決死の覚悟を見せるかイタリア、ウイルスとの共存路線を模索

欧州ニュース

悲壮な覚悟だな。

「コロナと共存」経済再開 圧力に押されたイタリア政府

2020年4月12日 10時00分

新型コロナウイルスの欧州での感染の中心になったイタリアが、規制の解除に向けて動き出した。コンテ首相は10日、一部商店の14日からの営業再開を認めると発表。経済活動を5月初めから段階的に再開させる検討も始まった。経済界からの強い要望に押された形だが、懸念も残る。

「朝日新聞」より

規制解除とは言え、今の非常事態宣言下にある日本の東京などよりも厳しい制限で経済活動を始めるということを検討しているらしい。

14日から一部再開

何をするか?というと、書店やベビー用品店などの営業を再開するようだ。

コンテ氏は10日夜に記者会見し、厳しい感染拡大防止策を取りつつ、「復興」に向けた準備段階に入ったことを強調した。同国では食料品などの生活必需品の生産と販売のみが認められてきたが、14日から書店やベビー用品店なども営業を再開。木材加工や電子部品の製造など一部の産業も、再開が認められる。

「朝日新聞」より

経済的に死にそうなので、もはやなりふり構っていられないという状況なのだろう。

素早い非常事態宣言

イタリアが非常事態宣言を出したのは2020年1月31日のこと。

イタリア、新型コロナウイルスで非常事態宣言 初の国内感染確認

2020年2月1日 / 02:13

イタリア政府は31日、国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受け、非常事態を宣言した。これにより、当局は必要に応じて手続きを簡素化し、迅速な判断が可能となる。

緊急事態宣言に先立ち、予防措置として、イタリア・中国間の航空便の運行がすべて停止された。

「ロイター」より

この「非常事態宣言」の時点で、イタリア国内で発覚した感染者数は2名だけ。死者は0だ。この感染者は支那の湖北省からの観光客の夫婦で、イタリア人の感染者が確認されたわけでは無かった。随分と早い決断だったわりに、予防措置として行った航空便の運航停止は、直通便のみを対象としていたらしく大した意味を持たなかったようである。

この時点で支那での感染者数は9692人、死者は213人であった。イタリアがどんな情報を持っていて、何を恐れたかは後に日本政府としてもしっかり検証して欲しい。何しろ、日本で非常事態宣言を出せたのは、2ヶ月以上遅れて4月7日の夕刻になってからで、この時点で国内感染者3906人、死者80人であった。

さて、イタリアの非常事態宣言は、あくまでも柔軟な対応が出来るような準備をしたという事であったが、実際に封鎖を行ったのは2月22日になってからで、イタリア北部の時自体の封鎖を行った。これによって、実質的な外出禁止状態となる。

Italy towns under lockdown as first European coronavirus death reported

Issued on: 22/02/2020 – 01:40Modified: 22/02/2020 – 01:39

An Italian man became the first European to die after being infected with the coronavirus Friday, just hours after 10 towns in the country were locked down following a flurry of new cases.

~~略~~

– ‘Stay indoors’ –

Over 50,000 people have been asked to stay at home in the areas concerned, while all public activities such as carnival celebrations, church masses and sporting events have been banned for up to a week.

Five doctors and 10 other people tested positive for the virus in neighbouring Lombardy, after apparently frequenting the same bar and group of friends, authorities said at a press conference.

Italian Prime Minister Giuseppe Conte declared “everything is under control”, and stressed the government was maintaining “an extremely high level of precaution”.

Streets in the 10 Italian towns were deserted, with only a few people seen abroad, and signs showing public spaces closed.

「FRANCE24」より

更に2月23日にはイタリア北部の複数の州の政府が学校・美術館・劇場・映画館などの封鎖の命令をしている。これによって多くの経済敵活動が出来なくなった。

3月7日には更に多くの地域の封鎖を決定し、3月9日にはイタリア全土で経済活動を停止した。3月11にちには食品などの必需品と薬局以外の全ての店を閉鎖したのである。つまり、現時点で直ぐに1月以上、イタリアの時間は停止している。

更に3週間封鎖を延長

さて、では現状のイタリアはどうなっているのか?というと、更に感染者数が増えて、死者も増えている。

感染者数の増加傾向を見ると、鈍化していることが見てとれる。都市封鎖の効果はそれなりに出ていて、日別の感染者増加傾向を見ると減少傾向にはある。

非常事態宣言に効果無し?

さて、気になるのは「非常事態宣言」に効果があるかどうかと言う点だ。

あったか無かったか?でいえば、グラフを見る限りはそれなりにあった可能性はあるのだが、果たしてそれが都市封鎖の効果か否かはハッキリしない。

イタリア 死者2万人超 外出制限さらに3週間延長 新型コロナ

2020年4月14日 4時41分

イタリアでは、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が2万人を超え、アメリカに次いで死者が多くなっています。感染者が増えるペースは緩やかになっているものの、イタリア政府は1か月以上続く全土での外出制限をさらに3週間延長し、感染拡大を何としても抑え込みたい構えです。

「NHKニュース」より

それでも本日の段階で外出制限に関しては3週間の延長を決定したようなのだけれど、冒頭のニュースでは14日から営業再開する話が出ていたのに……。

しかし、いま、感染者数の増加傾向が緩やかになりつつあるのに、それを緩めてしまうことでこの状況が変わってしまうのを恐れたという事かも知れない。

スペインが経済活動停止を緩和 イタリアでも書店など再開へ 

2020.4.14 09:17

スペインで13日、新型コロナウイルス感染封じ込めのため、政府が命じた経済活動の停止措置が緩和され、一部の建設業や製造業が2週間ぶりに再開された。

~~略~~

 イタリアでも政府が商店閉鎖の緩和に動き、14日から書店や文具店、子供の衣料品店の再開を認めた。

「産経新聞」より

いやいや、違うね。外出制限をやっているものの、一部の書店、衣料店の営業を再開した模様。つまり、どうあっても経済を回すために現状からもうちょっと対応を緩めたいということなんだろう。

ただ、上にも書いたが日本の対応より随分と厳しいのがイタリアの現状である。どこまで緩めるかはさじ加減であろうが、イタリアの医療は崩壊状態にあるようなので、厳しい選択をせざるを得ない。

イタリアの医療現場

これは少し前のニュースだが、イタリアでは既に医療崩壊状況にあるようだ。

アングル:イタリア医療崩壊、カウントされないコロナ「在宅死」

2020年4月7日 / 10:30

イタリア北部のベルガモ近くに住むシルビア・ベルトゥレッティさん(48)は3月、11日間も必死に電話をかけ続けた。78歳の父親アレッサンドロさんに医者を呼ぶためだった。父親は熱が下がらず、苦しそうに呼吸をしていた。

3月18日夕方、その日の当直医がやってきた。だが、すでに手遅れだった。19日午前1時10分、父親の死亡が確認された。1時間前に呼んでいた救急車が到着する10分前だった。アレッサンドロさんは、電話相談で指示されていた軽い鎮痛剤と一般的な抗生物質を飲んでいただけだった。

~~略~~

死亡記録を調べた最新の研究によると、ベルガモ県の公式死者数は2060人だが、これは病院内だけを集計したもので、実際には倍以上の可能性があるとみられている。

~~略~~

イタリアの新型コロナ死者数は4日時点で1万5362人で、世界全体のほぼ3分1を占める。しかし、あまりに多くの患者が家で亡くなっており、実数はこれをはるかに上回る可能性がある。

「ロイター」より

イタリアの試練は、見えている数字よりも厳しいという指摘だが、これは支那・武漢市や湖北省においても同じだろう。支那の場合は意図的に隠蔽している可能性が高いのだが、

ともあれ、イタリアはこうした実情を覆すことは難しいだろう。

イタリア致死率8%の「なぜ」 高齢化に加え、院内感染原因か

2020.3.20 21:58

新型コロナウイルス感染による死者が世界最多となったイタリアで、死者の99%は感染前に別の疾患を抱えていたことが分かった。国の人口が高齢化する中、震源となった北部で院内感染が広がったことが、死者急増の原因とみられている。

「産経新聞」より

何しろ日本のようにイタリアは高齢化が進んでいる。そして、高齢者ほど致死率が高いこの武漢肺炎は、高齢化の進んだ国にとっては非常に重い試練を突きつけていると言えよう。

さて、では、今回のイタリアの決定はどう言うことを意味するのか?というと、弱者救済をある意味で諦めたと言うことを意味している。しかし、逆に考えると現状の対策を続けてももはや救えないのである。何しろ、医療現場が疲弊してしまい、医療従事者から潰れてしまっていく状況なのだから。

それよりも経済を回せ、ということなのだろうね。

ある意味集団免疫を獲得する方向に舵を切ったとも言えるのだが、そうであればもっと緩めるべきだろう。首相のコンテ氏はそこまで思いきれるだろうか?

日本も他人事では無いのだけれどね。

コメント

  1. たまさか軍事に関する事なので、
    アルゼンチンの話に投稿しました。
    元自として、ずーっと違和感を感じてきた事への、当ブログへの反発です。軍事を語るならば、前線に出ざる得ない隊員の事を優先さて考えてはいただけないものですかね??

    • 何故にテクノロジーの話ばかりで、
      実際に国防で戦場に出る隊員の目線になれないのですか??
      あんたらただのオタクですか?

  2. 前に給食センター付近のバイオ汚染で、朝霞出身の元隊員に指導されて、調査した事を書きましたね?
    そんなに簡単ではないんですよ。
    汚染防御や、その備えは。
    安田峰俊という中国ウォッチャーの
    ツイッターに、中国の普通の病院スタッフの、職場に入る前の準備の映像がアップされてます。
    見てくれよ!
    そこいらの病院でも、これくらいはしている!
    安倍政権は経済優先のようだが、感染爆発と医療崩壊が同時に来れば、
    どんな事になるのか考えているのか??
    万一に、大量に死人が出れば、そんなものぶっ飛ぶ。
    私は感染爆発は起きないと思うていますが。備えが必要。 他人事なんですよ。

    • あれこれ言われるが、ここの皆さんは誰も現場で銃を持つ者や、
      マスクもしないで咳き込む年寄りを、カバーする現場の事を考えているとは思えない。
      机上の空論ならやめてくれ!
      恥ずかしいから。

  3. 反論はいくらでもどうぞ。
    ただし、あと10日は休暇がないので、返信は遅れます。
    私は感染爆発は起きず、感染者が1万人を越えた時点、悪くても2000人で横這いになり、収束に向かうと思うてますけれどね。でも仕事は終わらないので、返信は10日はできません。それでも医療現場では良い方です。悪しからず。

  4. 木霊様へ。お世話になった諸兄へ。
    スマソ。
    今、院長から電話あったが、先に書いた当院から搬送された患者様が、
    亡くなられたそうです。
    もはや何と言うのか。
    10日後にコメントできなければ、
    重症化、悪ければ死んだものと思い下さい。これが最後の投稿になったならば。
    あれこれ不満を書きましたが、
    木霊様!皆様に会えてよかった。
    嬉しかった。ありがとう。

    • 現場におられる山童さんと机上の空論を書いている僕とでは、温度差があるのは仕方が無いと思います。
      しかし、不満をぶつける方向性が違うのではありませんか?今回も。

      前提無く否定から書かれると、こちらとしてもどうしたら良いのかと、考えてしまいますが、何となく色々書いて頂いて背景は推察しました。
      その上で、ご武運をと。

  5. >この時点で支那での感染者数は9692人、死者は213人であった。イタリアがどんな情報を持っていて、何を恐れたかは後に日本政府としてもしっかり検証して欲しい。何しろ、日本で非常事態宣言を出せたのは、2ヶ月以上遅れて4月7日の夕刻になってからで、この時点で国内感染者3906人、死者80人であった。

    対岸の火事と甘くみてはいけませんね。
    同じ事が1ヵ月遅れで日本を襲う可能性は十分にありますから。

    >ただ、上にも書いたが日本の対応より随分と厳しいのがイタリアの現状である。どこまで緩めるかはさじ加減であろうが、イタリアの医療は崩壊状態にあるようなので、厳しい選択をせざるを得ない。

    日本の医療も元々入院できるベッド数は逼迫していましたから、これに支那ウィルス患者が加わったら医療崩壊の危機にあると思っています。
    政府の対応に対し非難だけ浴びせる野党や元政治家・アホコメンテーター・クダラナイ芸人は放っといていいんですが、今後のリスク拡大に備えて軽症者のホテル隔離政策はもっと強めるべきと考えます。

    国は元より各自治体も積極的に公費を使って自主的にホテル確保を進め、医療機関の負担を軽減する事が重要。
    むろん、最低限の医療スタッフの配備もありますので、これでどこまで医療機関の負担軽減に繋がるかは判りませんけど、少なくとも軽症者の自主管理の徹底や定時的な巡回回診などで「回復→退院」という流れは確保できるんじゃないかな。

    要は予算配分に尽きるとシンプルに思いますが、支那肺炎拡大防止予算に幾ら・経済支援策に幾らとメリハリを付けた政策を堂々と公表すればいい事。
    頭から根拠の乏しく80%から70%にフラフラする接触自粛要請なんか、生身の生活をしている国民に伝わるはずがありません。

    まずは子育て世代(高校生未満)を最優先で手厚く→収入激減家庭には相応分→次に年金世代・貧困家庭には最低限(生活保護者は手厚い医療保護がありますから除きます)...、今や決断のスピードが一番のポイントと思っています。

  6.  安倍政権は、我が国の医療陣は物凄く優秀です。世界で唯一の素晴らしい治療法を実行中です。

    武漢ウィルス死者数
    日本180人
    北米約9万人
    欧州約3万人

    安倍政権と治療陣はかなり、いや、物凄く良い。そう思います。

     支那が送りつけてきたと思われる
     支那が米国に作った会社の船という武漢ウィルス蔓延しきったダイヤモンドプリンセス乗務員乗船客=伝染病患者を一手に引き受けて
    未知のウィルス(武漢ウィルス)に真正面から研究し調査し治療に当たり、武漢ウィルス伝染経路調査部隊を創設し感染者を探し出しと武漢ウィルス蔓延船から様々な対処法を発明してきたのが大きいと思う。
     こうした頭脳戦、そして、必死の取り組みが、死者数180人という驚くべき少人数にとどめている。

    • 安倍政権の成果と見るが、別の要因があったと見るかは人それぞれでしょうが、結果的には良く耐えている方だと思います。
      そして、批判されるばかりの厚生労働省ですが、ダイヤモンド・プリンセス号の時も含めて、良くやっている方では無いかと。あ、言及されていますね。

      しかし一方で、結果から見て支那の対応というのは、それなりの成果を出したと言えるように思います。
      もちろん、情報を今なお隠蔽している有り様は、全く褒められた話では無いのですけれど。

  7. マスメディア反乱軍さんへ

     いやいや効いてますよ。
     総理大臣からの85%自粛依頼は、品の良い命令と分かってますよ。
     なんといっても志村が死んじゃたからねぇ~。
     はだしのおじさん(名前が出てこない…..同年代の野球選手の娘が嫁さん)まで武漢ウィルス陽性だし。。。石田純一だ。

     武漢ウィルスは痛い、全身筋肉激痛。
     武漢ウィルスに伝染すると息ができない。そのうえ
     全身の筋肉が激痛、凄まじく痛い

    イタリアのサッカー選手。あれは効いた。
     運悪く死ぬのは仕方がないと覚悟してたが、痛いのは激痛はなぁ~嫌だから
     なけなしのマスクをし出した。毎日取り替えられるほど手持ちがないが、しないよりましだろ。