チャイナリスクを避けるために、国内生産で補助金

日本ニュース

正しい補助金の在り方なんだろうね。ただ、国内生産するために確保する働き手が外国人なんて事になると本末転倒ではあるんだけど。

中国依存品、国内生産で補助金 マスクや半導体関連

2020/3/28 23:00

政府は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策で、中国など1カ国への生産依存度を下げるため国内に工場を新設する企業に補助金を出す。中国生産が大半を占めるマスクや半導体に使うフッ化水素の生産設備などを対象とする。世界的に企業活動が停滞するなか、供給網の強化につなげる。

「日本経済新聞」より

この話、シャープなど電機メーカーがマスクを作るニュースに繋がっているようだ。

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シャープ、マスクを工場で作る

5000万枚増産へ

「シャープが何故マスクを?」と思ったが、本当に作っているらしい。

マスク増産5000万枚超へ 生産設備導入支援補助金、採択先決まる。シャープら11件

2020年3月16日

新型コロナウィルスでマスクの品不足が問題化し、早期の生産・流通が望まれるなか、経済産業省が対策として打ち出した「マスク生産設備導入支援事業費補助金」について、興和やシャープなど11件の交付先が決まった。

各社は生産ラインの新設・増設、製造装置や検品の自動化などで生産能力の増強を行い、導入後1カ月の生産量は11件で5430万7500枚となる見込み。マスク不足解消に一定の筋道が見えてきた。

「オートメーション新聞」より

僕の曇った目で見ると、これも利権の臭いがするのだが……。

しかし利権絡みで補助金を引っ張ったという事実が仮にあったにしても、日本国内で工場を稼働するということは大切な事なのだと思う。

マスクが本当に必要なのか?という点はまた別の論点はあろうが、国内の工場で生産を行うことで労働力を確保するということは、必要なのだ。どんな製品を国内で作ったら付加価値を付けられるのか?という点は考えていかねばならないが、付加価値を付けて生産出来る製品を模索するという意味でも国内工場の誘致をして行くべきだろう。

和製電気メーカー絶滅

そもそも、数十年前には日本のメーカーは世界的なシェアを誇っていた時期があった。

SONYにせよSHARPにせよ日立にせよパナソニックにせよ、既に跡形も無くなってしまったサンヨーにせよ、圧倒的なパワーがあったが、今は残っている会社を探す方が難しい。

ニッポン半導体、世界市場シェアがついに6%まで低下

3/23(月) 23:30

日本を本社とする半導体企業のIC売上額の世界シェアは、ついに6%にまで落ちてしまった。第1位はもちろん米国の半導体企業であり、55%と過半数を超えた。かつて日本の半導体が過半数のシェアを持っていた時代も実はあった。この時代は1980年代後半から90年代はじめのバブル時代ともリンクしていた。

「yahooニュース」より

半導体産業もシェアが低下している。

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意外にもアメリカがシェアを維持しているのだが、国策で特定分野のシェアを維持するように国の舵取りをするということは、必要な事では無いだろうか?

日本の「モノ造り」はどこに行ってしまったのか。

「世界を動かす」中国メーカー白物家電「先進・お手ごろ」9モデル

2019/6/6 18:30

PCやスマホだけでなく、テレビや生活家電に至るまで、中国メーカーの躍進が止まりません。かつて、中国製品は「安かろう悪かろう」の代名詞的存在でしたが、現在は「安くて良い」を地で行くのです。世界の白物家電業界も中国勢が席巻。家電コーディネーターの戸井田園子さんに世界的に注目される先進モデルと、日本で手ごろに買えるオススメ品を聞きました!

「GetNavi web」より

白物家電は完全に支那や韓国に奪われているが、そのコア技術は日本から流出したモノであることを考えると、何とも言えない気分になる。

引用した記事は内容のないペラッペラなもので読む価値も無いのだが、「こうした風潮」になっているのは事実である。これは支那のメディア戦略であり、日本の白物家電の実力は未だ健在なのだけれど、「お手軽」で「デザインがそれなり」というだけで売れていく。

日本企業の製品は作り込んであるモノの、品質チェックの分野が随分と劣化していることもあって、「信頼性」が徐々に低下していると聞く。

適度に使えて適度に壊れる製品を買う風潮となっているだけに、日本の家電製品を扱う電機メーカーはもはや生き残りが出来ない状況を迎えてしまっている。ソレで良いのか?という点は、日本政府としても真剣に考えるべきだろうし、日本国民としても反省すべきだろう。

それでも白物家電はまだマシ

とはいえ、日本で発展した家電製品のうち、白物と呼ばれる冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどのそれなりに重量のある製品は未だマシなのだ。

あまり使われない気がする黒物家電と呼ばれる分野、例えばテレビやオーディオなどの分野はほぼ生き残ってはいない。

もはや瀕死?「日の丸家電」は復活できるか

2018/07/26 07:00

 日本の総合電機メーカーが、勢いを失ったと言われるようになって久しい。ただ、一時は「 瀕死ひんし」とさえ言われたものの、最近になって、各社の業績が回復基調に入りつつある。不採算部門の整理などのリストラも業績回復の一因だが、一方で「メーカーの家電作りの手法が変化している」と専修大学教授の中村吉明氏は指摘する。

~~略~~

しかしその後、日本の総合電機メーカーは、世界的な好景気を背景に、「選択と集中」で不採算部門を整理したり、リーン(筋肉質)な企業体質に変えたりしたことにより、復活の兆しを見せている。

「讀賣新聞」より

ただ、本質的な事に目を向けると、日本の家電メーカーは経営の多角化をしすぎて本来の道を見失ってしまったからこその弱体化であったので、ダイソンのようにワンアイデアで浮上出来る可能性がある。

未だ名のある企業は技術力はそれなりにある。主力の技術者が支那や韓国に引き抜かれてしまったが、もう一度育て直すことは出来るし、元来日本人は器用な人が多いのである。諦めるには未だ早いだろう。

日本の技術、再興を

「ガラパゴス」で何が悪い?

一時期、日本の技術は「ガラパゴス」と揶揄されていた。

確かに世界的なシェアを獲得するためにはガラパゴスでは都合が悪いことも多いだろう。だが、日本にとって国内消費が経済を支えている状況にあることを考えれば、ガラパゴスで何が悪いのか。

日本メーカーが生産拠点を国内回帰させる本当の理由

2020.2.10(月)

タイは日本の自動車メーカーにとって主要な海外生産拠点の1つであり、マツダだけでなく、トヨタやいすゞ、ホンダなど各社が現地に工場を構えている。マツダでは、タイの工場で生産したクルマをオーストラリアに輸出していたが、一部を国内生産に切り換えるという。

~~略~~

だが、国内生産にシフトする理由は単に為替レートの問題だけではない。タイや中国などアジア圏内の賃金がこのところ急激に上昇しており、アジアという地域が低コストな場所ではなくなっていることが大きく影響している。実際、ここ2~3年の間に、中国などアジア地域の生産拠点を国内に回帰させる動きが目立つ。

「JB press」より

そして、良くも悪くも日本国内で製品を作る方がコストが安く済む、なんて状況も出来つつある。

100%国内生産というのは現実的では無いのだが、日本国内の技術力を維持する為にも、技術者が工場の事を理解するためにも、国内に生産拠点が無いというのは致命的だ。ある程度部品を海外に依存することになったとしても、国内の製造拠点を増やすべきである。

さらに、日本人のために日本人が物を作る事は、痒いところまで手が届くという事にもなる。結局、それが日本文化と言うことにもなるのである。

文化であればガラパゴスであっても問題無いのに、技術という話になったらいきなり「グローバルで無ければ話にならない」というのは矛盾した話だ。日本人が使うのであれば、とことんまで日本人が使い勝手を追及すれば良い。

海外から「良いモノ」を輸入することを否定する積もりは無いが、日本人が日本で使う上で便利な物を日本で作ることが大切なのだ。最近では「海外に売るため」という視点で使いにくくする風潮にある気がするのだが、そんな事を考える必要は本来無いのだ。ユニバーサルデザインなどクソ食らえだ。

リスクコントロールの観点からも国内生産をすべし

そもそも、どこで造ったってリスクはあるのだ。

現実化し始めた工場連鎖停止、震災で部材供給至難、米国でも自動車工場停止【震災関連速報】

2011/03/18 16:08

東日本大震災の影響で、被災地以外の国内外各地へも工場の生産停止が拡大し始めている。17日、米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)がルイジアナ州の工場を停止すると発表。キヤノンも16日から、九州・大分キヤノンの操業を停止している。いずれも震災の影響で部材調達が困難になったため。部材メーカーの集積地だった東日本地方の被災で、世界の工業品生産にドミノ式に影響が波及しつつある。

「東洋経済ONILNE」より

これは東北大震災の影響で工場生産が停止したという話だが、熊本地震の時にも似たような話があった。結局、日本に生産拠点を作ったところでリスクはあるのだ。特に日本は自然災害の多い国なので、生産拠点が自然災害によって甚大な被害を受けることはままある。

ただ、外国に生産拠点を作る場合はカントリーリスクまで考慮する必要がある。特に支那に工場を作ると、技術は殆ど持って行かれると考えて良いだろう。

今や、技術面においても支那に追いつけない分野が増えてしまったのだが、悲観する必要はない。技術力で負けていたとしても、日本に特化した製品を作れば日本国内で売れるのである。

大切な事は、支那のように支那共産党の一声で輸出を止めるような事ができるようなリスクのある国に、重要な製品・部品を頼らないようにすることである。

住宅設備の入荷遅れる 新型コロナ影響で中国製部品

2020年3月30日

新型コロナウイルスの感染拡大で中国製部品の入荷が滞り、県内でも住宅の新築やリフォームなどに影響が及んでいる。中国製部品を使うトイレやキッチンの設備が生産できないため、引き渡し予定日までに工事を完了できない業者もある。一部の設備を未設置のまま施工主に引き渡すケースも出ている。

「中日新聞」より

こうしたニュースも目にするが、トイレやキッチンの設備など、そんなに難しい部品を使っているワケではない。日本国内で製造が可能なのだから、「待つだけ」というのはアホらしい。

新型コロナ 自転車販売にも影響

03月30日 18時57分

新型コロナウイルスの感染拡大による影響は国内の自転車販売にも広がっています。

札幌市中央区にある自転車販売店では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中国製の部品の仕入れが止まっているということで、店主の鈴木和明さんは、「北海道の自転車販売店は、今月と4月で年間の半分くらいの台数を販売する。そのときに在庫がないというのはやはり困る」と話しています。

「NHKニュース」より

自転車だって……。

まあ、こうした生活に必要な製品であるとはいえ、直ちに命に関わるようなものではないので、このこと1つをとりあげて「改善しろ」という事をいう積もりはない。

でも、代替品なら直ぐに作れるだろうに。

国内生産に回帰

何れにしても、日本国内で製品を作るということを、もう一度考え直すべき時期に来ている。そういう風に言われて数年程度経過しているわけだが、なかなかその状況が解消しないようだ。

今回の武漢肺炎の騒ぎを奇貨として、もう一度、国内で生産をということを考え直すべきだろう。

ただし、日本国内で工場を作っても、なかなか労働者の確保が難しいのが実情だ。実際に色々な工場に顔を出してみると外国人労働者の率が相当高いのだ。その部分を改善して行くにしても働き手が足らないという状況があるのもまた事実ではある。

その部分をどうやって穴埋めしていくかは今後の課題だが、製造工場の在り方も考え直すことで「働きやすい工場」を実現していけば、不可能な話ではない。潜在的な労働者はまだいるのだから。

コメント

  1. 別ネタです
    米海軍病院船に新型コロナウイルス患者以外を収容し、病院の負担を減らしています。
    病院船をこう使う手が有ったか。

    • なかなか面白い記事でした。
      発想の転換ではありますが、隔離するのは何も感染した人でなくても言い訳で。
      治療の必要がないグループを隔離して経過観察することでリスクを避けようという話ですな。

      • 「治療の必要がないグループを隔離して」ではなく、「新型コロナウイルスの感染者以外の患者」(多分、怪我など感染症以外の患者)を治療するとのことです。

  2. 国内生産に対する補助金を出すのも良いが、早いこと現金支給をしてくれないものなのかしら。
    ああ、あと休業中の企業の支援も早くしてくれないものなのかしら。
    ヨーロッパは一早くやったというのに・・・・。
    何をもたもたしてるんだか・・・・。

    • ご指摘通り、国内生産に対する話よりも先に打つべき経済対策は素早く行うべきで、一体何を話し合っているのかと。
      休業中の企業への支援も始まっているようですが、極めて使い勝手の悪い制度のようですね。

      減税も必要ですし、現金給付もやるなら待ったなしのハズなんですけどね。