戦時作戦統制権の返還が更に加速

お笑い韓国軍
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戦時作戦統制権の返還を切望するムン君

やり忘れた宿題

さて、前置きが長くなったが、「返還」の話しに戻っていこう。ここでムン君が親北派だということを忘れると、話がややこしくなる。

大統領府の在韓米軍基地の早期返還要求に続き、文在寅(ムン・ジェイン)政権任期内(2022年5月)に未来連合司令部を中心とする戦作権返還を完了するために本格的にアクセルを踏んでいるという観測が流れている。一部では22日から始まる文大統領のニューヨーク国連総会訪問と韓米首脳会談を控え、政府が在韓米軍駐留経費負担問題、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄に続き、韓米同盟の問題が追加されたという指摘もある。

「東亜日報」より

ムン君が何故この戦時作戦統制権の返還を前のめりになって進めているのか?というと、この戦時作戦統制権の返還というのは盧武鉉政権の時に、ムン君も政府の一員として積極的に推進された政策だからである。

盧武鉉政権の旗振り役だったノムタンは、生粋の親北派であり「太陽政策」というのを推進して、積極的に北朝鮮との融和を推進した。しかし、それは表向きの話で、その実売国政策だったと言って良いだろう。

ムン君はノムタンの影法師といわれるほどの働きを見せ、彼が自殺した際には国民葬を取り仕切った人物でもある。

したがって、ノムタンの政治手法やその方向性は、ムン君にとっても道標のようなものであった。何より、盧武鉉政権の時にやり残した宿題というような位置づけなのだろう。

戦時作戦統制権返還の意味

ところで、この戦時の作戦統制権が韓国軍に移管された場合、一体どうなるのだろうか?

国連軍司令部を主導する米国は、2014年から国連軍司令部の組織と人材を拡充し、戦作権が韓国軍に渡った後も、休戦協定の維持・管理、韓半島の平和・安定など本来の任務を積極的に遂行すると明らかにしてきた。そして、韓米合同演習に国連軍司令部の戦力提供国(韓国戦争参戦国)の兵力・戦力の参加を増やす一方、国連軍司令部の勤務要員も増員してきた。

「東亜日報」より

現状は国連軍司令部をアメリカ軍が主導しており、戦時作戦統制権が返還された後も、その機能を維持することを決めているようだ。この時、韓国軍側は副司令官という立ち位置になるらしい。

しかし一方で、米国の国連軍司令部強化措置が、戦作権返還後に韓国軍が司令官を務める未来連合司令部を事実上、統制しようとするのではないかという指摘が軍内外で提起されてきた。特に先月、戦作権返還の検証のための韓米合同演習の時、全面戦争などの有事での国連軍司令部の休戦維持任務と国連軍司令官の権限の範囲などをめぐって韓米両国軍の意見の相違があったことが伝えられ、論議を呼んだ。

「東亜日報」より

だが、現実問題として在韓米軍は縮小され、国連軍司令部の機能はスリム化されている。「強化措置」というのは名ばかりで、実際に権限強化をしたという話は聞かない。

となると、果たして韓国政府の心配というのは現実的な話なのだろうか?

東亜日報は危惧する

東亜日報は国連司令部が解体される事に関する危機感を募らせているようで、こんな社説を載せていた。

戦時作戦権返還は政権任期に追われたり国連軍司令部の地位を揺るがしてはならない

Posted September. 17, 2019 08:29, Updated September. 17, 2019 08:29

韓米軍当局が最近、戦時作戦統制権(戦作権)返還後の在韓国連軍司令部の地位と権限に対する議論に入った。戦作権返還後に創設される未来連合軍司令部と国連軍司令部の指揮体系の混乱に対する懸念を受け、調整が始まったのだ。

~~略~~

現在は、米軍大将が在韓米軍司令官、韓米連合司令官、国連軍司令官を担っている。しかし、戦作権が返還されれば、米軍は国連軍司令官は維持するが、未来連合司令部では副司令官を務める。

~~略~~

戦作権返還後は韓国軍と米軍に分かれ、混乱が避けられない。米軍の兵器体系を熟知しない韓国軍司令官の指揮能力も指摘されている。

「東亜日報」より

なかなか興味深い話だが、そもそも戦時作戦統制権がアメリカ軍をトップとする連合国側にあるうちは、アメリカ軍主導で朝鮮半島有事にあたる事になる。

しかし、在韓米軍の規模縮小を進めていけば、戦時作戦統制権を渡された韓国軍はアメリカ軍と連携するとは言え、事実上、独力で北朝鮮と戦わねばならない。

一部では、現政権が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期内に戦作権を返還しようと急いでいるのではないかという指摘も出ている。国家の安全に直結する韓米連合指揮関係の変化で、時期よりも重要なことは隙のない完全な自主国防能力だ。理想と時間に追われて穴が空いた安保になってはならない。

「東亜日報」より

東亜日報は「アメリカ軍の機能強化」を懸念しているようだが、そんな事になるだろうか?

むしろ、ムン君が「朝鮮半島の核兵器除去」や、「高麗連邦の樹立」「在韓米軍撤退の推進」を口にしているのは事実。

米軍基地「移転」の代わりに「返還」、青瓦台が公に言及するのは異例

朝鮮日報-2019/08/30

軍周辺からは「韓米関係が都合悪い時期に北朝鮮が挑発してきてもあまり開いていなかったNSCで、10年以上たつ米軍基地返還問題を … 韓米は今年6月、竜山基地に残っていた韓米連合司令部本部の平沢米軍基地移転を承認した。

リンク切れ

実際に米軍基地返還を推進しているし、韓国国防部は連合軍司令官とこんな話をしていたそうな。

第2朝鮮戦争が勃発すれば韓国隊長が連合司令部を指揮

2019年06月04日07時44分

戦時作戦統制権(戦作権)が韓国軍に転換された後、韓米連合軍司令官は韓国軍の4つ星階級章将軍(隊長)が引き受ける。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官とパトリック・シャナハン米国防長官代行は3日、ソウル国防部庁舎で韓米国防長官の会談を開き、このような内容に合意した。

現在の連合司令部司令官は米軍であり、韓国軍が副司令官だ。このような状況で全面戦争が起きる場合、米軍司令官が韓国軍を指揮する。だが、この日、両国国防長官が韓国軍連合司令官の原則を再確認するにつれ、今後戦作権を転換すれば第2の朝鮮戦争が勃発する時韓国軍司令官が米軍を指揮することになる。これにより、軍事主権を取り戻すという評価が出るものとみられる。

「中央日報」より

トランプ氏も在韓米軍撤退を推進している訳だから、この話はどんどん進む可能性が高い。アメリカは台湾とアライアンスを組む方向にシフトしているワケで、どう考えても韓国に未練はなさそうなのだ。

多分、朝鮮戦争の再燃の時は、在韓米軍は朝鮮半島にいないのでは?と僕は感じている。

韓国政府は「公式」に在韓米軍撤退を望んでいる

先日こんなニュースがあってビックリした。

「在韓国連軍は障害物」韓国・文政権ブレーンが“反米”発言連発! 半島“赤化統一”に向けて暴走…トランプ氏、怒りの圧力へ

2019.9.13

ドナルド・トランプ米政権の怒りが爆発しそうだ。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の外交・安全保障ブレーンが、米軍主体の在韓国連軍司令部を「南北統一の邪魔者」のように発言したのだ。文政権は、米国の警告を無視して日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を決定し、在韓米軍基地の早期返還を要求しているが、朝鮮半島の「赤化統一」「レッドチーム入り(=中国陣営入り)」に向けて暴走しているのか。

「ZakZak」より

ムン君にとってはまさに在韓米軍は邪魔モノなのだろう。

そしてアメリカ軍としても日韓のGSOMIAが破棄されることで、身動きが取りにくくなるのは確実である。既に米韓軍事演習は縮小されたまま行われなくなりつつあるし、在韓米軍の前線も南に後退させている。

準備は着々と進んでいる気がするな。

コメント

  1. 木霊さん、おはようございます。

    2週間ほど海外を旅してましたのでコメントはしませんでしたが(旅する時は集中しちゃうタイプなんで-笑-)、記事は朝起きていつも拝見していましたよ。
    最初のコメントはやや間がズレた感じになっちゃいます。

    >なかなか興味深い話だが、そもそも戦時作戦統制権がアメリカ軍をトップとする連合国側にあるうちは、アメリカ軍主導で朝鮮半島有事にあたる事になる。
    >しかし、在韓米軍の規模縮小を進めていけば、戦時作戦統制権を渡された韓国軍はアメリカ軍と連携するとは言え、事実上、独力で北朝鮮と戦わねばならない。

    前提となる国連軍・米韓連合との条件整備がポイントじゃないかな。
    僕は東亜日報の記事の通り、アメリカ軍が国連軍司令官を兼務しているという指摘は正しいと考えていますので、米韓連合司令部=未来連合軍司令部の戦時作戦統制権移譲は別モノになると思っています。
       ↓
    >現在は、米軍大将が在韓米軍司令官、韓米連合司令官、国連軍司令官を担っている。しかし、戦作権が返還されれば、米軍は国連軍司令官は維持するが、未来連合司令部では副司令官を務める。

    休戦協定を終戦協定に進められるのは、当時国だった国連軍トップのアメリカと北朝鮮&支那なんですから、これに南朝鮮介入を容認するには国際法の解釈変更も必要でしょうしね。
    北の完全非核化が実現する(仮の話)→在韓米軍撤退を条件に終戦協定は当事国3国で締結する→在韓米軍撤退が筋ですから、未来連合軍司令部の戦時作戦統制権移譲は実質無効化→そして国連軍をどう位置付けし朝鮮半島から完全撤収するのか(解散)、治安維持や軍事バランスを名目にして残すのか...。

    こうなった時のポイントです。
    ①核を失い軍事力=国防力に不安を持つ北朝鮮の安全保障をどこまで認め、そしてどんな方法で担保するのか。
    ②アメリカの朝鮮半島から撤収は軍事プレゼンスの大変化となるので、支那・ロシアの軍事介入をちゃんと阻止できる戦略があるのか。
    ③国連軍の位置づけと役割を強化するだけで、果たして朝鮮半島安定化がなるのか? その根拠となる新たな強力な条約を発動が必要じゃないか。

    どう考えても、①②③条件のハードルは限りなく絶望的に高すぎますねェ~。

    そこで、完全非核化と戦争を回避し朝鮮半島を国際的コンセンサスで棚上げしちゃう、平和的集約を願う超ウルトラC案です。(苦笑)

    3ヵ国による終戦締結後に一旦国連軍も解散する→支那・ロシアを引き込み(アメリカがディール主導する)平和的安定を根拠に治安維持目的で、「新国連軍」を創設し国際的な監視下に置く、その基地は南北両方に置く。(20~30年の時限立法)
    紛争に発展する衝突やテロ、そして内戦を画策する勢力により、暴力行為一発で破綻するリスクがある脆弱な連合ですが、何もないよりマシです。

    南北統一については当事者に任せてスルーでいいんじゃないかな、その時南朝鮮経済は焦土化して南北併せて最貧国へたぶんまっしぐらでしょうけどね。
    自ら選んだ自己責任ですから勝手にゼロからやり直せばいい。

    但し、日本は併合時代・戦後も含め一切補償を行ってはなりませんし、現在の募集工・売春婦問題の完全解消はもちろん、拉致被害者解決と竹島奪還だけは実現しないとね。