韓国が「ドル安全網ニダ!」と大歓喜するPRレポ

大韓民国

リスクもしっかりとマネジメントするべきだと思うんだ。

韓経:韓国、数百億ドル調達可能…通貨スワップに続いて「ドル安全網」構築

2020.04.01 07:58

韓国銀行(韓銀)が米連邦準備制度理事会(FRB)と締結した通貨スワップに続いてドル調達チャンネルをまた開設する。FRBに買い戻し条件付き債券(RP:レポ)を売却する条件でドルの供給を受ける。韓銀は数百億ドルを追加で調達することが可能になった。

「中央日報」より

「日本が通貨スワップ協定を断った」と騒いでいたが、アメリカは救いの手を差し伸べてきたというニュースになっている。

なるほど、今の韓国にとってドルは咽から手が出るほど欲しいのだろう。

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ドルをFRBから調達!

為替スワップで調達

先ずは、前日の記事に関するリンクを張っておこう。

僕の理解不足で「通貨スワップ協定(BSA)」を結んだのだ!と勘違いしたのだけれど、指摘を受けて調べて見ると、確かにメディアは「通貨スワップ協定」だと言っているけれども、現実は「為替スワップ(BLA)」であると言うことが判明した。

メディアは意図的に言葉を取り違えているのか、或いは不勉強なのか。ただまあ、韓国銀行がアメリカFRBからドル調達が可能になったという事実は変わらない。

韓米600億ドル通貨スワップ、足元の金融不安を抑え込む

2020.03.20 07:20

韓国が米国と600億ドル(約6兆6400億円)規模の二国間通貨スワップを締結した。外国為替市場の変動性が高まった状況で最小限の安全ピンを確保することになった。

~~略~~

FRBはカナダ・英国・欧州(ECB)・日本・スイスなど5カ国の中央銀行と常設スワップ協定を結んでいる。最近、世界のドル資金市場の梗塞が深刻だと判断し、韓国を含めた9カ国と追加でスワップ契約を締結することにした。規模は、韓国・オーストラリア・ブラジル・メキシコ・シンガポール・スウェーデン中央銀行とは600億ドル、デンマーク・ノルウェー・ニュージーランド中央銀行とは300億ドル。

「中央日報」より

韓国はこの時、大いに沸いたようである。

120億ドルを早速使い込む

そして、早速120億ドルを調達するに至る。

韓米通貨スワップでまず120億ドル供給

2020.03.30 07:27

韓国銀行(韓銀)は米連邦準備制度理事会(FRB)との通貨スワップ資金を活用した最初の外貨貸出を31日に実施することにしたと29日、明らかにした。

規模は計120億ドルで、通貨スワップ締結を通じて確保した資金のうち5分の1をまず市中に供給することにした。

「中央日報」より

これは、4月1日がデッドラインのKIKO発動オプションがあるからだといわれている。

韓国ウォン暴落!危険水域を突破 米に泣きつきスワップ再開も…3度目の“通貨危機”に現実味

2020.3.21

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに韓国の通貨ウォンが売られ、「1ドル=1200ウォン」の危険水域を突破している。文在寅(ムン・ジェイン)政権は米国に懇願して「通貨交換(スワップ)協定」をなんとか再開してもらったが、資金流出によるドル不足も生じており、3度目の通貨危機の懸念は払拭できない。

「ZakZak」より

韓国が1ドル=1200ドルを心理的な抵抗ラインと考えており、1200ウォンを超えると危険水域だとして通貨防衛策を打つ事が多い。何故ならば、KIKO(Knock In Knock Out)オプションと呼ばれる金融派生商品のトリガーとして設定されているラインだからだと言われている。

「1ドル=1200ウォンで中小企業の7割が不渡り」

2008.09.26 09:53

ウォン・ドル相場が1ドル=1200ウォンまで上がると、統合オプション商品のKIKO(ノックイン・ノックアウト)を購入した中小企業の7割が不渡りを出す危険にさらされるという中小企業中央会の調査結果が出た。

「中央日報」より

実際に2008年にKIKOオプションで大きな被害を出したという話が出ていた。今現在も残っているかどうかは確認出来なかったが、流石にKIKOオプションが廃止されていたとしても心理的な抵抗レベルと考えている人は多いのだろう。

ウォンが乱高下

でまあ、そういう心理的ラインが設けられているせいか、ここのところ韓国ウォンは乱高下している。

韓国ウォン乱高下 経済停滞の懸念根強く

2020/3/31付

韓国の通貨ウォンが乱高下している。3月19日には一時1ドル=1288ウォンと2009年以来のウォン安・ドル高水準に急落した。昨年末比で一時10%のウォン安水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大で「安全通貨」とみられるドルへの買いが進み、ウォンが売られた。

「日本経済新聞」より

日本円もダメージを受けているので、乱高下する事自体はウォン特有な話では無いのだが、1200ウォン前後で乱高下するところがウォンの特徴である。

ここ数日は1220ウォンが防衛ラインになっているようだが。

何れにしてもドルを使ってウォンを防衛したいという状況になっていることは間違いがなさそうだ。

麻生氏は冷たくあしらう

さて、我らが麻生氏なのだが、韓国からスワップを結んでくれと要請されて、すげなく断ったようだ。

麻生氏、韓日通貨スワップに言及 「誰が頭を下げて金を貸すか」

2020.03.30 07:16

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡散で、その必要性が提起されている韓日通貨スワップ協定の締結に対し、日本側の担当閣僚である麻生太郎副首相兼財務相が否定的な反応を示した。

韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相が今月27日、外信記者懇談会で「(米国に続き)日本との通貨スワップの締結は正しいと考える」と明らかにした直後だった。

~~略~~

「6~7年前ぐらいに(スワップ協定の残額が)日本銀行に50(億ドル)、財務省に100(億ドル)ほど残っていたが、(韓国に)『大丈夫か』と確認したところ、『大丈夫だ』との返事が返ってきた。だからそれ(通貨協力の規模が)が減った。その時、『本当にいいのか』と聞いたら、韓国は『(どうか)借りてくださいと(日本が)言うなら、借りることもやぶさかではない』と答えた。(金を貸す側が)頭を下げて『借りてほしい』などという話は聞いたことがない。(それで)交渉テーブルを蹴って(交渉から)撤収した。それで終わりだ。スワップに対して韓国との間にあったのはそれが最後だった。今はどうなっているのかよく知らない」

記者が再度、「協定を求める声があるが、どうする考えか」と質問したが、麻生氏は「仮定の質問には答えられない」と述べるにとどまった。韓国からの公式な要請がないので答えられないというニュアンスだった。

「中央日報」より

「韓国へのアイはないのか!」と起こられそうな話だが、ない。

寧ろ、二本はこれまで何度も煮え湯を飲まされてきたのだから、こうした対応は当然だろう。

FIMAレポ

FRBが創設

で、冒頭の話しに戻っていく。

FRBは31日、緊急声明を出し、各国中央銀行の流動性を供給するための臨時レポ機構(FIMA Repo Facility)を設立すると発表した。この機構を通じて各国のRPを買い入れる形で各国中央銀行にドルを供給する予定だ。RP買い入れは、韓銀など各国中央銀行が保有する米国債をFRBに担保として預ければFRBは韓銀などの中央銀行にドルを貸す方式で進行される。韓国は現在1211億ドル規模の米国債を保有している。これを担保にする場合、韓銀は数百億ドルほどを調達できる。今回の措置はトルコ、インド、インドネシアなどドル流動性に問題が発生した新興国が主な対象だ。しかし韓国も万が一の場合に対応できるだけに、調達市場に少なからず好材料として作用する見込みだ。

「中央日報」より

ここに書かれるようにFIMAレポと呼ばれる機構を設立した。

この制度を使って、韓国はアメリカFRBからドルを調達することが可能になったわけで、これもある意味「安全弁」と言えるとは思う。

ただ、気になる部分はこちら「RP買い入れは、韓銀など各国中央銀行が保有する米国債をFRBに担保として預ければFRBは韓銀などの中央銀行にドルを貸す方式で進行される。」という部分である。

FRBに対して米国債を担保にしてドルを借りることが出来るというシステムなのである。

アメリカは損をしない?

では、韓国がドルを調達して市場に供給した場合、どうなるのだろうか?

確かにドル不足でウォン高に拍車がかかっているわけで、経済の安定性に資する可能性は高かろうと思うが、アメリカにとって、米国債を担保にお金を貸すのだから、韓国が返済出来なかった場合でも痛みを伴わない。

いや、痛みがないわけでは無いのだろうけれど、仮に韓国がドルを引き出して米国債が担保にされた場合に、韓国が金を返せないとしても、米国債が帰ってくるだけの話。

確か韓国は、外貨準備高4000億ドル分のうち1211億ドル分程度の米国債を保有していたはずである。これを即現金化する道筋を得られたことは韓国にとって僥倖と言えるだろう。

とはいえ、お金を短期的に借りるのに米国債を担保にしろという話なのだから、返せなければ米国債は取り上げられる。

韓国としてはそれでも構わないと考えているのかも知れないが、持っている米国債以上のドルを引き出せるわけでもない。

韓国にとって通貨準備高4000億ドルは十分とは言えないレベルであるため、1211億ドル分しか使えませんとなると、結構厳しい局面である事には変わりが無い。

韓米通貨スワップに続いてFRBのレポ機構を通じてドルを調達すれば、金融市場に広がった不安心理の一部は解消されるという見方が出ている。韓米通貨スワップ契約が締結されても、またウォン安ドル高が進むという分析が多かった。

「中央日報」より

となると、この中央日報の分析は甘いと言わざるを得ない。600億ドル+1211億ドルという安全弁を得られたという話ではなく、そこまで借金は可能だと言うだけの話。

無制限にドルを調達できるのであれば安全弁として十分に機能するのだが……。

そもそもFRBが韓国に対する善意100%で制度を設計するわけがない。たまたま韓国採って都合の良いシステムとなる可能性は否定しないが、国際社会においてはこの手の制度は大抵の場合において制度設計する国に有利になるような形になるに決まっている。そういう意味で、韓国として一時凌ぎに使える可能性のある制度であることを否定する積もりは無いが、麻生氏の言うように「誰が頭を下げて金を貸すか」という話になる。

その辺り、韓国は理解はしているのだろうけれど、中央日報が説明する気はないようだ。

追記

どうやら、早速使っちゃったようだね。

韓銀、韓米通貨スワップ資金の第1次分120億ドルをきょう執行

2020.03.31 11:47

韓米通貨スワップ資金600億ドルのうち第1次分の120億ドルが31日、市中に供給される。

韓国銀行(韓銀)はこの日午前10時-10時30分に韓銀金融網電子入札システムを通じて国内都市銀行などを対象に外貨貸出入札をすると明らかにした。

入札予定額は7日物20億ドル、84日物100億ドルの計120億ドル。最低入札金利は7日物が年0.322%、84日物が年0.3210%に決定した。入札後、銀行に実際に資金が供給されるのは4月2日。

「中央日報」より

本日資金供給と言うことで、きっと市場安定に寄与することだろう。

あれ?1ドル1240ウォン突破しているんだが……。昨日、韓銀砲を撃ち尽くしちゃったので、本日弾切れってな噂も聞くんだけど、ソレが影響しているのか?

ま、まあ、そのうち安定するかもね。KOSPIは昨日辺り底を打ったようで本日はちょっと上がっているようだけど、そもそも最近の金融市場は乱高下しているので余り一喜一憂しても仕方が無かろう。

追記2

さて、韓国の市場にどれだけドルが不足しているか?に関してはこんな記事からも読み取れるとのこと。

韓経:韓国大企業まで資金干上がる…銀行の貸付急増

2020.04.01 08:22

銀行の大企業向け融資が急増したと集計された。新型コロナウイルスの余波で非常経営資金をあらかじめ確保しておこうとする需要が増えたためだ。一部では「4月危機説」が出るほど経済界に危機感が広まっていると分析される。

31日の金融圏によると、国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリィ銀行の4大銀行の3月の大企業向け貸付規模は前月比7兆9780億ウォン増加の71兆3388億ウォンを記録した。2008年の金融危機以降で最大水準だ。前月比の増加幅でも過去最大だ。金融業界関係者は「昨年まで大企業向け貸付は増えてもせいぜい1兆ウォン水準だった。1カ月で8兆ウォン近く増加したのは極めて異例」と話した。この2~3年間に銀行の大企業向け貸付の増加傾向は鈍化した。昨年には大企業向け貸付が前月比で減少したケースが多かった。

「中央日報」より

これは市場にウォンが無いよー、という記事だ。こんな状態だからウォンを無限に刷るぜ!とかいっていたのだけれど、そんなことをしたらハイパーなインフレさんがやってきてしまう。

貸す財源も底をついている。主要銀行が「このまま行けば貸付の供給に問題が生じかねない」として銀行連合会を通じてウォン流動性カバレッジ比率(LCR)規制緩和を金融委員会に建議した理由だ。4大銀行のウォンLCRは3月末に102~105%を記録した。金融当局が各銀行に提示したウォンLCR規制比率の100%をかろうじて超える水準だ。貸付需要が爆発的に増え銀行の健全性も揺らぎ始めたという話だ。

「中央日報」より

しかし、そうもいっていられないので基準を緩和しちゃおう(LCR規制比率を100% → 70%に)という話だった。

政府、LCR規制70%に緩和… 外国為替健全性負担金も一時免除することに

登録: 2020-03-26 08:57 修正: 2020-03-26 09:11

政府が国内の金融機関の外貨流動性確保のために外貨流動性カバレッジ比率(LCR)を既存の80%から70%に下げることにした。一時的に外国為替健全性負担金規制も緩和する予定である。

「ハンギョレ」より

え?大丈夫?

外貨流動性カバレッジ比率(LCR)は銀行の健全性を保つ為に100%以上にしなさいという事になっている。ここで「外貨」と言っているのは間違い無くドルだ。

ドルが枯渇気味だから、銀行の健全性を損なってもドルを吐き出させるぜ!という、自分の手足を喰って生き延びるタコみたいな……。

ただまあ、このLCRは2019年に80%に既に緩和されていて、吐き出せるのは10%分だという話。そうだとすると、何が何でもドル供給という状況も仕方が無いのかも知れない。FRBから果たして幾ら引き出せるんだろうね?

コメント

  1. アメリカは、韓国撤退に当たり済州島の租借狙いで金を貸しているとかあり得ますでしょうか?
    済州島は、被差別地区のはずだから分断統治し易そうとか?

    • 済州島ゲットだぜ!……というわけにはなかなかいかないでしょうね。ロシアだったらしれっとやるかも知れません。
      ただ、これから赤化が加速する韓国ですから……。

  2. FIMAレポで大韓民国銀行が借金できるのはNY連銀にある大韓民国銀行口座の米国債の金額1211億ドルまで。
    為替スワップで大韓民国の市中銀行にNY連銀から直接600億ドル限度に送金される(借金できる)というが、完全に換金できる担保がなきゃ貸しませんよね、極めて合理的なアメリカの金貸しは。

    なると為替スワップの担保も米国債でしょ。
    そうなると大韓民国の中央銀行と市中銀行あわせて
    1211億ドルでしょ、
    600億ドル+1211億ドルではなく。
    違うと思いますか?

    • なるほどー、為替スワップの担保になるものに関しては考慮していませんでした。
      約束を担保に……というのは甘いですかね。

      1211億ドルMaxなのか、1211億ドル+600億ドル=1811億ドルという事なのか。
      ただ、少なくとも韓国は「1811億ドルゲット」という認識なんだと思いますよ。

  3. 木霊さん、おはようございます。

    >確かにドル不足でウォン高に拍車がかかっているわけで、経済の安定性に資する可能性は高かろうと思うが、アメリカにとって、米国債を担保にお金を貸すのだから、韓国が返済出来なかった場合でも痛みを伴わない。
    >いや、痛みがないわけでは無いのだろうけれど、仮に韓国がドルを引き出して米国債が担保にされた場合に、韓国が金を返せないとしても、米国債が帰ってくるだけの話。

    アメリカとしては自国の国債を狂乱して投げ売りされるよりマシって感じもあるのかもです。

    >とはいえ、お金を短期的に借りるのに米国債を担保にしろという話なのだから、返せなければ米国債は取り上げられる。

    今回のFRBの制度設計にはそういう意図アリアリなんですが、南朝鮮の御用メディアはリスクをあえて放置してますから、最後に地獄を見るであろう国民はホントに哀れです。

    >確か韓国は、外貨準備高4000億ドル分のうち1211億ドル分程度の米国債を保有していたはずである。これを即現金化する道筋を得られたことは韓国にとって僥倖と言えるだろ

    外貨準備高の真水部分のほとんどアメリカ国債1200億ドルで、残りの3000億ドル近くは危機でドルに換えられないジャンク債を含むヤバいシロモノって僕は予想しています。
    なにせ、南朝鮮が結ぶドル建て通貨スワップはゼロらしいですから、急激なウォン下落が始まればその足元をみられて、超ディスカウントで相手国通貨に換えるしかなくなるんじゃないかな?
    3000億ドル(現在約28兆円)が半値近くまで叩かれる可能性はあると思っています。

    • アメリカにしてみたら、「止血措置」程度の積もりなのかも知れません。
      ただ、ケツ毛まで毟る勢いです。韓国から外資が逃げていくのは時間の問題でしょう。
      ただそうなった時にどうなるのかは……。

  4. 南朝鮮中央銀行がアメリカ為替スワップを原資に供給した約200億ドル(2兆円)ドル応札率が65%以下だったとか...。

    政府がいくら大喜びで自慢しても南朝鮮市中銀行だってアホじゃないので、借入金利と貸出金利その他のリスク(担保が取れる企業)対象とすれば、しょせんこの程度が限界って事なんでしょうね。
    アメリカは半年後に担保である自国国債・ヨーロ国債を回収する魂胆でしょう。

    原資と称する外貨準備高4000億ドルの半分以上は、ジャンクに近い状況だと想像しています。
    あとは、ヘッジファンドを中心とする外国人投資家株&ウォン投げ売りがいつ始まるかでしょうねェ~。