え?あれって未だ有効だった?
さっさと破棄しなよ。
外交部「GSOMIA終了は暫定措置」……日本に輸出規制の撤回を再促す
入力2020.02.12 11:09 修正2020.02.12 11:21
政府は12日、韓日軍事情報保護協定(GSOMIA)終了が一時的であるという点を強調し、日本の輸出規制の撤回を改めて要求した。
外交部当局者は「昨年11月22日、日韓両国間の合意の趣旨に基づいて、日本政府は、私たちにとって輸出規制措置を早急内撤回することを再度促す」と述べた。
「Daum」より
というか、韓国側がGSOMIAの破棄がまだ日本に対するカードになると信じているというのが信じられない。え?外交部の判断?どんな外交音痴なんだよ。
日本におけける韓国の信頼度は「ゼロ」
どこを信じれば……
そもそも、外交において協定を結ぶことというのが、相手がそれを守る前提で話がなされる。
もちろん、歴史を調べてみると、協定や条約を軽々しく破る国はそこかしこに見られる。日本の唯一の同盟国であるアメリカですら、条約、協定の類は「破っても平気」と考えている節がある。
尤も、アメリカはルールを決めた以上はそのルール上ではフェアにふるまう国である。よって、条約や協定を結ぶことは無駄では無い相手だ。
大国といえば支那もそうなのだが、支那も平気で条約や協定を踏みにじる国ではある。だが、彼らは「メンツ」を立てることを重んじるので、メンツを失うような約束破りはやらない。支那を相手にする場合は、メンツと利益を気にしていれば、それなりに付き合える相手だ。
その他の国も先進国であれば、協定や条約の意味を理解していると思われる。近隣諸国では一番信頼できないロシアですら、それなりの拘束力にはなり得る。
しかし、韓国はダメだ。条約や協定よりも先に反日が来てしまうのである。
外交部当局者は「政府の当時の措置は暫定的であったことを想起したい」と語った。
政府の措置は、両国間の輸出管理ダイアログが正常に行われている場合にのみ有効であり、そうでないと判断した場合、いつでもGSOMIA終了通知の効力を生かし協定を終えることができるという意味だ。
「Daum」より
もはやいっている意味が分からない。
韓国ルール
良くOINKという言葉が使われるが、要は韓国のみで通用する独自ルールがあるという意味だ。
他の国でも条約の文言を独特の解釈によって判断するなんて事はあるのだが、韓国ほどじゃない。そもそも、国際的にも条約はそれぞれ個別の独立の者として扱われるのが常識である。
したがって、輸出管理の話は日本の立場としては国際ルールに基づき、日本が判断すべき話で日韓GSOMIAとは何の関係も無い。
よって、「GSOMIAを続けたいのであれば、輸出管理の強化を撤回しろ」というのは全くの筋違いな話。
更にオカシイ事に、「GSOMIA終了の通知の効力を生かしていつでも協定を終了できる」というのは、意味が分からない。GSOMIAでは基本的に年次更新で、協定終了の90日前までに通告する事が定められている。
3 この協定は、一年間効力を有し、一方の締約国政府が他方の締約国政府に対しこの協定を終了させる意 思を九十日前に外交上の経路を通じて書面により通告しない限り、その効力は、毎年自動的に延長され る。
「外務省のサイト」より
この通りである。
つまり、韓国が如何に騒ごうと、条約の効力としては文面通りに2020年11月23日まで有効なのだ。
にもかかわらず、韓国側は「前回通告した停止の効力を中断している」という立場を採り、「通告を有効化」することで、既に通告したという効力が発生して直ちにGSOMIAが終了するという解釈をしているようなのだ。
まさに意味が分からない。
もちろん、「いつでも、両国間の交渉によってGSOMIAの協定内容を協議し、変更する」ことは出来るのだと思う。だが、勝手に韓国の解釈で条約を勝手に破棄するというとなると、もはや如何なる条約も韓国との間には無効という事になりかねない。
大統領府も同じ方針
そして、韓国の大統領府も同じ方針だから、もはや真っ当に付き合える相手ではないのである。
GSOMIA破棄、再検討か 大統領府に対日不満―韓国報道
2020年02月12日11時33分
韓国紙・中央日報は12日、韓国政府が昨年11月に失効を回避した日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、大統領府が破棄を再検討していると報じた。韓国向け輸出管理厳格化措置の撤回に関して日本政府の動きが進まないことに不満が高まっており、同紙は「遅くとも3月中には最終決定を下すべきだという雰囲気」(大統領府関係者)と伝えた。
「時事通信」より
ただまあ、外交としては往々にして強気に出た方が有利に展開できる事が多いらしい。韓国側が強気に出れば日本側が折れるとでも信じているかも知れない。
日本も舐められたものだな。
日本は困らない
アメリカのメンツを立てた日韓GSOMIAの締結
そもそも、この日韓GSOMIAの締結には紆余曲折があった。
“呪われた”GSOMIA
2019年12月4日
あと6時間だった!
日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAは、11月22日、失効を控えた土壇場で、韓国が失効決定の判断を覆し、辛うじて維持された。実はこの協定、当初から“いわくつき”と言われ、まるで呪われたかのような運命をたどってきた。今回の失効回避で、呪いは解けたのか。
「NHK」より
憤飯もののNHKの記事を紹介しておきたい。
GSOMIAの経緯まではそれなりにしっかり取材して記事にしている印象だったが、その結論がこれでは……。
「日韓の摩擦の恩恵を受けているのは北朝鮮と中国だけだ」
無論、アメリカに言われるまでもないことだ。北朝鮮が弾道ミサイル能力を着々と向上させ、中国が経済力を背景にアジアでの影響力を増し、世界でもアメリカと覇権争いを繰り広げるなか、日米同盟を基軸とする日本にとって、朝鮮半島で協力できるパートナーがいることは、地域の平和と安定を維持するために地政学上、大きな利益となっている。
「NHK」より
地政学的に朝鮮半島が重要であると言う視点は間違っていないと思う。しかし、地政学的に重要でも、相手が信頼できなければ意味が無い。
流石にアメリカもその事は理解していて、エスパー氏の指摘も前後の文を繋げると別の意味にとれる。この発言、日米韓の協力があってこそ東アジアの安定を図れるという「前提」があってのことだが、その常識はムン君の登場で突き崩されてしまった。
いや、これまでも韓国は日米を振り回してきた過去はあるのだが、それは表には出てこなかった。
今回はそれが露わになった、それだけの話でしか無い。
そして、今、アメリカの戦略は日米台での協力によって東アジアの安定を模索している。
もはやステージは変わってしまったのだ。ムン君はそのことに気がついていないのだろうか?
日本がすべきは
したがって、日本としても日本と台湾との間で外交が可能となり、防衛協力が可能になるような方針を打ち出さねばならない。
また、外交政策上、台湾は非常に重要な拠点である事をそろそろ認め、台湾という「国」を認定すべきなのである。
日本がやる気を見せれば、トランプ氏が大統領である限りはアメリカも積極的に動くだろう。
だから、韓国がいつGSOMIAを破棄しても大丈夫だ。
なお、過去に日本がこの日韓GSOMIAを利用した実績があるかというと、実は数えるほどしかない。
日本は諜報活動において後進国だが、ヒューミントを有効活用する外交方針に転換すれば、韓国の存在価値は更に薄れるだろう。これまでは北朝鮮との外交窓口的な意味合いもあったが、もはやそんなものが幻想であることはハッキリしている。
安倍政権はやること山積みだな。
追記
中央日報に関連の社説が出ていたので紹介しておこう。
【社説】総選挙支持層結集ためのGSOMIA破棄はするべきではない=韓国
2020.02.13 07:43
昨年11月、終了一歩手前まで進んだ韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)廃棄論が再び青瓦台(チョンワデ、大統領府)内で力を得ているという。当時、韓国政府は「いつでも終わらせることができるという前提に、終了通知の効力を停止する」という不可思議な表現を使いながら廃棄カードを引っ込めた。米国の反発や韓日関係悪化など、GSOMIA廃棄から始まるその後の影響の大きさに耐えられなかったためだ。
「中央日報」より
なかなか冷静な分析をしているけれども、読みが甘かったんだよね。
米国をテコに日本を動かそうというのがこの戦略の核心だった。GSOMIAが危なくなれば、焦った米国が日本を説得して、日本が輸出規制を緩和するようになるだろうとの論理だった。だが、現実は正反対だった。米国は日本を圧迫するどころか、韓国政府に対して露骨な不快感を表した。
「中央日報」より
確かにアメリカにとって日韓GSOMIAの破棄は問題が多い。ただ、破棄されたところで米韓合同軍事作戦に支障が出るだけのこと。
アメリカが韓国を「もはや負担」と考えている現状では、果たして合同軍事作戦そのものが現実的かどうかは怪しい。なにしろ、その前提となるハズの合同軍事演習を相次いで中止している。訓練なくして実践が出来ようはずも無い。
昨年末の韓日首脳会談を契機に好転する兆しを見せていた両国関係も最悪の状況に後退するのは間違いない。
「中央日報」より
……??
え?
そんな都合の良い話があったっけ?何の成果も無い日韓首脳会談、というのが現実であったように思う。
日本の外務省のサイトを改めて見返しても、不協和音しか感じ取れないのは僕の心が曇っているからだろうか??
韓国がGSOMIAの破棄を選択したところで、日本が何か報復措置をとるとか言うことは無いだろう。
既に日韓外交のステージはそんなところには無いのだ。
「GSOMIA破棄は不味い」というのは分析としては正しいのだけれど、事態の理解はまだまだ浅い気がする。
コメント
もはや日本に使えるカードがこれくらいしかないのでしょうけど、破棄すれば米韓同盟がどうなるかなんて頭の隅からもなB11029:B11054くなってしまったんでしょうかねェ~。(冷笑)
>というか、韓国側がGSOMIAの破棄がまだ日本に対するカードになると信じているというのが信じられない。え?外交部の判断?どんな外交音痴なんだよ。
日本の輸出規制の撤回カードとマジで未だに信じているんでしょうか。(愚か!!)
武漢肺炎で経済の困窮に拍車が掛かり、総選挙が不利になるのを恐れその対策で判り易い反日行動のカードとして使う短絡的な発想なのかもです。
>したがって、輸出管理の話は日本の立場としては国際ルールに基づき、日本が判断すべき話で日韓GSOMIAとは何の関係も無い。
日本は粛々と規制を続ければいいだけの話で、二階・河村のオッサンがいくら裏で動いても微動だにせずを貫くのが一番肝要です。
だって、輸出規制発動の理由には真っ当な正当性がありますし、木霊さんご指摘の様にGSOMIAとは何の脈絡もありませんからね。
ただ、そんな国際常識が通用しない国(日本に対してだけですけど)が朝鮮人ですから、どんな理不尽な難癖だってつけてくるのは目に見えているのが厄介です。
南朝鮮のロビー活動(というか姑息な告げ口外交)は侮ってはならなず、予想される事前・事後対策までしっかりと考えておかないとなりません。
そして大きなポイントはタイミングと順番の話じゃないかなァ~?
①南朝鮮が一方的にGSOMIA破棄→日本はスルー(アメリカは怒る)→さらに元募集工訴訟の現金化実行→日本が現金化への厳しい制裁措置発動、この流れであればこれまでの粛々とした日本の対応が有効で継続可能だと思います。
②南朝鮮が元募集工訴訟の現金化実行→日本が現金化への厳しい制裁措置発動(タイミングが難しくなる)→報復の難癖を付け南朝鮮が一方的にGSOMIA破棄→アメリカは怒るでしょうけど、日本の報復制裁への対抗という難癖を付けられちゃいますね。
まあ、GSOMIAは関係ないと冷たくスルーすればいいだけの事ですが、アメリカへの抜かりない根回しが必須かな。
日本としては文クンが外交音痴の本領を発揮して、①のシナリオで進んで欲しいもんですが、武漢肺炎→経済さらに悪化で放置していても己の首を絞める最悪シナリオ①を選択しちゃう可能性は十分にあると思います。
>そして、今、アメリカの戦略は日米台での協力によって東アジアの安定を模索している。
>したがって、日本としても日本と台湾との間で外交が可能となり、防衛協力が可能になるような方針を打ち出さねばならない。
そろそろというより、もう腹を括るべきタイミングまで来ていると考えます。
但しこの事案では武漢肺炎人道的支援は別にして、最近の安倍政権の支那擦り寄り政策の意図が何なのか気になりますね。
GSOMIAの破棄を言ってみたり、やっぱり止めると言ってみたり。
ただ、アンケートをとってみると、破棄派が圧倒的らしいので、もはや選挙対策の為に破棄は不可避なんてニュースも見かけました。
興味深いですね。
何しろ、経済がかなりヤバいので。
木霊さん、レスありがとうございます。
>ただ、アンケートをとってみると、破棄派が圧倒的らしいので、もはや選挙対策の為に破棄は不可避なんてニュースも見かけました。
恐るべし!! 反日教育の大成果なんでしょうかねェ~。(冷笑)
反日の為なら自国の安全保障なんて、完全にそっちのけになちゃうメンタリティーがマジで怖い...。(爆笑)