不遇なムン君、トランプ氏のワンマンショーに質問に答える機会もなく

北米ニュース

自業自得ではあるのだが、いよいよ米韓同盟もヤバイな。

韓国ネタは積極的には触れたくない話題だけれど、米韓同盟の話は結構日本にとっても防衛の観点から重要である。

<韓米首脳会談>また欠礼、質問の返答を独占したトランプ大統領…文大統領は答弁ゼロ

2019年09月24日15時28分

23日午後5時30分(現地時間)、米ニューヨークのインターコンチネンタルバークレーホテルで開かれた9回目の韓米首脳会談でまた「トランプ式ワンマンショー」が登場した。首脳会談に先立ち文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領の冒頭発言は通訳を通じて10分5秒ほど進行された。両首脳の冒頭発言が終わった後、4分間ほど記者と17件の問答をする間、トランプ大統領が答弁を独占する場面が演出された。文大統領が答える機会は一度もなかった。

「中央日報」より

新聞のタイトルでは「欠礼」と断じているんだけど、この様な扱いを受けていることそのものに危機感を感じないのかね?

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不調に終わった会談

4月に引き続き不調

ここまでされて、流石に韓国の国民も気がつかないものだろうか?

【主張】米韓首脳会談 同盟の空洞化しか見えぬ

2019.9.25 05:00

 トランプ米大統領と文在寅韓国大統領が、ニューヨークで会談した。文氏は冒頭、米韓同盟について「偉大な同盟に発展している」と語った。

 韓国政府によると、韓国が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を決めた問題など日韓関係は取り上げられなかったという。

「産経新聞」より

アメリカとの関係について「偉大な同盟に発展」と評したようだが、その中身は見当たらない。

それどころか、日韓GSOMIA破棄の話すら取り上げられなかったと言うから、アメリカは完全に韓国放置モードになっているようだ。

しかし、ムン君がいまアメリカに行ってやること、やれることというのはそうは多くない。トランプ氏に面会して言うべき事は、ムン君の思考回路であっても、支持率向上のために日韓関係の改善か、あるいは米韓関係の修復であるハズなのだ。そうであるならば、在韓米軍撤退の話か、GSOMIA破棄に関連する話はしない方がおかしい。

表向きはそれを口には出さなかったとされているが、少なくとも議題には上がった可能性は高かろう。そうで無ければ一体何しに行ったのか。

文在寅氏、NYで米大統領に土下座外交

2019.9.26(木)

 日韓関係ばかりか、米韓関係にも暗雲が立ち込めるなか、韓国の文在寅大統領は、1159キロの長旅を厭わず、ニューヨークに飛び、ドナルド・トランプ大統領と会談した。

 3か月ぶりの米韓首脳会談は1時間余にわたって行われた。

~~略~~

 大嫌いだが、トランプ大統領が一番気にしているのはニューヨーク・タイムズだ。そのニューヨーク・タイムズは、前述の論考でこう指摘している。

「韓国のGSOMIA破棄決定で日韓の対立は危険な局面に入った。日韓の対立が両国の経済や安全保障、地域における米国の国益にとって損失なことは明白だ」

「日韓が自らの愚行を理解するのに米国の助けはいらない。米政府はもっと前に仲介に入るべきだったのに、はとんど関心を示してこなかった」

「日韓が正気に返るようにトランプ政権が強く働きかけるべきだ」

「JBpress」より

ニューヨークタイムスが指摘するように、この手の話を出すのがムン君の責務であるハズなのである。にもかかわらず話をしなかったのだろうか?

北朝鮮への制裁は維持

色々なメディアで出てくるのは、この会談で北朝鮮への制裁は維持する方針だという話がでたという事になっている。

北朝鮮への制裁維持 米韓首脳会談でトランプ氏

2019/9/24 11:05

トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は23日、ニューヨークで約1時間会談した。米朝の非核化交渉に関し、早期に実務者協議を再開すべきだとの考えで一致。トランプ氏は北朝鮮への制裁は維持する方針も示した。韓国側の説明によると、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を含め日韓対立への言及はなかった。

「日本経済新聞」より

ただ、この「制裁維持の方針」も少々怪しい。

何しろ、制裁維持の話はそもそも米韓の間の約束では無く、国際的に決められた話で二カ国でわざわざ確認しなければならないような話題では無い。

国連制裁決議があって、アメリカも韓国もそれは守るということになっているのだから、そこを覆すのでなければ話す意味は無いだろう。

トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は6月30日に板門店で会談したが、非核化交渉は2月に決裂したハノイの首脳会談以来、進展していない。文政権はかつて、トランプ氏に開城(ケソン)工業団地の操業や金剛山観光事業の再開といった南北経済協力の先行を提案してきたが、23日の会談では話題にならなかった。

トランプ氏は会談の冒頭で、北朝鮮の非核化を急がない考えを改めて示し「金委員長とはとても良好な関係だ。良い合意ができるかもしれないし、できないかもしれない」と語った。

北朝鮮が7月下旬以降に繰り返す短距離弾道ミサイルの発射については、過去3回の米朝首脳会談で議題にしたことはないと明らかにした。「(米朝間には)短距離ミサイルに関する合意はない。多くの国が発射実験をしている」と問題視しない姿勢を重ねて示した。

「日本経済新聞」より

日経の記事の中身を読んでも、制裁緩和をするという話が出なかった一方、軍事的な攻撃は考えていない、非核化は急がないと、かなり緩い感じだ。

更に、「北朝鮮が7月下旬以降に繰り返す短距離弾道ミサイルの発射については、過去3回の米朝首脳会談で議題にしたことはない」と、引き続き問題視しない姿勢である。

こんな内容で、「制裁維持の方針」というのはどう言うことだろう?

ムン君の手土産は

そもそも、ムン君は一体何をこの会談で得るつもりだったのか?

米国が増額への圧力を強める在韓米軍の駐留経費について、文氏はトランプ氏に「合理的な水準の公平な分担」をするよう主張した。文氏は向こう3年間の米国の武器購入計画について説明したほか、米国産液化天然ガス(LNG)の輸入契約などに言及した。

「日本経済新聞」より

「駐留費の負担が足りない」というトランプ氏の主張は、日本の負担絵ベルなどを見ていると「そりゃそうだ」と言いたくなるので、仕方があるまい。

今、米軍は在韓米軍基地の縮小を一生懸命やっているので、負担は段々軽くなる方向にあると思う。その上で、負担率は増やせ、というのがアメリカ側の意向なのだろう。

一方で、ムン君は、「でも、米国産兵器を買うし、LNGも買うよ」と約束したわけだ。

確かに米国産兵器は沢山購入しているお得様だけれど、客の質という意味ではアメリカにとって韓国は好ましくないことは、このブログでも散々指摘してきた。

不当に買いたたくわ、ブラックボックスを開けてリバースエンジニアリング使用とするわ、保守部品は買い渋るわ、技術をクレクレウルサいわ、挙げ句の果てに、例えばSM2の命中率が悪いとか文句を言ったり、KF-16の近代改修で不義理をしたりと、まあ話にならない。

F-35A戦闘機の整備だって、「日本でやるのはヤダヤダ!」とごねたらしく、アメリカかオーストラリアでやることになったっぽい。

「まだ買うよ」と言ったところで、果たして何を買うのやら。F-35Bでも買うのかしらん?この辺りはハッキリしないが、まだまだ先の話になるだろうから、余り意味は無いように思う。

ニンジン策??

一方でLNGの方も、トランプ氏にとって良い話であったかは不明だ。

韓経:「米シェールガス大規模輸入」…文大統領、トランプ大統領に「サプライズプレゼント」

2019年09月24日08時26分

国連総会に出席するため米ニューヨークを訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領の韓米首脳会談が24日午前6時15分(現地時間23日午後5時15分)に行われた。

~~略~~

文大統領は韓米首脳会談-国連総会基調演説と続く日程を通じて、韓半島非核化に対する国際社会の支持を確保し、北朝鮮の体制保証に対する共感を引き出すという構想だ。青瓦台の内外ではトランプ大統領を動かすため、従来の中東中心の天然ガス輸入先を米国に変える超大型ニンジン策を米国側に非公開で伝えたという。韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了決定以降、韓米軍事協力関係がややぎこちなくなったうえ、防衛費分担金交渉を控えて「過度な請求書」に言及する可能性を事前に遮断する狙いがあるとみられる。

「中央日報」より

中央日報は、シェールガス購入の契約について「ニンジン策」と下品な物言いをしているのだが、どの程度の規模なんだろうか?

 韓国ガス公社は23日(現地時間)、米国で2025年から15~18年間、年間158万トンの米国産シェールガスを追加導入する契約を締結する。韓国ガス公社は2017年から2037年まで年間280万トンの米国産シェールガスを導入するという長期導入契約を結んでいる。「アメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)」をうたうトランプ政権の貿易規制や為替操作国指定などに備え、米国産の原材料・機器輸入を増やすという見地によるものだった。シェール革命でサウジアラビアとロシアを抜き世界最大の原油生産国になった米国は、石油・ガス輸出量を増やすにつれ、友好国に圧力を加えてきた。今回韓国ガス公社が追加導入することを決めた量は、これまでの長期導入量の56%に達する。

 韓国ガス公社側は「輸入先多様化という見地によるもの」と説明しているが、導入単価は明らかにしていない。2017年の長期導入契約時も「契約上の守秘条項に基づき、導入単価は明らかにできない」としていた。

「ライブドアニュース」より

今までの1.5倍買うよ!という話らしいが、単価はハッキリできないようだね。確かにこちらは喜ばれそうだが、この程度の話で韓国の信頼が回復するとは思えない。

国連演説で平和を演出

ノーベル平和賞が欲しいムン君

トランプ氏はノーベル平和賞を狙っていると噂されているが、実際に、今手に入れたいと思っているのは寧ろムン君だろう。

ノーベル平和賞を金で買ったと言われる金大中に続いて二人目になって、師と仰ぐ金大中の後に続きたいとそう願っているのかもしれない。

国の文大統領、国連演説で「DMZを平和地帯に」提唱 日本に間接警告

2019.9.25 09:46

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、国連総会の一般討論演説で、北朝鮮との軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)を「国際平和地帯」に変える構想を打ち出し、北朝鮮と共同で国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産への登録を目指す考えを訴えた。

「産経新聞」より

さっそく、DMZをユネスコの世界遺産登録したいとか、国連の場で演説しちゃった。

寝言は寝てからにしてくれないかなぁ?

 約38万発の対人地雷が埋まっている現状にも触れ、「韓国軍単独での除去には15年かかる」と指摘。国連の地雷対策組織など国際社会の支援を呼び掛けた。

「産経新聞」より

……え?地雷って自分で埋めたんですよね?

「韓国は北朝鮮の安全を保証し、北朝鮮も韓国の安全を保証することを望む」と述べ、南北共同の「平和経済は朝鮮半島の平和を強固にし、東アジアと世界経済の発展に寄与する」とも主張。DMZの平和地帯化が「北朝鮮の安全を制度的にも現実的にも保証することになる」と強調した。

「産経新聞」より

この辺り、もはやグレタ・トゥーンベリもビックリのお花畑加減である。

ただ、彼女の場合は既にノーベル平和賞候補にノミネートされているらしく、あれだけアホな演説して受賞できるのであればムン君だって候補になれてもおかしくは無いかも知れない。

文大統領の支持率48.5%に上昇 韓米首脳会談など影響

2019年9月26日 10時57分

【ソウル聯合ニュース】韓国の世論調査会社、リアルメーターが26日に発表した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率は、前週に比べ3.3ポイント上がった48.5%だった。不支持率は2.7ポイント下がった49.3%で、支持率との差は0.8ポイントに縮まった。

「ライブドアニュース」より

成果が得られなくても、国内支持率アップが実現できればそれでOKなのかも知れないね。幸せなことだ。

ただ、米韓同盟がかなり空虚なモノになっている現実は覆せそうに無いな。

コメント

  1. トランプ大統領の性格もあるんでしょうけど、同盟国間の儀礼も何もあったもんじゃない屈辱的な仕打ちですよねェ~。(冷笑)

    >新聞のタイトルでは「欠礼」と断じているんだけど、この様な扱いを受けていることそのものに危機感を感じないのかね?
    >ここまでされて、流石に韓国の国民も気がつかないものだろうか?

    南朝鮮マスメディアが日本以上に情けないのでしょうけど、またもやホワイトハウスと青瓦台の発表にも齟齬があった様です。
    しかし、今はネット時代ですから、いくらなんでもこの下等蛮族とはいえ、自国の置かれている現実を知ろうと思えばできるはずなのに、支持率はまた挽回した模様なんで訳判りませんね。

    >それどころか、日韓GSOMIA破棄の話すら取り上げられなかったと言うから、アメリカは完全に韓国放置モードになっているようだ。

    アメリカは文クンが国民感情優先を貫くのを見越して、何を言っても無駄としか考えているから完全放置しているのでしょうかね。

    >一方で、ムン君は、「でも、米国産兵器を買うし、LNGも買うよ」と約束したわけだ。

    ビジネスマンのトランプ大統領ですから、近い将来の経済破綻を予測して「まだ金がある今の内は売りつけれるだけ売るぜ!!」、ってシンプルな発想なんじゃないかな?

    >確かに米国産兵器は沢山購入しているお得様だけれど、客の質という意味ではアメリカにとって韓国は好ましくないことは、このブログでも散々指摘してきた。

    F-35Aを追加で20機買うとかいう話もありますし、調達中の40機と併せて60機でこれにRQ-4×4機...。
    さらに軽空母建造やら原子力潜水艦計画やら軍事衛星打ち上げ、軍事力強化案はテンコ盛り状態ですね。
    GDP比で日本の4倍の軍事費ですから何でもやっちゃいそう。(夢想か使えないポンコツで終わる可能性大と考えていますけどね)

    F-35もミサイル防衛も衛星情報や精密レーダーはもちろん、アメリカのイージス艦等と緻密に連携してこそ能力を発揮できる武器と思います。
    アメリカは南朝鮮がメンテも含めマトモに運用できるはずはないと踏んでいて、気楽に販売しているだけなのかも。

    もちろん、支那に機密データーが流れない様に、ソフトウェアに厳重な防御策を講じていると想像しています。
    そして、ハードそのものが渡る事態となったら、即敵国扱いで空爆で破壊するつもりでじゃないかな。