韓国製検査キットを購入して失敗したメリーランド州知事

北米ニュース

ああ、何と分かり易いハニトラだろうか。

韓国製検査キット欠陥 米で10億円損失、輸入の州知事夫人は韓国出身

2020.11.21 10:31

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は20日、メリーランド州が韓国から輸入した新型コロナウイルスの検査キット50万セットに欠陥があり、使用されていないと報じた。946万ドル(約9億8300万円)の損失になるという。

「産経新聞」より

このブログでも何処かで触れた気がするのだけれど、アメリカで問題となった韓国製検査キット、割と酷い状況のようだね。使用をしていない状況は今も続いているようだけれども。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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感染爆発したアメリカに検査キットが緊急輸入され……

緊急輸入された検査キット

さて、この話はアメリカの窮状に付け込んで、韓国が売り込みをかけた検査キットが問題となっている。

同紙によると、検査キットは今年4月に緊急輸入された。州内の民間医療機関に無償で提供されたが、検査に時間がかかったり、擬陽性が多数出るなどの欠陥があって使用が断念された。

「産経新聞”韓国製検査キット欠陥 米で10億円損失、輸入の州知事夫人は韓国出身”」より

この検査キットの導入は、韓国でもかなりホルホルする感じで報道されていた。

「韓国製診断キット、人気絶頂!」…米国各州から購入のオファー

2020/04/23 16:35配信

新型コロナウイルス感染症による事態で診断キットの確保に苦労している米国で、州政府たちが我先に韓国製の診断キットを購入しようと血眼になっている。

“韓国の婿”といわれているラリー・ホーガン メリーランド州知事につづいてコロラド州知事も韓国製の診断キットの空輸に踏み切った。その上、新型コロナによる被害が最も深刻なニューヨーク州知事は、韓国製診断キットを購入できず娘たちに指摘されたと発言した。

「Wowkorea」より

ところがこのキット、米国食品医薬局(FDA)の使用承認が受けられずに使えないという状況が続くことになる。

米メリーランド州知事が輸入した韓国製コロナ診断キット、FDA承認受けられず

2020.04.30 09:03

韓国系女性と結婚して「韓国の婿」と呼ばれているメリーランド州のラリー・ホーガン州知事が直接空輸した韓国企業ラボジノミクス(LabGenomics)の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)診断キットが米国食品医薬局(FDA)の緊急使用承認(EUA)を受けられなかったことが確認された。これに伴い、50万件分の診断キットが移送されて10日が過ぎたが、現場での使用が不透明な状態だ。

「中央日報」より

この理由について、トランプ氏とホーガン州知事の仲が悪いからなどという意味不明の説明がなされていたが、単純に求められる性能を発揮出来なかったというだけに過ぎない。

「問題無い」と強弁するが……

ちなみにこの問題はかなり長引いている。

米メリーランド州政府「韓国産コロナ診断キット、問題ない」

2020.09.22 14:50

米国メリーランド州に輸出した韓国企業LabGenomicsの新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)診断キットに対し、メリーランド州政府が自主調査を行った結果、何の問題もなかったとの結論を出したことが分かった。

~~略~~

外交部によると、同州のラリー・ボーガン知事は声明で「われわれは過去60日間、問題なく2つの実験室で20万個以上のLabGenomics検査を成功的かつ効果的に使用した」とし「われわれは毎日、LabGenomics検査を継続して活用し、CIANと州立公衆保健研究所に配布する」と明らかにした。

「中央日報」より

60日間をかけて実験をして、「問題なし」と判断したと云うことらしいのだけれども、事実は異なったようで、実際には使用が中断されたままであったようだ。

同紙によると、検査キットは今年4月に緊急輸入された。州内の民間医療機関に無償で提供されたが、検査に時間がかかったり、擬陽性が多数出るなどの欠陥があって使用が断念された。

その後、ひそかに韓国の同じ輸入先から250万ドルで代理品50万セットを輸入。37万セットが使用されたという。

「産経新聞”韓国製検査キット欠陥 米で10億円損失、輸入の州知事夫人は韓国出身”」より

それどころか、同じ会社から250万ドル支払って50万セットの輸入をし、37万セットが使用されたそうな。密かに輸入って、間違い無く「問題アリ」と考えたのだろうね。

じゃあ、「問題無い」というのは、一体どういう意味なのだろうか?

4月の時点でFDAが緊急使用承認を出した韓国企業は4社存在したが、問題となった韓国企業LabGenomicsはそれに該当しなかったようだ。

現在、新型コロナ診断キット関連でFDAの緊急使用承認を受けた韓国企業は4社だけだ。これに先立ち先月24日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がトランプ大統領との電話会談で「(米国に診断キットを支援するには)FDA承認手続きが必要な場合もある」と言及した後、比較的早く緊急使用承認を受けた。

だが、以降の状況がやや変化して、韓国の外交部や食品医薬処など関係部署は該当企業と共に米側と協議中だが、複雑なFDA承認手続きを通過するのに困難を経験しているという。

「中央日報”米メリーランド州知事が輸入した韓国製コロナ診断キット、FDA承認受けられず”」より

これについて、FDAのせいで韓国が損をしたという論調で中央日報の記事は綴られているが、どう考えてもオカシイだろう。

問題があるから使用承認が下りなかったと、そう考えるのが妥当である。

軍隊まで動員した州知事

更に、この知事のやらかしはこれだけに留まらなかった。

「韓国の婿」ホーガン州知事「連邦政府が韓国の検査キットを横取りするのではないかと思い軍投入」

2020.05.04 07:55

ラリー・ホーガン米国メリーランド州知事は3日(現地時間)、韓国から直接空輸した新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の運搬・保管に州防衛軍などを投じたのは連邦政府が検査キットを横取りする可能性があるという懸念のためだと明らかにした。

「中央日報」より

なんとこのホーガン氏、検査キットを守る為、として、州防衛軍を動員してしまったのである。その理由が、「連邦政府が検査キットを横取りする可能性が懸念される」ためというから、驚きだ。

確かに、他国で検査キットやマスクが強奪されるようなニュースが報道されていて、その懸念があった事は否定できない。しかし、よりにもよって相手が州政府で、運搬・保管していたのがダメ検査キットだったというのは笑えない。

金をかけて運搬したが、その中身はゴミだったというお粗末な話なのである。

その損失額は4月購入分、946万ドル(約9億8200万円相当、配送費が46万ドルを含む)で、更に代替品を手に入れた時に支払ったのが250万ドル(代理品50万セット分)という。つまり、合計1196万ドルの損失という事になるのだろうか。

それに加えて州防衛軍の動員費用と保管費用など、ここには計上されていない費用もあると思うのだが、ちょっと内訳がハッキリしない部分があるので何とも言えない。

更に、メリーランド大学の研究室は代替品の使用を断念したが、民間の研究所では代替品37万回分近くが使用されたという。代替品すら役に立たなかったと言うことか。

検査キットに潜む問題

韓国に関わるとろくなことにならないという事例を、アメリカでも示してしまったわけなので、アメリカの失敗だと言えばそれまでなのだが……、この検査キット、果たして日本に入って来てはいないのだろうか?

未だに日本メディアはPCR検査推しで、なかなか辟易とする訳だけれども、確かに検査キットを使って「安心を買う」という側面がある事を否定はしない。ただ、検査キットの検査精度を考えると、果たしてその安心が本物かどうかはちょっと怪しいのである。

酷い番組だと、旅行や宴会をやる前にPCR検査をしろという話を出していた。なるほど、その時点で感染が否定されれば、その行動をする「言い訳」には使える様にも思える。

しかし……、感染リスクは様々なところにあるため、こうした旅行前検査の実施はハッキリ言って意味が無い。

例えば、100%陽性判定が可能な検査キットがあったとして、旅行前に検査をやって旅行後に検査をやって、両方とも陰性であったという結果が得られたとしよう。その結果は、旅行の最中に感染をしなかったという事実が得られるだけである。

感染を広げる感染者は多くの場合発熱しているので、旅行前の健康チェックだけで同じ効果が期待できるため、検査費用をかけるだけ無駄なのだ。

そんな訳で、症状の出ていない方にPCR検査を一生懸命する必要は無く、疑わしい症状の患者に、状態を確定するために検査を行うという現状のやり方が望ましいという点は、4月頃から一貫して変わっていないのだ。

ここ最近、日本国内での感染が拡大していて、これの歯止めがかからない状況ではあるが、不安に駆られてメリーランド州と同じ失敗をしてしまわないように、日本でも気をつけなければならないと思う。

追記

頂いたコメントの内容について、先ずは厚生労働省のサイトを引用しておきたい。

問3 無症状病原体保有者(症状はないが検査が陽性だった者)から感染しますか。

 一般的に、肺炎などを起こすウイルス感染症の場合は、症状が最も強く現れる時期に、他者へウイルスを感染させる可能性も最も高くなると考えられています。
 しかし、新型コロナウイルスでは、症状が明らかになる前から、感染が広がるおそれがあるとの専門家の指摘や研究結果も示されており、例えば、台湾における研究では、新型コロナウイルス感染症は、発症前も含めて、発症前後の時期に最も感染力が高いとの報告がされています。
  したがって、人と人との距離をとること(Social distancing: 社会的距離)、外出の際のマスク着用、咳エチケット、石けんによる手洗い、アルコールによる手指消毒、換気といった一般的な感染症対策や、十分な睡眠をとる等の健康管理を心がけるとともに、地域における状況(緊急事態宣言が出されているかどうかやお住まいの自治体の出している情報を参考にしてください)も踏まえて、予防に取り組んでください(予防法のQ&Aを参照ください)。

(参考1)アメリカ疾病予防管理センター(CDC)ホームページ

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/transmission.html

 

(参考2)台湾における新型コロナウイルス感染症発症者の感染力の研究

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2765641?resultClick=1

「厚生労働省のサイト」より

そして、この内容について、引用文献としてアメリカ疾病予防センター(CDC)のサイトと台湾のサイトが紹介されている。

ご指摘頂いた通り、発熱の無い状況でも感染のリスクはあると言うことが両方のサイトから示唆されている。台湾での研究の内容についてどこまで信憑性があるかは後に評価されることになると思うが、そうしたケースと判断できる事例があるのは事実なのだろう。

コメント

  1. 木霊様、皆さま、今晩は

    > 感染を広げる感染者は多くの場合発熱しているので、旅行前の健康チェックだけで同じ効果が期待できるため、検査費用をかけるだけ無駄なのだ。

    台湾における研究では、新型コロナウイルス感染症は、発症前も含めて、発症前後の時期に最も感染力が高いとの報告がされています。(厚労省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q2-3)
    なので、台湾の研究がどの程度信頼できるのか、無症状者からの感染がどの程度あるのか判りませんが、「感染を広げる感染者は多くの場合発熱している」と決めつけるのはいかがなものでしょうか。

    検査をして陽性が判明する確率が50%、実効再生産数が2と仮定すれば、そして陽性者を隔離する事ができれば、感染源が半分になるので見かけ上の実効再生産数は1になるように思えます。実効再生産数が1ならば、陽性者数は横ばいになると思います。
    この意味で、「やたらに検査して陽性者は隔離する」のも無駄ではないでしょう。現実的かどうかは別として。

    例のK防疫はこの観点ではないでしょうか。疑陽性者を隔離しても医療リソースを無駄遣いするだけで、感染は拡大しませんからね。

    メリーランドの件の方は、輸出側に【いいかげんな】組織、業者がいたとしか思えません。それをよりによってアメリカへ輸出するか??
    ネット上ではヨメさんと繋がりがある人が・・・とかの情報もありますが、「悪意のある憶測に過ぎない」と一蹴しにくいあたりも問題でしょうね。

    • ご指摘感謝します。
      ただ、これだけ感染が広まった現状でスクリーニング目的でPCR検査をするというのは、余り意味が無いことだと思うのです。
      発熱していなければ感染しないというのは事実に反する可能性があるので、この点は修正したいと思います。ですが、検査で感染者を炙り出して隔離する為には、PCR検査のスクリーニング適性がない事がネックになります。
      更に、ご指摘の再生算数を減らす手法は、擬陽性が出てしまう問題を抱えているために、人権的な問題が出てきてしまいます。つまり、陰性であるにもかかわらず陽性判定がでて隔離されると、数日後に陰性判定が出るまで、無症状なのに隔離されてしまい、仕事や生活に影響が出てしまうという問題を孕むため、使えないと思います。使えない検査キットは害悪になりかねないと思うのですよ。

      なかなか難しい問題ですね。