【驚愕】三峡ダムの発電量が最大を迎えると報道される

支那

ビックリすべきか。

三峡発電所で今年初のフル稼働状態続く、1日平均発電量は約4億kWh

2020年07月08日14:58

三峡集団が長江主流に設置している4つのカスケード式発電所(三峡、葛洲◆、渓洛渡、向家◆水力発電所。◆は土へんに覇)の発電機82基がこのほど、今年初めてフル稼働となり、総出力が3953万kWに達し、経済・社会の質の高い発展にクリーンエネルギーの原動力のサポートを提供した。このうち三峡水力発電所の発電機34基は6月21日、一足先にフル発電・送電となっており、1日平均の発電量は4億kWh近くに達していた。人民日報が伝えた。

「人民網」より

何故また唐突にこんなニュースを……。

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ダムによる発電はクリーンエネルギー

洪水の危機は去ったのか?

先日こんな記事を書いた。

少々危機感を煽るような記事ではあるが、三峡ダムがしっかりと設計され、建設されていれば早々決壊するような事にはならないだろう。

ただ、今回の雨は日本でも猛威を振るっていて、支那にも影響があったことは言及するまでもない。

湖北省、重大気象災害レベルを2級に引き上げ

2020年07月08日

湖北省気象局は7月6日、同省の重大気象災害(暴雨)レベル(注1)を3級から2級に引き上げたことを発表した。7月4日以降、湖北省をはじめとする長江中流域では断続的な豪雨が発生しており、省内の各地で浸水被害などが発生している。湖北省政府は、この豪雨の影響で7月6日午後5時30分までに、省内12市・州(注2)で約95万人が被災し、家屋の損壊や農地の冠水などによる直接的な経済損失が11億4,200万元(訳171億3,000万円、1元=約15円)に上ったと発表した。

「JETRO」より

この2級というのは4段階あるうちの上から2番目という意味で、雨の影響から都市部で浸水被害が発生し、交通や通信、市民生活等に重大な影響が発生している状態等を指すようだ。1級の認定がなされるまでではないと言うことにしたいようだが、それにしては冒頭に紹介した人民網の記事は唐突すぎる。

湖北省での水位

同じ人民網の記事でも、こちらには不穏なことが書かれている。

武漢の長江水位、今もなお上昇中 湖北省

2020年07月06日15:28

長江上流地域で大雨が続き、漢江の中上流の水量が増えたことから、武漢を流れる長江と漢江の水位は引き続き上昇し続けている。中国新聞網が報じた。

「人民網」より

湖北省というのは三峡ダムの下流にある省だ。

湖北省02

もう一つ。

中国最大の淡水湖の水位が洪水警戒レベル超える

2020年07月07日14:52

大雨と長江の洪水という二重の影響を受けて、中国最大の淡水湖である八陽湖(鄱陽湖)の水位が洪水警戒レベルを超え、今もなお上昇し続けている。7月5日12時の時点で、八陽湖星子ステーションの水位は、洪水警戒レベルより0.24メートル高い19.24メートル、都昌ステーションの水位は同0.04メートル高い19.04メートルに、それぞれ達した。水利部はこのほど、水害干害救助緊急時対応措置警戒レベルを4級から3級に引き上げた。

「人民網」より

八陽湖(鄱陽湖)は支那最大の淡水湖である。

で、これが何処にあるかというと……。

武漢市の下流側にある湖なんだよね。

これらの意味するところは、単純に三峡ダムが既に限界を迎えつつあって、大量に水を放水していることを意味する。どの程度まで放水可能なのかはよく分からないのだが、供給される水の量が最大放水量を超えてしまえばコントロール不能になってしまう。

そうそう、八陽湖の窮状についてもちょっと触れておきたい。

中国最大の淡水湖が“大草原”に、天然魚は7割減少

2014年12月27日(土) 12時46分

長江中・上流域に位置する中国最大の淡水湖、ハ(番へんにおおざと)陽湖が“大草原”と化している。

渇水期(乾季)が続く中で、特産のエビや魚の死骸が至るところで見られるなど、生態系が危機に瀕している状態。周辺の住民らの飲料水不足も深刻な問題となっている。東方日報が25日付で伝えた。

統計によると、ハ陽湖は2000年から水位が低下し続けており、それに伴って天然魚の量が大幅に減少している。魚の量は2007年時点で、2000~2006年の年間平均のわずか4割。この1~2年では3割にも満たなくなっている。魚の減少によって、これをエサとする渡り鳥もハ陽湖を避けるようになった。

「newsclip」より

三峡ダムができたのは2009年のこと(ダム本体の完成は2006年)なので、この話と関係があるかどうかは分からない。しかし工事開始は1993年で、1997年11月8月に長江の本流が堰き止められていることから、時系列的にはダム本体の完成後に天然魚が大幅に減少したということになり、因果関係が考えられる。

2013年~2014年では3割に満たないということが指摘されていることから、深刻な影響があるのでは無いか?という話となる。

この他にも揚子江イルカが絶滅してしまったことも、三峡ダム建設に関係していると言われており、環境への深刻な影響があった疑いは強い。

経済開発のシグナル

そして、冒頭のニュースに戻っていくわけだが、発電量がMaxに達して経済回復に拍車がかかっている!と、その様な事が書かれている。

長江電力カスケード管理センター長補佐で、水資源部(省)部長の鮑正風氏は、「電力網は4つのカスケード式発電所の発電量を受け入れられる。これは経済活動再開のペースが上がり、電力消費量の需要拡大をけん引していることを意味し、経済回復のシグナルを発している」と述べた。

「人民網”三峡発電所で今年初のフル稼働状態続く、1日平均発電量は約4億kWh”」より

この時期にヤバクネ?と思うのは果たして僕だけなのだろうか。

今夏の厳しい洪水対策情勢を受け、三峡集団長江電力は国家水害・干ばつ対策総指揮部及び長江水害・干ばつ対策総指揮部の調節と指示を厳格に実行し、三峡ダムを中心とするカスケード式ダムの共同調節を積極的に展開し、洪水対策予備容量を十分に利用して洪水を食い止め、ピーク値を引き下げてピークをずらすことで、長江流域の洪水対策の安全、人々の生命・財産の安全を保証する。

「人民網”三峡発電所で今年初のフル稼働状態続く、1日平均発電量は約4億kWh”」より

こ、洪水は収まったの?

それがスゴく気になるのだが、この時期に全く別のベクトルのニュースを流しちゃうのは、寧ろ不安を駆り立てる。

ダムに頼らない社会

もう一つ気になったニュースがこちら。

ダムが洪水・地震を引き起こす!? 大災害が起きる前に「ダムに頼らない社会」を

2020.07.08

世界最大のダムとは、もちろん中国「三峡ダム」のことだ。今年の雨の時期、中国ではすでにいくつかのダムが決壊、もしくは「放流」が行われている。そのせいで、すでに宜昌などの地域の水害被災者は数千万人に上った。避難指示が出されている人々の数は1600万人に上る。これだけでもすごい数だが、万が一ダムが決壊したなら下流域の3億~6億人に被害が及ぶという。

「HARBOR BUSINESS」より

書いている人は反原発活動を続ける活動家であり、バリバリの左派なのだが、まあそこはさておこう。どういう訳だか三峡ダムのリスクについて言及している。

尤も、書き出しこそ三峡ダムのリスクの話だが、日本のダムのリスクに言及して文章を結んでいる。あまり科学的な視点で言及していないので参考になるかどうかはともかく、複数のメディアに引用されていた。

何故この時期に「ダムに頼らない社会」などというタイトルで記事を書いたか?が気になる点で、先日はこんな事があったばかりだ。

ダムの在り方を問うことは悪いことではないが、いきなり解体しろはちょっとオカシイだろう。「ダムに頼らない治水」は結論が出ないまま10年以上が経過してこの惨状を迎えてしまった。

もちろん「頼らない」という選択肢はアリだとは思うのだが、それと引き替えにするものが釣り合うのか?という点を含めて考えねばならない。そしてそれが「民意」などで決められては判断を誤る。民意を問う前に、先ずは正しい情報をインプットしなければ判断も何もないのだから。

ダムの発電量が最大の意味

そんな訳で、情報のインプットという話に及んだところで冒頭の話にもう一度戻っていくのだけれども、支那共産党は何故そんなトンチンカンな情報を出して、「安全である」という宣言をしなかったのだろうか。

個人的には、情報操作の一環。人民の意識を、この場合は国際社会の意識を三峡ダムリスクから背けようという力学が働いたのではないかという気がしている。

そして、日本国内においては「ダムを解体しろ」という文章をサヨクの活動家に書いて貰っている。

この辺りが支那共産党の本音が見え隠れするところかなと、そんな気がしている。

コメント

  1. 三峡ダムの発電機は、ほぼ使いものにならない状態だと聞いていたのですがガセネタでしたかねw何基かある内の日本製だけは元気に動いていたとか…..

    • ほほう、そういうネタがあったのですね。
      案外その手の噂を打ち蹴る目的もあったのかも知れません。

      人民網の情報があてになるか?というと、かなり怪しいですから。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    そりゃあ各地で大洪水が起こるレベルの記録的な大雨なんですから、発電設備をフル稼働させりゃ最大の発電量になるのは当然でしょう。
    自慢している場合じゃなく被害拡大をどう避けるのか、復興作業にできるだけ早く着手するか考えろよなァ~!!
    長江下流における被害の甚大さを見せかけのプラス思考情報で隠蔽を試みるなんて、実に支那らしい陰湿で恐ろしい情報操作という感じがします。

    >発電量がMaxに達して経済回復に拍車がかかっている!と、その様な事が書かれている。

    既に起こっている水害の時期が時期だけに的外れで唐突過ぎるのが、何の意図があるのかが気になります。

    しかしですねェ~、実際に被害にあい犠牲となっている人民がいるわけで、こんな大災害をも利用する共産党礼賛の美辞麗句にどんな思いでいるんでしょう?
    「復興事業を共産党に頼るしかないし、死んだ連中は運が悪かっただけ」...、とでも済ますつもりなのかなァ~。

    歴代王朝が洪水・干ばつ・蝗害などの自然災害や北方蛮族侵入により、あっけなく滅亡を繰り返してきた歴史の国です。
    ですが、人口の数%の被災なんてどうにでもなるという為政者の感性が一番怖いです。

    • 別記事に追記しましたが、流石に「深刻な事態だ」ということを報道したようです。
      しかし、その様な報道が出たら出たでまた別の心配が出てきますよね。

      収まってくれると良いのですが。

  3. https://y-o0.github.io/damdata
    急激に水位上昇中  痺れる・・
    すでに流域は河川と同程度の水位の水浸しなので、
    万が一、壊れても放射線状の高波になって、上海
    までは届くかしら?とのお話あり。