インドVS支那の争いが拡大、殴り合いはどちらが制した?

アジアニュース

ちょっとキナクサイという情報は以前もお出ししていたのだけれど、死者が出る事態に発展してしまった。

India says 20 soldiers killed on disputed Himalayan border with China

Wed 17 Jun 2020 00.20 BST

Twenty members of India’s armed forces have been killed in a “violent face-off” with Chinese soldiers on their disputed Himalayan border in the worst military crisis between the two countries in nearly 60 years.

「The Guardian」より

インド側の主張によると、インド軍の兵士20人が惨殺されたと言うことらしい。この話は分かっていることが少ないので、軽く行きたいと思う。

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ガルワン渓谷で行われる軍事衝突

だいたいイギリスが悪い

イギリスのせいだー!という記事は以前も書いた。

簡単にいうと、イギリス政策のお陰でインドはパキスタンやらネパールやらブータンやらバングラディシュやらに大雑把に国境線が引かれ、支那との国境も曖昧なことになってしまっている。

こうした国境問題は関係国が積極的に解消しようとしているようだが、インドとパキスタン、インドと支那の間の関係はかなり悪く、パキスタンと支那との関係はそれなりに太いパイプがあるような状態である。

ただ、インド及び支那がこの地域に固執しているのには理由がある。ラダックの大半の地域は標高3000m以上であり、インドでもっとも高い高山地帯の一つとなっている。

つまり、周辺地域に武力的な影響力を及ぼすには、この地域を押さえて武力拠点としておく事にメリットがあるのだ。今後のインドと支那との領土争いの主導権を争う上でもここを制圧することには意味がある。寧ろそうで無ければここまでの長期間、武力をもって対峙する事にはならない。

被害はここ40年で最悪

さて、もう一つ記事を紹介しておきたい。

LAC face-off: 20 soldiers die in worst China clash in 53 years

Rajat Pandit | TNN | Updated: Jun 17, 2020, 02,32

NEW DELHI: Twenty Indian soldiers, including a Colonel, were killed and several others grievously injured in a vviolent physical skirmish with Chinese troops in the Galwan Valley region of eastern Ladakh on Monday, in a massive escalation of the continuing military confrontation in the high-altitude region since early-May even though no bullets were fired.

“Our radio and other intercepts indicate there were 43 casualties in the PLA ranks, which include both the dead and seriously injured. The situation is fluid on the ground, but no firing has taken place yet,” said a source. An Indian and Chinese troops have disengaged in the Galwan areas where they clashed on the night of June 15-16.

「THE TIMES OF INDIA」より

どうやら、傍受した無線通信の内容から43人の重症者がいたという話らしい。この重症者は支那側の被害と言うことらしいので、日本国内で報じられている以上に多くの犠牲者がいるようだ。

インド、中国軍と衝突の死者20人に 「一方的現状変更」と非難

2020年06月17日06時15分

インド軍と中国人民解放軍の部隊がインド北部ラダックの国境地帯で起こした衝突で、インド軍は16日、インド側の死者が20人に達したと発表した。インドメディアは、中国側の死傷者も数十人に上ると報じた。

「時事通信」より

時事通信はインドからの公式発表の数字を使っているようだが、支那側の被害については触れていない。

他のメディアも引用しておこう。

中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者

2020年6月16日 19時52分

インド陸軍は16日、中国との国境が画定していないインド北部ラダック地方で中印両軍による衝突が15日夜に発生し、インド側の軍幹部や兵士の計3人が死亡したと発表した。1962年の国境紛争後、国境付近では両軍のにらみ合いが続発したが、死者が出るのは極めて異例だ。

インドメディアによると、被害は殴り合いや投石などによるもので中国軍にも死者が出た模様だ。双方の軍幹部が事態の沈静化に向け、協議に入っている。

「朝日新聞」より

「武力衝突」という事態と言えるか微妙ではあるが、両軍から600名程度の兵士が出てきて、石や鉄棒、愚基の刺さった竹棒などを武器として夜遅くまで戦ったと言うことのようだ。死者が出た理由は、峡谷に落ちたからだ、ということらしい。

支那側はインドが悪いと主張

で、この衝突の原因だが、支那の報道官に寄ればインド側の挑発が原因のようだ。……誰が信じるんだ?

中国外務省は、インドに対して問題につながる一方的行動を取らないよう警告。報道官によると、インド軍が両国の合意に違反して中国側を挑発、攻撃したため深刻な事態に至ったという。

インドと中国は国境を巡り1962年に軍事衝突。それ以降も協議を続けたが国境を巡り紛争解決には至っていない。国境防衛隊の間で小競り合いが起こることはあったが、犠牲者は30年以上出ていなかった。

インド軍当局は、中国軍兵士が5月初めに複数の場所で実効支配線(LAC)を越境したとし、それ以降両国側で協議が持たれたが進展はなかった。

「Newsweek”中国=インド国境で軍事衝突 インド側兵士20人が死亡”」より

そもそも支那は今、全方位に喧嘩を売る外交を展開している。

世界の脱中国の波にのって、インドが「世界の工場」を目指している

2020年5月29日(金)18時30分

中国は、2000年代以降、「世界の工場」の地位を確立し、サプライチェーンの生産拠点として重要な役割を担ってきた。しかしながら、2018年から続く米中貿易摩擦に加え、2020年1月以降の新型コロナウイルス感染拡大によって、世界各国は、サプライチェーンの再考をますます迫られている。

「Newsweek」より

インドも支那の弱みに付け込んで色々と画策している状況にあるので、支那としても我慢できない部分があるのかもしれない。ただ、そんなことで挑発されてもねぇ……。

インドは武漢肺炎で苦しむ

そして、インド側の事情としても先日こんな記事を紹介したが、更に酷くなっているようだ。

バッタの駆除は非常に難しい様だね。

インド・ムンバイの感染者、5万1000人に 中国・武漢を上回る

2020年06月11日

インドの金融の中心地ムンバイで10日、新型コロナウイルスの感染が確認された人が5万1000人に達し、感染の発生源となった中国・湖北省武漢市を上回った。

インドでは感染者が急増しており、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、これまでに確認された感染者の数は27万6583人となっている(日本時間11日午後2時時点)。

このうち約9万人は、ムンバイが州都の西部マハーラーシュトラ州で確認されている。

「BBC」より

そして武漢肺炎の対応で、各地でロックダウンを敢行しているようだが、あまり効果は出ていないようだ。元々、ロックダウンの効果に関しては疑問視されているが、インドのように衛生環境が悪く、医療体制が十分でない国では深刻な問題となっているようだ。

インドとしても国民の鬱憤がたまっている状況である。それも、支那から武漢肺炎が持ち込まれたとあっては、おめおめと引き下がるという選択肢も難しかろう。

今回の騒ぎでどちらが優勢だったかは分からないが、壮絶な殴り合いだった事だけは確かなようだ。

現在は両国が国境付近から兵を下げている状況にあるようで、事態悪化は抑えられているようだ。が、簡単に矛を収めるのは難しいのだろうね。どうなっていくのやら。両国とも事情が事情だけに簡単に収まるとは思えないが、武器を使用した衝突に発展したら、歯止めは効かなくなるだろう。

コメント

  1. 尖閣も危ういですね

    • 危ういですねぇ。
      そんなレポートも出ていましたが、ナカナカ興味深かったですよ。