インド洋で自衛隊とインド海軍が演習

防衛政策

練習艦を持ち出して演習ということなので、親善の意味合いが強いのだけれども、支那にとってはかなり嫌な動きだと思う。

練習艦かしま・しまゆき、インド洋でインド海軍2艦と親善訓練を実施

投稿日 : 2020年6月28日

海上自衛隊は2020年6月27日(土)、インド洋においてインド海軍との親善訓練を実施した。

訓練は、インド海軍との相互理解・信頼関係の促進を目的に実施されたもので、海上自衛隊からは練習艦「かしま(TV-3508)」と「しまゆき(TV-3513)」が、インド海軍からは駆逐艦「ラーナ(INS Rana:D52)」、コルベット「クリッシュ(INS Kulish:P63)」が参加、戦術運動、通信訓練などが実施された。

「Funeco」より

何だ、練習艦での親善訓練か、と思う人も結構いるかも知れないけれど、少なくとも日本とインドの関係アピールする目的だったことを考えれば、アリかなと。

スポンサーリンク

セキュリティ・ダイヤモンド構想は実現できるのか

日本、アメリカ、インド、オーストラリアの4カ国で防衛協定を

今のところ、安倍氏が提唱したセキュリティ・ダイヤモンド構想は、今のところ実現の見通しは立っていない。この構想が実現できれば、日本のシーレーンの防衛が容易になり、それぞれの国にとってもメリットになるのだが。

ただ日米同盟もギクシャクする部分があって、せめて日本の憲法を改正して動き出さないと、アメリカとしても日本を信頼できない。

日本側の準備ができていないというのも実は問題なのである。

インド海軍の訓練船INS RanaとINS Kulushに日本の海軍のJS KashimaとJS Shimayukiが加わりました。ニューデリーの日本大使館は、これは3年ぶり15回目のそのような演習であると述べました。「この演習の内容は、戦術トレーニングとコミュニケーショントレーニングです」と大使館広報担当者の安藤敏英氏は語り、「特定のシナリオはありませんでした。」

「hindustan times」より

この手の訓練は今回が初めてというわけではないらしく、3年ぶりに行われた15回目の訓練だということのようだ。

ちなみに、海上自衛隊がインド洋で訓練するという催しは去年もやっている。

平成31年度インド太平洋方面派遣訓練部隊(IPD19)

インド太平洋地域の各国海軍等との共同訓練を実施し、部隊の戦術技量の向上を図るとともに、各国海軍との連携強化を図るものです。また、本訓練を通じ、地域の平和と安定への寄与を図るとともに、各国との相互理解の増進及び信頼関係の強化を図っていきます。

「海上自衛隊サイト」より

しかし、インド軍と一緒に訓練をすると言うことに意味があるのだ。

そのうち、アメリカとオーストラリアも加えて訓練して頂きたいと思う。

インドとの連携を模索

なお、海上自衛隊だけではなく、陸上自衛隊や航空自衛隊もインドとの合同訓練を模索している。

自衛隊とインド軍の 共同訓練実施へ

2019年12月1日

日本とインドの初めての外務・防衛の閣僚協議が開かれ、海洋進出を強める中国を念頭に、日印の連携を確認したうえで、自衛隊とインド軍の戦闘機による共同訓練を初めて実施することで合意したほか、燃料などを相互に提供する協定を早期に締結することが重要だという認識で一致しました。

「NHKニュース」より

去年の年末のニュースだが、2プラス2の閣僚会議をやったくえでインド軍との共同訓練をやろうという話はあった。

あと、直接関係がある話では無いのだが、こんなニュースも。

「インド太平洋」に専門部署 防衛省、中国の一帯一路に対抗

2020.6.25 17:330

防衛省が日米両国による「自由で開かれたインド太平洋」構想を推進するため、7月にも専門部署を新設して態勢を強化することが25日、分かった。防衛分野の国際交流を担当する国際政策課を実質的な2課態勢に改編し、課長級職員を新たに置き、インド太平洋構想に関する業務に特化させる。巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国に対抗する狙いがある。

「産経新聞」より

対支那包囲網をインドに働きかけるニュースが、25日付けで出ている。

これは日本がアメリカとが協力して支那を封じ込めようという狙いで、専門部署の新設をするよという話。

国際政策課は日米防衛協力課が扱う米国以外の国との防衛交流や防衛当局との調整を担っている。オーストラリアや英国など準同盟と位置付けられる国や友好国だけでなく、中国やロシアとの窓口でもある。

「産経新聞”「インド太平洋」に専門部署 防衛省、中国の一帯一路に対抗”」より

25日のニュースがこれで、インドとの共同訓練が28日のニュース。

もちろん、共同訓練をやろうと思いついた翌日に実施が出来る訳でも無いので、随分前からその準備が画策されていたことは間違いないだろう。

この記事では支那のラダック侵攻があったことを受けて、予定を調整した可能性が高そうなのだが、ラダックの話はコチラの記事で触れている。

インドにとっては自衛隊との共同訓練は、ある意味支那に対する大きなメッセージになった可能性が高い。行ってみれば、インドに利用された側面はあるだろう。この演習自体は前からスケジュールされていた可能性が高いが、この時期にぶつけてきたのはインドからの要請があったと思われる。日本としては時期的にインドとの共同訓練を断るシナリオもあったとは思うが、ここいらからも日本の方針が垣間見えるね。

追記

紹介すべき記事かは迷ったけど、追記しておこう。

World War 3: China deploy army in ‘large numbers’ on border with India – tensions erupt

2020年6月27日

CHINA is deploying huge troop numbers and constructing more military infrastructure at the disputed Himalayan border with India, as Delhi rage that this violates the bilateral agreement between the two nations.

「EXPRESS」より

一旦は両軍ともに兵を引いたはずなのだが、6月27日付けの英紙には支那が大軍を国境付近に送り込んだというようなことが紹介されていた。

ただまあ、このデイリー・エクスプレスというゴシップ紙なので、話半分で読んでおくとイイかなと思う。立ち位置的には週刊新潮とか文春とか、新聞紙であればスポーツ新聞に近いノリだ。そして、「WW3」という文字をタイトルに入れているのも、ちょっと気にはなる。

イギリスの新聞といえば、ガーディアン辺りがメディアとしての信頼性は高いとされているけれど、ガーディアンはどうにもあまり詳しい情報を報じていない。

India bans TikTok after Himalayan border clash with Chinese troops

The Indian government has banned TikTok, the hugely popular social media app, as part of sweeping anti-China measures after a violent confrontation between Indian and Chinese troops.

「ガーディアン」より

Soldiers fell to their deaths as India and China’s troops fought with rocks

The hand-to-hand combat lasted hours, on steep, jagged terrain, with iron bars, rocks and fists. Neither side carried guns. Most of the soldiers killed in the worst fighting between India and China in 60 years lost their footing or were knocked from the narrow Himalayan ridge, plunging to their deaths.

「ガーディアン」より

これくらいかな?上に紹介したのはティックトックが禁止されたよというニュースで、下は国境付近で衝突して死者が出たというニュースだ。

つまり、情報の確度としてはデイリー・エクスプレスの情報は怪しい部分はあるのだが、しかし、そういう噂が出ても不思議は無い。これが支那の国内向けの報道の可能性はあるからね。特に、洪水でとんでもない事になっていることを考えると、情報を上手いこと弄っている可能性はかなり高いのだと思う。

ただまあ、やっていても不思議はないので、よくよく注意して見ていく必要があると思う。

コメント

  1. モディ政権も発足当初は中国寄りでしたからだいぶマシになりました

    それはそうと韓国がG7関連で騒いでるようですね

    • モディ政権は実利を追っているということなのでしょう。
      ただ、戦後長らくインドはこの地域の開発に無関心だったといいますから、日本でいうと尖閣諸島のような状況、或いは竹島のような感じになりつつあるのかも知れません。

      国土を守る為には、「専守防衛」などと寝ぼけた事を言っていてはいけないのでしょう。

  2. 木霊さん、こんにちは。

    >しかし、インド軍と一緒に訓練をすると言うことに意味があるのだ。
    >そのうち、アメリカとオーストラリアも加えて訓練して頂きたいと思う。

    武漢ウィルスで世界を滅茶苦茶にしたクセに覇権の野望をむき出しにしている支那ですから、国防が脆弱な日本は利益及び多少の差はあれど価値観を共有できる国とはガンガン協力し、国際社会をしたたかに巻き込んで抑止力の一助とするしかありません。
    その為にはおっしゃる通りアメリカ・オーストラリアの参加が望まれますね。

    少し動き出した敵基地攻撃能力にはミサイル発射移動体だけでなく、空軍基地・海軍基地も絶対に範疇に含めて欲しいですね。
    射程500~1000kmの超高速滑空弾と、空母・戦闘艦を長距離から精密に無力化するミサイルの開発に現時点で鞭を入れていいと思う。
    何しろ防衛大綱・中期防も見直すって意気込みが掛け声倒れにならないように!!

    P.S.
    アメリカがリムパックに台湾を招待するニュースが出ました。
    こういうのもチャッカリと利用して台湾海軍と協調を深め、マル秘の共同作戦を練るチャンスじゃないかな。

    • オーストラリアは相当危機感を募らせているようですが、遅いですよ。
      ただ、日本もオーストラリアの事を笑えないほど侵食されていますから、今からでも遅くないのでやれることをやらないとだと思います。

      リムパックの話は決定でしたっけ?
      検討している段階だった気が……。ちょっと調べて見ます。