時既に遅し?アメリカのインフルエンザの正体は武漢肺炎か

北米ニュース

土日、月と期間が空いてしまった。少々事情があってのことで、ご容赦頂きたい。

さて、本日は興味深い記事を見つけたので、再び武漢肺炎のネタで行きたいと思う。

死者1万人超「米国インフル猛威」は新型コロナかもしれない

2020/02/17 16:00

世界的に新型コロナウイルス関連のニュースが相次ぐ中、2月14日、筆者たち医師にとって極めて気になるニュースが飛び込んできた。それは、米当局が「インフルエンザに似た症状が確認された患者に対し、新型コロナウイルス検査を開始する」というものである。

「PRESIDENT Online」より

アメリカでのインフルエンザによる死者が増えているというニュースがあったが、どうやらそれについて「武漢肺炎じゃ無いの?」という疑いが持ち上がったように読める。内容を見ていきたい。

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アメリカの実情

インフルエンザは「死ぬことのある病気」

日本でもインフルエンザ関連の死者はいる。

毎年、3000人以上の犠牲者がいると言われているが、インフルエンザも「死ぬ病気」なのである。

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ここのところ、死者数は増えていると言われていて、この記事もそれを警告する内容となっている。

インフルエンザは、予防のためのワクチン接種が普及し、タミフルなどの治療薬もある。しかし、それでも子どもや高齢者を中心に多くの方が亡くなっている。

医師の死亡診断書にもとづく死亡届を再集計した厚生労働省の人口動態統計によると2018年にインフルエンザで亡くなった人は3325人だった。図表1には毎年のインフルエンザ死亡数の推移を掲げた。図表2には、参考のため、毎月のデータも示しておいた。

「PRESIDENT Onilne」より

ただし、感染者数は毎年1,000万人以上にも上ると言われているので、致命率は1を切るレベルであるとされている。そして、インフルエンザによる死者というのは、「疑い」を含む数字であることと、死亡者の8割が65歳以上であるとされていることは書き添えておきたい。

何れにしても、武漢肺炎と比べても危険な感染症であるということは理解しておく必要がある。

そう、「インフルエンザより怖くない」とか「インフルエンザより感染力が強い」などと、武漢肺炎について評価する人もいる。が、インフルエンザそのもの評価が随分と軽い気がするのだ。

インフルエンザも怖い病気だと、そう理解しておかねばならない。

アメリカでは多数の死者が出ている。

さて、日本では毎年3000人以上の死亡者が出るというインフルエンザだが、アメリカでは一桁違う。

米国でインフルエンザ猛威 死者1万2000人

2020.2.8 14:44

中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスが猛威を振るう中、米国ではインフルエンザが流行している。米疫病対策センター(CDC)は7日、最新の推計値を発表。2019~20年のシーズンで患者数は2200万人に上ったとし、さらに拡大する恐れが指摘されている。

CDCの推計値では、1日までの1週間で患者数は300万人増加し、昨年10月以降の累計で2200万人となった。インフルエンザのために21万人が入院し、死者数は1万2千人に達したとしている。今年は子供の症状が深刻化するケースが多く、すでに小児の死者数は78人となった。

「産経新聞」より

現時点で1万人の死者を超えている。武漢肺炎では公式で1,775人(2月17日時点)である事を考えれば、この凄さは理解出来ると思う。

聞き慣れた病気だし予防接種もあるではないかと、インフルエンザは軽く見過ごされがちだ。だが、CDCでは、アメリカでは例年1万2000~5万6000人がインフルエンザで死亡するとしている。2017年〜2018年シーズンは悪夢のようなインフルエンザ流行に襲われ、何と6万1000人もの死者が出た。場合によっては、コロナウイルス肺炎よりも注意を要する病気と言える。

「東洋経済Online」より

6万人以上の死者が出た年もあると言われているので、今年がとりわけ多かったというわけでは無い。

では、何故武漢肺炎が疑われているのだろうか?

しかしながら、新型コロナは「ウイルスに感染しても無症状期がある」「無症状患者でも感染力がある」と判明しつつある。そのため、CDCセンター長は次のように宣言した。

「ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、シカゴ、ニューヨークの5大都市における公衆衛生検査機関で、既存のインフルエンザ監視システムと協力して、インフルエンザに似た症状を示した患者に対しても、新型コロナ検査を開始する」

つまり、大量検査体制の確立もあって、CDCは「中国に無関係でも呼吸器症状があれば検査を行う」と方針転換したわけだ。

「PRESIDENT Online」より

実は、アメリカの医療体制下では、風邪で外来受診すると5万円程度の自己負担が必要になるといわれている。日本のように気軽に受診し、検査をするというわけには行かないので、アメリカでは自己判断で自宅療養する選択する人も少なく無い。

こんな状況であるため、アメリカのCDC(疾病予防管理センター)がインフルエンザのカウントをしている数字は、実は自己申告された数字なのだという。日本ではチョット考えられないことだね。

アメリカが把握している「インフルエンザ患者数」に疑いが

そして、こうした状況の中、武漢肺炎の感染例が出てきてしまった。

その結果次第では「米国では今冬インフルエンザが大流行」と報道されていた感染症の実態は、「実は新型コロナが以前から流行していた」と覆るかもしれない。2月15日に「名古屋市の日本人夫婦がハワイ旅行の後、新型コロナ感染」が判明しているが、これをその米国での流行のサインではないか、ととらえる日本人医師さえいる。

「PRESIDENT Online」より

このニュースが果たして判断材料になったかどうかは分からない。が、少なくともアメリカで武漢肺炎が流行っている可能性は示唆されている。

もし、アメリカ国内で既に武漢肺炎が発症していたら?

実のところ、日本の発症例でも支那が1月23日に武漢封鎖を決める前の感染であったことが既に分かっている。

こちらの記事にもその点は言及しているが、世界的に武漢肺炎の存在が明らかになった時点で、既に支那国内への武漢肺炎封じ込めは失敗していたのである。

今さら「武漢肺炎の封じ込め」を主張する意味は薄く、多数の支那人の渡航者がいるアメリカでも同様の事態が起こっていたと考えた方が自然である。アメリカCDCがどの時点でそう判断したかは不明だが、状況証拠は既に揃っている。

ただ、それが判明したからといってアメリカにとって発表するメリットがあるかどうかは、判断するには難しい。悪戯に不安を煽るだけの結果になりかねないからだ。

そうだとすると、冒頭のニュースは案外フェイクニュースの類かも知れない。単純に「世界的に流行っているので、インフルエンザだけでは無く、武漢肺炎の検査もやりますよ」と、それだけの話なのかも知れない。

アメリカ国内で武漢肺炎が流行っている証拠は今のところ無いからね。

検査したら、武漢肺炎?

現時点では検査できていない

さて、何故こんな報道になったかという事が問題なのだが、実はアメリカでは武漢肺炎に関する検査は積極的に行われていなかったようなのだ。

米、インフル症状に新型ウイルス検査へ 対策を大幅強化

2020年2月15日 4:13

米当局は、国内の保健当局によってインフルエンザに似た症状が確認された患者に対し、新型コロナウイルス「COVID-19」の検査を行う措置を開始する。米疾病対策センター(CDC)の高官が14日、発表した。米国内の新型ウイルス対策が大幅に強化された形だ。

「AFP」より

この報道は2月15日のものだが、2月17日時点での検査数はこちら。

Positive15
Negative392
Pending60
Total467

「ポジティブ」とあるのが日本で言うところの「陽性」で、「ネガティブ」とあるのが日本で言うところの「陰性」である。

興味深いのはトータルで467しか検査しておらず、そのうち60は未だ保留中(結果が出ていない等)である。

あれ?検査キット作ったんじゃないの??

米当局、新型ウイルスの検査キット配布 4時間で診断

2020/2/7 7:46

米疾病対策センター(CDC)は6日、中国を中心に感染が広がっている新型コロナウイルスに関し、感染を診断する検査キットを開発し、国内外の検査機関に配布を始めたと発表した。さらなる感染拡大の予防につなげる。

「日本経済新聞」より

1週間以上前に検査機関に配布を始めたという話だったけど、その割に検査している人が少ないね。その理由は……。

新型肺炎の検査キットに不具合、作り直しへ 米CDC

2/13(木) 17:00配信

米疾病対策センター(CDC)は12日、新型肺炎の拡大を受けて開発した感染の有無を調べる検査キットについて結論がない結果が出るなどの不具合が起き、一部を作り直していることを明らかにした。

「yahooニュース」より

ああ、何か不具合があったのね。検査数が少なかった理由はその辺りに理由があるのかも知れない。

日本では検査態勢を強化

一方で日本は検査態勢の強化をしている。

新型ウイルス 検査体制拡充 最大一日3800人検査可能に

2020年2月18日 4時44分

厚生労働省は、新型コロナウイルスの検査の対象を拡大したことを受け、民間の企業や大学などで検査をできる人数を増やし、18日からは一日最大でおよそ3800人の検査を行うことになりました。

~~略~~

厚生労働省によりますと、5つの企業で900人、2つの大学で150人のウイルス検査が新たに可能となり、18日からは一日最大でおよそ3800人の検査を行うことができる見通しです。

「NHKニュース」より

僕自身も「検査体制の拡充を」などとブログで書いたけれども、そんなことは既に政府も考えていたようで。

誰でも考えつく話ではあったのだろうね。

さておき、「3月頃には日本で検査キットが開発完了する見込み」なんてニュースもあったが、現時点において有効な検査キットが存在しないことが問題である。

もちろん、アメリカのように「検査を受けない」という選択肢をとる人が多い事は問題だが、それはまた別の話だ。先ずは、望めば検査が出来る体制を構築する必要がある。

その上で特効薬の開発が急務となるのだが、そこには未だ時間がかかる模様。

渡航制限とその効果

さて、アメリカは支那からの渡航を制限する事について、いち早く決定をしている。しかし、冒頭のニュースのように「既に国内に広がっているのでは?」という懸念が出てしまった。

そんな中で検査する方法に乏しいことが不安を加速させることになる。

中国からの渡航制限相次ぐ、インドや豪州も-ウイルス死者560人突破

2020年2月6日 17:11 JST

新型コロナウイルスによる死者が560人を超える中で、中国本土からの渡航を各国・地域が相次ぎ制限している。

インド保健省は外国人に発給済みのビザ(査証)について、中国から入国する場合はもはや有効ではないと発表。香港は中国から入境する全員を対象に検疫を行うとし、オーストラリアや台湾、ベトナムも類似の措置を打ち出した。

「Bloomberg」より

興味深い事に、インド人の感染者はいない、なんていうニュースも流れた。が、これも感染確認する手段が乏しいことが影響している可能性がある。

インド・フィリピン・ベトナムで新型肺炎感染者を初確認

2020年1月30日 21時46分

 新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、インドの保健当局は30日、インド国内で初めて感染者を確認したと発表した。武漢大学に留学していた学生だという。

「朝日新聞」より

残念な事に、日本でこれ程の感染者が確認された背景には、検査能力が向上したからというような理由も関係しているのである。

そうであるとすると、今後世界での感染者数はもっと増えていく可能性が高い。渡航制限は果たして意味があったのだろうか?

もちろん、支那からの渡航者を規制する、禁ずる方向で「新たな感染者を日本に入れない」という事はやる必要があろう。しかし、この期に及んでは渡航禁止よりも検査態勢拡充と医療体制の見直しを急がねばならないかもしれない。アメリカの検査が進めば、もっとハッキリした事が言えるのだろうけれど。

なお……、支那の感染者数報告を信用している人は少ないとは思うが、感染者数の伸びは「減ってきている」のだ。支那としては感染者が減ってきた、というメッセージを出す準備をしているんじゃ無いかな。

日本はどうするのか?を、しっかり考えて欲しい。それは、政治家も、だが国民としても考えるべきだろう。

コメント

  1. 武漢ウィルス発生源

    支那全域入国禁止は最重要ですよ。
    世界中が支那人入国禁止だから日本に武漢ウィルス感染者大集合。

    那は乗客を列車ごと生き埋めと同じく

    漢ウィルス疑惑支那人を拉致監禁(医療施設がない巨大な一部屋に)して
    死なせまくり(=殺しまくり)

    漢だけで十数の火葬場が毎日毎日24時間フル稼働。
    支那全域で拉致監禁感染させまくり。そこから逃げ出した支那人は入国禁止ですよ。

    • どこを縦読み?とか思いましたが、そういうワケでも無いんですかね。

      さておき、随分とやばい事をやっているということを、チラチラと聞くようになった支那共産党ですが、武漢肺炎収束後も大変な事になりそうですよ。
      武漢を見捨てたというのは、非常に大きな重しになるんじゃ無いですかね。

  2. 感染者数の数≒検査人数の数…
    これってあまり考えた事無かったんですけど、大きく外れてはないと思います。

    恐らく渡航制限は必要だと思うし、日本も今からでも行うべきだと考えていますが、実際のところはアメリカのタイミングでも既に遅かったのかも…?と、考えると世界規模の流行はここからが本番で、アメリカから拡散するとなると間違いなく全世界に拡散されていると考えられます。
    この先の推移次第だと思いますが、オリンピック開催も難しくなりそうです。

    封じ込めは不可能と考えて完治させる方法を完成させた方が早そうですね…

    • 今やれること、を考えると重症化を防ぎ、重症化した患者さんは集中的に治療する方針。
      だとすると、医療機関に大きな負荷がかかるのを避けたいですよね。

  3. 木霊さん、おはようございます。

    >インフルエンザも怖い病気だと、そう理解しておかねばならない。

    日本人にとっては悪い意味で馴染みが深く、毎年多数の犠牲者を出している天敵の様な厄災そのものですよね。

    >では、何故武漢肺炎が疑われているのだろうか?
    >世界的に武漢肺炎の存在が明らかになった時点で、既に支那国内への武漢肺炎封じ込めは失敗していたのである。

    この相関関係が成立するなら今のアメリカのインフル被害は、ご推察の通り武漢肺炎の疑いが濃厚になるんじゃないでしょうか。

    クルーズ船で国際的に大非難されている日本なんですが、そもそも武漢肺炎の1日当たりの検査可能数自体が少数に限られているのは、アメリカも他の国も変わりないんじゃないのかな?
    つまり、アメリカでは武漢肺炎とは判定できず、原因不特定のままとりあえずインフルと診断されて可能性もあるって事。

    また、PRC検査法が鋭敏過ぎるし時間も掛かるのだから、個々人の体力・免疫力と総合して判断しここに処方を考えないと検査時間ばかり掛かってしまい、肝心の重篤の恐れがある患者に対する処置が遅れては本末転倒となります。
    第一次検査段階で武漢肺炎に特化した検査を実施できる国は、残念ながら今の時点ではないと僕は思っていますけどね。

    そして煽りや偏りニュースが氾濫し過ぎているのが一番の問題でしょう。

    以下の参照記事からの情報です
    https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200220-00059398-jbpressz-int

    この記事によると、アメリカ疾病管理センター(CDC)のまとめた世界の感染者数は、18日現在で日本はシンガポールの77人に次ぐ66人であり、ダイヤモンド・プリンセス内の感染は「日本国内での感染ではない」と区別しているって事を、マスメディアはちゃんと伝えず政府の責任追及だけに利用していると思います。
    何とインフルエンザ感染者数と比べたら圧倒的に少ないのですよ。

    とはいえ、もちろん安倍首相・政府の認識・危機管理が甘かったのは責められるべきでしょうし(自ら首を絞めて野党につけ入る隙を与えてしまったのが情けない)、未だに異常に拘る習氏訪日の為なのか支那への忖度が酷すぎるのも問題ですが、少なくとも責任あるメディアは数字を出すならその基準となるデーターを明示すべきと思います。

    まだ少数感染とはいえ未知の危険なウィルスなので、今最優先されるべきはその正体は?・どんな感染経路なのか?・ワクチンの開発が何時になるのか?...、この問題が解決するまではクルーズ船の様な特殊環境下にある人達への対処(=陰性でも一定期間隔離等)、そして圧倒的な患者を抱える発症国支那人の入国制限(特に団体客)も必要ですし、判明した陽性患者はしっかり隔離して健康状態になるまで観察が必要ですけどね。

    「陽性とされたが一定期間の隔離・治療で完治した・感染経路もできる限り把握し追跡可能。」、これを持って全快で日常生活可能と判断される人が増えれば、無用な不安を払拭できると思う。