支那軍が尖閣諸島占領のシナリオ

防衛政策

このニュース自体は割りと衝撃的なニュースとして報じられていたが、その内容に触れたものは見られなかった。支那が尖閣諸島を占領するシナリオとは一体どんなものなのだろう。

中国軍が尖閣奪取、詳細なシナリオが明らかに

6/17(水) 6:01配信

中国海軍は日本の海上自衛隊に対して戦闘能力面で大幅に優位に立ち、日本が尖閣諸島を奪取される危険が高まった──そんな衝撃的な調査報告書が米国の主要研究機関から公表された。

「yahooニュース」より

では、中身を読んで、この事の意味を少し考えてみたい。

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日本は尖閣諸島を防衛できるか?

支那の海軍力は猛烈な勢いで伸びている

先ずは、日本と支那との戦力差について言及されている。

報告書は「中国はこの5年ほどで海軍力を劇的に増強し、日本に対して大幅な優位を獲得した」と総括していた。報告書によると、中国人民解放軍の大規模な海軍増強は2010年ごろから始まり、習近平政権下のこの5年ほどで海軍艦艇の総トン数、性能、火力などが画期的に強化された。日本の海上自衛隊はこれまで、アジアの主要なパワーとして戦闘力や抑止力を保持してきたが、現在では確実に中国に後れをとっており、インド太平洋での重要なパワーシフトが起きているという。

「yahooニュース”中国軍が尖閣奪取、詳細なシナリオが明らかに”」より

近年、急速に支那人民解放軍の軍事力が増強されてきた。習近平氏も軍隊の近代化を掲げて随分と軍事費に金を突っ込んできた。

なるほど、確かに支那は空母を増やし、打撃群も手に入れようとしている。

戦闘機の数を増やしその性能も拡充している。ミサイルの充実も図っている。尖閣諸島の占領という観点で言えば、海警局という実質的軍隊だった組織を、人民解放軍の組織下に付け替えたので、本格的に軍隊という扱いになった。建前だけは警察ということになっているが……、その装備も人員も紛れもなく軍隊そのものである。そして、運用している艦艇のサイズも大型化しつつある。

一方で、日本の海上自衛隊の装備品は頭打ちだ。

中国の「イージス艦」保有数はすでにアジア1位、日本はミサイル艇で対抗か―中国メディア

2019年2月23日 00:20

2019年2月21日、新浪軍事は、「中国版イージス」と称される中国海軍の駆逐艦保有数がアジア最大規模であることを紹介するとともに、質と量で劣る日本の自衛隊は機動力のあるミサイル艇で対抗しようとしていると報じた。

記事は、今月15日に中国海軍のミサイル駆逐艦「烏魯木齊」(ペナントナンバー118)、ミサイル護衛艦「臨沂」(同547)、ミサイル護衛艦「日照」(同598)が対馬海峡を航行したのに対し、日本の海上自衛隊は「はやぶさ」型ミサイル艇の6番艇「しらたか」を出動させたと紹介。「世界において、ミサイル艇は大型艦艇を襲撃する絶好の利器と認識されており、海上自衛隊はこの観点から『はやぶさ』型ミサイル艇を出動させたのだ」と伝えた。

「exciteニュース」より

レコードチャイナソースのこの記事は少々見当違いな意見を書いてはいるが、日本側が数で負けているのは明らかだ。

数だけで比較できるものでも無いのだが、象徴的な話ではあある。そして、海軍力的には日本の海上自衛隊に対するアドバンテージを獲得していると言って良いだろう。

支那にとって日本は手を出しやすい相手

そして、支那についての分析としてこんな3点を挙げている。

(1)中国は、尖閣諸島奪取でも東シナ海での覇権獲得でも日本を屈服させることは容易になったとみて、軍事力行使を抑制しないようになりつつある。

(2)中国は尖閣占領に関して日本側を敏速に圧倒して米軍に介入をさせない具体的な計画をすでに作成した。

(3)中国は日本との全面戦争をも想定し、その場合に中国側の各種ミサイルの威力で日本の防衛を崩壊させる自信を強めてきた。

「yahooニュース”中国軍が尖閣奪取、詳細なシナリオが明らかに”」より

これらの3点が正しいのかどうかは分からないのだが、(1)に挙げられる点は、今年に入ってからの支那の行動を見ても明らかである。

尖閣沖の接続水域 中国海警局の船が航行 65日連続で最長に

2020年6月17日 19時06分

沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が日本の領海のすぐ外側にある接続水域を65日連続で航行しています。これは、日本政府が8年前に尖閣諸島を国有化して以降で最長となり、海上保安本部が領海に近づかないよう警告と監視を続けています。

「NHKニュース」より

上の文章のうち、(2)については分からないが、(3)はもう数十年前から日本に届くミサイルを多数保有していることは明らかで、北朝鮮よりも明確な脅威として理解されている。

尖閣諸島占領のシナリオ

で、具体的なシナリオなのだが、こんな順番で尖閣諸島が奪取されると言うことのようだ。

(1)日本の海上保安庁の船が、尖閣海域にいる中国海警の艦艇に銃撃を加え、負傷者が出る。すると、近くにいた中国海軍の056コルベット(江島型近海用護衛艦)が現場に急行し、日本側を攻撃し被害を与える。

(2)日中両国が尖閣を中心に戦闘態勢に入る。中国海軍空母の「遼寧」主体の機動部隊が宮古海峡を通過すると、尖閣防衛にあたろうとした日本側の部隊が追跡する。しかし、この機動部隊の動きは中国側の陽動作戦だった。

(3)日中の間で東シナ海での制空権争いが始まる。日本のE-2C早期警戒機とF-15が東シナ海上空で戦闘パトロールを始め、中国側が一方的に宣言した「防空識別圏」内に入り、中国のJ-20ステルス戦闘機と戦って撃墜される。

(4)中国軍のロケット軍と空軍が、日本の航空戦力主要基地である沖縄・那覇基地に巡航ミサイルの攻撃をかける。続いて中国軍は多数の弾道ミサイルを発射し、日本側のミサイル防衛システム「パトリオット」を無力化し、那覇基地を使用不能とする。中国側は周辺の制空権を24時間ほどで確保する。

(5)米国政府は日米安保条約を発動しない。大統領は、尖閣をめぐる日中紛争への全面介入は米国の利益に合致しないと判断する。ホワイトハウスは中国に対しておざなりの経済制裁の警告を発するが、それ以上には中国に対する行動はとらない。

(6)宮古海峡の西側で、日本と中国の海軍、空軍の部隊が激しく交戦する。中国側はフリゲート艦を撃沈され、艦隊をその海域から撤退させる。だが、中国側のJH7A戦闘爆撃機とSU30MKK多目的戦闘機が、尖閣に向けて上陸用部隊を運ぶ日本側の艦隊をみつけ、対艦巡航ミサイルで、こんごう型の誘導ミサイル装備護衛艦2隻を沈め、他の1隻を大破して、日本側の尖閣上陸作戦を阻む。

(7)米軍の偵察機が、日中両部隊の戦闘を遠距離から観察して、中国軍が攻めていない沖縄・嘉手納基地へ帰投する。中国は、嘉手納基地など沖縄の米軍基地には一切手を出さないことを米国に約束し、米軍不介入の言質を獲得していた。

(8)中国軍の上陸作戦艦隊を追尾していた日本側のそうりゅう型潜水艦が中国の対潜航空機に発見され、撃沈される。日本側は中国の尖閣上陸を必死で阻止しようと中国の沿岸警備用のコルベット艦1隻を沈めるが、大勢を変えられない。結局、戦闘開始から4日間で、尖閣諸島は中国人民解放軍に占拠されてしまう。

「yahooニュース”中国軍が尖閣奪取、詳細なシナリオが明らかに”」より

うーん、色々と仮定に仮定を重ねた想定になっているな。

取り敢えずシナリオについて幾つか突っ込みを入れよう。

(1)海上保安庁の船が先制攻撃?

(1)の海上保安庁の先制攻撃だが、コレがまずちょっと今の日本では考えにくい。支那はそれを誘おうとしてガンガン尖閣諸島周辺に海警局の船を出してきて、日本の漁船を追い回すような事までやってきている。

しかし、それだけで海上保安庁が先制攻撃をすると言うことは考えにくい。海警側が先に手を出して日本の漁船を沈没させるようなことがあり、漁船の乗組員が救いを求めている際に海警局側が銃撃を加えるくらいのことまでしなければ、銃撃するなどというシナリオにはならないだろう。

日本の海上保安庁が他国の船舶と交戦した事件と言えば、九州南西海域工作船事件(2001年12月22日)で、北朝鮮の不審船が海上保安庁の巡視船に対して機関砲による船体射撃を行ったケースがある。この時は、日本の排他的経済水域(EEZ)内において違法操業している北朝鮮の工作船を発見し、巡視船が工作船に対して停船命令を出し立ち入り検査を試みたが、工作船はコレを無視して逃走。これに対して上空や海面に威嚇射撃を行い、更に逃走を続ける工作船に対して船体射撃を行った。

この結果、工作船の船足が落ちて巡視船は強制接舷を試みたが、コレに鋼索線側は抵抗して小火器や携行式ロケット砲を発射してくる行動に出てきたので、巡視船側も応戦。その後、工作船は爆発して沈没した。

コレより前の射撃事件となると、ラズエズノイ号事件(1953年)というソ連の巡回船に対する船体射撃のみとなる。日本の海上保安庁においてもこの件について慎重に検討されている事案で、先に船体射撃をしたととられるようなやり方には反省の声もでているとされる。

要は、そう簡単に先制攻撃があって、支那側の軍人(正確には海警局の人間)に死者が出るという想定が、まずかなりレアケースであろうと言うことだ。そこがスタートの議論というのが、どうにも理解しにくい。

そして、(1)ではその現場にコルベットが急行して巡視船に損害を与えるというシナリオになっている。まあ、コレもかなり可能性は低い。支那の人民解放軍がでてこればそりゃ海上保安庁の巡視船が抵抗できるはずもないのだが、わざわざやられるまで巡視船が現場に留まっているのか?という疑問はある。まあ、それはさておこう。

(2)遼寧が出てくる?! → (6)日本のイージス艦が轟沈

さて、ここから次に出てくるのが支那空母「遼寧」らしい。空母(笑)だが。

遼寧

元々、この遼寧はロシアが保有していた空母ヴァリャーグをお色直しした(徹底的に内部構造が破壊されている状態での譲渡だったので、スクラップ&ビルドされたレベルではあるが)シロモノなので、一般的な空母というレベルの能力は無いのだが、全く無力というわけでもない。

よって、シナリオにある様に「陽動に使われる」ということは、十分にありうる。

そしてJ-20戦闘機が大活躍である。

J-20

支那の説明だとJ-20戦闘機というのは第5世代戦闘機らしい。象徴的な話としてJ-20を持ち出しただけで、戦闘機であれば何でも良かったのかも知れないが、比較的大柄で空戦を得意とするようなタイプではないんだよねJ–20戦闘機って。ただまあ、その実力は未知数であるので、論評することは難しい。

そして支那のミサイル攻撃だが、まあコレは十分ありうる。戦略的に日本と対峙した以上は、日本の重要拠点を破壊しなければならない。ミサイルで量的飽和攻撃してくるだけのストックはあるのだし、日本との戦闘が決定的になったら寧ろ積極的に攻撃してくるだろう。そして、そうなったときにPAC-3で迎撃することは難しかろう。

こんごう型護衛艦が果たして簡単に対艦ミサイルにやられて轟沈するか?という点は良く分からないが、多数のミサイルで狙われればそういう事もあるかも知れない。ただ……、日本の潜水艦はどこへ行ったのだろうか?

(7)アメリカは黙認

こうした事態にアメリカが黙認する、という可能性は否定できない。

アメリカが支那の約束を信じるとは思えないが、逆に在韓米軍基地への不介入が担保されれば、例えばオバマ政権の時代であれば「そういう判断」は下可能性が高い。民主党だしね。

トランプ氏はどうか?というと、微妙なところではあるがビジネス的な観点から考えても、支那の覇権拡大を黙認するのは、メリットと考えない可能性は高そうだ。ただ、何か支那からメリットが引き出せる約束があれば裏取引はやるだろう。トランプ氏はそういう人物だ。

そうであるとすると、現状でもトランプ氏に見捨てられるシナリオは十分に考慮に値する。

(8)そうりゅう型潜水艦は撃沈

支那の対潜哨戒機に、そうりゅう型潜水艦の発見能力があるのか?という点に関してはコチラのニュースを参照されたい。

中国が空母に対潜哨戒機を配備へ 米潜水艦の深刻な脅威に=米メディア

2019-11-21 09:43:34

ナショナル・インタレスト(電子版)は18日、アメリカ海軍大学校のゴールドスタイン教授の記事を掲載した。要旨は下記の通り。

中国海軍の空母、強襲揚陸艦などの大型水上艦が近年続々と配備されているが、これらの重要資産を「西太平洋地域の支配的地位」を占める米軍原潜の脅威から守る必要性が高まっている。中国の未来の対潜能力は、無人対潜哨戒機を発展の重点とする。これは米国の水中の優位性にとって厳しい試練となる。

~~略~~

中国は無人対潜哨戒機を空母に配備することを検討中だ。関連研究によると、無人対潜哨戒機(地上配備型)の巡航半径は600キロだが、空母から発艦する場合はさまざまな要因により300キロになる。中国はまだ無人機の空母における発着艦試験を公開していないが、この模索は中国が空母などの重要海軍資産の保護の強化を検討していることを十分に示している。

「org」より

アメリカ側は、それなりの探知能力ありという風に分析しているようで、脅威には値するという判断らしい。

こんな感じの対潜哨戒機を複数保有しているが、その実力はいまいちよく分からない。東側の技術はその能力が未知数であることは多いが、少なくとも対潜哨戒能力はあるのだろう。

とまあ、ちょいちょい疑問のある分析ではあるが、シナリオとしてはあり得るだろう。突っ込みドコロのある内容は意図的であるとも考えられるしね。

欠陥のある日本の防衛計画

日本の「矛」はアメリカ頼み

一通りの流れを見て、チグハグ感は否めないけれども、何より、日本にとって一番の泣き所は、戦後70年以上封印しているその「矛」の部分で、「防衛力」をひたすら防御に専念することとカンチガイしている節がある点だと思う。

そういう観点から考えると、尖閣諸島に関する防衛を日本独自で出来る程度には考えておくべきなのに、未だに手を拱いているのが実情だ。

尖閣に危機到来。日本が危なくなった時に、アメリカは助けてくれるのか

2020/06/13 08:00

国民の関心がコロナに集中する中で、中国が尖閣諸島への圧力を強めています。そのことに気がついている人がどれぐらいいるでしょうか?

~~略~~

中国と戦火を交えるのは、世界最強の米軍をもってしても大きなリスクです。わが国が尖閣の防衛をさらに強化し、自衛隊が行動しない限り、米軍がわが国と共に戦うことはないでしょう。米国にとってわが国そして自衛隊が不可欠な存在であり続けることが前提となります。

「note”細野豪志”」より

ちょっと引用先が業腹なのだが、原発事故のプロセスについては目を瞑って読むと、ナルホドと思わせる部分はある。

少なくともアメリカ政府だって、日本の尖閣諸島を二つ返事で防衛してはくれないのである。少なくとも日本がやる気を見せる必要がある点では合意できるし、そうで無ければアメリカ軍だって動けないのだ。

しかし、現状は異なる。日本は攻撃手段を持たない。防衛一辺倒、防御に専念するだけでは国は守れない。日本の海上自衛隊の実力も、航空自衛隊の実力も、まだ支那に良いようにやられるほど落ちぶれているとは思っていないが、既に数的優位はとうの昔に支那に負け、質的にもかなり支那の軍事力は向上している。

少なくとも、その自信はつけているのだ。

アメリカの世論調査

もう一つ、アメリカの世論について言及しておきたい。

米世論調査、尖閣侵攻で米国は日本を防衛すべきが41% 日本は自衛するしかない

2018.12.13

もし中国が尖閣諸島に侵攻した場合、アメリカは軍隊を出動すべきかについて、アメリカ人約1000人を対象とした世論調査が行われ、出動に賛成した人々は、たったの41%に過ぎないことが分かった。米シカゴ・グローバル評議会が11日に結果を発表した。

「the-liberty」より

こちらも引用先から香ばしい感じではあるが、さておきアメリカ人にとって日本の尖閣諸島という無人島は、取るに足らない小さな存在であることは間違い無い。「人が死なないなら別に良いんじゃ無い」というレベルの感覚であっても不思議は無い。

寧ろ「日本を防衛すべき」で41%もある方がビックリである。

ただ、この記事の結論と同様で、僕自身も日本が自衛できる手段を持たねばならないと感じている。アメリカは今のところ暴動真っ只中だが、あれを見ていてもアメリカの世論というのはあてにならない事がよく分かる。

そんな不安定なものを信頼して「備えない」というのは明らかな作戦的な欠陥だろう。

離島奪還計画

さて、尖閣諸島の占領というシナリオは、僕自身は一番ありそうなのは、寧ろ支那漁船が大挙して押し寄せて、居座るパターンだと考えている。

民間人を装っても、支那が出してくる漁船の多くには人民解放軍の息のかかった人々が多い。そうした中に侵略の意図を持って上陸する工作員がいたとしても不思議は無い。

そして、その漁師が尖閣諸島に居座り、その漁師達を守るという建前で海警が尖閣諸島に乗り込み、済し崩し的に拠点を構築する、そういったパターンに持ち込めば日本側としても占拠を阻止することは難しかろうと思う。

もちろんそんなシナリオは防衛省も想定していて、日本とアメリカで合同で離島奪還演習を行ったりと、積極的に対策も考えてはいるようだ。つまり、奪われてから奪還するシナリオを考えていると言うことだ。

日米、離島奪還演習を公開 水機団第2連隊が初参加

2020年02月16日14時27分

米海兵隊と自衛隊の離島防衛専門部隊「水陸機動団」は10~12日、西部カリフォルニア州の海兵隊基地キャンプ・ペンドルトンで、実動演習「アイアン・フィスト」を報道陣に公開した。中国が東シナ海などで海洋進出を強める中、日米両国が離島防衛・奪還に向けた連携を強化し、抑止力を高める狙いがある。

荒野に着陸した米海兵隊の輸送機オスプレイから飛び出し、素早く展開する水機団隊員。沖合の米海軍ドック型揚陸艦からは日米の水陸両用車AAV7が発進した。

「時事通信」より

実際に、無人島を占拠されないように防衛するよりも、盗らせてから奪還に動いた方が合理的である。合理的ではあるのだが……、しかし、盗られないに越した事は無い。

尖閣諸島国有化の失敗

石原都政の時代に、尖閣諸島に灯台を作るからといって基金が集まった。

日本人にとって、尖閣諸島を支那にやると言う選択肢に対してNoを突きつけたのである。あの時、さっさと灯台を作り、船だまりを作って、定期的に上陸する体制を構築すべきだった。

ところが、時の野田政権は、尖閣諸島の国有化の判断をしてしまう。そして、コレを口実に支那は一気に攻勢を強めてきた。

実のところ、国有化というのは所有者の安定化という意味では有効だったが、国が弱腰である場合には日本人を上陸させることができなくなるというデメリットが出てしまい、現に尖閣諸島に上陸するということはできない。

日本は、竹島の失敗を繰り返すべきではないのである。

レポートには続きがある

なお、件のレポートだが、実は報道されている話しの続きがあるのはご存じだろうか?

Dragon Against the Sun: Chinese Views of Japanese Seapower | CSBA
CSBA is an independent, non-partisan policy research institute established to promote innovative thinking and debate about national security strategy and invest...

中身は確認して頂くとして、ニュースになっている部分、即ち日本に対して支那の軍事力は強大になっているし、尖閣諸島を容易に奪われるシナリオがあり得る、という下りに続き、こうした潜在的な問題に日本側が対応する意思があり、アメリカはこれを指を咥えて見ていて良いのか?という警告が続いている。

あ、和訳もあったので紹介しておこう。

海上自衛隊幹部学校 - Command and Staff College -
海上自衛隊幹部学校は、海上自衛隊の「最高学府」であり、上級の部隊指揮官・幕僚として必要な知識・技能を習得させるための教育と、安全保障、戦略、戦史、統率・管理、作戦、国際法・作戦法規、ロジスティック等に関する研究を行っています。

要は、日米同盟はしっかり維持して、防衛に努めろよという警告なのである。

支那の軍事力の膨張は、看過出来ないレベルになっていることは明らかなので、今までのままではダメだヨ、という話なのである。

コメント

  1. 木霊さん、おはようございます。

    >このニュース自体は割りと衝撃的なニュースとして報じられていたが、その内容に触れたものは見られなかった。

    掘り下げたら墓穴を掘りかねない極左マスメディアが一杯いるからでしょうか。
    僕も真っ先に読みましたが「侵略シナリオ」自体は、ほとんど支那に好都合に事が運ぶ前提となっていると感じました。

    >要は、日米同盟はしっかり維持して、防衛に努めろよという警告なのである。
    >支那の軍事力の膨張は、看過出来ないレベルになっていることは明らかなので、今までのままではダメだヨ、という話なのである。

    結局、これが主旨というか日本の平和ボケに対する警告の様に思いますね。

    >実際に、無人島を占拠されないように防衛するよりも、盗らせてから奪還に動いた方が合理的である。合理的ではあるのだが……、しかし、盗られないに越した事は無い。

    これについては別記事であるけむさんへのレスで書きました。
    要は何とかする気構えと準備を如何に整えるかだと思います、政治家は鈍いオツムでもとりあえずフル回転させて、足りないところは有能なオブザーバーの精鋭を集め、国防の危機を真剣に議論し世論を味方にできる論理構築を図るべき時ですね。

    未だに石原爺様に右翼に聞き当たりの良い提言をさせている様では、まったくダメなのはだけは確かでしょう。

    • 一読の価値のある文章でしたが、原文は英語ですからねぇ。
      訳文の方が読みやすかったですよ。

      日本の海上保安庁、海上自衛隊の任務から考えると、特定の島だけ遊具すると言うことは難しいのかも知れません。
      法整備して国境にほど近い地域への防衛施設の設置が容易になるような形で、何か手立ては撃てないものですかね。

      石原氏は何でしたっけ、ああ、イージスアショアの尖閣諸島配備でしたか。
      まあ、現実的な提案ではありませんね。
      ただ、何らかの設備を置く必要はありますし、この辺りで軍事訓練をやる様な案も出ていて、それはそれでありだとは思っています。軍事拠点を作れないなら、自衛隊関連の研修施設を置く位できないものですかねぇ。

  2. まぁ、舐められてますよね。

    河野大臣になってからは領海侵犯に関して国民に対しての発信は増えていますが、マスゴミが中共の息がかかっている(?)以上、国民の半数以上は領海侵犯の事実を知らないまま日々を過ごしていると思います。
    間違いなく中共に上陸されたら終わりでしょう。奪還作戦と言っても米軍が動くことが大前提だし、武力衝突はマスゴミを含めた左翼連中に「戦争反対」の大義名分を与えてしまい、恐らくかなりの人数がそちらの支持に回ることになるのでは。

    個人的には今の中国の動きを口実にして、自衛隊(海上保安庁)の補給基地を尖閣に作ってしまうのが一番良いと思います。
    いくら憲法の縛りがあるとしても、基地があれば中共も迂闊には手を出せなくなると思います。(既成事実の大切さは、日本も竹島で十分理解しているはず)
    時間稼ぎをしている間に憲法改正が出来れば、それだけでかなりの抑止力になると考えるんですけど…

    • 河野大臣の今回の発表はかなり異例でしたので、確実に裏があるだろうなとは思っていますよ。
      ご指摘の様に、尖閣諸島への補給基地なりを作るという案、石原慎太郎氏は船だまりを作るという表現でしたが、その手の設備を用意するのが良いのだろうと僕も思います。
      「やったもん勝ち」を積極的にやっている支那ですから、対抗するためにはこちらもそれくらいのことをやるべきだと思います。

  3. 本件、海保が先に銃撃するシナリオが前提ですが、基本的にはあり得ない話ではあります。

    ただし、海保の職員にスリーパーが居なければ、ですが。

    国内に潜伏する(潜伏してないのも多数いますが)スリーパーの数を考えると、あながちあり得ない話では無いかも知れません。

    • そうなんです、,基本あり得ないんですが……、スパイ天国の日本ではちょっと。
      スリーパーはそこら中にいるという噂ですから、困った話ですよね。

      そこまで仕込んでくるか?は疑問ですが、支那ならやりかねませんよね。