報道を見かけない日米豪印協議

アジアニュース

メディアが報じていない気がするのだが、先日、日米豪印協議が行われた。

外務省のサイトでは広報されているんだけどね。

【報道発表】日米豪印協議

報じないのは余程都合が悪いのか、別の理由があるのか。

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日本の連結性構想

知られざる構想

第二次安倍政権が始まった時に、セキュリティダイヤモンド構想というものが積極的に報じられた時期があったが、連結制構想に関しては耳にしなかった。

しかし、貿易と貿易には密接な関わり合いがある為、セキュリティダイヤモンド構想だけでは片手落ちである。その辺りについて報じているニュースが無いかな?と思って探してみたが、あるにはあった。

安倍首相、中南米に向けた新たな3方針(連結性強化)を提唱

2018年12月03日

G20首脳会議でアルゼンチンを訪問していた安倍晋三首相は12月1日、首都ブエノスアイレスで開催された日本とアルゼンチンの国交樹立120周年記念式典で、マウリシオ・マクリ大統領とともにあいさつを行った。

~~略~~

安倍政権における対中南米政策については、2014年8月に開催された「日本・ブラジル・ビジネス・フォーラム」における安倍首相の講演において、日本が中南米と相携えて協力するために、3つの「Juntos(フントス:共に)」(「発展を共に」「主導力を共に」「啓発を共に」)を指導理念として提唱した。今回のスピーチでは、次のステップとして、日本と中南米の3つの「連結性強化(経済、価値、知恵)」を提唱したことが注目される。

「ビジネス短信」より

この記事では2014年8月の安倍氏の講演において提唱されたとあり、2018年にはその次のステップを示したとされている。

コレに関しては別のサイトでも紹介されていたので、リンクだけ貼っておこう。

日・中南米「連結性強化」構想 : 在ニカラグア日本国大使館

さて、その中身について説明されているサイトがあるので、ちょっと整理していきたい。

日本の国際協力について

よくニュースで日本が外国に対して経済支援をした、というようなニュースを見かける。そして、これに対して日本人に支援してくれ、というような主張をする人も見かける。個人的には僕にくれ!と、その様に思うのだが、それはさておき、何も考えずにばらまいているという風に映るのはある意味仕方が無いだろう。

ODA白書,参考資料集,年次報告

大雑把に説明すると、戦略的にやってますよ、と言う話なんだけどね。

大戦略の無い政治家の思いつきで行動しているのでは無いと言うことが分かるだけでも、この話を紹介することには価値があると思う。

日本のシーレーンを守るためには色々やっていますよ、という話だし、そこが狙われればクリティカルな事になっちゃうのだ。

インド太平洋構想のニュース

記事を探してみると、こんなニュースも過去にはあったようだ。全く気にしていなかったんだけれども。

インド太平洋構想、日米豪印ネットワーク強化を

2018/11/15(木)

安倍晋三首相はシンガポール、オーストラリア、パプアニューギニアの3カ国歴訪に向かった。訪日したペンス米副大統領との会談では、日米が「公正なルールに基づく、自由で開かれたインド太平洋地域の経済発展を実現していくことを再確認」しており、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議やASEANと日米中などの首脳が出席する東アジアサミットでも中国に対して強い姿勢を打ち出すべきだ。

「Viewpoint」より

この記事では支那包囲網というセンテンスで語られているのだけれども、多分切り口はちょっと違う。

日本政府の狙いは支那を追い落とそうという話では無く、自国の利益を守ろうという視点である様に思う。

これらの国々のネットワークを強化して地域の安保・経済を主導し、中国にも自由で公正な経済ルールの順守を促したい。

「Viewpoint」より

つまり、支那に「自由で公正な経済ルールの遵守を則する」という話は結果論でしか無く、それは即ち支那が傍若無人に振る舞っているから、止めさせたい、と、そういう話になる。

フランスやイギリスが首を突っ込みたがる

そういえば、こんな面白いニュースがあったね。

フランス インド太平洋安保に名乗り 日豪印との連携軸に 中国の覇権に対抗

2018.7.15 22:08

フランス政府は、12~14日の河野太郎外相の訪仏中、インド太平洋の安全保障で日仏協力を強化することに合意した。マクロン仏政権は日本、インド、オーストラリアの3カ国との防衛協力を軸に、中国による海洋覇権の拡大を牽制する姿勢を鮮明にしている。

「産経新聞」より

こちらの話は「安全保障」の話で、もう一つが経済の話だ。

安倍首相、ブレグジット後の英国をTPPに歓迎と 英紙に

2018年10月8日

日本の安倍晋三首相は、欧州連合(EU)離脱後の英国を「両手を広げて」環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に歓迎すると英紙フィナンシャル・タイムズに述べた。首相はさらに、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との首脳会談や、改憲議論に決着をつけることに意欲を示した。

安倍首相は、ブレグジット(英国のEU離脱)によって英国は欧州への玄関口ではなくなるものの、「世界的な力」をもつ国であり続けると話した。さらに、英国とEUに、「合意なし」ブレグジットを避けるよう「見識」を活用してほしいと呼びかけた。

「BBC]より

この2つのニュースは、連結性構想とセキュリティダイヤモンド構想の2つが結びついていると考えれば、随分と意味が変わってくると思う。

そんな訳で、日米豪印協議の記事を見かけないからどうしたんだろうという話から、少し枠を広げて連結性構想の触りだけ紹介してみた。何しろ、セキュリティダイヤモンド構想と同様に、これが軌道に乗れば日本は大きな利益を得ることになる。

だけど、この手の話、報道されないのは何故なんだろうね。

コメント

  1. とくめい より:

    ここに一帯一路構想を重ねると……まぁ、報道されないのはそういうことでしょう。

    まぁ、一応擁護してみれば、現在のニュース番組というのは1つの話題を深堀していくほどの時間もないし、こういう長期的な「地味」な情報は取りあげるにしても商業的なうまみがない、ということでしょう。少なくともTVやラジオでは取り合げない。
    せいぜいが新聞の国際欄の隅に小さく載る程度の記事じゃないですかね?

    • 木霊 より:

      なるほど、カウンター一帯一路構想と言っても過言ではない話ですし、やっている事はまさに。

      そして、ニュースの深掘りをされると、僕の出番が無くなるので、今の感じでお願いしたいところです(苦笑
      まあ、このブログでは「深掘り」というより、「紹介」に近い話なんですがね。

  2. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    一目瞭然の図でご紹介いただきありがとうございます。
    支那の真珠の首飾りとモロに被る範囲なんですね、違いは邪な軍事拠点化の野望があるかないかだけって感じ。
    でも、支那の神経を逆撫でしているだけでも評価すべきでしょう。

    >大戦略の無い政治家の思いつきで行動しているのでは無いと言うことが分かるだけでも、この話を紹介することには価値があると思う。
    >日本のシーレーンを守るためには色々やっていますよ、という話だし、そこが狙われればクリティカルな事になっちゃうのだ。

    「何もやっていない弱腰・日本の恥」とまで揶揄されている外務省なんですから、ちゃんと戦略的にやっている事をもっとアピールしていいと思いますねェ~。
    マスメディアが偏向してこういう大事な事から目を背けるのは、今に始まった事じゃないからアテにしないで、予算委員会などで粘り強くイシュー化して欲しいもんです。
    少なくとも自民党の外務委員会(名称は合っているか???)なんかが、積極的に発信する場を増やすべきと思いますね。

    特に支那の一帯一路戦略はアジアに危機をもたらすから、日本は周辺国の協力を強化する為と問題提起すれば、多くの国民は支持するんじゃないかな?
    安倍ちゃん・太郎ちゃん(河野)が積極外交で世界中を飛び回り、発展途上国の首脳を招き歓待して親日国を増やそうと努力しているのですからね。

    僕は日本のベトナムのダナン港改良にアメリカが便乗して海軍基地を設置し、海兵隊を含む5000人以上の遠征打撃群を駐留させれば(在韓米軍再編で人員を充てる)、支那の南シナ海の人工島軍事基地の脅威は激減されると考えています。
    支那の大反発は必至ですが「今機会を逃すと二度とチャンスは訪れない」...、一触即発の危機を招いたのは支那の約束破りによる横暴な戦略だと、英仏を巻き込んでプレッシャーを与えないといけないタイミングと思う。

    それでも狡猾な支那は必ず息を吹き返し世界と対立すると思いますから、油断大敵なのは変わりません。

  3. まり より:

    トヨタの逆張りは大丈夫かしら?
    水素だから、お目こぼしされるのかな?
    でも、枠外の怪しい方とお付き合いが深くなると、
    米共和党にカラテカみたいに放逐されるかも。

  4. まり より:

    トヨタグループのアイシンの中国子会社がUL食らったとの情報あり。電池関係が、潜水艦への技術提供の恐れ在りと判断された様子。事実関係確認中。