トランプ下げの報道が氾濫する

北米ニュース

時事通信だから、と、そういう話ではない。

トランプ氏、求心力維持に躍起 「24年」視野、党ににらみ―米大統領選1カ月

2020年12月04日07時10分

米大統領選は、共和党のトランプ大統領(74)が敗北を認めないまま、投票日から3日で1カ月を迎えた。

「時事通信」より

タイトルと序盤だけ読むと、「あ、トランプさんはようやく諦めたんだね」という風に思えてしまうのだが、実は違うニュースだよ、という話。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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敗北宣言

裁判に係属中

まず、事実だけ列記しておこう。

  1. 11月4日に一般有権者投票は終わり、バイデン氏が多数の票を得たという結果が出た
  2. 12月14日に選挙人選挙が予定されている。通常であれば一般有権者投票の結果を反映した投票となる
  3. 一般有権者投票に纏わる訴訟が各地で出ていて、幾つかは未だに裁判に継続中である
  4. 結果を覆すほどではないが、公式に不正選挙の証拠が出ている
  5. トランプ氏は未だに敗北宣言をしてはいない

こんなところだろうか。

トランプ米大統領、政権移行業務を承認 法廷闘争は継続

2020年11月24日9:08 午前

トランプ米大統領は23日、バイデン次期政権への移行プロセスを開始することを一般調達局(GSA)のマーフィー長官に許可したと明らかにした。ただ、大統領選の結果を覆すため、法廷闘争を続ける姿勢も改めて示した。

「ロイター」より

そして、11月24日頃に政権移行業務を承認したということを受けて、「実質的な敗北宣言だ」という風な報道をしたところもあった。

4年後の意味

そして、冒頭のニュースの続きなのだが、こんな言葉をトランプ氏が発したと報じられている。

複数の米メディアによると、トランプ氏は1日、共和党関係者との会合で「素晴らしい4年間だった。これからの4年間もだ。そうでなければ4年後に会おう」と語り、24年選挙に言及した。週末には上院の主導権が懸かる年明けの決選投票に向け、南部ジョージア州に今回の大統領選後初の応援演説に入ることも決めた。

「時事通信”トランプ氏、求心力維持に躍起 「24年」視野、党ににらみ―米大統領選1カ月”」より

タイトルに引き摺られて何気なく読めば、「4年後に選挙に出るんだな」という印象を持つ文章構成になっているのだが、しかし、「共和党関係者との会合」でトランプ氏が何を話したか?といえば、「素晴らしい4年間だった。これからの4年間もだ。」と、今回の選挙に勝って2期目をやると、その様に表明している。ただ、注意して欲しいのは翻訳のニュアンス的に「さらに4年間できるように取り組んでいる」という約をしているところもあるので、日本語の表現に囚われすぎると事実を誤認する可能性はある。

ともあれその文脈で、「そうでなければ4年後に会おう」と繋がっている。つまり、普通に読めば勝てると、万が一負けても4年後だという風に読むのが普通ではないか?

しかし、「トランプ氏は選挙で負けたけれども、未だ悪あがきしているのだ」という先入観があって読むと、「これは4年後狙っているな」ということになるかも知れない。

そうなってくると、時事通信のタイトルの付け方は明らかに偏向を狙っているという事になる。少なくともトランプ氏の発言を正確に伝えるものではないだろう。

選挙人選挙で決着をつける

さて、時事通信の記事の続きも読んでいこう。

トランプ陣営は敗北した東部ペンシルベニアなど7州で40件以上の訴訟を起こし、大半が棄却か敗訴となった。14日には各州の結果に基づき正副大統領を公式に選ぶ選挙人投票が行われるが、それでも撤退せず、来年1月20日のバイデン氏就任の直前か当日に再出馬を表明するシナリオがくすぶる。

「時事通信”トランプ氏、求心力維持に躍起 「24年」視野、党ににらみ―米大統領選1カ月”」より

この記事にも問題がある。

トランプ大統領、選挙人投票の結果確定で「ホワイトハウス去る」

2020.11.27 10:21

米大統領選で敗北が確実になったトランプ大統領は26日、全米50州などに割り当てられた大統領選挙人による12月14日の投票で、民主党のバイデン前副大統領が次期大統領に選出された場合、ホワイトハウスを去る意向を選挙後、初めて明言した。感謝祭に合わせた米軍関係者との電話会談後、記者団に語った。

「産経新聞」より

トランプ氏は選挙人選挙の結果を受け入れると、既に表明している。であれば、「来年1月20日のバイデン氏就任の直前か当日に再出馬を表明するシナリオがくすぶる」というのは如何にも失礼な書き方だ。少なくとも、トランプ氏の表明した選挙人選挙の結果を受け入れるという発言には触れる必要があるはずだ。

ここもトランプ氏が往生際が悪いという印象操作になっている。

再選を逃して返り咲きを果たした大統領は100年以上なく、退任後も人心を掌握し続けるのは困難という見方が根強い。

「時事通信”トランプ氏、求心力維持に躍起 「24年」視野、党ににらみ―米大統領選1カ月”」より

最後の結びも嫌らしい書き方だが、これまでの選挙と異なる点について言及していない以上、「100年以上ない」という前例踏襲的な書き方をしてはいけないのである。事実はそうではないのだから。

トランプ氏が敗北宣言を出していない理由は、勝てる材料が未だ残されているからだ。少なくとも、トランプ氏はそう判断しているハズだ。敗北宣言が出るとすれば、選挙人選挙の後なのだろうね。

司法長官の発言も意図的に記載

時事通信の記事でもう1本。

大統領選で大規模不正「見つからず」 米司法長官、トランプ氏の主張否定

2020年12月02日06時39分

複数の米メディアによると、バー米司法長官は1日、大統領選に関し、バイデン次期大統領の勝利という結果を覆す不正の証拠は見つからなかったと述べた。

「時事通信」より

この記事も随分と恣意的だ。

アメリカ司法長官のバー氏の発言はこの記事に紹介されている。

バー氏はAP通信のインタビューで「組織的な不正があったのではないか、集計がねじ曲げられたのではないかという主張があり、司法省と国土安全保障省が調べたが、それを裏付けるものはなかった」と指摘。

「時事通信”大統領選で大規模不正「見つからず」 米司法長官、トランプ氏の主張否定”」より

ところが、別の時事通信の記事では同じ発言がこの様に紹介されている。

その直前、バー氏は米メディアのインタビューで「選挙結果に影響を与えるような不正は今までのところ見つかっていない」と説明していた。

「時事通信”トランプ氏、米司法長官と激論か 「きちんと調べず」と不満”」より

AP通信と米メディアのという記述の違いがあるが、AP通信はアメリカのメディアなので、「書き方の違い」だけで、同じ発言に対して書かれている可能性は高い。

だとすると、酷いタイトル詐欺を見た気がするが、「今までのところ」「選挙結果に影響を与える」が入るだけで、全く印象が異なってくる。同じメディアなのに明らかに恣意的な発言のトリミングをしている疑いがあるのだ。

正確に読めば、「調査をした」「結果を覆すような内容までは見つかっていない」という風に読めるハズだ。もちろん、結果を覆すほどではないが、不正を示す内容は見つかっているという事実を踏まえれば、バー氏の発言は正確に伝えられている。

そして、タイトルの付け方も「トランプ氏、米司法長官と激論か」という事になっているが、先の記事を引用すると、これもかなり印象が異なる。

トランプ陣営は、バー氏の発言を受けた声明で「司法長官に敬意は払うが、司法省はわれわれが集めた多数の(不正の)証拠を調べていない」と不満を表明。各地で起こしている法廷闘争を継続する決意を明確にした。

「時事通信”大統領選で大規模不正「見つからず」 米司法長官、トランプ氏の主張否定”」より

「きちんと調べず」というのは、意味を意訳すればそうもとれるが、トランプ氏は「我々の調べた証拠を調べていない」と、言及している。

このトランプ氏が持ち込んだ証拠というのが、宣誓供述書を踏まえた多数の証言であり、これを裏付ける物的証拠は今のところ見つかっていないというのが現状であっただろうから、これもバー氏が「証拠は無い」と逝っていると読むのは誤りで、その点の捜査をしているが、物的証拠は出ていないという風に理解すべきだろう。

時間的制約

意図された報道

結局のところ、こういった発言や情報を整理していくと、いくつかの事実が浮かび上がってくる。

  • 状況的に、規模の大小はともかく不正な選挙は行われた
  • 現時点において、結果を覆すほどの証拠が揃っていないと上層部が認識している

この2点はほぼ確実で、報道はこの事実を避けている節がある。

アメリカの世論を誘導さえしておけば、選挙人選挙の結果は一般有権者投票の結果を覆しにくくなるからだ。結局、ここでもメディアを通じた心理戦が行われていると言って良いだろう。

そしてこれは、不正が暴かれてトランプ氏が勝利する流れになった場合にも有効な戦術なのである。「選挙人選挙こそ、不正があったのでは?」「一般有権者投票の結果を反映しないなら、我々の投票は一体何だったのか」と、アメリカ国民を暴れさせる根拠作りができるからである。

トランプ氏の時間

さて、そうだとすると選挙人選挙までの時間の勝負、という構図は前回書いた記事の時とそうは変わらない。

しかし「アメリカの選挙システムや民主主義は素晴らしいもので、今まで積み上げた実績がある」「だから正統な選挙でバイデン氏が選ばれたのだ」と、一般有権者投票の結果を過大評価する方もいる。それは日本国内においてもだ。しかし、それは論理飛躍だと言わざるを得ない。

アメリカの民主主義における誇り、という意味ではこの認識は正しいのだろうが、正確な民意の反映されない選挙に一体何の意味があるのか?という認識が広がってしまえば、これは即ち民主主義の危機である。

何故なら、不正が見つかった以上は、「本当のところはどうだったのか」というところを明らかにしないと、民主主義として前に進むことができないのだ。

その辺りをトランプ氏は武器にして戦っている。

それを挫こうとする組織、個人の如何に多いことか。

メディアは、未だ決定していない選挙結果に対して「バイデン次期政権への移行プロセス」というような書き方をする。しかし、「バイデン次期政権」は存在しない、少なくとも結果が示されるまでは。

これが組織的なトランプ下げでなくて一体何だというのか。

ただし、トランプ氏にとっての敵は、既存メディアや不当の情報をブロックしてくるSNSメディアだけでなく、「時間」こそが彼の敵だと言える。

結果は結果である

僕自身の予想としては、トランプ氏が期日まで(前回の記事では12月1日前後とし、もうタイムリミットを過ぎている可能性もある)に証拠を示すことが出来ずに、結果を覆せず、バイデン政権が誕生するというものだ。その事は変わっていない。

ただ、不正な選挙は確実に存在し、その物的証拠も上がっている。そして、不正の結果バイデン氏が勝ってしまったのだとしたら、これ程、アメリカにとってもそれ以上に日本にとっても不幸な話は無い。

バイデン氏が不正に関係なく勝利した、という事であれば問題無いのだが、彼は全くそれを立証しようとしておらず、既成事実を積み上げようとしている。

さて、この選挙の結果の行方は?

トランプ氏の示す証拠として、こんなものが列挙されている。

例えば、トランプ氏は以下の証拠を例としてあげた。しかし、その多くは裁判で認められず、すでに棄却されたものである。

・ミシガン州では「ドミニオン・システム」の欠陥のため、6万の票がトランプ氏からバイデン氏へと変更された。

・ミシガン州では大幅にリードしていたのに、午前6時31分に突然、149,772票がバイデン 氏に入った(トランプ氏はグラフを指し示しながら説明した)。

・ジョージア州ではなぜか有権者の署名が本人の署名であるか確認されることなく、たくさんの票がバイデン氏に流れた。署名が本人の署名とマッチするか確認する必要がある。

・本人かどうかIDを確認されず、米国市民かどうかも確認されず投票した人々がいる。死者も投票した。

・民主党が強い都市では、選挙立会人が集計室から追い出された。不法な活動を行なっていたからだ。

・ペンシルベニア州では、多くの有権者が郵便投票用紙を2通も受け取ったが、彼らの多くは民主党支持者だった。

・有権者登録していない人々の中には、偽名で投票するようにと言われた人々がいる。

・締め切りを過ぎて到着した票が何千票も集計されたという証言がある。

・デトロイトでは、選挙管理人が、同じ票を何度もカウントした。また、複製された票もある。多くの票がみな同じ署名だった。

・ネバダ州では、署名を確認するマシンが低標準で設定されていたため、多くの票が集計に入れられた。実験的に、9人の人々に意図的に正しくない署名をしてもらったところ、うち8人の署名が正しい署名であるとそのマシンにより判断された。

・激戦州では、郵便投票の拒否率が非常に低かった。ジョージア州では拒否率が0.2%とほとんど拒否されなかったに等しい。一方、2016年の大統領選時の拒否率は6.4%だった。

「yahooニュース”「正々堂々と負けたい」 トランプ氏が「今までで最も重要なスピーチ」で訴えたこと 米大統領選”」より

何れも小さな証言や、不正な投票の証拠である。残念ながらこれを幾ら積み上げたところで、選挙結果を覆しうる証拠とする事はできない。そういう意味で裁判所の判断は正しいのだ。注意して記事を読んで欲しいのだが、アメリカの裁判所は、提出された証拠に基づき、選挙結果が覆るか否かを判断している。よって、裁判所はこれらの証拠を嘘と判断したわけではない。

もちろん結果は結果、なのだが、正統なプロセスあっての結果でないと、健全な民主主義が毀損されてしまう。ドミニオン社の様々な話も、潔白が示されないと次の投票に使うのは躊躇われる。

「それでいいのか?」という話だね。

メディアがそこから目を背けている理由は、どちらに転んでも民主主義の崩壊に繋がりかねない危険な話だからなのか、或いは支那の工作によるものなのか、それは分からない。そして、ここまでアメリカのメディアとそれに追従する日本のメディアがトランプ氏の敗戦に拘る理由は一体何なのか?トランプ氏の当選可能性がある、という事を報じているメディアには今のところお目にかかっていないのが現実だ。

だが、このような報道が多すぎるのは、考えものであると思う。

素直に読めないニュース記事に、一体何の価値があるというのか。

コメント

  1. 木霊さん、おはようございます。

    アメリカはもちろんそれを後追いするだけの日本メディアの偏向が、今回はいつも以上に尋常じゃないのが薄気味悪いですね。
    木霊さんが選挙不正疑惑に列挙されたミシガン(複数カウント疑惑のデトロイト含む)・ジョージア・ペンシルバニア等は終盤までトランプ氏リードが未明過ぎから形勢が逆転しバイデン氏が制した激戦州ですもん。(全て1~15万票の僅差)
    選挙人はミシガン(16人)・ジョージア(16人)・ペンシルバニア(20人)ですから、52人でこれがトランプ氏勝利となると284人:254人で逆転しちゃいます。

    強気のトランプ氏ですがご指摘の通り「選挙人選挙までの時間の勝負で敵」なのですが、大事な問題の本質はもっと深刻だとのご指摘通りと思います。

    >正確な民意の反映されない選挙に一体何の意味があるのか?という認識が広がってしまえば、これは即ち民主主義の危機である。
    >何故なら、不正が見つかった以上は、「本当のところはどうだったのか」というところを明らかにしないと、民主主義として前に進むことができないのだ。
    >アメリカの裁判所は、提出された証拠に基づき、選挙結果が覆るか否かを判断している。よって、裁判所はこれらの証拠を嘘と判断したわけではない。
    >もちろん結果は結果、なのだが、正統なプロセスあっての結果でないと、健全な民主主義が毀損されてしまう。

    しかし一番の懸念は「民主主義の根幹を揺るがしかねない最悪の事態」...、これに尽きると思うのですがマスメディアは完全にスルーを決め込んでいます。

    >「ドミニオン・システム」の欠陥のため、6万の票がトランプ氏からバイデン氏へと変更された。

    もし6万票+αが変更されたのならオセロゲームと同じで僅差ながらトランプ氏の勝利となりますが、この支那絡みの「ドミニオン・システム」がある時間帯(深夜・未明)の監視が手薄な時に、意図的にプログラム操作された可能性は完全に否定できない重大な証拠だと思いますから、司法・FBIは徹底的に追及すべきでしょう。
    つまり、システム欠陥ではなく人為的にプログラムを操作した...、忌々しき事案ですね。

    一部ネットでは12月14日を前に大騒動が起きて、バイデン氏大統領就任は破綻するなんて、マコトしやかに囁かれていますが、僕もあながち冗談ではない気がしています。

    そして、アメリカ分断で喜ぶのは支那でありロシアだという事を、僕達は絶対に忘れてはいけません。

    • そうなのですよね。

      > アメリカ分断で喜ぶのは支那でありロシアだという事

      間違い無く、今回の選挙で恩恵を受けたのはロシアであり支那なのです。
      ロシアはどうか分かりませんが、支那は直接敵な利益があり、トランプ氏が勝っても負けても利益があるという不思議な状況になっていますね。
      ロシアの方は何とも……。
      案外、ロシアのプーチン氏あたりは、トランプ氏の方がやりやすかった、というような印象をお持ちかも知れないけれども。

  2. みなさま、こんにちは。
    以下、要審議内容物件です。 お茶の時間にでも。

    https://www.conservative beaver.com/2020/11/28/former-president-barack-obama-arrested-for-espionage/

  3. 失礼しました。
    conservativebeaverと続けて下さい。
    先に申しておきますが、今はやりの顔置換フエイクです。