支那、電力不足で停電?一体何が起こったのか

支那

こんな寒くなってからの停電は、場合によっては人の生死に関わると思うのだが。

豪からの石炭輸入を禁じた中国に電力難のブーメラン

2020/12/19 07:45

中国南部の少なくとも3つの省で電力不足と送電の制限により街路灯が消え、工場の稼働が中断する事態が起こった。中国当局は「突然の寒波で電力使用量が急増したため」と説明しているが、その一方で「中国とオーストリアとの外交摩擦が表面化した影響で、オーストリア産の石炭輸入が減少し、火力発電所の燃料供給に支障が出たためではないか」との見方も出ている。

「朝鮮日報」より

引用したのは朝鮮日報なので、書かれている情報を鵜呑みにする必要は無いだろう。ハッキリした事実は、支那で計画的に停電が実施されているということだ。それもかなり大規模に行われている様だ。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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電力不足で停電

計画停電を実施?

では、どんな地域で停電が実施されているのだろうか?

中国の複数のメディアによると、長江よりも南側の浙江省、湖南省、江西省の複数の都市ではここ数年みられなかった大規模な電力不足が発生しているという。「世界最大の雑貨卸売市場」といわれる浙江省義烏市のある地域では、電力供給が制限された影響で、夕方になると街路灯や商店の看板などの灯りが消えた。義烏のある企業の関係者は中国紙「紅星新聞」の取材に「電力供給の制限により、工場は1日稼働してから3日休業している」と伝えた。

江西省政府は省内の電力使用量が供給を大きく上回ったことから、今月15日朝と夕の電力使用が集中する時間帯を対象に、順次送電の制限を行うと発表した。湖南省長沙市は景観の照明を中断し、電気ストーブや電気オーブンなど大量の電力を消費する製品の使用を自制するよう勧告している。都市部では大型ビルやマンションのエレベーターの稼働まで中断した影響で、市民は20階まで歩いて行き来するケースも出ているという。

「朝鮮日報”豪からの石炭輸入を禁じた中国に電力難のブーメラン”」より

記事には長江よりも南側、つまり、今年水害に見舞われた地域を中心に広域での停電が実施されていると、その様に書かれている。

興味深いのは朝日新聞と毎日新聞はこのニュースに触れていない点だ。

一応、それぞれのサイトで検索をかけてみたがそれらしいものはヒットしなかった。この2紙が触れていないということは、支那にとって都合が悪い情報であるという風に理解して良いだろう。なお、讀賣新聞も触れていないようだね。讀賣新聞が触れない理由はイマイチ不明だが、支那に配慮した可能性は当然ながらある。ただ、朝日新聞や毎日新聞ほどバイアスがかかっていないメディアである事を考えると、「別の理由」があるのかもしれない。

単に、支那共産党が公式に表明していないという点を考慮しているのかも知れないが。

中国で電力不足深刻 豪産石炭制限影響か

2020.12.21 19:10

中国各地で電力不足が深刻化している。国有送電企業は、電力需給が逼迫しているとして「戦時状態」を宣言。街灯の明かりが消えて真っ暗になり、大規模停電で工場生産に影響が出ている。中国がオーストラリア企業から石炭輸入を制限したことにより発電量が減ったとの観測もある。

「産経新聞」より

支那の停電に触れているのは産経新聞だけのようだが、残念な事にその内容は薄く、どうやら共同通信のニュースを引用しているようだ。

国家発展改革委員会の趙辰昕秘書長は21日の記者会見で、経済活動の回復や寒波により電力需要が想定を上回ったとし「石炭の総量は十分なので、安心してほしい」と強調した。

湖南省当局は今月、今冬の電力の負荷が冬季の最高記録を上回る3093万キロワットに達し「電力供給が緊迫している」と通達。8日から指定の時間に公共施設や観光地の照明を消し、企業の電力利用を制限している。

「産経新聞”中国で電力不足深刻 豪産石炭制限影響か”」より

気になるのは、12月8日から指定の時間に電力の使用制限をしているにも関わらず、10日以上経った今も「足りない」という状況にあることだ。

更に、別の記事では北京や上海でも停電通知が為されたというから驚くしか無い。

超広域!北京と上海の停電通知は、中国のネット市民を唖然とさせた

2020/12/22 00:40

中国政府の「オーストラリア石炭制裁」は苦い実を結んだとされており、多くの場所で電力供給不足、停電、停電が発生している。地元メディアは21日、北京と上海が22日に停電することを発表した。また、21日には、2か所の異なる地域で停電が発生したため、中国のネット市民は非常に唖然とし、公式メディアや公式メディアからのニュースがなかった理由を疑問視しました。

「自由時報」より

支那の威信にかけても、北京の停電はあってはならないことだと思う。だからこそ、支那のネット市民を唖然とさせたという事のようだ。記事では輪番停電を実施するということらしいが、怪しいのは支那当局やメディアが実際にどうなっているかを公表しないようにしている事実だ。

こうやって考えると、南部だけではなく支那全土で電力不足が深刻化しているのだという風に理解すべきだろうか。

なお、現時点では「北京や上海」の停電はデマであるという情報もあるので、「支那全土で電力不足」は早計かもしれない。

発電方法の最適化??

更によく分からないのは、支那の報道で国家発展改革委員会の趙辰昕秘書長が説明した内容である。

国家開発改革委員会事務局長の趙陳新氏は、発電容量を増やし、発電方法を最適化し、さらに…

2020-12-21 15:39

国家開発改革委員会事務局長の趙陳新氏は、発電容量を増やし、発電方法を最適化し、複数の経路で電力と石炭の供給をさらに増やすと述べた。安定したエネルギー供給を確保する能力に問題はない。

「新浪新聞」より

国家開発改革委員会の趙陳新事務局長は、中国の発電所における現在の石炭貯蔵は、それが石炭貯蔵の日数であろうと総量であろうと…

2020-12-21 15:36

国家開発改革委員会の趙陳新事務局長は、現在、中国の発電所での石炭貯蔵の日数と総量は保証されていると述べた。

「新浪新聞」より

十分な石炭があり、発電量を増やす事ができるというのに、10日以上影響が続いているというのは一体どう言うことなのだろうか。

発電容量を増やす、発電方法の最適化、というのは、通常は計画的に行われて逼迫する状況を迎えるとは思えない。大規模な工場施設の拡張や人々が引っ越しをして電力需要が増えた、等ということもちょっと考えにくい。

中国メディアによると、浙江省当局も各地で月末まで加工工場の生産を全面的に停止するよう求める通知を出した。江西省などでも制限措置が取られている。

「産経新聞”中国で電力不足深刻 豪産石炭制限影響か”」より

それどころか「各地で加工工場の生産を全面的に停止」というのは、異常事態だとしかいいようがない。

更に気になるのは、「石炭の量が」という事を盛んに説明している点である。そうなると、関係しているのはオーストラリアとの取引なのだが。

オーストラリアからの石炭輸入

支那は否定しているが、オーストラリアから輸入している石炭を「止めている」のは事実だ。

中国、新たに豪州産石炭の輸入規制か 関係悪化受け

2020.12.17 Thu posted at 19:30 JST

香港(CNN Business) オーストラリアのバーミンガム貿易相は17日までに、中国が豪州産の一部の石炭の輸入禁止を決めたとする現地報道を受け、仮に事実なら中国による差別的な貿易慣行を示唆するとして反発した。

中国の国営紙「環球時報」は先週末、中国の国家発展改革委員会が国内の発電所に対し海外産の石炭調達を豪州産を除外し制限なく認める決定を下したと伝えていた。

~~略~~

中国は豪州にとって最大級の貿易相手国。モリソン首相によると、主に電源用に使用される一般炭の対中輸出額は毎年40億豪ドル(約3160億円)相当。ただ、この一般炭の最大の輸出先は日本とした。

「CNN」より

よし!日本で全量買おう!

……違うか。

激化する中国と豪州の貿易対立、500億円分の石炭が海で足止めに

2020/11/30 07:30

中国がオーストラリア産の商品に関税をかけ、輸入を制限する動きを続ける中、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、両国の関係が「異常な状態」にあることを認めた。

「両国の間に緊張があるのは明らかだ。しかし、それらの緊張は、オーストラリアが主権を放棄することによって解決されるものではない」とモリソン首相は11月26日のテレビのインタビューで語った。「人々はこれらの問題を認識している」

中国がオーストラリア産石炭の荷揚げを差し止めた結果、現在、50隻以上のオーストラリアの石炭貨物船が、中国の海上で立ち往生している。これらの船は総額5億ドル(約520億円)以上の石炭を積んでいるとされる。

「Forbes」より

11月末頃には、既にその影響が出始めていて、オーストラリアとしてもかなりの痛手となっているようだが、支那にとっても石炭を買わなかった事の影響を受けないわけが無いのである。

ただ、果たしてその事が直接的に電力不足に結びつくのかは不明である。このグラフは支那での石炭需要の推移を示したもので、傾向から考えても2020年も2017年とそれ程大きく変わらないのでは無いか?と思う。ただ、石炭の生産量は減少傾向にあるようだ。

これは支那の石炭消費内訳の推移であり、2015年までしかデータは無いのだが、ここもそれ程大きな変動があったとは思えない。

つまり、オーストラリアからの石炭輸入量は多いが、しかし支那国内での石炭生産量と比較しても僅かなものであり、そうなってくると禁輸したから直ちに電力不足というのは、ちょっと考えにくい。

支那のエネルギー事情

ただ、単純にオーストラリアからの輸入量が少ないからと言って、停電に影響しないだろうという判断をするのは早計だろう。他の要因も考慮する必要があるからだ。

さて、もう少しデータを見ていこう。

『IDEスクエア』世界を見る眼

これは支那のエネルギー構成の推移であり、相対的に石炭に頼る率が減ってきていることが分かる。この情報が正しいかどうかはちょっと怪しいが……。

というのは、2017年の国別エネルギー割合のグラフを見ると、石炭火力発電は6割程度であるが、水力発電で15%程度、原子力発電が3%程度、太陽光発電は2%程度、風力発電は5%程度ではないかと。

中国、「独自開発」の新型原発稼働 福建省

2020年11月27日 18:00

中国国有原子力発電大手の中国核工業集団は27日、中国が独自開発したとしている新型原発「華竜1号」が初めて稼働したと発表した。これまで中国は欧米から導入した原発を中心に利用してきたが、今後は独自開発の原発の建設を加速し、海外への輸出にも力を入れる方針だ。

「日本経済新聞」より

現在、支那はスゴい勢いで原子力発電所の建設を進めていて、既に支那国内で運転をしている原子力発電所は50基に上るという。数年後には100基以上の原発を稼働させると言うから、その本気度は計り知れない。

現時点での原子力発電所による発電能力は5000万kWhいうことだが、支那での総発電量は5兆6045億KWh(2014年現在)らしいので、原発だけでは電力需要を賄うことはできない。100基に増えても難しいだろう。

 ただ、一部では関係が悪化するオーストラリアからの石炭輸入を制限したことが、電力不足につながったのではないかとの見方も浮上している。浙江省や江蘇省など沿海部の火力発電所は石炭を燃料とするボイラーが大半で、価格競争力や発熱量が高く、硫黄分の低い豪州産石炭に対応する仕様になっている。

「時事通信”中国・浙江省で電力供給制限、工場に影響=環境目標達成で―豪州産石炭不足の見方も”」より

そしてコチラの部分。

こういった背景があるので、オーストラリア産の石炭が足りなくなれば、浙江省や江蘇省など沿海部の火力発電所が「困る」というような事情が発生するのも事実のようだ。

送電インフラの脆弱性が「棄電」を産む

このブログでは今年、随分と三峡ダム関連で水害の話を取り上げたが、その影響で発電施設や送電インフラがダメージを受けているのでは?と、その様な推測ができる。

多分、水力発電所だけで無く、風力発電所など、他の発電手法を採用する発電所も、ダメージを受けているのではないかな?と、その様に理解している。長江の下流には原子力発電所も数基あったしね。

【中国】「ロス電力」の問題深刻化、甘粛省で風力エネルギー43%浪費

2017年2月12日1:40 午後

「棄電」(ロス電力)の問題が中国で再びクローズアップされている。2016年も発電設備の稼働を停止し、送電量を制限する「棄風限電」「棄光限電」「棄水限電」などが頻発した。政策の後押しでクリーンエネルギー発電容量が拡大する一方、送電インフラの整備が追い付いていないためという。中国経済網が8日に伝えた。

「ロイター」より

ちょっと前の記事ではあるが、支那甘粛省で電力インフラに問題があるよーという内容が紹介されていた。そもそも甘粛省ってどこよ?と思ったが、内モンゴルの隣にある省らしい。

この記事の意味するところは、支那の送電インフラは脆弱性を抱えていると言うことだと思う。

国家能源局の統計によれば、風力エネルギーを無駄にする「棄風」は、2016年通年で甘粛省が全体の43%、新彊ウイグル自治区が38%、吉林省が30%、内モンゴル自治区が21%など。太陽光エネルギーを無駄にする「棄光」は、西部エリアで平均20%に達したという。送電網の整備は、遅れが目立っている。

「ロイター」より

2017年から3年経過してどこまで送電網が整備できたのかは分からないが、支那の国土は広い上に山岳部にはまだまだ人の行き来が難しい所が多い。だから現時点でも余り期待はできないだろう。それに加えて水害の影響などがあったと予想される。

そんな訳で、発電所だけ作れば良いというものでもない訳だ。

そうやって考えていくと、依存率の強い石炭の輸入が滞ることで、影響が出る可能性は否定できないが、送電インフラが水害などでやられたという懸念もあるわけだ。残念ながらその辺りの情報は、報道では確認出来ないのだが。

電力供給制限は環境目標達成のため?

これに関連して不思議なニュースを1つ。

中国・浙江省で電力供給制限、工場に影響=環境目標達成で―豪州産石炭不足の見方も

2020年12月15日 16時55分

中国ニュースサイト、北極星火力発電網などが15日伝えたところによると、浙江省当局はこのほど、第13次5カ年計画(2016~20年)の環境保全目標をクリアするため、電力供給の制限に乗り出した。省内の役所に対し、年末まで不要な照明や電気機器の使用を控え、室温が3度を上回る場合は暖房を使用しないよう呼び掛けている。また、温州や義烏など一部地域では、工場に電力使用制限令も発動された。

「時事通信」より

暖房制限で3℃を上回ったらダメって、ちょっと無理があるだろう……。そんなところに住むというのは、拷問に近いと思うぞ。

 浙江省の送電網を管理する国家電網浙江電力によると、11月の同省の電力消費量は前年同月比8.8%増の419億キロワット時。1~11月は前年同期比2.3%増の4366億キロワット時。12月以降、冬場の電力需要のピークが近づき、気温が大きく下がった4日の消費量は前年同日と比べて9.9%増の15億4400万キロワット時に達した。

「時事通信”中国・浙江省で電力供給制限、工場に影響=環境目標達成で―豪州産石炭不足の見方も”」より

この部分、一見、電力需要の急増によって、今回の停電に繋がったというような分析ができるのだが、11月より寒い12月の電力需要が増えるのは当たり前の話。

去年の状況と比較していないので、ハッキリしたことは言えないのだが、普通に考えれば消費増加傾向にあることは容易に想像ができるわけだ。じゃあ、発電量を増やせば良いでしょう?という事になるのだが、それができなかったことが不可解である。

つまりこの部分の説明では、状況を説明できない。

そんなわけで、南部だけの問題であれば、送電インフラ絡みで電力供給の上限が決定してしまった可能性が考えられる。もちろんオーストラリアの石炭が足りなくて発電できないという事も、影響としてあるとは思うが、成分的な問題があるにせよ国産の石炭が使えないと言うことはあるまい。相だとすると長期間停電が続く理由にはならない様に思う。

しかし……、北京や上海も本当に停電しているのだとしたら、全く別の理由で発電量が足りないという風に理解するしかないだろう。ちょっと材料が足りないので、何が起きているのか想定するのは難しいが。

停電が続くと何が起きるか?

さて、何れにしてもこの状況が続くと支那で「何」が起きるのだろうか。ハッキリした事は言えないのだが、停電が長引くと予想されるのは、先ずは凍死だろう。流石に室内温度3℃になるまで暖房が使えないというのは、かなりヤバいと思う。貧乏な家庭から影響が出始めて、生死に関わる話になるという事も考えられる。

そうした影響が大きくなってくると、次に考えられるのは暴動だ。

支那では今でも頻繁に暴動が起きていて、それはほぼ報道されていない。ただし、支那が治安維持に使っている予算はかなり増えている事を考えると、増えていると見るのが自然だ。

中国:治安維持予算は国防費上回る23兆円、さらに「隠れ予算」も

2019/03/15 14:54

中国の2019年治安維持予算は、国防予算を上回る1兆3900億人民元(約23兆円)に上るもようだ。さらに隠された予算もあるという。複数メディアが11日伝えた。

中国当局は治安維持予算を「公共安全支出」と呼ぶ。当局の発表によると、今年は1797億8000万人民元で、国防予算(1兆1900万人民元)の15%相当にとどまった。ただ一部メディアでは、「公共安全支出」は一般公共予算(23兆5244億人民元)の5.9%相当と試算している。

「亜州ビジネス」より

電力不足がそうした暴動に繋がる事は容易に想像できるわけだが、影響が広がれば規模は大きくなる可能性が高い。

更に問題なのは、加工工場の生産が止まっていることだ。これがどこに繋がるのか?といえば、経済への影響である。

焦点:中国で相次ぐ社債デフォルト、政府が再び企業債務圧縮か

2020年11月26日2:50 午後

中国の有名国有企業(SOE)3社が立て続けにデフォルトを引き起こし、同国の社債市場を大きく揺るがした。新型コロナウイルスのパンデミックで一時後退していた企業債務圧縮に向けた政府の取り組みが、復活してきたとの観測も高まっている。

「ロイター」より

支那企業が、最近こうしたデフォルトが増えてきているというニュースがあったが、これは電力不足とは直接的に関係なかった。寧ろこれまでの野放図な社債発行とおかしな格付けが横行しているという事の影響が出てきている、それを支那共産党は気にしなくなった事が大きいのだろう。

ただ、停電などと相まって、これから更に支那企業の信用が失墜する可能性が高くなるのは避けられないだろう。それは支那経済を弱体化させる結果にも繋がる。

そういう風に考えると経済的なリスクが顕在化する可能性も出てきているといって良いだろう。国際的な経済危機の引き金を引いてしまう可能性はあるんだろう。日本にも影響が及ぶような事態は考えうる。ここはしっかり考えていかねばならない。

追記

さて、追加情報である。

中国で電力需給逼迫

2020年12月23日 2:00 

中国で電力需給が逼迫し、浙江省や湖南省で使用を制限する動きが出てきた。例年以上の寒さや景気回復による工場稼働率の上昇が主因だ。電力の使用制限は、新型コロナウイルス禍から正常化する経済活動の重荷になりかねない。

「日本経済新聞」より

日本経済新聞が報じているが、割と親支那派の新聞なので、ここが報じたことで、少なくとも支那が公式に認めたという風に理解して良いのでは無いだろうか。

報道では「浙江省や湖南省」で問題となりつつあると言うことのようだけれど、主原因は寒波到来と口上稼働率の上昇だと説明されている。

……本当に?

追記2

普通に考えれば、広域停電があれば断水と言う事も考える必要があるよね。

広州の大規模な停電と断水?正式な対応が来ています!

2020-12-2120:10

「シャワーを浴びていたのですが、突然電源が切れました!」

「外は真っ暗で、冬のソルスティスを歓迎するために水と電気が遮断されています。」

~~略~~

停電と同時に、自宅の水も止まったとの報告がありました。「洗う準備をしていたのですが、急に電源が切れて水が止まりました」とリワン地区西湾路に住む胡さんは、誕生日のろうそくに火をつけて家を照らし、朝の1時半まで電話が入って水が入ってくるのを待った。

「china.qianlong.com」より

日本の場合でも、確か停電があったときに断水という事もあったと思う。モーターで水を汲み上げる施設が所々にある為、断水する地区が出てくるのはどうしようもない。

ただ、重要な拠点は自家発電設備を持っているとは思うんだけどね。

ともあれ、支那でも停電に伴う断水が発生してしまったということである。

ただ、支那の場合は計画的に停電させているという話らしいので、そうだとすると停電に伴う断水というのとは、もしかしたら少し違う話なのかもしれない。計画的に停電するのであれば、事前にモーターを動かしておけば良いということになるからだ。

追記3

更にもう1つ。

難しすぎる!今後、すべての工場が閉鎖されます。それ以外の場合は、20日間強制的に閉鎖されます。 

2020-12-23 14:47

環境保護の管理は今も続いており、電力や生産の制限の風が各地で高まっています。2020年までメーカーが「安全に」行うのは少し難しいようです!

最近、浙江省の多くの工場が対応し、緊急の通知を受け取り、すべての加工工場が今から12月31日まで生産を停止するように要求しました!同時に、多くのネチズンは、関連するさまざまな管理部門から、停電、「ワンストップスリーを開く」、生産制限の停止などの通知を受け取っていることを明らかにしています。

「支那メディア」より

翻訳精度が怪しいので、雰囲気だけしか分からないが、12月31日まで生産を停止するように要求したということの様だ。

一体、何が起こっているのやら。

追記4

ああ、福島香織氏が記事書いていたよ。

真冬の中国で恐怖の大停電、市民によぎる暗黒の記憶

2020.12.24(木)

12月21日未明に、中国・広東省の広州、東莞、深圳、仏山、珠海などの都市で予告なく1時間ほど停電した。街灯への電源供給も絶たれ、街は漆黒の闇に包まれた。一部ではウォーターポンプの電源が切れたため水道が止まり、通信基地局も停電したのでスマートフォンやインターネットもつながらなくなった。病院や養老院、学校の宿舎などが深刻な影響を受けたという。

「JB Press」より

……なんというか、色々情報が錯綜し過ぎて意味がよく分からないな。

上で紹介した情報だと、「支那南部の方で大規模停電が」「予告して停電」ということだったのだけれど、福島氏は「予告なく停電した」と報じている。

予告なく停電すれば、当然ながら大混乱。ウォーターポンプの電源が切れて断水なんてこともありうるだろう。

公式発表では「送電線の故障」ということだが、ちょうど浙江省、湖南省、江西省の発展改革委員会当局が「電力制限」政策を通知したばかりだったことから、本当の原因は故障ではなく、広東でも電力使用制限を導入しようとしており、その導入前に反応を見るためではないか、という見方もあった。

「JB Press”真冬の中国で恐怖の大停電、市民によぎる暗黒の記憶”」より

なるほど、「電力制限政策の通知」というのはあったらしい。しかしそれとは別に停電したということのようだ。

中国では12月中旬に入って浙江、湖南、江西、そして陝西などの多くの地方で「電力利用の優先順位」について通達が出された。特に浙江、湖南、江西の南方3省では明確に電力使用制限という形の通知が企業、生産現場に出されている。

~~略~~

湖南省の場合、産業現場の電力使用制限は午前10時半から12時まで、午後4時半から8時半までという2段にわけてあり、工場など生産現場は電力使用ピークを外した夜間や週末に稼働させるよう通達があった。また長沙市では全市すべての空調を20度以下に設定し、電気ストーブや電気オーブンなど高電力消費の電気機器を使用しないよう市民にも通達された、という。

~~略~~

浙江省は「電力供給に問題はない」としつつも、省内の各レベルの政府機関、公的組織は年内は気温が3度以下になるまで暖房空調を使わず、暖房の設定温度を16度以下にすることとした。

「JB Press”真冬の中国で恐怖の大停電、市民によぎる暗黒の記憶”」より

空調を20℃以下というのもなかなか寒いと思うのだが、3℃以下になるまで暖房空調を使うなと言うのはマジだったらしい。

ただこの話、環境目的の節電政策と言う荒唐無稽な話と繋がっているのか不思議だったのだが、記事によれば、その可能性もありそうではある。……頭の悪い話ではあるが。

そしてかなり悲惨な状況を迎えているという……。

しかしこれ、支那の人民は耐えられるのだろうか?なんというかアホすぎる政策の影響がこんな形で噴出しているのだとしたら、とても堪えられるものでは無いと思うのだが。だって、人命に関わるぞ、これ。

オーストラリア紙「ザ・オーストラリアン」は、IEA(国際エネルギー機関)の2019年のデータに基づき、オーストラリアは中国の発電用石炭の57%、鉄鋼精錬用のコークス石炭の40%を提供していると報じている。

「JB Press”真冬の中国で恐怖の大停電、市民によぎる暗黒の記憶”」より

記事の中で驚いたのは、オーストラリア石炭に対する支那の依存度である。支那はこれに反論して、依存度は8%だと言っているが、状況を考えたらどちらの言い分を信用するかは、いうまでも無いだろう。

コメント

  1. そう言えばこんな国から電気を買うと息巻いていた連中が居ましたね?誰だったかな?
    送電網の脆弱性は十分に考えられますね、更には中国が急速に経済発展した90年代末から2000年代に急ピッチで整備された設備が20年ほど経ち一斉にメンテナンスを必要とする状況に有るのではと予想します、もっとも連中なら「作りなおしたほうが早い!」なんて言い出しそうですが。

    • いましたねー、なんでしたっけ、アジアンスーパーグリッド構想とか、そんなような名前の構想だったような気がしますよ。
      随分とハゲしい構想ですね。
      さておき、ご指摘のメンテナンスの問題も多分あるのでしょうね。お金はあるのに、何故こういうところに力を入れないのか。そういうこまめなメンテナンスは支那も苦手なのでしょうかね。

  2. 木霊様 こんにちは

    https://twitter.com/ccpendobserver
    12月21日の広東省の停電の様子。

    石炭の次は小麦ちゃんかな?

    電子決済もできない状況なので、買い物できません。
    あっ!お店も真っ暗だ。通電したら、電子マネーの
    残高がゼロになってたりしてww。

    旧正明けの日本への輸入契約は大丈夫かしら?
    これじゃ、電気自動車も考え物ね。

    • あー、そうか。電子マネーが発達して、紙幣や貨幣を使わなくなってきているという話を聞きましたが、お店でものが買えないなんてことも考えないといけないのですね。
      ある意味、電子マネーの脆弱性を示す話でもあります。

      更に言うと、電気自動車も随分と推進していましたが、これ、どうなっちゃうんでしょうか。
      トヨタの社長は、電気自動車はつくるけどハイブリッドとか残してくれー、と悲痛な叫びを上げていましたが、停電とか積雪とか色々な脆弱性がある事を考えると、安易な電気自動車の推進も考えものです。

  3. これ、予告抜きで稼働中にバッチーンと行ったんなら、ご家庭のPCその他のHDDは大丈夫だったんでしょうかね?
    サスペンド出来なかったPCは起動すら出来なくなりそう。

    まあ、データセンターは大丈夫だったと思いますけれども。

    • ご家庭のPCはどうだったのか分かりませんが、職場のPCだと目も当てられませんね。
      データセンター辺りは、きっちりと電源対策している可能性はありますが、それでも電源供給が絶たれる状況だと色々問題が発生しそうなモノです。
      監視社会の支那で、監視が出来なくなる時間が!なんて、ちょっとできの悪い小説っぽいですね。

  4. 木霊様
    今年も一年間、楽しませて頂きました。
    お忙しい中を、有難うございました。
    良いお年をお迎えください。

    しーちんぴん は、脳梗塞の手術を年末に行うとのネタが
    流れていました。内乱防止やスパイ・反乱者の移動防止や
    軍の秘密移動には、停電は偶然にも都合が良かったですね。

    来年は、日本にとおて、良き年になる事を願っています。
    雪は大したことありませんでした。
    日本も人の移動を制限することが必要だったのでしょうか??

    • 年内にお返事ができずに申し訳ありませんでした。
      なかなか大変な年末でしたが、今年に入ってもなかなか気の抜けない状況が続きそうです。

      習近平氏の手術の噂や、戦時体制になったなどというニュース、それに電力不足のニュースと、何とも不安を感じる状況ですが、支那は今年、どうなるのでしょうか。