「出口戦略」という記事を書いたばかりだが、政府の方針であればその判断は尊重したい。
緊急事態宣言延長へ 政府調整、全国対象に1カ月程度
2020/4/29 22:20 (2020/4/30 5:15更新)
政府は5月6日に期限を迎える新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を延長する方針を固めた。全国を対象にして1カ月程度延ばす案を軸に調整する。1日に開く専門家会議の意見や感染状況を見極めたうえで最終判断する。
「日本経済新聞」より
それでも1ヶ月は長いよ。経済が保たない。
宣言の延長判断
その判断の根拠は何か?
さて、先ずは先の記事を紹介しておこう。
この記事で書きたかったことは、「出口戦略が必要」「状況分析によって延長はやむを得ないが、1週間くらいで」「学校再開は早期に」「高齢の方々は自粛して」と、乱暴に書けばこんな感じの内容になる。いや、もうちょっと再開方向に話をした気はするのだけれど。
これに対してコメントも学校再開についてへの言及や、もう少し慎重にという内容の意見を頂いていて、感謝しきりである。
僕は僕の意見が常に正しいとは思っていない(手にした情報を基にして考えた場合には「正しい」と思って記事を書いているのだけれど)し、分析の道筋を誤ることもある点はお気づきの方も多いだろう。コメント頂いた中でも、「ああそうだ」と納得することも多いのだから。
……っと、話がちょっと逸れてしまった。
ともあれ、政府は慎重路線を採る事に決めたようである。
安倍晋三首相は4月29日の参院予算委員会で緊急事態宣言を巡り「5月6日にこれで終わったかどうかについては依然厳しい状況が続いている」との認識を示した。
「日本経済新聞」より
ただ、この判断材料として多くの都知事の見解を参考にしている節があるのはどうだろうか?
また、29日開かれた全国知事会の会合では、東京都をはじめ、大半の知事から緊急事態宣言の延長を求める声が相次ぎ、一部の地域を解除すれば新たな人の動きが生じ感染拡大につながりかねないなどとして、政府に対し全国を対象に延長するよう求める方針を決めました。
「NHKニュース」より
政府が全国に緊急事態宣言を拡大した背景にも、一部地域について緊急事態宣言を出したら、緊急事態宣言を出した地域から出ていない地域に移動するような行動が見られ、「困る」という話になった。
でも、じゃあ、出口の判断は何時になるの?何が起きたら出口なの?という不安は国民の心の中に残ったままだ。
目標が無いと人は頑張れない
何でもそうだが、目標設定があれば多くの人はその目標に向かって頑張ることが出来る。
だが、今の緊急事態宣言の「出口」について明示されていない。
感染者数でも、死者数でも、何でも良い。とにかく「出口」の条件はしっかりと明示して欲しい。それは「期日」ではダメなのである。今回みたいに延期されてしまうという「信頼性」を失ってしまった。故に、今度出すべきは「期日」ではなく別の基準であるべきだ。
折角、専門家会議が付いていて、かなり優秀な見解を出しているのである。日本の武漢ウイルス対策の多くはこの専門家会議の判断を参考にしていると聞く。そして、それは現時点で判断する上では悪く無い結果を出しているのだ。
専門家会議を利用して、学術的な基準を出し、国民を安心させることこそが、今やるべき事なんだと思う。本日は、まず単稿にてここまで。
え?短い?
時間が採れればもう1本書けるかな……?
コメント
外出規制そのものが感染ペースを抑えるためのものであり、その効果(外出減)が目標以下である以上、必要なラインに達するのには時間が必要、ということはわかります。
良くも悪くも日本という国、というか、お国に限らず官僚というのは前例主義。
一度、緊急事態宣言による外出自粛という「前例」ができた故に「解除」により感染が増えた場合のバッシングを恐れる、ということもあるかと思います。
一応は規制しておいて、感染者が出たら「そいつが悪い」にしておくのは楽でしょうしね。
とりあえず今のヒステリー状況を押さえてある程度経済回すには、配布マスクに頼らずとも、欲しい時に買える環境を作り出すしかないと思います。
治療薬も必要ですが、まだまだ時間かかりそうですしね。
今回の事態は「前例が無い」という事態ですから混乱しますよね。
ご指摘通り、良くも悪くも前例主義な部分がありますから。
マスクだけの話に絞ると、個人的な見解ですが「マスクを作る」か「洗えるマスクを」という事が良いように思います。
使い捨てマスクを増産しても終わりが見えないのですが、洗えるマスクが手に入れば、一定数買うとそこで飽和する話になりますからね。
そうすると、出口が見えやすい話になるはずです。
非常事態宣言の出口に関しても、分かり易くして欲しいという趣旨です。
出来る限り早い段階での宣言解除を願います。
この経済が止まってしまっている状況が長引くと、サービス業・製造業を中心に倒産する企業がかなり出てくると思います。
それこそ武漢肺炎の死亡者より自殺者の方が増えてしまうなんてことにもなりかねません。
私の勤務先は自動車関連の製造業なのですが、今はまだこの騒動前の受注が残っていてそれなりに動いていますが、今のままだと2か月後はかなりヤバそうです。(マジでリーマンの時よりヤバイ状況です)
個人的には“消費税減税”を経済回復政策の目玉に持って来てほしいと考えていますけど…
僕自身、中小企業に分類される立ち位置の企業と付き合いが多く、悲痛な声が聞こえてきますね。
サービス業も、一度倒れてしまうと二度と戻ることは無いと於呂も多いと思います。
1ヶ月くらいは経済が麻痺していても何とかなると思いますが、2ヶ月3ヶ月となるともはや手の打ちようがありません。
飲食店だと1ヶ月が限界だと言われていますしね。知り合いの店は閉めちゃいましたが……。
木霊さん、おはようございます。
>でも、じゃあ、出口の判断は何時になるの?何が起きたら出口なの?という不安は国民の心の中に残ったままだ。
仰る事は判りますが「出口戦略」を論じるタイミングじゃないと思っています。
それは、緊急事態制限から3週間で未だ新規感染者数が200~300人なわけですから、ピークを超えつつあるのか見極める時間が必要だと考えるからです。
幸い、日本人の大多数はGWの外出も控え、生活品の買い物でもレジで距離をとるなど「3密」の意識徹底が進んできています。
つまり、今が我慢のしどころだと思いますし国民もしっかりと対応しているのですから、出口戦略を急ぐあまり元の木阿弥となってはダメだと考えます。(もっとも、政府はそうなった時の責任追及を恐れているから今は無理じゃないかな)
武漢肺炎にかかってもいいからパチンコしたい愚かで身勝手な奴等もたくさんいるじゃないか...、いつの時代でも己の快楽しか頭になく他人への迷惑なんか考えない輩は一定割合存在するのです。
医療施設等への脅迫・中傷・個人攻撃...、これも残念ながら同じで人間が存在する限り宿命だと思います。
これをメディアがさかんに煽っていますが何度か書いた様に、大多数の日本人は大いなる底力(=耐える力)を発揮し自力防御と他人への思いやりを忘れてはいません。
極論ですが「凶悪な殺人犯」が常に存在しているのと同じで、遺伝子に組み込まれた多様性の宿命と考えるしかないですね。
だからこそ政府に全てを頼るのではなく「人間の尊厳・矜持」を信じて冷静に生き抜く覚悟が必要だと思います。
>それでも1ヶ月は長いよ。経済が保たない。
これが木霊さんが主張される主な根拠なら残念ですね。
確かに中小・零細企業へできる限りの支援は必要と思いますが、たかが数か月で破綻する様な大企業ならそっちの方が問題じゃないですか。
ただ、学校再開は都道府県自治体により状況が大きく異なるのですから、感染拡大の恐れが1ヵ月以上ないとか「一定の緩和条件」付きで考慮していいと考えます。
厚労省発表の発生状況データーを見るのが毎日の習慣になりましたが、条件の一つとして①累計感染者数が100人以下の都道府県→②新規感染数が3週間以上ゼロ→③退院者数÷累計感染者数が50%以上で回復傾向がはっきり確認された、そういう自治体の学校再開は都道府県首長の裁量に任せるとかですね。
出口戦略が早いという事ですが、僕自身は出口をハッキリしておくべきだと思います。
今回、5月6日がゴールだと頑張ってきた企業が多かったはずです。そこを、理由を有耶無耶にして「取り敢えず1ヶ月くらい延期」とか言われると、流石に折れちゃいます。気持ち的な問題ですが。
そして記事にも書きましたが、次の出口は期間ではなく、感染者数でも死者数などの基準が良いかと。本当は再生算数などの数字が良いと思いますが、あれもなかなか算出に問題のある数字のようで。8割削減というのも根拠がオカシイと言う指摘がありますが、とにかく目に見える出口の提示がないと、別の理由で死ぬ人が増えるのだと思います。
経済が保たないという表現は不明確だったとは思いますが、中小零細ほど危機的状況で、大企業が潰れるような話ではありません。しかし、日本の産業で中小零細が壊滅的なダメージを受けてしまうと、大企業は生きていけません。どの程度のダメージがあるのかは目立ってはいませんが、製造業はかなり危機感を募らせているようですよ。
経済政策で保たせるというのは、なかなか時間のかかる話なので、中小零細企業には辛いんじゃ無いかな。報道ベースで定量的な評価が出ていませんから、論じる事は難しいのですけれどね。
学校再開については、インフルエンザのような感染症を参考にして、学校規模で対応出来るような所まで緩和して欲しいと、その様に願っています。
木霊さん、おはようございます、そしてレスありがとうございます。
>そして記事にも書きましたが、次の出口は期間ではなく、感染者数でも死者数などの基準が良いかと。本当は再生算数などの数字が良いと思いますが、あれもなかなか算出に問題のある数字のようで。8割削減というのも根拠がオカシイと言う指摘がありますが、とにかく目に見える出口の提示がないと、別の理由で死ぬ人が増えるのだと思います。
僕のは日本人の善意を信じる精神論過ぎと自覚していますから、木霊さんの出口戦略について反対しているのではありません。
中小零細企業を支えれるかについては未だ国は及び腰なんですから、経済への危機感は共有しているつもりです。
しかし、「出口戦略」も一歩間違えば政権の命取りになるリスクが高く、安倍ちゃんにそんな覚悟があるとは信じれないと思っているのです。
>学校再開については、インフルエンザのような感染症を参考にして、学校規模で対応出来るような所まで緩和して欲しいと、その様に願っています。
責任を下に押し付けない対策が必要と考えていますが都道府県・市町村首長にしろ、ましてや校長レベルにまで失敗した時に誹謗中傷が増幅される恐れがあります。(無論、ごく一部の身勝手な人達ですけどね)
「最終責任は国にある」と宣言する覚悟が、果たして安倍ちゃんにあるのか...? ここまでのアタフタぶりを見ると全く信用できませんね。
P.S.
5月1日の累計感染者数と退院者数(残念な死亡者数を含む)が、やっと30%を超えましたね。(一時的かも知れないので一喜一憂は禁物)
現在感染者数は12000人と未だ高水準ですが、軽度でホテル&自宅隔離されている感染者を予測すると2000~3000人がICU等の治療を必要としている状況じゃないでしょうか。
死者を最低限にするという意味ではまだまだ予断を許す段階ではないのですが、国全体で考えるともう少しの我慢のしどころです。
医療・介護・市町村職員の方々の過度な負担を憂慮してますが、何とか耐えて欲しいとお願いするしかありません。
僕達は個人としてやるべき事を愚直にやり通す事に尽きると考えます。
5月10日までの実績ね。
感染者数累計BEST10
①USA(1,347,309)②スペイン(262,783)③176,658)へタリア(218,268)
④英国(215,260)⑤おそろしあ(198,676)⑥おフランス⑦どいつ⑧ブラジル
⑨トルコ⑩イラン *best4は不動の四天王。露が猛追してきた。
5月3日~10日の1週間で、①感染者の増加率 ②亡くなられた方の増加率
③死亡率(亡くなられた人数/感染者数累計)
・USA ①16.1% ②18.7% ③5.9%
・スペイン ①7.0% ②5.5% ③10.1%
・へたりあ ①4.3% ②5.9% ③13.9%
・大英帝国 ①18.1% ②12.3% ③14.7%
・おそろしあ ①60.2% ②49.5% ③0.9%
・おふらんす ①4.9% ②6.3% ③14.9%
・どいつ ①3.9% ②10.8% ③4.4%
・ブラ汁 ①61.6% ②57.9% ③6.8%
・トルコ ①10.2% ②12.1% ③2.7%
・イラン ①10.1% ②7.0% ③6.2%
巷で言われる通り、気温の差は関係ないみたいだし、
大陸国は、国境またいで往来が多ければ、同じ貉。
ロシアやトルコの死亡率が少ないのは謎??
人口密度やら、生活・宗教の様式も様々だから、
一概にひとくくりで、比較はできないけど。
・世界平均 ①17.7% ②14.5% ③6.8%
・日本 ①7.5% ②28.1% ③3.9%
緊急事態宣言で、感染者数は減っているが、死亡率が
高いのが、高齢者の医療破綻?変異型の発生?ただの
寿命?アビガンがなかった? 少し心配な種。
*できるかどうかウリは知らないけど、五輪が来年
あるというのは、儚くても希望があるニダ。
人の夢は、虚ろなるも、動物と違い、生きる本能で
あり、夢を実現するために、行動へと具体化されて
行くのが、日本人の凄い力と確信しているニダ。
そのためにも、そろそろ、経済という生き物の出血を
防ぐために、限定的であれ、条件付きであれ、匙加減
を変える時であり、14日が楽しみニダ。
お隣の方は、また、盛大なブーメランで伝統芸を世界
にご披露してくださり、ほ・こ・ら・し・い・ニダ。
自分で真空パックを破ったのが原因なので、だれも、
助けない・関わらない・近づかない が 原則ニダ。