【蝗害】インドに溢れるバッタたち、支那へ?

支那

先週金曜日は、時間をやり繰りして記事を書く事ができなかったので、金曜日に考えていたネタをつかって記事を書こうと思うのだけれど……、おおぅ。

ビジュアル的にはインパクト抜群だね。

バッタの大群、旅客機の運航に深刻な影響及ぼす インド当局が警鐘

2020年5月30日 19:01

インドの広い範囲で、空前の規模のバッタの大群が被害を及ぼす中、同国当局は29日、旅客機の運航に支障を及ぼしたり、機体を損傷させたりする恐れがあるとして警鐘を鳴らした。

「AFP」より

ちょっとこれ、虫が苦手な方にはオススメ出来ない映像だ。スゴイネ。

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最悪のタイミングで発生するのが蝗害

アフリカ発イナゴ

古来から、「蝗害」つまりイナゴの大量発生というのは何度となく歴史に登場している。このイナゴの大量発生について、周期性などは確認されていないので、何らかのトリガーが重なって起きるのだとは言われているが、蝗害を起こす種類は知られている。

主に、トノサマバッタ(の亜種)やサバクトビバッタ及びそれの亜種が蝗害を引き起こすと言われており、かつては北米などでも蝗害を起こす種類のバッタが生息していたようだ。特に、支那の歴史においては非常に蝗害の話が多いようである。

で、今回問題を起こしているのはサバクトビバッタのようで、アフリカで発生した模様。

農作物を食べ尽くすバッタの大群が、最悪のタイミングでアフリカを襲う

2020.05.11 MON 17:00

アフリカでバッタが大量発生し。穀物を徹底的に食い尽くしている。バッタの大群は勢いを増しているが、折しも農家の作付けが始まったばかりの上、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって専門家が現地に足を運べない状況にある。まさに最悪のタイミングともいえるバッタの襲来の被害は、いかに食い止めることができるのか。

~~略~~

ところが運悪く、2018年のバッタの大発生は、オマーンの人里離れた砂漠で始まった。その辺りには人が誰もおらず、バッタが発生したという警告は発せられなかったのだ。

「WIRED」より

タイミングは最悪だね。

実は蝗害はそれなりに対策が考えられていて、蝗害に至るまでのアプローチで大量発生を抑制できる手法はそれなりに考えられている。初期段階で発見されれば、早急に対策され、大量発生を抑える事ができたケースもあるようだ。

が、今回は人知れず発生したということで、大量発生してから被害を食い止める術はないようだ。

今年に入ってから更に被害は深刻化

2018年頃にオマーンで発生したといわれている今回の蝗害、2020年になってもその勢力は衰えていないようだ。

アフリカ、バッタ大量発生で食糧・農業に危機

2020/2/4 22:00

アフリカ東部で大量のバッタが発生し、被害が深刻になっている。異常気象が原因とみられており、バッタの大群が農作物を食い荒らし、国連食糧農業機関(FAO)によるとケニアでは過去70年で最悪の被害となった。ソマリアは2日、非常事態を宣言した。食糧不足や農業への影響が懸念される。産業を農業に依存している国もあり、経済に打撃を与える恐れがある。

「日本経済新聞」より

そしてその被害は特に貧しい国に大きなダメージを与えているようだ。

エチオピアでバッタ大量発生、100万人に食糧危機 国連が警鐘

2020年4月14日 18:09

アフリカ東部エチオピアで、バッタが大量発生し、20万ヘクタールに及ぶ農地が被害を受け、およそ100万人が緊急食糧援助を必要とする事態となっている。国連が13日、発表した。

「AFP」より

ケニア、ソマリア、エチオピアと広がっていて、イタリアの方面にも。

バッタが大量発生、過去60年で最悪の農業被害 伊サルデーニャ島

2019年6月11日 13:05 

イタリアの農業生産者団体「コルディレッティ」は10日、イタリア・サルデーニャ島でバッタが大量発生し、少なくとも2000ヘクタールの農地で作物に被害が出たと明らかにした。専門家らは、この地域としては過去60年で最悪の被害だと述べた。

「AFP」より

各地の被害の状況について、2月の段階での地図があったので紹介しておこう。

イナゴ03

アフリカではこんな感じで被害が拡大しているようだ。

そしてインドへ

そして2018年、2019年と被害は拡大して、とうとう今年はインドまでその影響が及んでいるというのが冒頭のニュースである。

イナゴ04

これが去年の状況だが、今年は更にその影響が拡大しているという。

過去30年近くで最悪とされる「蝗害(こうがい)」はすでに、農作物に甚大な被害を与えている。インドでは新型コロナウイルス対策のため全土で1か月にわたり封鎖措置が実施され、その影響で苦しむ農家に追い打ちをかけている。

「AFP」より

そしてインドでもここ30年で最悪の事態に及んでいるというのである。

食糧危機は支那へも及ぶ?

インドの被害は拡大する一方で、コレに対処する方法は無い模様。

インパクトのある画像があるのだが、流石にちょっと直接貼るのは躊躇われるので、リンクだけ貼っておくけれど、興味のある方はご覧頂きたい。あ、冒頭のニュースのリンクである。

バッタの大群、旅客機の運航に深刻な影響及ぼす インド当局が警鐘
【5月30日 AFP】インドの広い範囲で、空前の規模のバッタの大群が被害を及ぼす中、同国当局は29日、旅客機の運航に支障を来したり、機体を損傷させたりする恐れがあるとして警鐘を鳴らした。

で、このバッタの被害は更に拡大して、支那に及ぼうとしている。

コロナの裏で、中国に「ヤバすぎる数」のバッタの大群が襲ってきた…!

5/3(日) 8:01配信

「4000億匹のバッタの大群がインド・パキスタン国境から中国に迫っている」 2月19日、中国国営中央テレビが展開する国際放送局はこう報じた。

「yahooニュース」より

今のところ支那国内で被害が出たという状況ではないようだが、支那に及んでその被害が拡大すれば世界的な経済危機、という様な事態にもなりかねない。

次の「Serious」ステータスにある国は、ジブチ、エリトリア、イエメン、オマーン、イラン、パキスタン。他にも、ウガンダ、南スーダン、スーダン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、イラク、アフガニスタンも「Threatened」ステータスにあり、脅威に晒されつつある。

「yahooニュース」より

被害を受けた国のリストに支那の名前が加わる可能性が指摘されているが、支那にむけて蝗軍が進軍しているというような話もあるようで。

イナゴ05

これはケニアで撮影されたもののようだが、既に、インド、パキスタン辺りまで迫ってきていることを考えると、流石に支那としても無策でいるわけには行かないだろう。

国家林業草原局は、国連食糧農業機関(FAO)の発表を引用し、サバクトビバッタの数は今年6月までに現在の500倍に急増する恐れがあると強調した。

また、緊急通知によると、国内専門家は、気候の条件によっては、バッタの大群が3つのルートから中国に入ると予測した。1つ目はインドやパキスタンを経由しチベットに進入するルートだ。2つ目はミャンマーから雲南省へのルートと、3つ目はカザフスタンから新疆ウイグル自治区に入るルートだという。

「大紀元”中国、バッタ襲来のリスク高まる 「6月までに500倍」”」より

すでに想定ルートの近くまで来ていることから、支那としても危機感を募らせているようだ。

中国が提供したバッタ防除製品の第1便 パキスタンに到着

2020年3月11日 12:10

中国が提供したバッタ防除製品を載せた第1便が9日、パキスタン南部のカラチ(Karachi)に到着。同便には5万リットルの「マラチオン」や、遠隔操作できる14台の高性能散布機が含まれている。 

「AFP」より

一応、それなりに対策を考えてはいるようなのだけれど……。残念ながら焼け石に水のようだね。

日本に被害は及ぶのか

歴史上、蝗害の記録は日本の文献の中に残っているのだが、後に検証したところによるとその殆どがウンカによる被害ではないか、とされている。

ただし、国内でイナゴの被害が発生した記録(イナゴとトノサマバッタ、サバクトビバッタは遠い種類であるため、蝗害と書かれている場合でも外国のそれとは異なるようだ)はあるが、外国からの影響は少ないようだ。

筑紫の国における蝗害の記録は、地政学的にも海外からの被害であった可能性は否定できないようだ。尤も、ウンカ(セジロウンカ、トビイロウンカの2種)も支那から飛来して害を及ぼした事が分かっているので、その多くはウンカの害であったと理解されている。

そんな訳で、日本にサバクトビバッタが飛来するリスクは余りない。ただ、飛来しなくとも被害が及ぶ可能性は高い。

世界各地で最大2億5000万人が飢える恐れ 国連が警告

2020年04月22日

国連は21日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により、世界各地で「大規模な」飢きんが発生する可能性があると警告した。世界食糧計画(WFP)のデイヴィッド・ビーズリー局長は、大災害を回避するために喫緊の対策を講じる必要があると指摘している。

「BBC」より

何しろ、世界的に蝗害が及んでいるので、あちこちで食糧不足になる可能性が極めてた無い。その上で、武漢肺炎の影響で経済が停滞している国が殆どであるため、この2つの災厄によって多くの人が命を落とす可能性が高い。疫病に蝗害のダブルパンチで過去にも多くの餓死者が出ている歴史があるだけに、現代においてもその影響は計り知れない。

そうなった時に、日本にどのような影響があるかは想像の域を出ないのだが、外国から食料品を購入する今の大勢というのは今一度見なおす必要があろうと思われる。

コメント

  1. 4月の中頃、スーパーで中国人の若い男性が、一人で米だけを20KGも買っているのを目撃しました。
    (中国人とわかったのは携帯で大声で話していたから。)
    そのすぐ後にイナゴによる食糧危機の懸念の話を読み、
    もしかしてマスク同様、既に中国による各国での食料の買い占めが発生しているのではないかと不安でした。
    日本は、輸入を案じるより前に、国内産の食料の流出を心配したほうがいいのでは?

    • 20kgの米ですか。お米2袋を買っただけで疑うのは少々気が引けますが、買い占めを疑うことは必要だと思います。
      流石に食料の輸出はあまり積極的にはなされていないようですが、その他のもの、例えば医療品などは買い占められ、実際に海外に流出してしまっています。
      未だに国産のマスクは殆ど見かけません。

      ただ、今後はそういった懸念もしてくべきでしょう。
      なにやら不思議なものが買い占められる世の中ですから。

  2. 疫病と蝗害・・・あと天災が来れば国家崩壊待った無しのダブル役満ですがはたして?
    ただここまでリーチ目が来れば「有る」事を想定しなければなりませんが、一個人で出来る事は食料の備蓄位しか思い付きません。
    米はともかく小麦やトウモロコシの加工品が本当に枯渇する未来が来るやも知れません。

    • 支那では、昔から旱災、蝗害、水害が3大災害として挙げられています。
      干ばつ、バッタの大量発生、河川の氾濫、が歴史上頻繁に起こってきたという事なのでしょう。

      ただまあ、歴史的に見てアフリカ辺りから発生したサバクトビバッタが支那の国土を襲ったという記録は確認されず、大半は支那国内におけるトノサマバッタの大量発生であったと言われています。崑崙山脈などに阻まれてサバクトビバッタが支那国内に侵入する可能性は低いとされているのです。
      とはいえ、無関係ではいられませんから。

  3. バッタの直接の害のみならず「散布される殺虫剤」の害も深刻な様です。
    少し前のツイートにアラビア文字で「政府が撒いた薬でバッタは死ななかったがラクダは死んだ」っていうのがありました。
    インドも中国も後先考えないで行動を起こしそうで、取り返しのつかない状況になりそうで怖いです…

    • 殺虫剤の散布は色々と問題があるのでしょうね。
      ただ、背に腹は代えられないので、収束させるためには少々強引なこともやるのでは無いかと思います。

  4. バッタ軍団がヒマラヤ山脈やゴビ砂漠を越えるのは難しいと言われているのでどうでしょうかね

    • ヒマラヤ山脈越え(崑崙山脈越え)は難しいでしょうねぇ。
      標高もさることながら、気温や湿度が繁殖条件を満足しないようですから。
      更に難しいのがゴビ砂漠ルートで、コチラはまあ心配する必要はないと言われているようです。

      よって、飛来する可能性はゼロでないにせよ、蝗害に繋がるところまでは行かないと思います。
      ……とはいえ、災害は思わぬ要因で発生するものですから。

  5. 木霊さん、おはようございます。

    武漢ウィルス終息の目途立たずの中で経済混乱(米中貿易戦含む)という状況、さらに蝗害ですか...。
    世界はどうなっちゃうのか本当に心配です。

    日本も武漢ウィルス報道の陰に隠れていますが、ここ数カ月列島のあちこちで地震が不気味なほど頻発しています。
    万一、大規模地震が起こった場合避難所自体が3密となりかねない危機も想定して、今から国と自治体は対策を練っておくべきと思いますね。
    他にも毎年どこかで起こるのが常態化した台風・大雨洪水もありますから。

    • アメリカ内乱の記事を書きましたが、色々ヤバい気がしています。
      日本国内でも、おかしな動きがある様ですし、早々に大勢見直しをすべきでは無いのかと思います。

      先ずは法整備、といいたい所なんですが、やれるかは心配ですね。