仏像返還請求に纏わる話

大韓民国

ふざけたニュースがあったので、ご紹介しておく。まあ、韓国関連のニュースはいつもふざけてはいるのだが。

対馬仏像盗難問題 韓国寺院が金彩施す意向 被害側「ありのままで返して」

10/8(木) 10:30

長崎県対馬市豊玉町の観音寺から2012年に盗まれ、韓国に持ち込まれた高麗時代の仏像「観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」(県指定有形文化財、像高59・8センチ)を巡り、坐像は日本に略奪されたものだとして所有権を主張している韓国の浮石寺(プソクサ)が、坐像に金彩を施す「改金仏事」をしたい意向を韓国の高裁で示していることが外務省などへの取材で7日までに分かった。これに対し、観音寺は「ありのままの姿で返してほしい」と訴えている。坐像盗難発覚から8日で8年になる。

「yahooニュース」より

この話は思い出すだけでも業腹なのだが、まあ、簡単に振り返りながら行こうか。

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仏像を盗む韓国人

神社仏閣からの盗難が多発

未だに盗難事件はチラホラと聞くことがあるが、2012年頃には今よりもっと文化財盗難が多発していた。そんな中で、対馬で複数の盗難事件が発生した。

2012年10月8日に盗難が報じられ、2013年1月29日に、窃盗と密輸の容疑で韓国人窃盗団5人が韓国警察に逮捕され、韓国国内で仏像2体が回収される。これが国指定の重要文化財「銅造如来立像」と長崎県指定有形文化財の「銅造観世音菩薩坐像」である。残念ながら、同時期に盗難された長崎県指定有形文化財の「大蔵経」は出てこなかったが。

通常であれば、こうした盗難にあった物は、持ち主に返還される事になるはずなのだが……、このケースではそうならなかった。

対馬から韓国に持ち込まれた国宝級仏像、日本への返還認めず

2013.02.27 08:32

文化財専門の窃盗犯が日本から盗んできた金銅観音菩薩座像(右)は日本の寺刹側が仏像を正当に取得したということを訴訟で確認するまで返還してはならないという裁判所の決定が下された。

大田(テジョン)地方裁判所は26日、大韓仏教曹渓宗浮石寺(プソクサ)が国を相手に出した「有体動産占有移転の禁止仮処分申請」で原告の請求を認めた。

「中央日報」より

な、何だって??

不可思議な判決

この話、何から何まで意味が分からないのだが、仏像の盗難が明らかになった後、何故か韓国国内で「それは俺のだ!」と声をあげた人物が出てきた。それが、大韓仏教曹渓宗浮石寺の住職である。

日本で盗まれたものなのに、何故だか韓国人が所有権を主張する。この時点で意味が分からない。

主張通りに理解すると、この坊主の寺から件の仏像が盗まれたので、寺に仏像を返せ!というものである。ん?だから、日本の対馬の寺観音寺から盗み出されたんだって。

しかし話はそう単純では無かった。日本の所有者であった観音寺の元住職によれば、この仏像は李氏朝鮮時代に日本に持ち込まれた物であるとされている。なるほど、由来は朝鮮伝来なんだ。しかし、だからといって所有権が認められるというのは理屈に合わない。

そして、所有権を主張する住職の寺は「浮石寺」いうらしいのだが、浮石寺といえば韓国最古の木造建築の1つだとされる無量寿殿がある場所に思い至る。この無量寿殿は韓国国宝第18号に指定されたものだが、1376年に再建されたものである。なるほど、確かに李氏朝鮮時代に「浮石寺」があったらしいことは分かる。

……が、実は韓国では有名な「浮石寺」は栄州市に存在し、件の住職は別の場所(瑞山市)にある。ん?「浮石寺」って沢山あるの??

ところが瑞山市浮石寺だが、韓国の修徳寺(1308年に建立)の末寺にあたるらしいのだが、李氏朝鮮時代(1392年~1897年)の太宗による仏教弾圧(1407年)の際に存続を許された寺のリストの中に名前はなかったとされる。そして、世宗による宗教弾圧(1424年)の際に存続を許された寺のリストの中にも名前はなかったとされる。更に15世紀初頭には廃寺だった記録があるようだ。

つまり、李氏朝鮮時代に吹き荒れた仏教弾圧の難を逃れて日本に渡ったハズの仏像は、その当時存在を確認出来ない瑞山市浮石寺から盗まれたというのだから、意味が分からない。

瑞山市浮石寺の坊主の主張だと、倭寇に盗まれたのだ、ということらしいが、どの時代に盗まれたのかはハッキリ主張されていない模様。

さらに、韓国の地裁の判決内容も不可思議で、「日本の寺刹側が仏像を正当に取得したということを訴訟で確認するまで返還してはならない」というのである。

本来、盗品だったにせよ正当に取得されたかどうかは問題にならない。何故ならば、窃盗であれば時効が成立するからである。それを法律の存在しない時代に「窃盗されたかも知れないから韓国から出すな」というのは、暴論だろう。

おかしな住職とその仲間達

しかしまあ、件の住職は随分とおかしな人物のようで。

韓国住職ら対馬訪問へ=盗難仏像の返還問題

3月12日(火)16時44分配信

長崎県対馬の観音寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像「観世音菩薩坐像」の返還問題で、かつて仏像を所蔵していたと主張する韓国の寺の住職は12日、対馬を14日に訪れることを明らかにした。観音寺の関係者らと面会し、解決の糸口を探るという。

訪日するのは忠清南道瑞山にある浮石寺の円牛住職や市民団体メンバーら6人。円牛住職は「(観音寺側に)慰労の手紙を渡し、浮石寺を象徴する人形と(盗まれたものとは別の)仏像を渡したい」と話している。

「時事通信」より:リンク切れ

この正気を疑うニュースが流れたのは2013年3月のこと。

なんとこの住職、対馬の寺に「俺に仏像を渡せ!」と迫る為に日本に渡ったというのである。まあ、門前払いになって会えなかったが、大概ふざけた話である。

さらに不可思議なことに、この住職が「銅造観世音菩薩坐像」の代わりに差し出すという「別の仏像」とは、こんなものだったのだから。

食玩かっ!海洋堂に作らせた方がマシな物を作るわ!!!

しかし更におかしな事が対馬でおこるのだった。

対馬の仏像盗難問題、僧侶に続いて祈とう師200人が対馬へ=韓国

3月20日(水)11時40分配信

日韓で返還を巡って議論となっている対馬・観音寺の盗難仏像に関連して、韓国から祈とう師200人が20日、対馬を訪れることが分かった。

リンク切れ

もはや嫌がらせである。

韓国ではそこそこ数の存在する祈祷師。今でも民間療法的にケガや病気の時に祈祷をお願いしたり、受験シーズンに活躍したりとそれなりにメジャーな存在らしい。調べてみると、巫堂(ムーダン)と呼ばれるようだ。

別に韓国でどのような信仰が行われているのかは特に興味はないのだが、他国に迷惑をかけるのは止めろ、な?

「盗まれた」気がする

そもそも、韓国国内でどのようなニュースが流れたか知らないが、「それは俺の物だ!」と騒ぎ出す神経がよく分からない。何故か?それは、こんなおかしな事を抜かしているからだ。

浮石寺側は倭寇が強奪した仏像だと主張するが、その根拠を求められると「根拠を示す鑑定書は仏像を失ったときに、思い出すのが悲しいので捨てた」と見てたかのように言う。倭寇が出没したのは500~600年前のことである。

「J-castニュース」より

先ずは精神鑑定あたりからやった方が良いかも知れない。だって、500~600年前の出来事なのに、「証拠を示す鑑定書」が存在したのをこの住職が知っているというのも意味が分からないが、ニュースが報じられた時に、何故盗まれた仏像だと特定できたのかも不明である。

そもそも、倭寇に盗まれたというのも意味不明だ。何故なら、倭寇とは13世紀から16世紀にかけて支那や朝鮮の沿岸部や一部内陸及び東南アジアにおいて活動した海賊だとされていて、支那や朝鮮側が名付けた蔑称なのだけれど、元々は元寇の報復的な意味合いで行われた行為について、十把一絡げにして「倭寇」の仕業にしているようなのだ。何しろ、豊臣秀吉の朝鮮出兵に関しても「倭寇」と呼ぶ始末で、区別が付いていない始末。

つまり、当時の悪いことは大抵倭寇のせいだ、という風潮が韓国にはあるようで。

仏教弾圧を逃れて仏像が日本に渡来した、という話とも噛み合うようで齟齬がある話。

何れにしても、盗まれた事実すら怪しいのである。そもそもその時代に件の寺があったかどうかも疑わしい。つまり、この住職の話は一から十まで疑わしい。

当時、この仏像が確かに寺に存在したという証拠を出せば済む話なんだが……。

《観音寺の仏像については韓国の浮石寺が「所有者」と名乗りを上げ、「倭寇に略奪されたものだ」として観音寺へ返還しないよう求め、保管者である韓国政府との間で訴訟となっている。今年1月、韓国・大田地裁は浮石寺の言い分を認め、仏像を浮石寺に引き渡すよう韓国政府に命じる判決を下した》

「産経新聞”「仏像返せ!」対馬の観音寺前住職が激白「相手に配慮できる民族でない」「裁判への直接関与も検討」”」より

それでもなお、韓国の地裁はこのおかしな住職の主張を認めてしまうんだけどね。

そして戻ってこない仏像

さて、そんなこんなで観音寺の仏像は戻ってこなかった。かれこれ8年になるが、そもそもしっかりと保管されているかすら疑わしい。一応、現在は韓国政府が保管していることになっているようだ。

  • 対馬の神社や寺にあった仏像を韓国人盗賊団が盗む
  • 韓国の関税で「模造品」扱いで通関
  • 韓国内で仏像を売却しようとした犯人が韓国の警察によって捕まる(日本から捜査協力があった模様)
  • 何故か、仏像が韓国の寺に納められる
  • 韓国が返還を拒否して裁判に
  • 裁判所が「返還しなくていい」という判決を出す
  • 韓国政府も返還を拒む

ポイントだけ抜き出すとこんな感じの経緯となるが、今もこの話は解決していない。

それどころか、冒頭のニュースで、仏像に金箔を貼るとかそんな意味不明なことを言い出す始末である。

九州国立博物館によると、改金仏事は仏像に金箔(きんぱく)や金泥(きんでい)を施す仏教儀式。金など不変的なものへの信仰があつい中国や朝鮮半島で見られる。同時代の高麗仏との比較から、観音寺の坐像も当初は金彩が施されていた可能性が高いという。

外務省によると、浮石寺が改金仏事の意向を示したのは、坐像を保管している韓国政府に引き渡しを求め同寺が提訴した裁判の控訴審。6月の審理で同寺は坐像の腐食を防ぐためと主張したが、高裁は観音寺側の許可を得る必要があると指摘したという。

「yahooニュース”対馬仏像盗難問題 韓国寺院が金彩施す意向 被害側「ありのままで返して」”」より

どうせ、金の絵の具を買ってきてべたべたと塗る程度の話なのだろう。

未だに裁判所で争っている理由もよく分からないが、その裁判の最中に仏像に金箔を貼りたいという寺の発言は更に理解不能である。

浮石寺の意向に、観音寺の田中節孝前住職(74)は「観音寺は対馬藩の朝鮮外交に携わった西山寺の末寺で、(坐像は)正当にもたらされたもの。長年にわたり地域住民が拝んできた本尊を、ありのままの姿で返してほしい」と主張。

「yahooニュース”対馬仏像盗難問題 韓国寺院が金彩施す意向 被害側「ありのままで返して」”」より

当然、持ち主は「ふざけるな」というしかないのだが、先に帰ってきた「銅造如来立像」は一部破損していた事を考えると、どうなるかは想像するだに恐ろしい。

コメント

  1. この仏像、韓国にわたってから「劣化が進んでいる」旨の過去報道を記憶しています。
    https://japanese.joins.com/JArticle/243811

    金彩を施したい(ごまかしたい)ほど、腐食劣化が進んでいるのでは?と危惧しています。

    • ありがとうございました。紹介頂いた記事は追記させて頂きました。

      しかしそうですか、取り返しが付かなくなる前に返してほしいものですが。