自衛隊、敵基地攻撃能力は獲得できるのか?

防衛政策

共同通信が報じたニュースだが、記者会見の内容と言うことなので安倍氏がそれに触れたと言う事だけは間違い無いだろう。

首相、夏に新たな安保政策議論

2020/6/18 23:56 (JST)

安倍晋三首相は18日夕、通常国会閉会を受け官邸で記者会見した。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の計画停止を受け、夏に国家安全保障会議(NSC)で安保政策の新しい方向性を徹底的に議論すると表明。敵基地攻撃能力保有も含めた対応が念頭にある。衆院解散・総選挙は「頭の片隅にもないが、信を問うべき時が来ればちゅうちょなく解散を断行する考えに変わりはない」と述べた。

「共同通信」より

さて、共同通信社の記事を引用したが、他局も一斉の報道をしているようだ。ただ、目新しい論点はなかったので、ちょっと変わったところから引用してみよう。

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中央日報が批判する「敵基地攻撃能力の保有」

え?関係なくない?

さて、何故、中央日報が騒いでいるのか、という話は後で突っ込むことにして、中央日報の記事が共同通信社の記事よりも詳しいというのはどういうことだよ。

安倍氏、韓半島の緊張を理由に「敵基地攻撃能力保有も検討」

2020.06.19 07:40

~~略~~

安倍氏はこの日の冒頭発言で「(北朝鮮の)弾道ミサイルの脅威から国民の命と平和な暮らしを守り抜いていくことは政府の最も重い責任だ」としながら「平和は人から与えられるものではなく、我々自身の手で勝ち取るもの」と述べた。続いて「(日本を守り)抑止力、対処力を強化するために何をすべきか」とし「この夏、国家安全保障会議で徹底的に議論し、新しい方向性をしっかりと打ち出し、速やかに実行に移していきたい」と説明した。

その後、「自民党内などでは敵基地攻撃能力の保有を求める声も出ているが、どう考えているか」という質問が出ると、安倍氏は「抑止力とは何かということを考えていかなければいけないと思っている」と答えた。あわせて「現行憲法の範囲内で、そして、専守防衛(日本が攻撃を受けた場合にのみ防御次元の反撃をする)という考え方の下、議論を行っていくわけだが」と前置きしたあと、「相手の能力がどんどん上がっていく中において、今までの議論の中に閉じ籠もっていていいのかという考え方の下に、(敵基地攻撃能力保有という主張を)受け止めていかなければいけないと考えている」と強調した。

「中央日報」より

安倍氏の発言にフォーカスをあてているのだけれど、中身はあまりないね。「新しい方向性をしっかり打ち出す」という話だけが目新しい程度だ。

「敵基地攻撃能力」に対しては、日本国内ですら反対世論が少なくない。「戦力不保持」や「交戦権否認」をうたっている平和憲法第9条第2項に背くだけではなく、これまで日本が守ってきた専守防衛の原則から外れるという解釈のためだ。そのため一部の保守シンクタンクは、同じ武器導入をめぐっても「攻撃能力」ではなく「反撃能力」という名称を使っている。現在まで検討されてきた最も有力な武器システムは長距離巡航(クルーズ)ミサイルだ。

あらゆる悪材料に取り囲まれている安倍氏が、今の危機から脱して局面転換を模索するためにこのようなカードを取り出したのではないかという見方も出ている。

「中央日報”安倍氏、韓半島の緊張を理由に「敵基地攻撃能力保有も検討」”」より

中央日報はエラそうに憲法9条2項を引っ張り出してきているし、更に専守防衛の原則まで持ち出してきている。

だが、それは韓国には関係無いよね。何より、タイトルに「韓半島の緊張を理由に」と書いているが、ハッキリ言うと、それも関係ない。いや、後述するけど安倍氏もそこには言及しているんだけど。

日本が危惧しているのは支那の動向で、届くのだろうけれど狙いがつけられるかどうかも分からない、もっと言えば発射するだけの燃料を調達できるかも分からない北朝鮮や、ロケット技術で遅れている韓国の話は視野に入れてはいるけれども、既に日本を攻撃する手段を持っている支那に比べてリスクは低いと考えている。

勝手な修飾語をつけて、安倍批判は止めて欲しいものである。

首相会見の概要から防衛面のトピックス

さて、では安倍氏はどんな会見をしたのか。

産経新聞が頑張って記事にしていたので、リンクを貼っておきたい。

産経新聞はいつもご苦労なことだが、大抵は会見の内容は首相官邸のサイトにも紹介されているので、そちらもリンクを貼っておこう。

令和2年6月18日 安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
総理の演説や記者会見などを、ノーカットの動画やテキストでご覧になれます。

日本人であれば一読しておく価値はあるだろう。

で、冒頭のニュースに関係があるところは、この辺りの話だ。産経新聞の記事だと(4)辺りのニュースが関係あるのだろうか。

他方、我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している。その現状には全く変わりはありません。朝鮮半島では今、緊迫の度が高まっています。弾道ミサイルの脅威から国民の命と平和な暮らしを守り抜いていく。これは政府の最も重い責任であります。我が国の防衛に空白を生むことはあってはなりません。平和は人から与えられるものではなく、我々自身の手で勝ち取るものであります。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力にほかなりません。抑止力、対処力を強化するために何をすべきか。日本を守り抜いていくために、我々は何をなすべきか。安全保障戦略のありようについて、この夏、国家安全保障会議で徹底的に議論し、新しい方向性をしっかりと打ち出し、速やかに実行に移していきたい。そう考えています。

「首相官邸のサイト”安倍内閣総理大臣記者会見”」より

確かに朝鮮半島の緊張については言及している。ただ、弾道ミサイルの脅威についてはその直後に書かれているので、朝鮮半島の緊張を意識していると読むのが妥当ではあるが、これはスピーチテクニック的な話で、念頭に支那、或いはロシアのミサイルがある事は疑いようが無く、NSCで話し合うというのはそこにかかっていると理解すべきだろう。

抑止力とは何か。相手に例えば日本にミサイルを撃ち込もう、しかしそれはやめた方がいいと考えさせる、これが抑止力ですよね。それは果たして何が抑止力なのだということも含めて、その基本について国家安全保障会議において議論をしたいと思います。大綱、中期防については、まずは議論をすることを始めていきたいと。まだ大綱や中期防については全く考えてはいない。まずは国家安全保障会議について、しっかりと議論をしていきたい。

ミサイル防衛につきましても、ミサイル防衛を導入したときと、例えば北朝鮮のミサイル技術の向上もあります。その中において、あるべき抑止力の在り方について、これは正に新しい議論をしていきたいと、こう思っています。

「首相官邸のサイト”安倍内閣総理大臣記者会見”」より

実際に、テレビ朝日の質問に対して安倍氏はこの様に答えている。

当然この議論をしてまいりますが、現行憲法の範囲内で、そして、専守防衛という考え方の下、議論を行っていくわけでありますが、例えば相手の能力がどんどん上がっていく中において、今までの議論の中に閉じ籠もっていていいのかという考え方の下に、自民党の国防部会等から提案が出されています。我々も、そういうものも受け止めていかなければいけないと考えているのです。

「首相官邸のサイト”安倍内閣総理大臣記者会見”」より

もう1箇所、讀賣新聞の質問に対して更に具体的に答えている。「あるべき抑止力の在り方について」としているのだ。少なくとも新しい防衛の在り方を構築しなければならないという決意は見てとれる。

更に、外国メディアの記者が質問をしている点が興味深かった。

 手短に2点だけ。1点目は、総理、イージス・アショアは中止でいいんですか。それとも、停止。英語で書く際に。

(安倍総理)  それはプロセスの停止。

(記者)  停止。中止ではなくて停止。

(安倍総理)  停止。

(記者)  このまま進めるわけにはいかない、やめるじゃなくて。

(安倍総理)  停止。

「首相官邸のサイト”安倍内閣総理大臣記者会見”」より

イージス・アショアの「停止」に拘っている様子が分かるのだけれど、明確に「中止」を否定している点は印象的だな。

イージス・アショア
イージス・アショアに関する質問をいくつかいただきました。   Q イージス・アショアとはなんですか。   A イージス・アショアとは、イージス艦の弾道ミサイル防衛に関する装備、すなわち、レーダー、指揮

ついでに河野氏のサイトの情報についてもリンクを貼っておこう。「イージス・アショア」というタイトルで書かれている記事だが、安倍氏の会見の後に読むと味わい深い。

Q なぜブースターを確実に演習場内に落下できるようにしてから配備先を決めなかったのですか。   A 2017年、北朝鮮が繰り返し弾道ミサイルを発射しているなかで、弾道ミサイル防衛の強化は我が国の防衛にとって急務でした。   ソフトウェアの改修を終えてから、配備先を決め、配備のプロセスを始めるとなると、相当な時間がかかります。   そのため、ソフトウェアの改修の検討と配備に必要なプロセスを並行して行うことといたしました。

~~略~~

Q そもそもイージス・アショアの導入の決定が誤りだったのではないですか。   A 2017年当時の北朝鮮のミサイル発射の状況に鑑み、その脅威から我が国全域を24時間365日防護する態勢を構築するためにイージス・アショアの導入が必要だとした決定は、適切だったと思います。

「ごまめの歯ぎしり”イージス・アショア”」より

一読すると、防衛省の言い訳を丁寧に書いた印象を受けるのだけれど、イージス・アショアの導入を急いだけれども、状況が変わった、だから「停止」した、とも読める。

日本が敵基地攻撃能力を獲得するためには何が必要か?

敵基地攻撃能力とは何か

先ずは、防衛白書からの引用を。

Q わが国に対してミサイル攻撃が行われた場合、わが国は敵基地を直接攻撃できるのですか?

A わが国が現に保有する防衛力についていうと、自衛隊は、現在、敵基地を攻撃することを目的とした装備体系(たとえば、敵基地の正確な位置を把握し、敵の地上レーダー・サイトを無力化した上で、敵基地を正確に攻撃することに適した装備体系)を持っていないことから、自衛隊が敵基地に対し、軍事的に有効な攻撃を行うことは、現実の可能性として極めて難しいところです。わが国に対してミサイル攻撃が行われた場合には、日米安保体制の枠組みに基づく日米共同対処ということが考慮されるべきであり、「日米防衛協力のための指針」においても、「自衛隊及び米軍は、弾道ミサイル攻撃に対応するために密接に協力し調整する。米軍は、日本に対し必要な情報を提供するとともに、必要に応じ、打撃力を有する部隊の使用を考慮する。」とされています。

「防衛省のサイト」より

日本が敵基地を直接攻撃できるのか?という質問に対し、単純に「ミサイルを持っていないから無理」とは書かれていない。

単純にミニットマンとかトマホークを買えば良いという話にはならないのである。

トマホーク

買っておくに越した事は無いのだけれど、買っても使えるか?という点は又違う。そして、その点は上に引用した内容に記載されている。

「敵基地を攻撃することを目的とした装備体系(たとえば、敵基地の正確な位置を把握し、敵の地上レーダー・サイトを無力化した上で、敵基地を正確に攻撃することに適した装備体系)を持っていない」という部分である。

ただ、これは全て本当か?というと、真に受けるべきではないだろう。

日本の「偵察衛星」の性能は「世界最先端だ」・・・軍事面で活用できるはず=中国

2020年1月16日 11:12

日本政府は12月16日、情報収集衛星「光学7号機」を1月27日に打ち上げると発表した。中国メディアの百家号は10日、「光学7号機」について「日本の偵察衛星」であると伝えつつ、その性能は世界最先端の水準にあると伝える記事を掲載した。

「exciteニュース」より

これはサーチナソースなので、どこまで信用出来るのか?という疑問は残るが、日本にはそれなりに優秀な偵察衛星を保有しているということも事実である。

では、この日本の情報収集衛星(IGS)は一体何処が運用しているのか?というと、内閣官房である。この情報が防衛省に降りていけば、それなりの情報として価値があるはずなのだが、情報収集衛星の運用をしている分析チームの人員は数百人程度。アメリカは数千人規模で運用していることを考えると、ちょっと未だ足りない印象が強い。

北朝鮮だけ見てれば良いのであれば、コレでもいいんだろうけど。

情報収集は衛星だけでは足りない

日本ではグローバルホークの導入も決めてはいるが、コレが動き出すにはまだまだ時間がかかる。

RQ-4Bグローバルホーク、横田基地に到着

配信日: 2020/06/01 20:25

横田基地に2020年5月30日(土)、RQ-4Bグローバルホークが横田飛行場に着陸しました。グアム・アンダーセン空軍基地に配備するRQ-4Bグローバルホークが横田へ一時展開しています。横田へのRQ-4Bの展開は、2017年、2019年に続くものです。

「Flyteam」より

コチラの記事は、RQ-4Bの横田展開ということなのだけれども、日本に配備するソレではない。こうした横田へのRQ-4Bも今回が初めての事でも無いので、コレをピックアップする必要性は薄いのだが、朝鮮半島情勢と無関係というわけでもないだろうから、簡単に触れておいた。

ついに発注!航空自衛隊用グローバルホークは3機で総額4億9000万ドル

update:2018/11/21 14:52

2018年11月19日、アメリカ国防総省は航空自衛隊向けの無人偵察機RQ-4グローバルホーク3機をFMS(有償軍事援助)の形式を使い、総額4億8992万4430ドルでノースロップ・グラマンに発注したと発表しました。これはグローバルホーク3機のほか、操縦装置が2セット、そして補修用のスペアパーツや要員の教育プログラム、全般的なサポート契約も含まれます。

~~略~~

製造はカリフォルニア州サンディエゴにあるノースロップ・グラマンの工場で行われ、オハイオ州ライト・パターソン空軍基地で運用試験を行ったのちに引き渡される予定。2022年9月1日までに全機の製造が完了する予定となっています。

「おたくま新聞」より

自衛隊での運用は2022年以降ということのようだね。

グローバルホークも導入されれば、情報収集の足しにはなるだろう。ただ、その能力向上は解析班の拡充を必要とする事を意味するのだから、その辺りも今後の課題だ。AI導入とか色々考えるのだろうけどさ。

ともあれ、偵察衛星にしてもグローバルホークにしてもソレに類似する無人機にしても、利用出来るものは利用すれば良いのだが、十分な情報解析能力こそ日本が保有していないものなので、ターゲットを絞ることも又難しいというのが現状である。尤も、今あるものでも多少は目標を絞れるハズだが、そのシステムが無いという話だろう。

ヒューミントが足りない

さて、こうした話に加えて、日本には決定的に足りていないものがある。

ソレがヒューミントの存在だ。もちろん、非公式にはあるようだが、決定的に足りていないのは事実で、実際に支那の武漢肺炎の兆候を掴むことも出来てはいなかった。

ヒューミントとは平たく言うとスパイなのだが、映画に出てくるような存在ではなく、その地域に根付いて多くの情報を集めるだけの存在である。そういった情報収集の人員が日本には足りていないのである。

「そんな、スパイなんて!」と、言われる方もいるかも知れないが、世界的に見てスパイがいる事の方が常識である。日本国内にもそうしたスパイを取り締まる法律がないことも、スパイへの不理解に繋がる原因だとは思うのだが。

意外とこの手の情報収集は大切であり、外から見ているだけでは分からないことも沢山ある。そうした情報を集めて分析する機関も不十分であることを考えると、敵基地の正確な位置を割り出しピンポイントで撃破することは現状で難しいと言わざるを得ないだろう。

ただそれでも、衛星から見て分かる程度の固定基地を破壊する事くらいはできるようにしなければならず、それに関してはある程度目処は付いているようだ。

出来るかどうかという論点はある様だが。

法的整備も必要

日本政府の見解によると実は敵基地攻撃能力の獲得というのは、憲法には違反しないという立場である。内閣法制局の出した見解で、ソレが訂正されていない以上はその解釈は今でも有効であろう。

安倍氏の発言はそこを意識したもので、憲法の範囲内でも敵基地攻撃能力の保有は可能であり、行使も可能だ。

ただ、中央日報に言及されているように、憲法9条2項を盾に何かを言ってくる層は絶対にいる。寧ろ、中央日報がその様に言及したということこそが、そういう勢力が拳法改正を邪魔しているかという事にもなるワケで。

願わくばNSCでしっかりとした議論がなされることを望みたいが、その議論を後押し刷る切っ掛けを日本国民はすべきである。

……このブログの読者には僕よりももっと詳しい人が大勢いるので突っ込みもあるかとは思うが、コメントは歓迎しますよ。

追記

イージス・アショアの話なので、別の記事の追記にすべきだったかも知れないのだけれど……。

イージス代替策、検討着手 「メガフロート」案も浮上―政府

2020年06月22日07時02分

陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の計画停止を受け、政府はミサイル防衛の代替策の検討に着手した。海上基地にイージス・システムを置く「メガフロート」案や、護衛艦にシステムを転用する案などが浮上。今夏中のとりまとめに向け、防衛省や国家安全保障局が対応に当たっている。

「時事通信」より

メガフロート……だと?護衛艦にシステム転用など言語道断だろう。

メガフロート案に関しては、辺野古基地建設の時にも出てきていたのだけれども、まあ、ダメな案である。こんな事を言うのであれば、佐渡島とかちょっと大きめな島に作るとか色々やり方あるじゃないの。

ただ、補給線などの問題もあるので、人の少ない海岸沿いに配置するとか案はあるだろうに。

この記事自体、あまり信頼性の高い情報ではないと思うのだが、多少積極的に設置に動いているという点では評価できるとは思う。

ミサイル基地もその調子で作ってくれたまえ。

コメント

  1. >ヒューミントとは平たく言うとスパイなのだが、映画に出てくるような存在ではなく、
    >その地域に根付いて多くの情報を集めるだけの存在である。そういった情報収集の人員が
    >日本には足りていないのである。

    「戦後日本の「ヒューミント」活動を担っていたのは、総合商社マン」という話がありましたね。
    せめて、外務省職員が「オープン・ソース・インテリジェンス」(公開情報の収集・分析)のうち「収集」の部分だけでもやってくれるといいのですが・・・

  2. 木霊さん、おはようございます。

    イージスアショア計画プロセス停止→NCSにて安保政策の新しい方向性を徹底的に議論→その中には「敵地攻撃能力」も含まれる。
    一連の流れを見ていると全てセットとして仕組まれている様にも感じますね。
    さらに、河野防衛相は中期防の見直しまで口にしていますし、アメリカともイージスアショア契約についての議論早速あるようです。
    のんびり政府としてはかなり迅速な動きなんですが方向性は間違っていないし(転んでもタダでは起きないの根性)、できれば憲法改正に一石を投じる様な議論展開を期待します。

    ご指摘の通りBMDは監視衛星・偵察機だけでは見えただけって話なんで、盾と同時に矛となるイージスシステムはレーダー索敵能力と火器管制システムがセットになっているのですから、後は護衛艦にトマホークを搭載し抑止力を明示するだけでも大きく違います。
    僕は地上型イージスに敵地(発射基地orランチャー)破壊能力を付加しても良いと最初から思ってました。(ソフト変更が必要とは言われていましたけどね)

    と言っても一朝一夕には難しいでしょうから、まずは護衛艦にトマホークを搭載し、北京の共産党本部・軍部施設他そして主要な空軍基地・艦隊基地を攻撃できる事を示し抑止力とする。
    次にあるけむさんが書かれた様に宮古島・石垣島&奄美大島に地対地超高速滑空弾を配備、フェーズ2で護衛艦搭載と戦闘機搭載型を開発...、ここまでは早く進めて欲しいもんです。

  3. 陸幕 別班の情報が公開されることは無いだろう。

  4. しかし日本の国防は辛いものです。
     周りの国は日本国内の軍事基地だけでなく、都市を標的にしているでしょうに、日本からは「敵基地」しか標的にできず、それすら検討しようとしただけでも文句が来る。文句を言うべきは攻撃兵器を向けているであろう外国であるべきなのに、憲法のため、憲法を守って死ね、と言わんばかり。
     それに「敵基地攻撃」も敵の基地をどうやって探すのか、探知手段を整えるためには攻撃兵器を揃える以上に金がかかることでしょう。
     ただ先行してでも何らかの敵地まで届く攻撃兵器は持つべきでしょう。こちらが届く攻撃兵器を持っていれば相手はそれに対応せざるを得ず、それにリソースを割く必要があり、そうすれば相手の攻撃兵器にかけているリソースが減る、というものです。

  5. 中露から超音速ミサイルが飛んでくる現代において敵基地攻撃能力は必要でしょう
    迎撃出来ないから先に叩かないと間に合わない
    あと、敵基地攻撃能力があるというだけでも牽制にはなる

  6. 木霊さん、おはようございます。

    台湾のADIZに連日戦闘機を侵入させるはインドと紛争直前の戦闘をやるは、習キンペーはいったい何を焦っているのでしょうかねェ~?
    武漢ウィルス疑惑と香港国家安全法への反発で、国際社会の包囲網が完成してしまってからでは遅いととでも考えているのかな。

    でも、マジで香港の次は台湾or尖閣諸島への武力行使っていう危機感が迫って来たように思います。
    どんな形にせよ尖閣を攻められたら、まず日本が自力で防御あるいは奪還するシナリオが基本でありその戦術が不可欠ですね。

    >こちらも引用先から香ばしい感じではあるが、さておきアメリカ人にとって日本の尖閣諸島という無人島は、取るに足らない小さな存在であることは間違い無い。「人が死なないなら別に良いんじゃ無い」というレベルの感覚であっても不思議は無い。

    少なくともこの冷たい現実だけはしっかりとリスク管理しておかないと、やられてから「アメリカ頼りが失敗だったァ~」なんて泣き言は通用しない事を肝に銘じるべきです。

    イージスアショアは風前の灯火ですが肝であるレーダー能力だけは、どこに配備するかは別にして維持する必要があると思います。
    後は射手となる迎撃兵器&妨害装置(EW)の開発と合わせて、敵基地攻撃能力を充実し統合的な抑止力で支那を牽制できる体制を早く確立させないと。

  7. イージス・アショアの代替案の件です。

    これ、時事通信しか流してないようなので、どうも怪しいなあ・・・と考えてますが。

    >海上基地にイージス・システムを置く「メガフロート」案や、

    ブロガーのJSF氏のTwitterから引用します。
    https://twitter.com/rockfish31/status/1274674883935342593
    https://twitter.com/rockfish31/status/1274679412185690113

    確かに、SPY-7をデカい浮体に乗せるという話は、ムダですよね・・・
    ただ、もっと小型の浮体に乗せることは、検討の余地がありそうだと思います。

    注)スペインのF110フリゲート(排水量6000t級)にSPY-7を搭載するようなので、SPY-7を艦艇に搭載することは出来そうです。

    >護衛艦にシステムを転用する案などが浮上。

    これって「イージス艦の追加」ということですよね・・・
    なんか、本末転倒のような・・・

  8. イージス・アショア向けのSPY-7に週刊文春が「スクープ」として、こんな記事を出してました。

    ソース)文春オンライン「「防衛省報告書」入手 イージス・アショアのレーダーは使い物にならない」
    >しかし、そもそもイージス・アショアの根幹をなすミサイルの迎撃機能に疑義を呈する
    >報告書が、昨年3月、防衛省の官僚によって作成されていたことが、「週刊文春」の取材で
    >わかった。
    (中略)
    >イージス・システムが機能しなければ、当然、弾道ミサイルを迎撃することはできない。
    >報告内容が事実なら、イージス・アショアは、弾道ミサイル迎撃が困難だったことに
    >なる。

    自分が内容を確認しましたが、「報告内容は事実だが、SPY-7が『使い物にならない』とは言えない」という結論になりました。

    理由については長くなるので、急遽ブログ記事にまとめました。
    https://rkm.hatenablog.com/entry/2020/06/26/071619

    • あるけむさん、おはようございます。

      >理由については長くなるので、急遽ブログ記事にまとめました。

      非常に内容のあるブログ記事を紹介頂きありがとうございます。

      >自分が内容を確認しましたが、「報告内容は事実だが、SPY-7が『使い物にならない』とは言えない」という結論になりました。

      揚げ足を取る為に表面しか見れないマスメディアが集中して批判していますが、僕も索敵レーダーと火器管制システムと迎撃ミサイルの3つは一対の兵器システムと考えていますので、新型レーダーが火器管制の能力(主にソフト面)+迎撃ミサイルの性能(主にハード面)のマッチングに時間と金が掛かるという話であって、イージスアショア用に開発中のSPY-7がダメレーダーと決めつけるのは違うと思います。

      SPY-7は自称1000kmですが(多分、倍以上を目指していると想像)の索敵能力は、北京はもちろん支那の核ミサイルサイロが隠されている北西部まで索敵可能を目指していると想像(妄想)しています。
      ですから、現在のイージス艦に搭載されているAN-SP1Dとはそもそも目的が違うし、腐ったメディアが無理矢理ダメ出しするなら、最低でも既存レーダーの索敵能力と比較した上で論評すべきじゃないのかな。

      そして、支那・ロシアにとっては実に厄介なレーダーになり得ますんで、開発の遅れがあったとしても続けて進捗を期待したいもんです。
      やっと議論が動き出しそうな「敵基地攻撃能力獲得」とも、ソフトバージョンアップ次第で将来的にリンクしてくるんじゃないかな。