習近平氏、北朝鮮に遊びに行くことを決める

北朝鮮

ほーん。

中国主席、20日に初訪朝=G20前に対米けん制か

2019年06月17日22時37分

中国共産党中央対外連絡部(中連部)は17日、習近平総書記(国家主席)が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の招請に応じ、20~21日の日程で北朝鮮を公式訪問すると発表した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信も伝えた。習氏の訪朝は2013年の国家主席就任後初めて。中国主席の訪朝は05年10月の胡錦濤氏以来14年ぶりとなる。

「時事通信」より

前例はあるが、胡錦濤が北朝鮮を訪れてから14年ぶりの出来事だということである。

これでG20の牽制になるという理屈がよく分からないな。なるんかいな?

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そもそも北朝鮮は支那との関係が上手くいっていない

傀儡を嫌う金正恩氏

北朝鮮が金正恩氏の指導体制で動き出してから、支那との関係は一気に悪化したといわれている。

そもそも北朝鮮は支那の支援無しには成り立たない国なので、実質的に支那の庇護下にあるという状況である点は、前々から指摘されていた話である。

支那との繋がりを危惧して自らの叔父である張成沢を銃殺したと言われている程、金正恩氏は支那の影響力を恐れているようだ。

ただし、ギクシャクしている状況は変わらず、先日もこんな話があったとのこと。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は6日、「マンション建設現場に出て作戦と指揮を覇気ありげに行う平安北道人民委員会のイルクン(幹部)たち」といういうキャプションを付けた2枚の画像を公開した。1枚は建設中の建物の近影、もう1枚は「マンション建設戦闘場」「新義州26-8、9、10号棟マンション全景図」と書かれたマンションの完成予想図を背にして、イルクン(幹部)たちが図面と建物を見比べている構図のものだ。

デイリーNKの内部情報筋によれば、このマンションは当初、ギャンブル好きの中国人客を当て込んだ30階建てのカジノホテルとして建設が始まった。ところが、中国政府からの圧力で工事が中断してしまった。高官が多額の公金を横領してカジノにつぎ込むなど、ギャンブル絡みのトラブルが多発している中国の立場からすると、目と鼻の先にカジノを建設するなどとんでもないことと、激しく抗議したからだ。

その後、通常のホテルを建設するとして工事が再開されたが、最終的には一般向けのマンションに変更になったようだ。

「Yahoo!ニュース」より

支那にとって北朝鮮にカジノなんて作られたらたまらないと考えたのだろうけれど、それでもこんな感じで面子を潰されて金正恩氏は平気なのだろうか?

沈む支那と北朝鮮

金正恩氏としては、ここまでされても支那にしがみつかねばならない理由が北朝鮮の現状にはあるのだろう。

北朝鮮側には米朝の非核化交渉が停滞する中で、「後ろ盾」の中国との連携をアピールすることで、米国に対抗する思惑がありそうだ。

北朝鮮にとって、支那はしがみつくための岩のように思えたのかも知れないが、しかし、その実、支那も経済的にも政治的にも苦しんでいる。

香港の件で過剰反応してしまった支那共産党だが、そこまで慌ててしまう必要性が何処にあったのかはよく分からない。

参考になりそうな記事はこれかな。

深センから香港に100万人が逃走…中国で研究成果を出版

2010年12月8日 12:34

 ジャーナリストで作家の陳秉安氏はこのほど、著書「大逃港(香港への大逃走)」を正式出版した。同書によると1950年代から80年代にかけて、100万人が中国大陸部から香港に逃げた。主な“脱出口”は深セン市で、同市郊外には、逃走中に銃殺された人の共同墓地があるという。中国新聞社が報じた。

 「大逃港」は22年間にわたる研究結果をまとめた書物で、100人以上に対する取材や収集した大量の資料などが反映されている。

 陳氏によると、中国大陸から香港への逃走は東西冷戦期にあって最大規模、最長期間の逃走現象だ。記録に残っているかぎり、始まったのは1955年で、特にに1957年、62年、72年、79年には大規模な逃走が発生し、計56万人が香港に逃げた。逃走者の出身地は、広東省、湖南省、湖北省、江西省、広西チワン族自治区など、全国12の省に広がるという。

「exeiteニュース」より

ちょっと前の記事だが、以前から香港が支那知識人の逃げ場になっていたという実情があって、これを支那共産党が苦々しく思っていたのは事実なのだと思う。

ただ、以前の香港はイギリスとの約束があったことと、支那にとっての巨大な集金装置としての立ち位置があったことで、下手に手が出せない地域であったことも事実。

相対的に深圳よりも利益吐出のレベルが低下したことで、支那にとっての価値が下がったことが、今回の騒ぎに繋がった可能性はある。

そして香港から逃げ出す資本

しかし、下手をうったことで、香港政府も支那共産党も窮地に立たされることになる。

香港は中途半端に民主主義の考えが根付いている地域である。故に、自らの「自由」が犯されるというリスクには敏感なのだ。

香港の富裕実業家が海外に資産逃避、逃亡犯条例を懸念

2019年6月17日 / 12:42

銀行家や法律専門家によると、香港の富裕な実業家が中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案への懸念を強め、個人資産を海外に移す動きが始まっている。

「ロイター」より

ところがそうしたメリットが失われつつある香港は、急速にその魅力を低下させているようだ。

支那から資産が海外に流出してしまうことは、支那共産党にとって避けなければならない話。しかし、香港には力が及びにくい部分があって、思う様には取締りが出来なかった。

だからこその容疑者引き渡し法改正案であるし、だからこそ今なのかも知れないが。

北朝鮮に習近平氏が訪れると何が起こるか?

ロシアに近づいていた北朝鮮

暗殺されるような大事件が発生するならばともかく、習近平氏が北朝鮮に遊びに行って何か起こるか?と言えば、大した動きがあるとは思えない。

基本的に、アメリカは北朝鮮を相手にしていないので、習近平氏が北朝鮮に行ったからと言ってトランプ氏に何かのメッセージになるとは思えない。

それよりも、ロシアとの関係なんじゃないかと、僕はそう考えている。

金正恩、ロシアに到着 プーチンと対米交渉について協議へ

2019年4月24日(水)19時00分

ロシアのメディア報道によると、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が24日、列車で国境を越えロシアに入った。

金委員長は核開発を巡る米国との協議が膠着する中、ロシアのプーチン大統領から支援を引き出したい意向だ。

「Newsweek」より

先日、ロシアに行って手酷く振られた金正恩氏だが、それでもロシアの日に祝電を打つなど、ロシアに対する働きかけを怠ってはいない。

金正恩氏が「ロシアの日」でプーチン大統領に祝電

2019年6月12日 15:40

北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)が12日、「ロシアの日」に際して同国のプーチン大統領に祝電を送った。朝鮮中央通信が伝えた。

「exciteニュース」より

これがどんな話に繋がるかは読み切れないが、探してみるとこんなニュースも。

ロシア正教会の代表団が訪朝

6/14 21:07

ロシア正教会のフェオファン大主教率いる代表団が14日、北朝鮮・平壌に到着した。朝鮮中央通信によると、代表団はこの日「万寿台の丘」に立つ故金日成主席と故金正日総書記の銅像に献花した。

「徳島新聞」より

北朝鮮高官ら、ロシア極東・北極発展相と歓談

2019年6月8日 14:22

北朝鮮の朴奉珠(パク・ポンジュ)朝鮮労働党副委員長と金才龍(キム・ジェリョン)内閣総理は7日、訪朝したロシアのアレクサンドル・コズロフ極東・北極発展相とそれぞれ会って歓談した。朝鮮中央通信が伝えた。

「exciteニュース」より

ロシアが北朝鮮を支援しているという話は、技術の面から見ても経済の面から見ても疑いようがない。

ロシアにとって北朝鮮は薄い盾ではあるが、弾避けにできる貴重な存在である。韓国の赤化はロシアにとって願ったりという事態であろう。

さておき、ロシアが自国経済が苦しいながらも北朝鮮への支援を続ける理由は、生かさず殺さず飼い殺しするのがロシアへのメリットに繋がるからだ。

習近平氏を自国に呼ぶというカード

一方で、北朝鮮に習近平氏を呼ぶことで、支那と北朝鮮との間の関係改善を進めたいという狙いと共に、ロシアへの牽制という意味合いもある。

「最強カード」切った正恩氏 本音は経済・食糧の苦境打開

2019年6月17日 23時24分

 【ソウル=桜井紀雄】米国との非核化交渉が停滞する中、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、最大の「後ろ盾」である中国の習近平国家主席を自国に招くという今取り得る最大限の“外交カード”を繰り出した。

「livedoor ニュース」より

いやしかし、それ以上に重要なのは宗主国の支那が北朝鮮を訪れるという動きが、金正恩氏にとって国内向けのメッセージとして大きな意味があるということだろう。

5ヵ月で80人 金正恩が「処刑連発」する理由

2019年6月17日 8時0分

6月2日、北朝鮮西部のミサイルや銃器の部品工場を視察。「幹部らの働きがダメで深刻」と酷評した。

「シャワーも出ないのか! 実に気分が悪い。大変失望した」

 6月に入り工場視察を続ける金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長(35)は、イラつきを隠そうとしない。施設の不備を見つけては不満をブチまけたという。「コリア・レポート」編集長の辺真一(ピョンジンイル)氏が話す。

「Livedoorニュース」より

北朝鮮経済はヤバイのだが、金正恩氏にとって指導力を見せつけなければ、もはや明日がないようなところまで追い詰められている。

アメリカと会談して延命したものの、実利は得られず、ロシアに行ったものの翌日早々に帰国するような冷たい反応に打ち震え、最後は支那である。

習近平氏にとっての訪朝

一方の習近平氏にとっても、今回の訪朝は特に害がある話ではなく、むしろここで北朝鮮が支那の言うことを聞くような切っ掛けになってくれれば、アメリカに対するカードになり得ると言う読みがあるのだと思う。

かつては韓国の告げ口おばちゃんクネクネを軍事パレードに招いて厚遇し、一方で北朝鮮からの使者を冷遇するような事をやったこともある。

ノコノコ支那に顔を出したクネクネは、アメリカに対するカードとしても便利であったのだろうし、金正恩氏を送り出すことを拒んだ北朝鮮を冷遇することで一石二鳥だと考えたのだろうといわれている。

しかし、いまや韓国は政治的なカードとしても支那にとって重要ではない土地となった。放置しても尻尾を振るような感じに躾けてあるので、放置しても問題無いと考えている節がある。一方反抗する金正恩氏に首輪をかける事は、メリットがあるだろう。人権問題においては支那に輪をかけて酷いことをやっている国だしね。

そんなわけでG20への牽制の意味がどの程度あるかは不明だが、まあ、やればやっただけの意味はあるのだろう。

追記

この記事に果たして関係あるニュースなのかどうかは分からないが、AFPがこんな不可解なニュースを報じている。

岩石発破で地震発生 中朝国境付近

2019年6月18日 3:48

中国北東部吉林(Jilin)省で17日、岩石を発破するための爆発が2度あり、中国と北朝鮮の国境付近で小規模な地震が発生した。中国の当局が明らかにした。

~~略~~

琿春市政府は中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」上で、爆発は吉林隆燁爆破有限公司(Jilin Longye Blasting Company)が岩石発破施設の「製造上の必要性」により引き起こしたものと説明した。

「AFP」より

えーっと、原因が分かっているのであれば報道する必要性を感じない話なんだけども、あわせて「北朝鮮の核実験」の話をしたのはどう言う意図なんだろうか。

どうにも報道の内容と、意図が噛み合っていないような。

コメント

  1. 河太郎 より:

    冒頭を読んでいてチラと思いました。
    庭先にカジノされるとパクるた税金を
    湯水ごとく使われる…と慌てるのにもお笑いですが…カジノすか?
    トランプとの三角関係があるのでは?
    トランプ氏も不動産屋でカジノ利権とはズルズルでないすか?
    カリアゲが核を放棄は有り得ませんけど、北朝鮮にカジノ建設する話に一枚噛んだら……てな話はなかったんですかね? 最近の急展開になる前の一時的な軟化の時ですけど。
    ま、最近は罵りあいしていた時より、ぐっと王手が迫るてるようですが。
    一時的に甘々になった時に、カジノ建設が持ち出されていたような気がします。考え過ぎですかね?
    マフィアと娼婦のペレストロイカ時代を観ているので、なーんか疑うてしまうのですね(笑)

    • 木霊 より:

      なるほど、面白い分析ですね。
      確かにトランプ氏がカジノの話を出していたようには思いますが、北朝鮮にカジノという発想はマカオに近い形で、ということなのでしょう。
      香港が燃え上がっているのに、マカオと似たような発想の施設を作られては、共産党支配が緩む、と考えたのかも知れません。
      裏社会との繋がりも整理したいのですが、僕では力不足です。

  2. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    >前例はあるが、胡錦濤が北朝鮮を訪れてから14年ぶりの出来事だということである。

    何とこのタイミングですかァ~、どんな思惑があるんでしょう。

    >基本的に、アメリカは北朝鮮を相手にしていないので、習近平氏が北朝鮮に行ったからと言ってトランプ氏に何かのメッセージになるとは思えない。

    でしょうねェ~、特にアメリカのオプションで消えていない北朝鮮への軍事行動には、なんら影響を及ぼさないんじゃないかなァ~。

    >一方の習近平氏にとっても、今回の訪朝は特に害がある話ではなく、むしろここで北朝鮮が支那の言うことを聞くような切っ掛けになってくれれば、アメリカに対するカードになり得ると言う読みがあるのだと思う

    ロシアも支那も最低限の捨て駒又は保険としてしか見ていないって事...、そう理解していいんじゃないかと思いますね。
    それはともかくとして、朝鮮半島は何か静かすぎてかえって臭くなってきた感じがするんですが...。

    • 木霊 より:

      朝鮮半島は世界の流れから切り離されつつありまして。
      彼らの中では色々あるのでしょうが、朝鮮半島自体が世界のリスクにしかならないので、放置で良いかも知れません。