トランプ氏が再び韓国に対する揺さぶりを始めたか?
米、韓国が駐留経費増額に応じなければ部隊を一部撤退か=韓国紙
2019年11月21日 / 09:05
韓国紙の朝鮮日報は21日、米政府は韓国が在韓米軍の駐留経費負担を増額するという米国の要求に応じない場合に、駐留部隊を一部引き揚げることを検討していると伝えた。
~~略~~
朝鮮日報によると、米韓協議について知るワシントンの外交筋は「私の理解では、韓国との協議がトランプ大統領の望み通りに運ばない場合、米政府は1旅団を撤退させる用意をしている」と語った。
「ロイター」より
……と思ったら、違ったよ。「ワシントンの外交筋」が「私の理解では」というセンテンスで語っただけだった。僕はまたトランプ氏のtwitter攻撃が発動したのかと思ったんだが。
確かに、トランプ氏は在韓米軍撤退について言及をした事もあった。が、最近のtwitterは、主に大統領選挙絡みの話ばかりで、時々シリアについて言及するような感じだ。
韓国は眼中に無いのかも知れないね。
否定する韓国
国防部が慌てて声明を発表
ただ、この報道は韓国の青瓦台を大いに慌てされた可能性は高そうだ。
エスパー米国防長官は、駐留経費の分担を巡る米韓の協議が決裂した場合に4000人の米兵を引き揚げるという計画は知らないと発言。ベトナム訪問中に記者団に「この問題を巡って、同盟国を脅してはいない。これは交渉だ」と述べた。
「ロイター」より
アメリカの国防長官であるエスパー氏は、「そんな計画は知らない」と発言しているが、「無い」とは言わなかった。また、「同盟国を脅してはいない」とそう発言したものの、「交渉だ」と言った。
翻訳された内容だろうから、ニュアンスが正しいかどうかは怪しいところがあるが、完全否定というワケでは無いところがなかなか嫌らしいな。
流石に韓国の国防部はこれを否定。
韓国国防部「在韓米軍の韓半島持続駐留を再確認」
2019.11.21 12:05
韓国国防部は21日、米国が在韓米軍の1個旅団撤収を検討するという一部の報道に関連し、米国は韓米定例安保協議(SCM)で在韓米軍が持続的に駐留することを公約した、と明らかにした。
「中央日報」より
しかし、否定の仕方が「持続的に駐留することを公約した」というものだったというから、「一部撤退」というのを完全否定できていない気がするぞ。
ムン君の本音は在韓米軍削減
そもそも、駐留経費がかかりすぎるというのであれば、韓国が相応の負担をするか、アメリカが負担を減らすべく規模縮小をするしか無い。
在韓米軍削減を口にもできない韓国軍「現実になれば対策はない」
記事入力 : 2019/11/21 10:20
韓国政府と韓国軍は「米国は実際のところ在韓米軍削減にまで踏み切らない」と予測はしているが、一方で不安も隠せない。韓国軍内部では在韓米軍削減について口にもできない雰囲気があるという。在韓米軍が削減される可能性に備え韓国軍は何もやっていないことを逆に証明した形だ。
「朝鮮日報」より
韓国軍にとってのムン君から突きつけられている今のところの命題は2つだ。この命題は、アメリカ側からの要請、という風に理解しても良いだろう。
1つは在韓米軍撤退に対応出来るよう、態勢の改変をすること。
もう1つは、戦時作戦統制権返還に対応出来るようにすることだ。
韓国軍はこの日、在韓米軍が削減されたときの対策について「仮定の話については答えられない」としかコメントしなかった。
「朝鮮日報」より
しかし、何十年も時間をかけてもこの2つの目標に対応することを、韓国軍は拒んできた。
ムン君にとって、達するべき目標は朝鮮半島の統一であり、高麗連邦設立に向かって邁進することである。そのために実現することは、1にも2にも南北融和ということなのだが、その相手となっている北朝鮮の将軍様はそれどころではないようで。
相手の態度がどうあれ、ムン君は主体思想の信望者であるからして、ひたすら統一を目指すだろう。ただ、そのための手段が僕にはよく分からない。北の将軍様が「演習は嫌だ」と言えば、米韓軍事演習は自粛されるし、「在韓米軍はねーよ」と言われれば、撤退を推進するしかないのだろう。だが、それが可能かと言えば、流石に韓国軍の退役軍人達が黙ってはいないハズだ。容易にやれるとは思えない。
だからこそ、この話はアメリカ側から切り出される必要がある。
GSOMIA破棄まであと2日
さて、もはやどうやっても避けられない情勢になってきた日韓GSOMIA破棄だが、この落とし前をアメリカはどうつけさせるつもりだろうか?
流石に「同盟国を脅さない」と言っているから、表だった行動をするとは思えない。
「韓国は腹立ちまぎれに自害した」アメリカから見たGSOMIA問題の本質
2019年11月19日(火)16時30分
韓国の聯合ニュースによれば、青瓦台(大統領府)のコ・ミンジョン報道官は15日に出演したラジオ番組で、失効期限が迫る韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について「日本の態度に変化がない限り韓国政府もGSOMIA終了の決定を覆すのは難しい」との立場を明らかにしたという。
~~略~~
しかしコ報道官は、「韓日関係に何の変化もない状況の中で、われわれが後先を考えずにGSOMIA終了を覆すことになれば、終了決定が慎重でなかったという話になる」として、終了決定の撤回はあくまで日本の態度変化が前提だと強調したという。
「Newsweek」より
Newsweekで面白い記事を見つけたのだが、この報道官の発言が、韓国の大統領府、青瓦台の本音といえるだろう。メンツを失う訳には行かない!というのだが、誰の目から見てもGSOMIA破棄は常軌を逸するよね。
こうして生まれた状況についてワシントンDCのシンクタンク、民主主義防衛財団(FDD)のデビッド・マクスウェル主任研究員は韓国紙・中央日報とのインタビューで「GSOMIA中断の決定は(韓国が)腹立ちまぎれに自害した格好(Cutting off the nose to spite the face)だ」と語っている。なかなか絶妙な表現だが、事態はさらに悪くなっている。韓国は今や、文在寅政権と「心中」させられる瀬戸際だ。
「Newsweek」より
なかなか辛辣な物言いだが、「腹立ち紛れに自害」とは、言い得て妙である。
ちょっと前には米韓軍事演習を延期したばかり。
米韓 合同軍事演習を延期 米朝協議再開向け“北”に配慮も
2019年11月18日 月曜 午前6:22
アメリカと韓国は、11月に実施を予定していた合同の軍事演習を延期すると発表した。
アメリカのエスパー国防長官と韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相は、17日、タイのバンコクで会談し、11月に予定していた合同軍事演習を延期すると発表した。
北朝鮮は、これまで米韓の合同演習に対し強く反発していたが、エスパー長官が11月7日以降、縮小や調整に言及したことを受け、評価する談話も出していた。
「FNN PRIME」より
表向きは北朝鮮への配慮と言うことになっているが、現実的に考えるとアメリカ側がそろそろ韓国を信用出来なくなっているというのが本音だろう。
そして、ここの記事に重要な点が触れられているが、「エスパー長官が11月7日以降、縮小や調整に言及した」とある。冒頭の記事が「ああなるほど」と世間に納得される材料は、直近でも提供されていたと言うことだ。
コメント
木霊さん、おはようございます。
>だからこそ、この話はアメリカ側から切り出される必要がある。
>そうだとすると、アメリカがアクションを起こす可能性は高く、GSOMIA破棄を切っ掛けに「関係無い」と言いつつ一部の在韓米軍機能を「移転」させるだろう。
これに在韓米軍駐留費5倍増が絡んでいますから、反米感情のさらなる悪化を容認してでも一部移転となっても不思議じゃないでしょうね。
「在韓米軍は2.2万人を下回らない」という法律があるようですが、記事になっているローテーション旅団4500人なら理論上問題ありませんし、次のローテの旅団の派遣をやめればいいだけ...、派遣経費も浮きます。
在韓米軍の内訳を見てみると...。
陸軍(約20000人)・空軍(8000人)・海軍・海兵隊・特殊部隊(500人)です。
陸空軍が主なんですが唯一の歩兵・機甲部隊はローテーション配備の旅団で、これが撤退すると陸軍は約15000人って事ですね。
PAC3部隊・自走砲部隊は米軍基地防衛が主任務ですから、事実上有事の際の後方支援に地上歩兵部隊はいなくなり、支那牽制も担う第7空軍のみって事になりそうです。
その第7空軍は平沢基地側の烏山基地のF-16戦闘機・A-10攻撃機の2飛行隊、群山基地のF-16戦闘機2飛行隊の4飛行隊で多分80~90機が配備されているんじゃないかな。
烏山基地・群山基地共に黄海に配置されていますから、北の大連・天津以南の支那空軍への備えとも言えます。
「米軍駐留費5倍増は法外だァ~!!」と発狂するのは勝手なんですが、その支那に国家消滅寸前まで追い詰められた70年前の戦争の事を思い出すべきでしょう。
>韓国企業は今や自転車操業なのだが、日本の銀行から資金調達が難しくなりつつあり、輸入銀行など満期を迎えて資金ショートすると一気に事態は動く事になる。
>そうなると、3月に在韓米軍一部撤退というのはかなり現実味を帯びた話しに聞こえてくる。
>11月23日に在韓米軍が撤退するとは言わないが、その動向を決定付ける日になる可能性は高そうだ。
在韓米軍駐留費交渉にも影響してくるのは必至じゃないかな?
木霊さんの2004年のデーターによれば、現レートで21億ドル(約2300億)で現時点では2倍くらいに膨らんでいると想像できます。
つまり、4500億円超でこれに共同作戦費用・戦略兵器投入やらを加えると、5000億前後はかかっていると考えていいんじゃないでしょうか。
>負担率が同じであるとすれば、韓国は倍額負担しても罰は当たらないだろう。
>しかしここに含まれない分として、韓国のために行っている共同演習に関するアメリカ軍の経費などが考えられるので、5倍の費用を支払っても取り過ぎと言うことは無い。何のことはない、トランプ氏は「日本と同じくらい負担しろよ」と言っているわけだ。
>なんというか、メディアは何故、5倍の妥当性に言及しないのだろうか?
前記事からの引用ですがアメリカは「ほぼ全額支払え!!」と迫っているわけで、ちょっと理不尽な気もしますが、まったく解消されていない北朝鮮の核脅威と支那の邪な野望を防ぐ為のコストとしては決して高くないと思いますけどねェ~。
まあ、被害者感情だけで動く(発狂しちゃう)蛮族なんで、一応反対する保守派・軍部関係者に勝ち目はなく、反日に加え反米騒動に火に油って結末...、本当のご愁傷さま寸前みたいな気がします。(冷笑)
「国家破綻の引き鉄引いたのは日本だ!!」とか言って、どうせ日本のせいにするんでしょうけどねェ~。
とうとう最後の日を迎えましたが、一向に解決する流れにはなりませんね。
土壇場でムン君が決断する可能性はまずないでしょう。
だとすると、次のことを考えなケレなりません。
本文に書いた通りに米軍は数を減らし、完全撤退の準備を始める事は既に疑ってはいません。
そして、そこの責任を逃れるために映画でそのムードを作っているのだ、というのが僕の感想なのですが、さて、そうなると、「日本はどうすべきか」をしっかり考えねばなりません。
やっぱり朝鮮半島からの入国にはビザが必要という形に改め、人の出入りをもう少し管理を改めるべきでしょう。
情報や技術が流出するのも警戒すべきです。
そのあたり、安倍政権も実に緩いですからねぇ……。
>以前紹介したが、アメリカは韓国に対して貿易制裁を要求した事案があった。
>今年の7月のことである。
これ、逆ですね。
韓国がWTOに「オバマ政権下の米国が課した経済制裁(追加関税)」に対し異議申し立てし、米国への経済制裁を要求した内容のようです。
木霊さん、おはようございます。
>いや、撤回を求めているアメリカの態度や、日本政府の対応から考えると、或いは何かやり方があるのかも知れないな。テクニカルな抜け穴は常に残されているものだから。
「いつでも破棄できる」とか強がり言ってメンツ保ってるつもりなんでしょうけど、木霊さんのテクニカル回避の予想が当たりましたね。
これに対し産経の記事で日本政府高官のコメントが出ています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191122-00000634-san-pol
日本は「パーフェクトゲーム」って豪語していますが、確かにWTO提訴中断なんかは南朝鮮が苦肉の策で譲歩したようにも思えます。(変な条件が付いていない事を願うばかり)
問題は「相手の土俵に乗らない」って事なんで、後日「GSOMIA破棄を延長しWTO提訴まで中断したのに、日本が輸出管理強化を緩めない」とか難癖付けられない様用心して欲しいもんです。
課長級から協議を始めるようなニュースもありますが、それなら7月の「説明会」で捏造したウソをばら撒いた事の詫び状くらい取ってもいいんじゃないかな。
この蛮族と交渉するならスタートラインをキッチリ決めて、ポイント毎に発言を文書化し何も付け加えないと言質を取ってから、次に進むくらい念には念を入れる事が肝要です。
課長級~局長級~大臣級を経て12月に首脳会談まで進むとかメディアが煽っていますが、果たしてどうなる事やら。
さて、こうなってくると北朝鮮と支那の反応に興味津々です。
ただ、支那は貿易戦争終結の糸口がやった見えだしたと考えてるとしたら、アメリカが強力な圧力で南朝鮮を止めた事に表だって批判しにくいかもです。
別の理由をこじつけて南朝鮮を甚振るなんてのはやりそうですが...。(笑)
金豚クンはこの裏切り行為にどう反応するのかなァ~?