうりゅう型は英語ウィキにAIPで6000海里という推定値がありましたが、他の動力と合わせて足し算でいいのか、プラスアルファ程度なのか。
     速度で変わると思いますが、18000海里の航続距離というのは4000tの通常動力潜水艦では無理と思え、競合相手を潰すための無理な要求だったのかも知れません。

    • オーストラリアの要求はかなり過大な印象です。
      アレが実現できるとしたら、原子力潜水艦あたりが妥当になっちゃう気がするのですよね。
      オーストラリアの核アレルギーも大したものですが、あれだけ広大な海洋を守る為に6隻というところから無理があると思います。現実を見ることは難しいのでしょうか?