【泥棒を捕まえた】韓国タンカーがイランの革命防衛隊に拿捕される

大韓民国

何とも皮肉な話だな。

「泥棒を捕まえた」 イラン・メディア、韓国タンカー拿捕に毒舌

2021/01/06 20:45

イランのイスラム強硬派系の各メディアが、韓国船籍のタンカー「韓国ケミ」の拿捕(だほ)について「泥棒を捕まえた」などの表現を用いて毒舌を振るった。米国の経済制裁に従って、韓国の銀行がイランの口座にある70億-80億ドルの石油輸出代金を凍結したまま支払っていないため、これに対する正当な対応だと主張しているのだ。

「朝鮮日報」より

韓国の朝鮮日報は、イランのメディアを「イスラム強硬派系の各メディア」などと揶揄しているが、客観的見ればどう考えても「泥棒を捕まえた」だ。

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イランとアメリカの関係が韓国にも影響する

原油代金を支払わない韓国

「何が泥棒か」ということなのだが、実は韓国、イランに対して原油代金を滞納したままである。

イラン政府 韓国船だ捕の翌日 原油代金70億ドルの返済を要求

Write: 2021-01-06 11:11:31/Update: 2021-01-06 11:49:40

イランが韓国船籍の石油タンカーをだ捕したことについて、アメリカの対イラン制裁で韓国国内に凍結された原油の輸出代金を新型コロナウイルスのワクチンの購入に充てるため、韓国と交渉を進めていたことがわかりました。

~~略~~

政府によりますと、韓国のIBK企業銀行とウリ銀行に開設されたイラン口座には、原油輸出代金の70億から90億ドルが凍結されているということです。

しかし、アメリカ政府が2018年、イラン中央銀行を制裁リストに加えたため、この口座を通じた取り引きが中断され、イラン政府は凍結された資金の返還を求めました。

「KBS WORLD RADIO」より

2018年にアメリカ政府がイラン中央銀行を制裁リストに加えた。これは、同年5月にイラン核合意からアメリカが離脱し、イランに対する経済制裁を強化したことに絡んでいる。

イラン核合意

そもそもこのイラン核合意というのはかなり穴だらけの合意で、イランが核兵器を放棄するということはこの合意では見込めない状況であった。合意を前提でも核開発は継続できたし、実際に核開発はイランで続けられているからである。

イランは核拡散防止条約(NPT:1970年)に加盟しており、しかしながら国内での核開発はずっと継続してきた歴史がある。2009年頃には遠心分離機を開発してウラン濃縮を行っていると報じられ、これを問題視した西側勢力が圧力をかけ、国連安保理がイランへの経済制裁を決めている。

そして、2015年7月に核合意を結んで、どういうわけかイランへの経済制裁は解除されてしまった。

イランの核開発疑惑に対して、安保理決議 1737 号から 1929 号までの4つのイラン制裁決議が出され、イラン が「核兵器を搭載可能な弾道ミサイルの開発と発射」することを禁じた。ところが、イラン核合意ではこれが漏れてしまっている。

オバマ政権は、イランと核の問題だけを話し合うという条件だけを付けて、しかしイランとの交渉は全く進展しなかった。その裏で核開発はイランで続けられていたのである。

イラン有数の核科学者、テヘラン近郊で殺害 外相は「国家によるテロ」と非難

2020年11月28日

イラン国防省は28日、イランで最も著名な核科学者モフセン・ファクリザデ氏が、首都テヘラン近郊で暗殺されたと発表した。

ファクリザデ氏は、ダマヴァンド郡アブサルドで襲撃された後、搬送先の病院で亡くなった。

イランのモハンマド・ジャヴァド・ザリフ外相は、ファクリザデ氏殺害は「国家によるテロ行為だ」と非難した。

「BBC」より

去年の年末にイランで著名な核化学者が暗殺されたというニュースがあったが、この核化学者を始めとする多くの科学者が、国の指示にしたがって核開発を続けている。

どの段階までこの核開発が進んでいるのかは不明だが、イランが弾道ミサイルや巡航ミサイルを保有していることは既に明らかで、在イラク米軍基地攻撃(2020年1月8日)にも弾道ミサイルを用いているといわれているため、ここに核弾頭を積むことができるかどうかと言うレベルなのだと思う。

そんな状況なので、アメリカは経済制裁に踏みきり、西側諸国に協力要請をして、日本も韓国もアメリカの要請に応えるという姿勢を示した。

韓国からイランへの現金未払い問題はここに端を発しているのである。

アメリカの経済制裁

イラン・イスラム革命(1979年)によってパフラヴィー朝が打ち倒され、ホメイニーを頂点とするイスラーム法学者が統治する体制がイランで整備されたことで、アメリカはイランに対する態度を硬化させる。

これはパフラヴィー朝が、脱イスラーム化と世俗主義による近代化政策を目指し、コレにアメリカが賛同していたからであり、一方のイスラーム法学者達はアメリカ敵視政策を掲げていて、後にその対立は決定的なものとなる。

それが、イランアメリカ大使館人質事件(1979年11月)を切っ掛けに後戻りできないものとなり、1980年4月にはアメリカはイランと国交断絶を通告した。アメリカ大使館の占拠は444日にも及び、アメリカ側の救出作戦は失敗したことも、コレに大きく影響を与えたようだ。結局、後に人質は解放されたのだけれど。

そして、それ以降、アメリカはイラクに対して経済制裁を課し、同盟国に対しても制裁を働きかけていたのだけれど、イラン核合意離脱によって更にその態度を硬化させた。

1からわかる!アメリカ vs. イラン(1)なぜ対立するの?|NHK就活応援ニュースゼミ
【NHKニュース】 日本にとって重要な中東では、アメリカとイランの対立が深まり危険な状態に。トランプ政権はなぜ、イランに強硬な姿勢を取るの?日本への影響や、今後の見通しは?複雑な中東情勢を、1から解きほぐします。

NHKなどもその下りを分かり易く説明しているが、アメリカ側トランプ氏が一方的にイランとの核合意から離脱したという風に断じている部分は、そもそもこの核合意そのものが欺瞞に満ちた間違った合意であったことを考えると、トランプ氏を一方的に独善的だと批難するのは違うだろう。

スタートから間違っていれば、新たに合意を結び直すくらいの事をせざるを得ないのだから。

また、トランプ氏の決断は、中東においてイランの存在は非常に大きな問題となっていた事も関係している。やり方が良くなかったという指摘はあるかも知れないが、イランのやり方は中東にも大きな歪みをもたらしていることも確かなのだ。

アメリカに正義があるのか、イランに正義があるのかは割とどうでも良いのだが、アメリカの立場としては、イランに圧力をかけるだけの理由があり、それはサウジアラビアやイスラエルといったアメリカと近い立場にある国々の利益を考えても筋が通った話だといえる。寧ろ、そうした関係を無視して核合意を結んでしまったオバマ前大統領の方に問題があった。

何にせよ、そうしたアメリカの決断に韓国は巻き込まれたとも言える。ただ、それに乗じて原油代金を支払わないという決定をしたのは、非常に不味い判断であったと思う。

こうした中、イラン政府の報道官は現地時間の5日、韓国船のだ捕と関連し、「イランの資金70億ドルを人質に取っているのは韓国だ」と述べ、今回の韓国船だ捕事件が韓国に凍結された原油輸出代金と関連があることを事実上認めました。

「KBS WORLD RADIO”イラン政府 韓国船だ捕の翌日 原油代金70億ドルの返済を要求”」より

実際にイランも原油代金70億ドルが問題であると認めていて、結局、アメリカの判断云々ではなく、韓国の悪辣なやり方にイランの怒りが炸裂したという構図になっているのが、今回の韓国籍タンカー「韓国ケミ」の拿捕に繋がるのである。

いきなり派兵してしまった韓国

韓国軍派兵

韓国は拿捕の一報を聞き、どういう判断だったのかは知らないが、早々に清海部隊をホルムズ海峡に派兵してしまう。

韓国清海部隊ホルムズ海峡近隣に到着…「救出作戦は非現実的」

2021.01.05 15:16

韓国政府関係者は5日、「清海部隊が未明(日本時間)にホルムズ海峡近隣海域に到着して任務遂行に入った」と明らかにした。

前日4日、イラン革命防衛隊が韓国国籍の化学運搬船「韓国ケミ」号を拿捕した状況に対応するためだ。オマーンのマスカット港南側海域で作戦を遂行している間、ホルムズ海峡に急派された。

「中央日報」より

1月4日に拿捕されて、同月5日には清海部隊がホルムズ海峡付近海域に到着するという素早い対応を褒めるべきかもしれないが、外交的な失策を抱えている状況で軍事的オプションをちらつかせているのは、とてもマズイ判断であると思う。

清海部隊は2009年3月からアデン湾一帯で韓国国籍の船舶を護衛し、現地にいる韓国国民が危険に陥った時に救出する任務を担っている。崔瑩(チェ・ヨン)のような韓国型駆逐艦(4400トン級)が6カ月交代で任務にあたっている。

「中央日報”韓国清海部隊ホルムズ海峡近隣に到着…「救出作戦は非現実的」”」より

アデン湾付近に派兵していたので、割と素早く駆けつけることができたという事なのだろうけれど、残念ながら清海部隊ではイラン正規軍に立ち向かうほどの軍事力は足りない。

つまり、清海部隊だけ現場に行っても、できる事は殆ど無いという残念な現実があるワケだ。情報収集の拠点にするとか色々やれることはあるかも知れないけれど、現場に急行したのは一隻だけなんだよねぇ……。

また、イラン正規軍は海賊ではない。各種弾道ミサイルと潜水艦で武装している。北朝鮮で韓国哨戒艦「天安(チョナン)」攻撃に使われた魚雷も輸入して配置している状況だ。韓国国籍船舶はイランの港に停泊しているが、具体的な情報を把握することが難しい。

何より韓国人乗組員らの人命の安全と抑留解除が最優先である以上、清海部隊の動きは制限されるほかない。海軍軍艦を現地に急派して状況把握と圧迫に動いているが、すぐに崔瑩1隻で軍事作戦を行うのは外交的にも軍事的にも、そして韓国人抑留者の安全側面からも現実的ではないというのが軍内外の一般的な判断だ。

「中央日報”韓国清海部隊ホルムズ海峡近隣に到着…「救出作戦は非現実的」”」より

急行したのはコチラ。

李舜臣級駆逐艦の6番艦で、62口径127mm単装砲などが備えられているものの、4,400t級の一般的な大きさの駆逐艦である。

……好意的に考えれば、国民に対して「何かあったら突入させますよ」という意思表示であり、国内アピールの一環とはなるかもしれない。日本には出来ないしね。

海洋汚染が問題?

さて、本音は70億ドル支払え、ということなのだろうけれど、面白いことが書かれていたので紹介しておこう。

韓国のタンカー拿捕について、イランの各メディアが「泥棒」といった表現を用いるのは、凍結された資金に着目してのことだとみられる。こうした内容の報道は、イラン政府の公式声明とは対照的だ。イラン政府は「海洋汚染を起こしたことを問題視しただけであり、(経済制裁で)凍結された資金とは無関係だ」と表明している。つまり海洋汚染は表面的な大義名分に過ぎず、本心は「早くカネをよこせ」というわけだ。

「朝鮮日報”「泥棒を捕まえた」 イラン・メディア、韓国タンカー拿捕に毒舌”」より

実は、イラン政府、韓国に対して「海洋汚染を起こしたことを問題視した」と表明したのである。

ホルムズ海峡で韓国船を拿捕 イラン「海洋汚染理由」

2021年1月5日 16時00分 (1月5日 16時00分更新)

イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は四日、ホルムズ海峡付近を航行中の韓国船籍のタンカーを拿捕(だほ)し、乗組員を拘束した。化学物質で海を汚染した海洋環境法違反の疑いといい、韓国側は即時解放を求めている。国営イラン通信などが伝えた。

「中日新聞」より

韓国側は「海洋汚染の証拠が無い」と反発しているが、韓国が海洋汚染国家であった事実は有名なので、イランの指摘に思わず苦笑である。

糞尿汚染水域で採取された韓国産貝類缶詰、米FDAがNO通告

2019.01.30 07:00

~~略~~

韓国産食品に“NO”を突きつけた国もある。アメリカ食品医薬品局(FDA)は2012年、韓国産の牡蠣・ムール貝・ホタテなどの貝類は糞尿の海洋投棄により食中毒を引き起こす恐れがあるとし、流通業者に販売禁止を通告。さらに、加工処理が施されている缶詰も販売禁止の対象とした。

その際、FDAが出した通達にはこう記されていた。

〈韓国産貝類の缶詰は、人間の糞便に汚染された水域で採捕された貝類を含むため、食用として適切ではない。また、生鮮、冷凍、および缶詰以外の加工製品にはノロウイルス汚染のリスクがあり、食品として適切ではない〉

「NEWSポストセブン」より

これは2012年にアメリカで問題視された話で、韓国産食品の一部がFDAの基準に満たないということで、一時的に販売が禁止されてしまった。

これは韓国の海洋投棄が問題視された件でもあり、1972年に海洋投棄禁止に関するロンドン条約が採択され、韓国もコレを批准したのだが、2016年まで海洋投棄が続けられていたことが関係している。

韓国「廃棄物の海洋投機国」、一番遅く卒業

2015.12.28 14:38

来年からは、韓国が陸上廃棄物を海に捨てるという不名誉から脱することになった。陸地から出た廃棄物を海に捨てることが来年1月1日から全面禁止される。韓国は海洋投機防止協約であるロンドン協約に加入した87カ国中の1つだ。日本が2007年に中断し、中国もすでに海洋投機を中断したが、韓国は今年まで廃棄物を海に捨てていた国としては加入国中で唯一だった。

「中央日報」より

記事には2005年に993万トンも海洋投棄を行っていて、10年以上かけて海洋投棄をなくしたとしている。ところがその翌年にこんな記事が。

読者の意見:船のごみ、海洋投棄はやめよう

記事入力 : 2017/12/03 05:02

息子が4カ月前、韓国海軍に入隊し、軍艦に乗っている。息子は「軍艦で出る生活ごみを全部海に捨てていて、残念」と言っていた。ごみの量が多く、港まで持ってくるのが難しいため、やむを得ずそうしているのだという。私も、昔の経験だが、漁船に乗ったことがある。そのときも、漁船で出たごみは残らず海に捨てていた。そういう慣行であって、今でも大多数の船がそうしているだろうと思う。こうやってあらゆる船が海にごみを捨てるとしたら、その量は想像を絶するだろう。海の環境を汚染し、海の生物も汚染してしまい、結局はわれわれ人間に致命的な害を及ぼすことになるだろう。

「朝鮮日報:魚拓」より

まあ、そういう事なんだろうね。韓国のタンカーが海洋汚染をやっていたとしても、それ程不思議はない。

そもそもこの話、韓国側に誠意があれば、猶予期間中に代金の支払いを済ますことはできたはずで、ある日突然に口座を凍結されたなどという事実が無い以上は(日本は実際に支払いを終えている)、韓国側に反論の余地がないのである。

その上で、ワクチン代に代えるなどという話も持ち上がっているが、コレもどうなることやら。

アメリカ側に要請

この報道が果たして正しいのかはよく分からないが……。

イラン 韓国内の凍結資産でコロナワクチン購入要請=米国も承認

2021.01.05 18:09

イランが韓国内の銀行にある凍結資産について、新型コロナウイルスのワクチン購入のために使う案を韓国政府と協議していることが5日、分かった。

「聯合ニュース」より

実は、去年も似たような話があって、代金の代わりに医療物資の提供をというニュースが流れていた。しかし結果的に50万ドル相当の医療物資をイランに輸出はしたが、代金棒引きということはしなかったようだ。

……何しろ、韓国には今ドルが不足している。イランに払ってやるくらいなら国内にドルを確保する方が優先されるのだ。だって、前回だってアメリカはOKしてたからねぇ。

なお、今回も韓国政府がアメリカに要請してOKをもらったという事になっているのだが、現実はどうだか。

 韓国政府内では医薬品など人道物資を取引する場合は制裁の例外となるため、このような資金活用について米国政府の承認を受けたが、イランはまだ結論を出せずにいるという。

 外交部の当局者によると、イランはワクチンを共同購入する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」に加わるため、韓国政府に対し凍結資産をワクチン代金として入金するよう要請し、韓国政府は米財務省と協議した結果、ワクチン代金について制裁の例外とする承認を受けた。

「聯合ニュース”イラン 韓国内の凍結資産でコロナワクチン購入要請=米国も承認”」より

イランが結論を出せない等と書いているが、実のところ韓国は国内分のワクチンの確保にすら苦労している。

「ワクチン確保」失敗の文在寅、責任転嫁に奔走中

2020.12.24(木)

コロナ禍の世界の「救世主」と期待されるワクチンの接種が英国を筆頭に、世界各国で進められている。ところが韓国の文在寅(ムン・ジェイン)韓国政権は、事実上、ワクチンの確保に失敗した情況が明らかになり、大ピンチに立たされている。

「JBpress」より

アメリカ側が許可したとはいえイランへのワクチン供給は非現実的な話で、「可能であればどうぞ」という話なのである。

韓国外交官のイラン訪問は断られる

さらに、交渉そのものも拒まれているという報道があった。

イラン「来なくてもいい」反抗に…それでも行くという韓国外交次官「勝負の一手」(1)

2021.01.07 09:15

海洋環境汚染という釈然としない理由で韓国船舶を拿捕したイランが6日(現地時間)、むしろ韓国に対して「理性的に行動しろ」と促した。崔鍾建(チェ・ジョンゴン)外交部第1次官のイラン訪問が10日に予定されている中で「関連議論のための『外交的訪問』も必要ではない」と明らかにした。

「中央日報」より

中央日報によると、イラン側は先出の清海部隊の駆逐艦「崔瑩」派兵に不快感を示したという分析があるようだ。そりゃまあ、そうだろう。

韓国政府が拿捕事件直後、清海部隊の駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)をホルムズ海峡に急派し、駐韓イラン大使を通じて強い遺憾と抗議の意を伝えたことを念頭に置いた発言とみられる。

「中央日報”イラン「来なくてもいい」反抗に…それでも行くという韓国外交次官「勝負の一手」(1)”」より

話をする前にいきなりナイフを抜いてしまったのである。「話をする気があるのか」と、相手側が感じるのも無理は無い。

とにかくまず金を払えというわけだ。

この話は結構拗れそうだね。

なお、この問題の仲裁ができそうな国となると、実は安倍前政権だけだったのだが菅義偉政権はどうか?というと、なかなか難しいだろう。国内がかなり大変なことになっているしね。あとは、トランプ氏とは立ち位置の違うバイデン氏辺りは或いは有力候補となる可能性はあるのだけれど、バイデン氏の個人の資質を考えると、とても解決能力があるようには見受けられない。

韓国のムン君にも解決能力があるとは思えないから、割と泥沼展開が予想されるのだけれど、果たして?

追記

本文とは直接関係ないのだが、韓国の情勢について少し追記しておきたい。

新年早々支持率爆下げ、文在寅政権が「危険水域」に

2021.1.7(木)

価格高騰が続く不動産問題や新型コロナワクチン問題、検察との対立など、あらゆる悪材料によって、昨年11月下旬から本格的に下降局面に入った文在寅政権の支持率は、底堅いとされていた40%のラインをついに割込み、年末にかけて30%台後半が定着してしまった。さらに新年特別世論調査では「34.1%」という危機的な数字が発表された。すでに政権後半に突入している文在寅政権にとって、支持率の低下は国政運営における大きな危険要因として浮上してきた。

「JBpress」より

昨日付の記事ではあるが、ムン君の支持率が爆下げ中ということのようだ。

とはいえ、武漢ウイルス対策に関しては収束する方向に向かっていて、日本とは対照的な状況になっていることで溜飲を下げる韓国民もいるとは思うので、現状でこれ以上下げる可能性は薄い気はする。

韓国側が出したカードは反日派大使を、アグレマン認定する前に発表するという荒技(外交的欠礼)に出たワケだが。

【主張】韓国次期駐日大使 改善にふさわしい人物か

2020.12.12 05:00

戦後最悪とされる日韓関係の改善に資する人事といえるのだろうか。

韓国大統領府は11月、次期駐日大使に姜昌一(カン・チャンイル)・韓日議員連盟名誉会長を指名した。現在の南官杓(ナム・グァンピョ)大使は着任からまだ1年半しかたっておらず、異例の交代劇といえる。

「産経新聞」より

解説するのも汚らわしい程の人物なので、産経新聞の解説を読んで頂くことにしてここでは解説を控えるが、日本の合意無しに先に大使を発表してしまうのは、非常に失礼な行為である。しかし、日本側はこれを受け入れてしまったらしいという韓国側の報道(日本側からの発表は見当たらないが)があって、がっかりである。

姜昌一駐日韓国大使が今月赴任へ、日本が同意

2021.01.02 08:54

駐日韓国大使に内定していた姜昌一(カン・チャンイル)氏が最近、日本政府からアグレマン(外交使節に対する駐在国の同意)を受けた。

東京の外交筋によると、日本政府は先週、外交チャンネルを通じて韓国政府に姜氏に対するアグレマン手続きが完了したと通知した。姜氏が昨年11月23日に駐日韓国大使に指名されてから1カ余月ぶりだ。

「中央日報」より

本当にアグレマン手続きが終わったかどうかは定かでは無いが、こうした細かい外交的勝利を積み重ねていけば(日本が妥協する姿勢がそもそも問題だが)、支持率に関しては多少持ち直す可能性はあるだろう。

ただ、韓国の経済状況は劣悪で対策もイマイチ効果が出ていないことを考えると、一時的な持ち直しはあっても、レームダックの状況は続くだろうと思われる。

そうだとすると、本文で触れたタンカーの問題は早急に解決しなければならない問題だといえる。つまり、さっさと金を払って人質救出に動くべきなのだが……。

コメント

  1. もともとこの原油代は「フッ化水素の横流しで支払ってた」って言う噂がありましたよね。

    記事内にもありますが、安倍元首相が仲介役に適任なんですけどねー。首相の職からは離れたとはいえ、実際の外交的影響力はまだまだ十分以上に持っていると思います。
    けど、文大統領のこれまで日本に対して行ってきた悪行を考えると、頭を下げて日本にお願いすることは自身の(反日を前面に出すことで得た)支持率を考えると、まず出来ないでしょうね。

    「イランも上手いなー」って思えるのが、拿捕理由が“海洋環境法違反の疑い”ってとこですよね。イラン側は恐らく海洋汚染の証拠は押さえているんでしょう。拿捕されるに至る大義名分を手にしてますから。

    落しどころで考えると、韓国が支払いを完了させるのが一番早いと思うのですが、結局は慰安婦や徴用工問題の解決をちらつかせて日本政府に(上から目線で)泣きついて来そうです。

    • フッ化水素の横流し疑惑はありましたが……、アレどうなったんでしょうね?
      少なくとも、日本がホワイト国から除外したことで、「イロイロ」と問題が起きたようです。無関係であったとも思えませんね。

      外交に関してはイランの巧さが目立つ気がしますよ。
      落とし所はやっぱり韓国の支払いということなのだと僕も思いますが、支払うドルが無いのでどうするのでしょうねぇ?

  2. イラン官製メディアとはいえ直球ど真ん中のブラックユーモアに思わず苦笑しました。

    まだどういう方向に向かうのかやイランの真意・狙いは判りませんが、「違法な海洋投棄」を表面的には名目にしてますので、国際法上は理屈が通っているので南朝鮮にとってはとても厄介でしょうね。

    また何でも、イラン側は来なくていいと突き放した訪問団に、いきなり拿捕の問題で議論に応じず未払いの原油代金70億ドル(約7100億円)が主題と突きつけたそうな。(元々、それが目的なのでイランの理屈が当然)
    アメリカのイラン制裁をいい口実に支払いをしていないのですが、「正式なビジネスと制裁は違う」と素直に払ってれば良かったのにね。

    実際にイランと友好関係の日本は買ったものにはキッチリ支払い、その代わり制裁問題以降は輸入していないので信義を貫いています。
    さてこの事案、木霊さんのご指摘通りワクチンで代替えするかどうか判りませんが、結構拗れそうな予感がします。

    • ブラックですよねぇ。
      イランに関しては続報を書いたので言及を避けますが、まあ、解決は難しそうですねぇ。

      ワクチン代替え案も、進みそうに無いです。流石に韓国がワクチンを作り出せるとは信じられませんし、それをイランが受け取るのか?というと、ヤバいかなと。

  3. 木霊さん、おはようございます。

    >どういう判断だったのかは知らないが、早々に清海部隊をホルムズ海峡に派兵してしまう。

    共食い整備で劣化した問題だらけの駆逐艦1隻では、ホルムズ海峡どころかオマーン湾に近づくのさえ無理じゃないかな。
    下手するとイスラム革命防衛隊の高速艇と海軍の小型戦闘艇の餌食になる前に、地対艦ミサイルで撃沈されるのがオチでしょう。

    文クンの愚民向け「やってます」アピールとしか思えない愚挙なんですが、万一イランを刺激すれば300人以上の乗員が犠牲なるリスクは完全に無視の様ですね。(乗員が哀れです)

    つまり、外交交渉で解決の道はシンプルで「貸した石油代7000億円」を払えって事ですよね。
    元々アメリカの経済制裁を理由にするのは筋違いですもん。

    しかも、拿捕の理由は海洋汚染不当投棄ですから国際法で(海洋法かな)、南朝鮮自体が無実の証拠を証明する必要あり...、明らかにイランの方が一枚上でしょう。

    まあ、迷走するのを見るのも一興ですが、日本はくれぐれも飛び火を浴びない様に警戒しておくのが肝要かな。

    • ホルムズ海峡に展開している部隊、イロイロと苦労があるようで。
      その状況で、「現場に急行しろ」と言われては、なかなか。

      代金支払い事態は、やろうと思えばやり様はあると思います。
      ただ、イランは「次のフェーズ」に入っている可能性があり、韓国を踏み台にしてアメリカと交渉したいという事であれば、アメリカ大統領が確定して、落ち着かないと、交渉が進まない可能性もありますね。