どこの並行世界の話なんだろう。バカも休み休み言えよ。
世界経済の下押し「緩やか」 中国はV字回復か―IMF専務理事
2020年02月22日07時36分
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は21日、新型コロナウイルス感染による肺炎拡大をめぐり、発生源となった中国の経済は、急激に落ち込んだ後に急回復する「V字型」を現時点で想定していると述べた。世界経済への下押し効果は「緩やか」なものにとどまるとしつつ、動向を注視する姿勢を強調した。
「時事通信」より
武漢肺炎が起こった事実は考慮して、それでも支那経済がV字回復すると言うことのようだ。
G20でも話題になる
世界経済リスクは政策総動員
さて、サウジアラビアでG20が開かれていたことは、僕もフォローできていなかったのだけれども、G20財務大臣・中央銀行総裁会議は、2月22日~23日の日程で行われていたようだ。

このニュース、朝もNHKラジオでやっていた気がするのだけれど、「経済のデジタル化に伴う課税上の課題」なんてのが中心的な議題だった気がする。何のことかというと、GAFA狙い撃ちの課税措置を検討するということになる。

トランプ氏は強硬に反対しそうだけれど、どうなっていくんだろうね。
さておき、武漢肺炎の事実は世界経済に大きな影響を与えるだろうと予測される。
1.2019年末に安定化の兆しが見られた後、世界経済の成長は2020年及び2021年に緩やかに上向くことが見込まれる。この回復は、緩和的な金融環境の継続及び貿易を巡る緊張についてのいくつかの緩和の兆しによって支えられている。しかしながら、世界経済の成長は鈍いままであり、地政学的な及び残り続ける貿易を巡る緊張や政策に関する不確実性からくるリスクを含む、見通しに対する下方リスクは根強い。我々は、新型コロナウイルス(COVID-19)の最近の流行を含む、グローバルなリスク監視を強化する。我々は、これらのリスクに対処するための更なる行動をとる用意がある。
「財務省サイト」より
財務省のサイトではこの様に発言したという風に説明されている。
G20 政策総動員し対応 新型コロナウイルスで世界経済リスク
2020年2月24日 月曜 午前6:23
サウジアラビアで開かれていたG20(20カ国と地域)の財務相・中央銀行総裁会議は、新型コロナウイルス対策で、政策を総動員することなどを盛り込んだ共同声明を採択し、閉幕した。
~~略~~
日本からは、麻生財務相と日銀の黒田総裁が出席したが、中国の閣僚らは欠席した。
「FNN PRIME」より
この会議には支那からの出席は無かったようだが、G20に出席した他の国の財務相達は、概ね「武漢肺炎は経済のリスク要因になり得る」との認識を示し、「政策を総動員」する必要性を示したという。
支那がここに出席しなかった理由は色々考えられるが、世界経済に迷惑をかけている認識はあったのだろう。「どんな経済政策をとるのか!」と責任を問われるのは嫌だったんだろう。
なお、IMFの観測自体、G20の会議が出した結論と大きく違いはない。ここまでの内容ならば、ね。
沈没する韓国
さて、では何が問題かというと、V字回復するかどうか、というところだ。
その辺りに突っ込みを入れる前に、分かり易い状況になっている韓国の状況をちらっと説明したい。

大暴落というべきか。対ドルのウォン相場はなかなか興味深い事になっている。ちなみに、KOSPIも大惨事のようだ。
新型コロナ感染者計763人に増加 死者7人に=韓国
2020.02.24 10:27
肺炎を引き起こす新型コロナウイルスを巡り、韓国の中央防疫対策本部は24日、前日の午後4時からこの日午前9時までに新たに161人の感染が確認されたと発表した。韓国での感染者数は計763人となった。
「聯合ニュース」
これは、韓国における武漢肺炎感染者数の激増が報じられた結果、市場が敏感に反応したと言うことだろう。
韓国では、1200ウォンが「マジノ線」と意識されているため、ここを易々と超えられないように常に防衛戦が展開される。だが、現状ではそのラインを維持するのは難しい様だ。そこまで韓国が追い込まれているということになると思う。
何故、韓国の相場を最初に紹介したかというと、アジアにおける経済の「カナリア」と呼ばれる立場にあるからで、韓国経済は非常に敏感に世界の状況を反映する傾向にあるからだ。
IMFの分析
韓国の現状を踏まえて、冒頭のIMF専務理事の発言を見ていくと、世界経済の現状をこんな風に分析している。
専務理事は、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた国際金融協会(IIF)の会合で、重症急性呼吸器症候群(SARS)が広がった2002~03年に比べ、「中国経済がはるかに大きくなり、アジアや世界への統合が進んだ」と指摘。さらに各国の景気は当時より脆弱(ぜいじゃく)だとして、新型肺炎の拡大や長期化に懸念を示した。
「時事通信」より
確かに支那経済の世界に与える影響は極めて大きい。
更にサプライチェーンの一翼を担っている現状がある為、支那の製造業にダメージが及ぶことで、世界経済の足が引っ張られるのは残念ながら事実である。支那の状況が長期化すれば、悪影響は大きく出るだろうと思う。
その点は、IMF専務理事であるゲオルギエワ氏も認識しているようだ。しかしその上で、V字回復すると分析しているらしい。
人口を考えると、ダメージは軽微
その根拠は何だろうか?被害に対する見積もりが影響しているのでは?と、僕はその様に考えた。
人口数の上では支那に対する武漢肺炎のダメージが大きいとは言えない。
新型肺炎、中国本土の死者2345人 感染者は7万6288人
2020/2/22 9:58
中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、中国本土の死者数は22日午前0時(日本時間同1時)時点で、2345人と、前日から109人増えた。感染者は397人増え、累計の感染者数は7万6288人となった。
「日本経済新聞」より
中国の死者2442人に 湖北省で感染者数が再び増加
2020/02/23 12:04
新型コロナウイルスによる中国本土の死者は2442人になり、感染者は7万7000人に迫っています。
「TBSニュース」より
増加数は現状「微増」というような感じになってきている。本当かどうかは知らないが、支那国内での新たな感染者増加は少なくなっていると報じられている。報道を割り引いて考えても、減速傾向にあるのでは無いか?と予感させる話ではある。
しかし、増加傾向であろうと減少傾向にあろうと、報道されている範囲で言えば7万人の感染者と、2500人規模の死者だけだ。
言われている様に桁が1桁足りない状況だとしても、70万人の感染者がいる「程度」となる。14億人とも15億人とも言われる支那の人口のことを考えれば(公式には14億5万人程度とされている)、そのうち1%に満たない人々を切り捨てたところで、支那共産党的には痛くも痒くも無いとも思っているのでは無いか。
もちろん、武漢市を封鎖したことは行政的にも痛かろうとは思うけれども、封鎖がきちんと出来たとしたら心配するべき話では無いという判断は出来るかも知れない。切り捨てられた方はたまったものでは無いのだろうけれど。
ともあれ、支那共産党としては、湖北省以外の地域での感染爆発は起きていないという認識らしく、湖北省の方々はご愁傷様である。武漢市はどうなっちゃうんだろうね。
新型肺炎 中国、封鎖拡大 武漢から湖北省全域に
2020年2月19日 朝刊
新型コロナウイルスによる肺炎(COVID(コビッド)19)が広がる中国で、発生源の湖北省武漢市から始まった都市の封鎖措置が同省全域に拡大された。同省の住民約六千万人が外出禁止に近い状態にある。省都の武漢以外では医療体制がもともと貧弱で、感染すると十分な治療を受けられない可能性があり、都市閉鎖といった感染予防措置の厳格化に拍車をかけているとみられる。
「東京新聞」より
残念な事に湖北省の中心辺りにある武漢市だが、その周囲の地域も封鎖されたことで更に物資の調達は困難になることだろう。
北京にもそれなりのダメージ
しかし、経済的にヤバい状況になるだろう湖北省の方はともかくとして、北京の方も密かに心配されている。
「二兎」追う中国指導部 湖北・北京以外は経済回復―新型肺炎
2020年02月23日07時16分
新型コロナウイルスによる肺炎の終息が見通せない中、中国指導部は感染拡大防止と経済の回復という「二兎(にと)を追う」姿勢を鮮明にしている。企業活動の停滞が長引けば、各種経済目標の達成が危ぶまれるためだ。地方政府には、科学的なリスク判断に基づいて経済活動を再開させるよう指示。ただ、深刻な状況が続く湖北省と、首都・北京市は例外扱いにした。
~~略~~
北京では、習主席らが執務・居住する中南海から約4キロ先の病院で看護師や患者ら36人の集団感染が発生したばかり。首都の感染を封じ込めなければ、全国人民代表大会をいつ開けるかも見通せない状況が続く。
「時事通信」より
実は北京での集団感染は、院内感染というかなりヤバい感染の仕方がであったと言われている。もっと感染者がいるんじゃ無いの?ということになる。
そんな訳で北京も厳戒態勢になりつつあるのだが、これが一部地域だけで押さえ込むことが出来れば良いんだけどね。
北京初の新型コロナ患者「公式発表」前に存在か
2020/02/19 5:20
北京市内で初めて新型肺炎患者が確認されたのは、公式発表では1月20日とされてきた。これは中国政府が新型コロナウイルスの“ヒトからヒトへの感染”を認め、アウトブレイク(突発的拡大)の阻止へ「重要指示」を出したのと同じ日だ。だが、現地の医療現場からは「1月12日から北京初の感染者の治療を始めていた」という情報が出てきている。中国の独立系メディア「財新」の取材班は、北京で最初の感染者となった人物らの治療歴や関係機関の情報公開のプロセスを独自に追っている。
「東洋経済ONLINE」より
「封じ込め成功」という風に発表できれば、ダメージという事にはならないだろう。院内で感染していても、その病院を「隔離」してしまえばイケルと思う。
院外に感染者がいると大変なことになるんだろうけどさ。支那の武漢肺炎は北京で拡大するか否かがポイントだろう。
どん底に陥れば
経済に関しては素人だと主張する僕に、IMF専務理事を批判する資格があるのか?という点を指摘されると、ゴメンなさいするしか無いのだが、タダでさえ支那経済が悪化している上で、この武漢肺炎である。
早々楽観的な材料を出せるとはとても思えない。
とはいえ、一度どん底まで落ちれば、数字的にV字回復を演出することはそれほど難しくないのでは無いか。少なくとも、支那当局はそんな風に考えているかも知れない。
しかし、武漢肺炎の影響は世界各国に飛び火している。
実際に感染が広まっている韓国やイタリアなど、思った以上に景気の悪化が叫ばれている。支那経済が復調できたにせよ、しばらくは影響悪化は避けられないだろう。
世界経済への下押し効果は「緩やか」なものにとどまるとしつつ、動向を注視する姿勢を強調した。
「時事通信」より
そう、世界的な感染拡大の様相を示している状況で、「下押し効果が「緩やか」」というのは、余りに楽観的ではあるまいか。
EUでの経済危機リスク
ドイツ発、経済危機
ドイツにとって、支那は大切なお客様である。
ドイツの景気が日本よりも落ち込んでいる理由
2019/11/19 6:00
世界的に景気の底入れを期待するムードが広がる中、依然として欧州・ユーロ圏は精彩を欠く状況が続いている。製造業PMI(購買担当者景況指数)はドイツを中心として惨憺たる状況が続いており、最新10月時点ではフランスだけが辛うじて好不況の分かれ目とされる50をなんとか維持しているような状況だ。主要国でも突出している「弱さ」の理由はどこにあるのだろうか。
「東洋経済ONILNE」より
これは去年の11月の記事だが、支那経済の低迷に引っ張られる形でドイツ経済も悪化していた。

ドイツ経済は支那の経済に依存していたので、支那経済の悪化によって大きなダメージを被った。その辺りは韓国経済に似ているね。
輸出拠点としてのパワーが残っているということは国内で雇用を創出するパワーも残っているということだ。ゆえに、これが巧く回っている時には「強み」として大いに持てはやされる。しかし、「強い輸出にけん引された経済」というのは、海外の経済・金融環境という所与の条件が変われば今までの「強み」が一気に「弱み」に転じ、景気全体を押し下げる。
「東洋経済ONILNE」より
支那経済の悪化に振り回されていると言い換えてもよい。
そしてこちら。
ドイツ銀行、19年は6300億円の最終赤字に転落
2020/1/30 20:05
経営再建中のドイツ銀行は30日、2019年決算で53億ユーロ(約6300億円)の最終赤字になったと発表した。18年は3.4億ユーロの最終黒字だったが、2年ぶりに赤字に転落した。ドイツ銀行は19年7月に全行員の2割にあたる1.8万人の人員削減を軸とする経営再建計画を発表しており、リストラなどに必要な費用が膨らんだ。
「日本経済新聞」より
ドイツ銀行の赤字である。
ドイツ経済に新型ウイルスの影響、景気後退入りリスク再燃-ドイツ銀
2020年2月13日 1:28 JST
ドイツ経済がリセッション(景気後退)入りする恐れがあると、ドイツ銀行が警告した。長引く鉱工業の低迷に、新型コロナウイルスの流行が追い打ちをかけるとみている。
「Bloomberg」より
そのドイツ銀行、「ドイツ経済が景気後退入り」と警告している。他人事のような警告なのか、寧ろドイツ銀行の悲鳴なのかは知らないが、余り芳しくないのは事実だろう。
ドイツの弱味は支那に多数の工場を持っている点にある。そのうちいくつかは武漢市に工場があって、操業停止が大きな影響を及ぼすだろうと言われている。もちろん日本も他人事では無いが。
ブレグジットの影響が本格化するのはこれから
今年の1月末にブレグジットを推進できる環境が整ったイギリス。
しかし、色々と未だ課題を残している状況にある。
ブレグジット後にイギリスが解決すべき5つの問題
2020年02月3日
食品から貿易、国家安全まで、ブレグジット(イギリスのEU離脱)後にイギリスが解決すべき5つの問題について、BBC記者が説明する。
1. EUとの通商協定締結 ――クリス・モリス、BBCリアリティー・チェック(ファクトチェック)担当編集委員
2. イギリスの安全保障の確保 ――ドミニク・カシアーニ内政担当編集委員
3. 食べ物の流通を止めない ――ケイティー・プレスコット・ビジネス担当編集委員
4. 世界で新たな役割を築く ――ジェイムズ・ランデール国防担当編集委員
5. あれだけ議論しただけのことはあったと証明する ――ローラ・クンスバーグ政治編集長
「BBC」より
ちょっとイレギュラーな引用の仕方をしたが、概略はこんな内容で、関税に関する課題は未だに残っていて、これが解消するまでには様々なハードルを越えなければならないだろう。
それが分かっていくのは、これからである。
そして、イギリスもやっぱり支那経済の低迷に大きく影響を受ける国ではある。
日本も他人事では無い
日本経済の牽引をしているトヨタなど自動車関係の会社は、武漢と無関係でないだけに影響を受ける可能性は高い。
そうした話もあるので、日本だって支那経済の低迷が、自国経済に大きく影響を及ぼすのは避けられない。
そうだとすると、日本以外の多くの国はサプライチェーンから支那を外すことを検討せざるを得ない時期に来ている。
そうした世界の情勢を考えると、「支那経済がV字回復」して欲しいというのは本音なのだろうけれど、希望と現実は異なる。
例えば、自動車部品工場が1ヶ月の操業停止が解けて、翌日から「普通に稼働」できるか?というと、そう単純な話ではないだろう。長期間の操業停止を前提として設計されていないので、設備が安定稼働するためには時間を要する場合だってあるのだ。
そして、そうした細かい話の他にも、世界経済は相互依存性が強くなっている。支那1国だけで何とかなるレベルの話ではなくなっている。
いやIMFは経済のプロが集まっているような銭ゲバ集団なので、そうした事は説明するまでも無く分かっているハズだ。
IMFの希望的観測は、何の毒にも薬にもならない話。悲観的な観測を示せば、経済に悪影響が出るかも知れないので控えた可能性はある。だからこそのあの発表なのかも知れない。
しかし、何れにしても現実から乖離した状況には違いない。
日本政府は、明日にも武漢肺炎に絡んで何らかの対策を打ち出すと報じられている。
専門家ら感染防止策を議論 政府あすにも方針公表へ
2/24(月) 10:34配信
新型コロナウイルスの感染症について、拡大を防ぐための対策など政府の基本方針を取りまとめる緊急の専門家会議が24日午前、厚生労働省で始まりました。
「テレ朝ニュース」より
「新型肺炎にさらなる行動とる用意」 G20共同声明
2020年2月24日 1時00分
サウジアラビアのリヤドで開かれた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が23日、閉幕した。採択した共同声明では、新型コロナウイルスによる肺炎の流行について世界規模のリスクだとの危機感を共有した上で、「リスクに対処するためのさらなる行動をとる用意がある」と明記した。ただ、当事国の中国は事実上欠席し、議論は深まらなかったとみられる。根深い米中対立の構図も影を落とし、ショックに対処する国際協調への足並みもそろっていない。
「朝日新聞」より
是非、思い切った政策を世界に向けて発信してくれ!そして、それは是非とも経済を活性化するメッセージであるべきだ。
そうしないと、日本の景気は鈍化したままだし、支那経済の影響はずっと続くことになるだろう。日本が元気を取り戻せば、世界経済にだって良い影響を与える可能世があるのだ。
そう簡単な話では無いんだけどさ。
コメント
IMFの(頭が)異世界転移~転移先では支那がアメリカより発展してた件 ジャンル ラノべ
がそろそろ発売しそうだw
「俺tueeee!IMFの新興国での世直しチート」とかかもしれません。
景気も気からと申しまして「日本とアメリカ以外の内需の無い国はダメじゃん」です、皆さんご存知ですよね。
まあ、景気対策は国情によって様々であります。
日本は内需の拡大を利用して景気を拡大する方法はあるんじゃないかな?と、思います。
[…] IMFは異世界の団体?支那の経済はV字回復する!どこの並行世界の話なんだ… […]