【恥知らず】仏像裁判に韓国政府が日本の寺を参加させようと画策

OINK

何より腹が立ったのは、NHKの報道に対してなんだが。

対馬の仏像裁判 韓国政府が日本の寺に裁判への参加促す書類

2020年12月18日 10時58分

8年前に長崎県対馬市の寺から盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像について、韓国の寺が「倭寇に略奪されたものだ」と主張し、保管する韓国政府に対して引き渡しを求めている裁判で、韓国政府が、対馬市の寺に裁判への参加を促す書類を外交ルートで送ったことが分かりました。

「NHKニュース」より

この報道をする前に、まず伝えるべき情報があるでしょうに。勉強不足なのか!!!

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仏像を巡る争い

文化財不法輸出等禁止条約

この話は、先ずは「文化財返還問題」という世界的な問題を理解する必要がある。

割と有名なのが、エジプトで出土したロゼッタ・ストーンかな。後は、ツタンカーメンの墓から出土したミイラとか、埋葬品とか。

戦争などに纏わる、違法な略奪や盗難、盗掘などによって文化財が海外に流出するケースは、古今東西、根拠に暇がない程ある。

先に触れたロゼッタ・ストーンは、エジプトのロゼッタで発見された石柱のことである。

この石は教科書にも紹介されるほど有名で、その表面には古代エジプト語の神聖文字と、民族文字とギリシア文字の三種類の文字で、その内容は宗教会議の布告で、プトレマイオス5世を讃え、皇帝礼拝の実施方法を記したものだった。

石の表面に刻まれた内容はもとより、この石柱の価値は3つの種類の文字で同じ内容が刻まれ、既に失われていた古代エジプト文字の解読に大いに貢献した事が有名である。

しかしここで問題にしたいのは、この石柱は現在、大英博物館に収蔵されていて、その経緯がナポレオンのエジプト遠征に関連してイギリスの所有物になったという経緯である。当時のエジプトはフランス軍が駐留する状態で、それをイギリス軍が打ち破り、その戦利品としてイギリスに持ち帰られてしまったという話。

エジプトが、コレに反発して「それは我が国が所有すべきものだ」と主張しているのだが、未だに大英博物館に収蔵されたままとなっている。

こうした問題を背景として、文化財不法輸出等禁止条約(1970年11月)が締結されるに至る。ハーグ陸戦条約の締結など、戦争時のルールを定めるにあたって、歴史的建造物や都市の破壊、占領下における文化財や美術品の略奪が横行したことを憂慮して、一定のルールを定めたという。

直ちに返還

そして、基本的には文化財不法輸出等禁止条約の加盟国で文化財の不法な移動(輸出・輸入・所有権移転)があった場合には、文化財の返還要請に従い適切な処置を行う必要があると、その様に規定されている。従って、特に事情が無い場合を除いて即時に返還するのが政府の責任となるわけだ。

時々、返還するとその文化財が失われかねないという状況もあるので、必ず返還しなければならないという程の強力な規定にはなっていないが、基本的には返還するというのがルールだ。

もちろん、日本も韓国もこの条約に加盟している(現在132の国と地域が条約を締結しており、基本的なルールと解されている)。

なお、韓国には他にも問題があって、それは朝鮮王室儀軌に纏わる話である。

朝鮮王室儀軌は、李氏朝鮮時代の行事や準備過程や動員された人員、費用の収支、製作されたものの材質や手法などを文章や絵画で記録した書物のことであり、その一部はフランス軍によって略奪されてフランスに渡り、一部は方子女王のお輿入れの際に、朝鮮王朝の行事や冠婚葬祭を記した記録を必要としたために、朝鮮王朝に依頼をして精密なコピーが日本の皇室に献上されるという経緯で日本に渡っている。

したがって、フランスの話はともかくとして、日本の場合は正式な経緯を経て日本に譲渡されたものであり、しかし、民主党政権時代に、日本はコレを韓国に引き渡してしまった。韓国はこれを「返還を勝ち取った」と喧伝したのである。

そこから韓国から日本に対する「返せ」「返せ」の大合唱が始まってしまったのである。

盗まれた仏像

さて、冒頭のニュースに関わる話なのだが、概要はこのブログの別の記事で触れている。

簡単に纏めておくと、以下の通り。

  1. 対馬の観音寺から仏像が盗まれ、韓国に渡る
  2. 韓国の市場に仏像が出て、警察がコレを回収(犯人逮捕に伴う回収)
  3. 韓国の浮石寺が仏像の所有権を主張
  4. 浮石寺住職が韓国政府を相手に訴訟開始
  5. 韓国の地裁が「返還不要」の判決を出す
  6. 坐像に金彩を施す「改金仏事」をすると、裁判所に申出

控えめに言っても意味が分からない。

本来であれば、訴訟の有無に関わらず、日本の観音寺に仏像を返還するという流れで話は済むハズで、韓国国内で勝手に騒いでくれれば良かったのだが、残念ながらそうはならなかった。

そうなってくると、韓国の地裁の判断を高裁で引っ繰り返すことに期待するしかないのだが……、韓国政府はとんでもない事を言い始めた。

テジョン(大田)地方裁判所は、2017年1月、「仏像は過去に略奪や盗難など正常ではない形で対馬に渡ったとみられる」として、プソク寺に引き渡すよう命じる判決を言い渡しましたが、韓国政府がこれを不服として控訴し、テジョン高等裁判所で2審の裁判が続いています。

「NHKニュース”対馬の仏像裁判 韓国政府が日本の寺に裁判への参加促す書類”」より

2審で、韓国政府は観音寺に対して、裁判所への出頭を求めたのである。

意味が分からない……。

ともかく、NHKはこの事実関係を簡潔に言及しておくべきだったのである。韓国政府側に条約を守る義務があり、そこが履行されていないという前提を説明すべきだった。NHKは報道機関を名乗るのを止めたらどうなの?

通常であれば

上述したように、通常であれば条約に基づいて仏像を日本政府に引き渡し、日本政府から観音寺に返還される流れになる。

過去に略奪されたことが立証された場合であっても、略奪が誰によって行われたかによっても話は変わってくるかもしれない。

そもそもこの裁判では、韓国の浮石寺に過去に所有していたことと、盗まれた事実に関する立証責任があるのだが、それに関する資料は現在発見されておらず、浮石寺が所有していた証拠すら無い。

存在するのは、日本の観音寺が保管する結縁文で、この結縁文は仏像内に納入されていたもので、「天暦3年(1330年)2月に戒真ら三十数名の発願によって造立された」とあり、14世紀に朝鮮半島にて製作されたと推定され、同文には「高麗国瑞州浮石寺」と書かれていた様である。ただし、観音寺への来歴は不明であり、日本では交易を通じて手に入れ寺に安置されたのでは無いかと推定されている。

ところが、問題の高麗国瑞州浮石寺というのが、訴えを起こした浮石寺と同一かどうかはハッキリしていないのである。残念ながら、李氏朝鮮時代に行われた太宗による1407年の仏教弾圧の際に、多くの仏閣が破壊されたのだが、存続を許された88寺院のリストにはこの浮石寺の名前は無い。世宗による1424年の仏教弾圧の際のリストにもその名前は無い。

そもそも、浮石寺は曹渓宗の修徳寺の末寺(本山の支配下にある寺)であったとされているが、修徳寺自体が1308年に建立される(曹渓宗は384年に創建されたと言い張っている)も、太宗による仏教弾圧により廃寺にされてしまい、1865年に復興されるまで放置されていた。そんな状況で末寺が存続を許されていたとはとても思えない。

つまり……、どう考えても状況的には浮石寺の主張は整合性がとれない。従って、浮石寺が物証を提出する義務がある。

2審の裁判では、今月8日に行われる予定だった弁論が延期され、次の日程は決まっていませんが、早期返還を求めている観音寺側が今後裁判に加わって法廷で直接訴えるのかどうかが焦点となります。

「NHKニュース”対馬の仏像裁判 韓国政府が日本の寺に裁判への参加促す書類”」より

当然、2審の焦点も浮石寺の請求人的確があるのか?というところが焦点になるはずで、日本の観音寺が呼ばれて裁判所に出廷する意味は無い。……ハズなのだが、何故か韓国政府が恥知らずにも呼びつけたという事になっている。

韓国の地裁で行われた判断が、如何にデタラメなものであったか、についても報道機関としては言及すべきなのだけれど、NHKはそれもやらなかったねぇ。

観音寺が出廷するとどうなるか?

ここからは想像になるのだが、本来、この様なおかしな要請は、日本政府がカットする必要がある。ところが、外交ルートでコレを観音寺に通知してしまった。

多分、「外交ルート」とは在日韓国領事館からのお手紙なのだろうけれど、なかなかふざけた話である。外務省としては観音寺に「渡航はダメ」と止める必要がある。

何故かというと、韓国の高裁とはいえ、観音寺が参加してしまうと、その判決が観音寺にも及んでしまう。参加の仕方にもよるので、絶対とは言えないのだけれども。韓国政府側の参考人としての参加程度であれば、或いは問題無いかも知れないが、争う立場で参加するとマズイだろう。

そもそもこの話、韓国政府の責任で裁判所に条約に従った判決を出せと働きかける事案である。良くも悪くも、条約を締結している以上は、韓国政府はそれにしたがって判断をする必要がある。

ところが、司法と行政は「三権分立」の原則に従って不干渉である必要があるという訳の分からないロジックを持ち出してしまうのが韓国政府である。しかし、韓国の司法は完全に韓国政府の言いなりになる人選がなされているので、実は現在の司法判断のほとんどは、韓国政府の意向を踏まえたものである。

そうすると、結局のところこの話は、韓国政府による罠が観音寺に仕掛けられ、韓国国内で判決を確定させて済し崩し的に浮石寺の所有権を認めさせてしまおうという流れである。

残念ながら、観音寺の坐像は韓国の政争の具に使われているのだ。反日の気運を高めるための道具にして、日本から仏像をもぎ取った!という形を演出したいのだろう。

追記

さーて、心配していた観音寺の動向だが、コメントを戴いて「出廷するようだ」と。

マジデスカ!!!

対馬観音寺「盗難された高麗仏像関連の韓国裁判所裁判に参加」

2020.12.21 10:42

仏像を盗難された日本の寺が韓国裁判所で開かれる高麗仏像の返還に関連した裁判に参加する意向を明らかにした。

20日、朝日新聞によると、対馬観音寺は18日記者会見を行って「浮石(プソク)寺が勝訴すれば韓国政府は観音寺に仏像を還付することができなくなる」として「裁判(2審)に直接参加して明確に所有権を主張し返還を求めるだろう」と明らかにした。

「中央日報」より

……なんだ、朝日新聞ソースか。

解散!

……とまあ、そういうワケにもいかないか。

えーと、この話はまだ確定していることはないようで、朝日新聞が世論操作のために記事をでっち上げた可能性はちょっと考えておいた方が良いだろう。朝日新聞が騒いでくれたお陰で、政府は動いてくれるかな?

朝日新聞によると、韓国政府が最近外交ルートを通じて観音寺に届いた文書には「浮石寺が勝訴すれば、韓国政府は観音寺に仏像を還付することができなくなる」として裁判参加を促す内容が含まれていると伝えられた。

「中央日報”対馬観音寺「盗難された高麗仏像関連の韓国裁判所裁判に参加」”」より

これも酷い話で、浮石寺が勝訴したとしても、韓国政府は仏像を日本側に返還しなければならない義務がある。韓国政府が条約を踏みにじる行為になるからだ。

しかし、観音寺が訴訟に参加してしまうと、訴訟の結果を観音寺は受け入れざるを得なくなってしまう。韓国政府は、責任回避を画策しているのである。こんなアホな話はないわけで。

観音寺が訴えるべきは日本政府で、日本政府が韓国政府に圧力をかけて「条約の履行をしろ」と迫るべきなのだと。本当に、ふざけた話である。

コメント

  1. 対馬観音寺は韓国法廷に出廷する意向だそうです。絶対に碌なことにはならないと思います。なんとか阻止する術はないでしょうか。外務省に出国させないように要望するとか、観音寺側の意見を文書で示すとか。大使館職員が代読して、ウィーン条約に基づき即刻返還しなさいという意見を述べるとか。そもそもこの件で外務省は仕事してないような気がします。

    • 外務省はこの件、放置なのですかねぇ。
      僕の理解が正しくないことを願うばかりですが、万が一、出廷による観音寺への不利益が生じた場合、外務省はどうするつもりなのでしょうか。