支那で祝われた国慶節と、加熱する香港デモ

支那
 「逃亡犯条例」改正案をきっかけとした抗議活動が続く香港で8月31日、大規模なデモが行われた。写真はバリケードが燃える様子(2019年 ロイター/Anushree Fadnavis)

香港デモの話題はあまり人気がないのだが、支那の国慶節10月1日の裏でも行われていたと言う点で、かなり大きな意味があったと思う。

支那共産党にとって、香港はコントロール下に無いと言うことを示されたのも同然で、顔に泥を塗られた状況なのである。

香港デモで警察が実弾発砲、18歳男性撃たれ搬送 負傷者も多数

2019年10月1日 / 19:26

中国建国70周年に当たる1日、香港で展開された反政府デモとの衝突で警察が実弾を発砲し、デモ参加者が負傷した。約4カ月にわたる抗議運動で、実弾による負傷者が出たのは初めて。

警察によると、18歳の男性が新界地区セン湾付近で肩を撃たれたという。これまではゴム弾などが使用されていたほか、空に向かって威嚇射撃が行われることはあった。

「ロイター」より

そんな状況下で、警官による発砲で重傷を負ってしまった方が出てきてしまった。

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国慶節で大規模な軍事パレード

香港警察を招待した軍事パレード

建国70年の支那、中華人民共和国だが、「ちうごく4000ねんのれきし」とかよく分からない主張をしており、その歴史は古い……とされている。

しかし、どこぞの国と違って国慶節では「建国70年」をしっかりと主張した。

そして盛大な軍事パレードを行ったようだね。

中国建国70周年行事始まる 軍事パレードに香港警察を招待

2019.10.1 11:27

中華人民共和国の建国70年となる国慶節(建国記念日)の祝賀行事が1日、北京の天安門広場で開かれた。習近平国家主席(中国共産党総書記、中央軍事委員会主席)が人民解放軍の部隊を閲兵し、習指導部としては3度目となる軍事パレードを行う。

~~略~~

軍事パレードは約80分間実施。過去最大級の規模となる将兵ら約1万5千人と航空機160機余り、車両など580台が参加し、習氏への忠誠を誓う。米本土に届く移動式の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風(DF)41」など陸海空軍やロケット軍、戦略支援部隊の最新兵器が公開される見通しだ。

「産経新聞」より

この軍事パレードに香港警察を招待したと言うから、なかなか興味深い。

香港民主派、国慶節に「嘆きの日」デモ強行

2019年10月1日 18:40

【10月1日 AFP】中国が建国70周年の国慶節(建国記念日)を迎えた1日、香港では警察が厳戒態勢を敷く中、民主派の活動家らが「嘆きの日」と呼ぶ抗議活動を強行した。

~~略~~

一方、歴史的な低支持率にあえぐ林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官は北京の天安門広場(Tiananmen Square)で行われた軍事パレードに出席し、兵士たちが行進する様子を笑顔で見つめる姿がカメラに捉えられた。

「AFP」より

興味深いと言えば、香港の行政長官もこの軍事パレードに参加していたのだとか。え?ムン君?ムン君は忙しかったので参加できなかったようだよ。

このようなパレードをして、「オマエの国にも届くんだぞ」と、威圧的になりたい気持ちが支那共産党にはあるという意味でも、国慶節で軍事パレードをした意義は大きいだろう。

日本国内でも親中派が挙って祝辞を

こうした支那の国慶節に対して、喜んじゃった日本人などは少なく無かったようだ。

中国建国70年祝賀レセプションを都内で開催 「日中ともに歴史のスタートライン」

2019.9.26 19:57

在日中国大使館は26日、10月1日に迎える建国70年を前に祝賀レセプションを東京都内のホテルで開いた。自民党の二階俊博幹事長や福田康夫元首相、河野洋平元衆院議長など日中の政財界関係者らが多数出席した。

~~略~~

安倍晋三首相はビデオメッセージを寄せ、来春に予定されている習近平国家主席の国賓での来日について、「両国の新たな未来の姿を打ち出す上で、またとない重要な機会だ」との考えを示した。

「産経新聞」より

産経新聞だからかもしれないが、そうそうたるメンバーが名を連ねている状況はなかなかビックリだな。

安倍氏も「またとない重要な機会だ」などと祝辞を贈ったようだが、人権問題を全く棚上げしてこんなコメントを出しちゃうのはちょっと問題だと思うぞ。

デモ隊はホンモノか?

最近のニュースで、「無許可デモ」とか「デモ隊の暴動」といったような説明が付けられるような事が多くなった印象だ。

現場の様子を撮影した映像によると、鉄パイプを手にしたデモ隊が機動隊と衝突し、その後、警官が至近距離から発砲した。

ラーブ英外相は、デモ隊への実弾使用を非難し、「暴力は正当化できないが、実弾使用は不釣り合いで、状況悪化のリスクが増すだけだ」と述べた。

この日、数千人が香港各地で警察の許可なくデモを展開し、警察と衝突。デモ隊は火炎瓶を放ち、警察は催涙弾や放水車で対応する事態に発展した。衝突では少なくとも31人が負傷し、2人が重体という。

「ロイター」より

ところが、このデモ側にどうやら警官が混じっているようなのである。

警官が火炎瓶を投げつけか、デモ参加者を装って自作自演の疑い

2019.9.2 22:24

香港政府に抗議する学生らのデモ隊と警官隊の衝突が激化する中で、デモの参加者を装った警官が火炎瓶を投げつけたのではないか、との疑惑が浮上している。

中国当局に一段と強硬な措置をとらせる目的で、デモ隊が過激な暴力行為をしたとみせかける“自作自演説”だ。

香港紙によると、8月31日の衝突の模様を撮影した一部メディアの写真に、警官隊に火炎瓶を投げる2人の男の写真があった。2人ともデモ隊の参加者同様、黒い服を着ていたが、腰に拳銃を差していたという。

「産経新聞」より

この他にも事例は色々ある様だが、しかし取り締まる側の警察が自作自演をやっているのだから、証拠があっても逮捕されるような流れにはならないだろう。

警官が信用出来ないというのは、非常に由々しき問題である。

更に上に紹介したように、行政長官も警官も軍事パレードに参加していたというのである。だとしたら、香港のデモを取り締まっているのは一体誰で、誰が警官隊の指揮をしているんですかねぇ?

経済で苦しみ、国内政策も失敗しつつある支那

国慶節で国威発揚しようという時に、未だに軍事パレードをやって胸を張っているわけだが、実際には支那経済はそうとう苦しんでいる。

中国、経済政策に自信=改革・開放で成果-課題も山積・建国70周年

2019年09月29日07時29分

中国は1978年に始まった改革・開放政策の下、途上国から世界2位の経済大国に躍進した。習近平指導部は国家主導の経済政策に自信を深めており、対米貿易協議でも経済構造改革を求める米国の要求を突っぱねた。一方、成長の恩恵が国民に平等に行き渡っているとは言い難く、格差解消などの課題も山積している。

「時事通信」より

世界第2位がハリボテだったことが明らかになった今、更に大きな詐欺をやろうとしている。

中国は改革・開放の成果を強みに、近年は巨大経済圏構想「一帯一路」を唱えて影響力の拡大を図っている。発展改革委の寧吉哲副主任は「160以上の国と国際機関から肯定的な反応を得ている」と主張する。

「時事通信」より

一帯一路が国際的な詐欺で、このバックにヤミ金融がくっついていて、とにかく金を使って他国の港や鉄道などを抑えようとしていることが明らかになってきた。

アメリカが経済戦争をしかけているのは、こうした背景を効果的に使おうという思惑もあるのだ。

日本は「友好」など口にせずに、こうした状況に上手く乗っていける強かさを保って欲しい。支那がやっていることは、実にあくどいのだから。

コメント

  1. 心配していた事態が起こってしまいました、とても残念と思うと同時に対立がこれ以上進まないよう、国際社会の強力な圧力で支那が自粛し事態収拾に動く事を願うばかりです。

    とはいえ、難しいのは冒頭にあるご指摘の通りでしょうね。
       ↓
    >支那共産党にとって、香港はコントロール下に無いと言うことを示されたのも同然で、顔に泥を塗られた状況なのである。

    SNSで動画が瞬時に全世界に拡散されますけど、支那の自分勝手なメンタリティーから想像すると何やらかすか想像できません。
    事実、軍も倍増され待機中とかのニュースもあります。

    >安倍氏も「またとない重要な機会だ」などと祝辞を贈ったようだが、人権問題を全く棚上げしてこんなコメントを出しちゃうのはちょっと問題だと思うぞ。

    将来に禍根を残しかねない、相当深刻な問題をはらんだ安易すぎる対応だと危惧しますね。(怒!!)
    天安門事件で世界中から四面楚歌の支那を、欧米に先駆けて制裁解除し極め付けの天皇陛下ご訪中で救った悪しき前例がどうしても蘇ります。

    邪悪で限りなく汚い覇権国家に対し、揺るぎない「日本の王道=正道」をしっかりと示す時だと考えています。
    支那とのディールなんて絶対にやっちゃいけない!!

    • 香港デモで問題なのは、ブレーキ役が何処にもいないと言う事でして、もはや止まれないのかも知れません。
      主催者がいない状態でデモを開催出来る姿勢は、主催者逮捕で状況瓦解というリスクは避けられる一方で、入り込まれてしまうと容易にデモがコントロールされかねません。

      日本はこれに対して支援が出来るのか?というと、直接的には難しいと思います。
      ただ、支那の体制を批判することで、牽制することはできるハズです。友好ではなく、有効な手段を講じてくれることを期待したいですね。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    香港のデモは過激化する一方で心配していますが、今度は「マスク禁止法」なる緊急立法が発令され火種がまた一つ増えましたね。
    暴徒化している過激派の暴力を抑止する為とか、一応理屈は通っていますが良識派のデモ市民まで拘束される口実に使われる恐れがあります。

    そんな中で警察官がまた14歳の少年に発砲し怪我させた模様...、どんどんエスカレートしています。
    デモ参加者も自己防衛の為に過激な行動を控え、冷静になって欲しいもんです。

    そもそも、デモの原因は香港政府(=支那共産党)の非民主化政策にあるのですから、5つの要求に対し真摯に向き合って解決を図るのが筋、でもそんな理屈や理想論は支那共産党には通用しないですね。

    さて、解決に介入して欲しい国際社会の動きですが、アメリカが支那との通商協議で香港問題をディールとして目論んでいないか懸念しています。
    想像ですが安倍首相を初め日本政府・議員達が、今もってこの問題に及び腰なのもアメリカの顔色を伺っているんじゃないかと疑いたくなりますね。

    臨時国会所信表明演説で「1000万人もの戦死者を出した悲惨なWWⅠを経て、どういう世界を創っていくのか。新しい時代に向けた理想、未来を見据えた新しい原則として、日本は『人種平等』を掲げた」と牧野発言を引き合いに出し、「日本が掲げた大いなる理想は、世紀を超えて、今、国際人権規約をはじめ国際社会の基本原則となっている」、それなら今香港で起こっている人権蹂躙は無視できないはず...、僕が最も嫌うダブルスタンダードです。

    最後に僅かな光明と言える、御年94歳で腹の座ったこの人の発言を。

    >林鄭行政長官は「主人(中国政府)に従わなければならないと同時に、自身の良心に問わなければならない」と述べ、「辞任することが最善だ」との考えを示した。

    理不尽で邪な「覇道」を正面から諫め、「王道」を正々堂々と発信して欲しい...、今こそ日本に求められる揺るがぬ信念を示す時じゃないかな。