【スパイ養成所疑惑】孔子学院を外国公館に指定しようとするアメリカ

北米ニュース

孔子学院の問題点に関しては、数年前から指摘されていた。しかし、これまでは警戒されつつも放置されてきた実態がある。

これは、表だって「リスクの無い存在」という看板を掲げていたからである。

【主張】孔子学院 政府は実態の把握を急げ

2020.8.24 05:00

米政府が孔子学院の監視強化に乗り出した。

孔子学院とは、中国政府が世界の大学などに設置している中国語などの普及を掲げる非営利教育機構のことである。

「産経新聞」より

ただ、ここへ来て色々とマズイ話が出てきたらしく、動きがあったという事らしいね。

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孔子学院でやっている事

支那の文化を広める機関

そもそも、孔子学院はなにをする機関なのだろうか?

それが、教育機関に名を借りて、中国共産党による世界規模のプロパガンダ(政治宣伝)に使われているというのだ。

政治工作の拠点として、孔子学院をプロパガンダの資金源や運営方法の隠れ蓑(みの)にしているなら問題だ。学問の自由は大学教育の根幹にかかわる価値観である。学院の透明性確保を図るのは当然だ。

「産経新聞”【主張】孔子学院 政府は実態の把握を急げ”」より

表向きは大学などに設置される支那文化や言語を普及するための場所ということになっている。

日本でも早稲田大学や立命館大学などの15の大学に設置されているとのこと。

  1. 立命館孔子学院は京都府京都市北区に設置
  2. 桜美林大学孔子学院は東京都町田市常盤町に設置
  3. 北陸大学孔子学院は石川県金沢市に設置
  4. 愛知大学孔子学院は愛知県名古屋市に設置
  5. 立命館大学孔子学院東京学堂
  6. 立命館アジア太平洋大学孔子学院は大分県別府市に設置
  7. 札幌大学孔子学院は北海道札幌市に設置
  8. 大阪産業大学孔子学院は大阪府大阪市北区に設置
  9. 岡山商科大学孔子学院は岡山県岡山市北区に設置
  10. 神戸東洋医療学院孔子学院は神戸市中央区に設置
  11. 早稲田大学孔子学院は東京都原宿区に設置
  12. 立命館孔子学院大阪学堂
  13. 工学院大学孔子学院は東京都新宿区に設置
  14. 福山大学孔子学院は広島県福山市に設置
  15. 関西外国語大学孔子学院は大阪府枚方市に設置
  16. 兵庫医科大学中医薬孔子学院は兵庫県西宮市に設置
  17. 武蔵野大学孔子学院は東京都江東区に設置
  18. 山梨学院大学孔子学院は山梨県甲府市に設置

立命館大学はあっちこっちに孔子学院を作っちゃって、随分とまあ支那に貢献しているようだね。

資金は支那共産党から出ている

さて、こんな感じで日本国内でも複数の大学に設置されている孔子学院なのだけれど、何故こんなに広まっているのか?といえば、資金的な面が大きいといわれている。

ポンペオ米国務長官は13日の声明で、米国内の学院を統括する首都ワシントンにある孔子学院米国センターを大使館と同様の外国公館に指定すると発表した。孔子学院が、中国政府と中国共産党の宣伝工作部門から資金提供を受けていると判断したためだ。

学院の背後には、「漢弁(ハンバン)」と呼ばれる中国教育省傘下の組織があり、米連邦捜査局(FBI)の長官は2018年2月、学院が捜査対象であると証言している。

「産経新聞”【主張】孔子学院 政府は実態の把握を急げ”」より

ここでも指摘されてはいるのだが、大学側は場所さえ用意すれば、孔子学院側が講師から教材から全て持ち込みで教育をしてくれるからなのだ。

数年前までは経済的に支那の影響力は高まっているため、支那語を学ぶ場所というのはそれなりのニーズがあるらしく、大学としてもそうした場所を作りたいという動機があるようだ。そこに殆ど無償で学習の機会を提供してくれるというのだから、渡りに船といった感じになっている。

問題なのは、教員や教材が中国から提供され、受け入れ側に人事権やカリキュラムの作成権限がほとんどないとみられることだ。

米大学にある孔子学院では天安門事件、チベット、台湾などについて、中国政府の主張に沿った宣伝活動が行われ、学内での自由な議論が妨げられたとの批判も出ている。米国以外にもカナダや欧州の大学で、孔子学院を自主的に閉鎖するケースが相次いでいる。

「産経新聞”【主張】孔子学院 政府は実態の把握を急げ”」より

そこを巧いこと利用しているのが支那共産党なのである。それに気が付いた国は、それなりの動きを見せ始めているとのこと。

外国公館の指定は何を意味するのか

アメリカが孔子学院を外国公館に指定するという動きを見せたというのだが、これは一体何を意味するのか?という点についてしっかり解説してくれているメディアが見当たらない。

材料も少ないので、はてどうしようかと悩んだが、こんな話が関係するのでは無いかと思う。

【解説】 米中関係、なぜ近年最悪の状態まで悪化しているのか

2020年7月28日

ドナルド・トランプ米政権がこのところ、中国政府との対決姿勢を強めている。先週にはテキサス州ヒューストンの中国総領事館に対し、経済スパイ活動に関わったとして閉鎖を命じた。

この閉鎖命令により、世界の2大経済大国の「負のスパイラル」は一段と悪化。米中関係は過去数十年間で最悪レベルに陥っている。

「BBC」より

BBCが解説しているのは、アメリカテキサス州ヒューストンにある支那総領事館の閉鎖命令について言及している。

この話題に関してはこのブログでも言及した。

アメリカと支那で総領事館を閉鎖しあうような騒ぎになったのだが、この時に外国公館の閉鎖はアメリカ政府が命じることができるんだなと、そういう風になんとなく感じた。

孔子学院の立場としては国際的にもどの国でも民間組織という体になっているので、大学側の判断があれば閉鎖ということになるかも知れないが、政府から働きかけてということは困難だ。

しかし、外国公館扱いになれば、これは国益の問題であるから閉鎖命令がだせるという、そういうカラクリになるんじゃ無いのかなと。この辺りは法律に当たったわけでも無いので、単なる想像ではあるが。

日本はどうする

さて、このアメリカのニュースを受けて、日本でも動きがあった。

日本の場合、法令による設置認可や届け出が必要ない。資金源や運営方法、授業内容をだれからも問われることなく、大学間協力で次々と設置されてきた。

「産経新聞”【主張】孔子学院 政府は実態の把握を急げ”」より

日本の実態はなかなか「無法地帯」といった感じの様相を呈している。

米トランプ政権の「孔子学院」管理強化で動向を注視 官房長官

2020年8月26日 13時27分

アメリカのトランプ政権が、中国語などの教育機関「孔子学院」の管理強化を決めたことについて、菅官房長官は記者会見で、日本としても関連する動向を注視しながら、アメリカ政府とも緊密に連携して対応していく考えを示しました。

「NHKニュース」より

官房長官の菅氏もニュースに関して、「アメリカ政府との緊密な連携」を言及し、「動向を注視」するんだそうな。それって「なにもやらない」に等しいよね。

アメリカのトランプ政権は、中国政府が中国語や中国文化を教えるため、各国の大学などと協力して設置している教育機関「孔子学院」について、「中国の政治的な宣伝を行っている」として、運営資金などの届け出を義務づけ、管理を強化することを決めました。

「NHKニュース”米トランプ政権の「孔子学院」管理強化で動向を注視 官房長官”」より

NHKニュースでは「運営資金などの届け出」に関してもアメリカ政府が義務づけたということを報じているが、外国公館の指定という意味合いはそうした部分にもかかってくるのでは無いかと。

とはいえ、多分、外国公館に指定すると、税制上や法律上の優遇も受けられることになるのだろうから、そう簡単に決断できる話ではないようだ。

本当にヤバい機関なの?

ところで、色々記事を眺めていたら、こんな記事があったので紹介しておきたい。

トランプ大統領に「スパイ機関」と名指しされ、ネットでも大荒れの「孔子学院」。1年間通ってみたらこうだった | ハーバー・ビジネス・オンライン
米政府に「スパイ養成組織」と名指しされた「孔子学院」いま、にわかに「孔子学院」が注目されている。孔子学院とは中国政府が諸外国の大学などと連携し、中国語や中国文化の教育をおこなう機関。日本では早稲田大…

記事の内容は失礼ながら余り情報量は多くないように見受けられたのだけれど、実際に体験されたというところには価値があるのだと思う。そして、その中に面白いことに言及されていた。

何かというと、「プロパガンダなど微塵も感じなかった」「親切な指導の言語教育が施されていた」とのことで、これを通じて支那に対する支持層を増やしていこうという狙いを感じたようなのだが、それはまさにその通りなのだと思う。

逆にいうと、だからこそ簡単には孔子学院を閉鎖できないという側面があるのだ。

国策として言語と文化を広めるというのは、どこの国でもやっている事である。寧ろ日本だってこの政策を真似して推進すれば良いだろう。何やら政府が日本文化を広めるとかいっておかしな政策をやっていたが、そうしたアホな政策よりは遙かに破壊力がある。

ただ、一方で支那の在り方として、支那人であれば誰でもスパイになる可能性があるような法律を掲げており、孔子学院のような外国の政府がノーマークにしている拠点があれば、活動の拠点か繋ぎの働きを担わせることは容易である。事実、諸外国ではそうした実例が確認されたところもあり荒唐無稽な話というわけでも無い。

超限戦というのは「分かりにくい戦争」なのだから、スパイでございと、分かり易さが前面に出てくるわけがないのである。

そういう意味ではアメリカの勇み足という可能性はあるものの、日本政府としても十分なリスクを考えるべきで、「全く安心なところだ」というのは、平和ボケに過ぎる話である。

追記

これは別の記事にすべきなんだろうけど、関係がないわけでは無いと思う。

米高官「中国発射のミサイルは4発」 南シナ海に中距離弾

2020.8.27 09:18

米国防当局者は26日、中国軍が中国本土から南シナ海に向けて中距離弾道ミサイル4発を発射したと明らかにした。

国防当局者によると、ミサイルは南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島と海南島の間の海域に着弾した。ミサイルの具体的な種類については「引き続き調査中」としている。

「産経新聞」より

支那がこの後に及んで何故中距離弾道ミサイルを撃って見せたのか?

今この段階で、黙って国力を回復する段階には既にないという、そういう事なんだろうと思う。正直、あそこまで好き放題やっていて、この期に及んで強気に出られるというのは、そこに活路があると見出したからなのだろう。

孔子学院のような手段を採る一方で、こんな強硬な挑発をするというのが支那の強さなのかも知れない。

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