ボルトン氏更迭される

北米ニュース

トランプ氏がやることはいつも唐突に感じるな。

I informed John Bolton last night that his services are no longer needed at the White House. I disagreed strongly with many of his suggestions, as did others in the Administration, and therefore….— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) September 10, 2019

twitterで解任するなよ……。

ボルトン補佐官解任 アフガン政策でトランプ氏と対立

2019/9/11 5:36

トランプ米大統領が外交・安全保障政策の要であるボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の解任に踏み切った。背景には米軍駐留が長期に及ぶアフガニスタン戦争への対応など政策面での意見対立がある。強硬派の代表格であるボルトン氏が政権を去れば、対イラン政策などで融和色が強まるとの観測もある。

「日本経済新聞」より

解任の理由は、意見の対立だということのようだが、アメリカの軍事的な政策がこれで融和的な政策に大きく転換するか?というと、どうなんだろうな。

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アメリカの外交政策に変更はあるか?

対中東戦略の路線の違い

アメリカがアフガニスタンに駐留を開始したのが2001年のこと。

しかしアメリカとしては、というかトランプ氏としてはアメリカ軍をアフガニスタンからも撤退させたいのである。各国に駐留させているアメリカ軍を撤退させたいトランプ氏にとって、アフガニスタンも例外では無い。

それに、駐留することのメリットは殆ど無くなっているという指摘もあるんだよね。

アフガン駐留米軍5400人撤退へ 米とタリバン、大筋合意

2019年09月3日

アメリカのアフガニスタン和平担当特別代表を務めるザルメイ・ハリルザド氏は2日、米軍が20週以内にアフガニスタン駐留の米兵5400人を撤退させることで、同国の反政府武装勢力タリバンと大筋で合意に達したと明らかにした。

ハリルザド氏は、合意についてアフガニスタン政府に報告したあと、テレビ取材に応じ、詳細を発表。ただ合意の締結には、ドナルド・トランプ大統領の最終承認が必要だと述べた。

「BBC」より

現在、1万4000人のアフガニスタンに駐留するアメリカ軍のうち、5400人を撤退させる合意があったようなんだけれど、これも前提条件があるらしく実施できるかどうかは微妙な感じだ。

ボルトン氏への不信が決定的になったのは、アフガン政策だった。CNNによると、両氏は9日夜にアフガン和平協議のために反政府勢力タリバンを大統領山荘キャンプデービッドに招く案について激しい口論になったという。タリバンとの合意に前向きなトランプ氏に対し、ボルトン氏は信頼に足らないとして協議に反対した。結局トランプ氏は、8日に予定していた山荘での秘密会談をキャンセルした。

「日本経済新聞」より

そして、トランプ氏が反政府勢力タリバンをキャンプデービッドに招くにあたって、ボルトン氏はその事を反対したようだ。

タリバンとの協議中止 トランプ氏、自爆テロ受け

2019年9月9日 夕刊

 【ワシントン=岩田仲弘】トランプ米大統領は七日、アフガニスタンの和平を巡り、反政府武装勢力タリバンの主要指導者らとワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで八日に秘密裏に会談する予定だったものの急きょ取りやめた、とツイッターで明らかにした。アフガンの首都カブールで五日に起きた自爆テロで米兵一人を含む十二人が死亡しタリバンが犯行を認めたのが理由。

「東京新聞」より

結果的にはボルトン氏の方が正しいような状況にはなってしまったのだけれども、意見の対立はこれに留まること無く、ボルトン氏就任以降、様々な対立があったので今回の決定という流れになったとは言われている。

確かに、ボルトン氏を国家安全保障担当の補佐官にしたままだと、トランプ氏としてはやりにくくて仕方が無いと言うことはあるだろう。強硬派と言われるボルトン氏に対して、トランプ氏はどちらかというと軍事作戦などにお金をかけたくない派である。意見が事ある毎に対立しても仕方があるまい。

ボルトン氏とポンペオ氏の手法の違い

路線としてはボルトン氏とポンペオ氏は近く、強硬派であるとされている。しかし、その手法は異なるようだ。

ボルトン氏の政策決定の手法への批判も強い。前任のマクマスター氏は省庁横断の会議を頻繁に開いて幅広い意見に耳を傾けようとしたが、ボルトン氏はそうした会議を好まず、独断専行の色が強い。ポンペオ氏らトランプ氏以外の政権幹部からもボルトン氏への不満が強まっていた。

ポンペオ氏はボルトン氏と同じくイランや北朝鮮に強硬な姿勢だが直言や対立は避けるとされ、トランプ氏との関係は極めて良好だ。このためボルトン氏が辞任すれば、政権の外交政策は融和的になるとの見方がある。

「日本経済新聞」より

言ってみれば、ポンペオ氏の方が人の話を聞くタイプのようなんだな。

したがってポンペオ氏の路線を採るのであれば、やはりボルトン氏との手法と対立してしまう。両雄並び立たずという感じになってしまうのだろうね。

ボルトン氏の更迭は、米朝が協議再開の動きを見せるなかで起きた。北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官は9日、今月下旬にアメリカと実務協議を行う用意があると表明した。これに対し、トランプ大統領も同日、「興味深い。様子を見てみよう。協議をするのは良いことだ」と述べ、早期の協議再開に期待を示した。

6月30日のトランプ大統領と金正恩国務委員長の板門店での首脳会談後、米朝の非核化協議がこれまでなかなか進展を見せなかった理由は何か。最近筆者の取材に応じた朝鮮総連の幹部は、トランプ大統領が金委員長と米韓合同軍事演習の中止を約束したにもかかわらず、同演習が実施されたため、北朝鮮は短距離ミサイル発射といった反発姿勢を見せてきたと述べている。しかし、軍事専門家の間では、北朝鮮は米韓合同軍事演習の実施を口実に、新型短距離ミサイルの実戦配備に向け、その実験を繰り返しているとの見方が根強い。

「Yahooニュース」より

強硬派のボルトン氏がいなくなってしまうと、トランプ氏の方針がさらに軟化してしまうのでは?という懸念があるらしい。

ただ、手法は違えどボルトン氏もポンペオ氏も方向性は似ているので、大雑把に考えると今のトランプ政権の方向性が大きく変わることは無いだろうと、その様に分析されるわけだ。

この件に関しては、ニュースに驚きはあったけれども僕自身に判断材料が少ない事もあって、触れる程度で終わることにしたい。また、情報が得られれば少し整理していきたいとそう思っている。

コメント

  1. まり より:

    フッカ水素の輸出管理厳格化で、
    イランがこれ以上の核開発が
    厳しくなり、北も長距離開発
    を自制している今、ボルトン
    さんは、相手を追い詰め過ぎ
    てしまう。北爆はしないで、
    在韓米軍撤退の合図と思いたい。

    • 木霊 より:

      材料不足でこれからどうなっていくのか?を予測するには少々シンドイですが、少なくとも強硬路線は採らないよと言うメッセージなんだとは理解しています。
      北朝鮮との対話を進める気なんでしょうかね?それにしては韓国が足を引っ張りそうですが……。

  2. マスメディア反乱軍 より:

    >強硬派のボルトン氏がいなくなってしまうと、トランプ氏の方針がさらに軟化してしまうのでは?という懸念があるらしい。
    >ただ、手法は違えどボルトン氏もポンペオ氏も方向性は似ているので、大雑把に考えると今のトランプ政権の方向性が大きく変わることは無いだろうと、その様に分析されるわけだ。

    対イランを含む中東政策と朝鮮半島問題でトランプ大統領と微妙な齟齬が目立ち、対立の火種はあると思っていましたから、僕はあまり驚きませんでした。
    ボルトン氏の策かは判りませんが対イランに対しては、派手にぶち上げた「有志連合案」に各国どこも慎重で頓挫状態...、行き詰まり感を打破するには強硬派ボルトン氏は邪魔になったって事でしょうか?

    日本の安全保障にとって当面の最重要課題である、北朝鮮&裏切り確定の南朝鮮の抑えが今後どうなるかに注視していこうと思っています。

  3. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    内閣改造で河野氏が防衛大臣に起用されましたが、朝鮮半島安保でボルトン氏とのやり取りを見てみたかったなとちょっと残念な気分ですね。
    まあ、全て後戻りできない決まった事ですから、まずは河野防衛相の「お手並み拝見」とアメリカの朝鮮半島政策がどう変わるか、それを慎重に見極めて行けばいいんじゃないかな。

    河野防衛相が担う最初の課題は国内の安保反対勢力にどう対応するかでしょう。

    ①まずは、普天間基地リスク排除とセットである辺古野移転を粛々と推進する。→アメリカとの国際条約ですし、工事は現実進捗しているのですからリセットはあり得ません。

    支那の影がチラホラする極左勢力の反発増長は必至なんで、揚げ足を取られない様に使う言葉は外相時代以上に慎重にならないといけませね。

    彼が問題の本質を判っていると思ったのは、「辺古野と地位協定は次元が違う、外務省管轄」とメディアの揚げ足取りの挑発質問を一蹴した事です。
    僕は冷徹で理路整然とした「正論」を打ち出した事を高く評価しますね。
    全て都合よく一緒くたにしてきた汚いメディアの誘導&煽り論法に楔を打ち込めたと思いますから、継続して国民に対し冷静な議論と選択肢の幅を広げていく起点となって欲しいと願います。

    ②イージス・アショア阻害要因の早期決着。→BMDの抑止力を支那・北朝鮮に見せつける必須な装備。

    萩は安倍ちゃんの地元なんでなんとかなると思っていますが、全面反対を打ち出している秋田が厄介ですね。
    既に極左も絡んできているのでしょう、辺古野と同じく政治問題化し配備を阻止し遅らせる戦略なのは見えてきましたから、それに巻き込まれず「日本の安全保障への協力」という根幹イシューを、クールに粛々と訴えて誠意ある調査・地道な説得(容認派を増やす)をやって行けばいいんじゃないかな。
    但し、極左に付け込まれる些細なミスは絶対に許さない、組織の立て直し&引き締めを徹底して欲しいもんです。
    ボンクラ岩屋のせいで現場はそうじゃないでしょうけど、背広組の士気が低下し緩んじゃいましたから。

    ③憲法改正論議で「抑止的先制攻撃の構築」・「対支那用の防衛兵器拡充推進」を、自ら矢面に立ち積極的にアピールする事。

    南朝鮮のレッドチーム入りで対馬海峡が防衛ラインとなり、尖閣諸島を含む島嶼防衛強化は一刻の猶予もない状況になってきました。
    「今そこにある危機」を合言葉に最優先事案でしょう、まさに「国家存亡の危機」にある事を周知させ国民の支持を得る事に尽力して欲しい。

    ④朝鮮半島と南朝鮮への即効力ある対処策を立案。

    主にミサイル対策となりますが、北朝鮮の新型短距離ミサイルに対抗し得るBMDの穴を埋める兵器&防衛体制を早急に強化する。(研究開発中の兵器の早期配備)
    予想ですが北朝鮮の新型ミサイル要撃はPAC3しかないでしょう、しかしPAC3最大の弱点は飽和攻撃には無力な事。
    「転ばぬ先の杖」が必須。

    外交的には茂木外相とタッグを組みアメリカの米韓同盟解消と歩調を合わせながら、「拉致問題解決」を大前提にその他の「人権問題」を棚上げしてでも、北朝鮮への経済支援で支那から引き剥がす戦略で、南朝鮮を孤立化させてもいいんじゃないかな。
    日米に見捨てられ北朝鮮がアメリカに取り込まれた時、支那が南朝鮮を全面支援するリスクを採るか微妙ですから。

    今回の内閣布陣が効を則すよう願うばかりです。

  4. マスメディア反乱軍 より:

    20世紀は当たり前だった武力制圧ではなく、「一国二制度=あくまで建前上」という世論を誘惑する甘い言葉ありますから、それに釣られて南朝鮮のお莫迦国民は乗り易い状況になっていると考えます。
    文クンは反米&反日世論をさらに煽り、米韓同盟を破棄する絶好のチャンスと思っているんじゃないかな?
    台湾や香港の激しい支那への抵抗にはまったく興味がないんでしょう。

    日本とのGSOMIA破棄も日本のせいと口実しただけなのかもです。
    そして、反日・反米のタマネギ男という急先鋒を法相に起用し、大統領補佐官が正々堂々と米韓同盟解消の条件に核武装を言い出す始末...。

    そうなる前に、日米が緊密にタッグして採るべき政策は南朝鮮経済の完全焦土化(デフォルト)に向かうタイミングが近いと思いますね。
    前提は北朝鮮の支那から引き剥がしと「安全保障」を口実にした取り込みが見えた時。

    元募集工が日本企業の資産を現金化する→アメリカはそのタイミングでまるで関係ないようにシラッと為替操作国に指定し、強力な制裁措置と関税策を示唆する→日本はタイミングを置かずに信用枠撤廃他の経済制裁を粛々と実施→南朝鮮が経済破綻による火病で発狂しても丁寧かつクールに無視→文クン自壊か内乱発生を冷徹に見極め情勢を注視する→経済難民流入を防ぐビザ復活で実質的に国境封鎖する...、こんなシナリオでいいんじゃないかな。

    同時にやるべきは、防衛ラインを対馬海峡に設定し自衛隊&米軍の増強ですね、南朝鮮では無用な長物のTHAAD配備も念頭していいと思う。
    南朝鮮ごときの観光に頼り過ぎたリスク管理の甘過ぎた業者は自業自得ですが(全ての業者とはいいません)、新たな地域振興予算を名目にぶち込める最高のタイミングとも言えますから。