有事作戦統制権、韓国に返還される流れに

北米ニュース
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追記

コメントを頂いて思いだしたのだが、ソウルのアメリカンスクールが閉鎖したというニュースも過去にはあったね。

ソウルのアメリカンスクール“閉鎖”にみる米国の意思…在韓米軍撤退への布石 室谷克実氏「朝鮮有事を想定した動きか」

2018.11.26 18:00

 在韓米軍が「ソウルのアメリカンスクールを閉鎖する」と発表した。龍山(ヨンサン)米軍基地の返還に伴う措置だが、「移転」ではなく「閉鎖」としたところに、米軍側の意志を感じる。韓国最高裁による自称・元徴用工をめぐる異常判決などで、日本政府は韓国を見限ったが、米国も「従北・無法」の文在寅(ムン・ジェイン)政権を見放しつつあるのか。
 発表文は16日に出された。「在韓米軍と米国防省傘下の教育活動部門とが協力し、2018~19年の学年末に閉鎖する」との内容だった。
 在韓米軍は今年6月、司令部をソウル中心部の龍山基地から、約60キロ南方の平沢(ピョンテク)のハンフリーズ基地に移転している。

「iza」より

さて、この記事は、アメリカンスクールの閉鎖の「意味」について言及したものだ。

アメリカンスクールとは、在韓米国人の子供達が通うための学校で、基本的には士官や外交官の子供が通う。この記事では米軍が閉鎖するという発表をしているので、兵士の子供が通う場所なのだろう。

そして、そうした学校が不要であると判断したと言うことは、記事にあるように平沢市の基地に移転するに伴う措置だと考えられるが、「移転」ではなく「閉鎖」であるところに「意思を感じる」と評されるように、非常にメッセージ性の高い決定である。

米韓合同軍事演習、再開の必要性は現時点でない=米国防長官代行

2019年6月3日 / 09:47 

シャナハン米国防長官代行は2日、北朝鮮との外交努力を後押しするために停止している韓国との主要な合同軍事演習について、現時点では再開する必要性はないと語った。ソウルへの同行記者団に対して述べた。

「ロイター」より

こちらのニュースは昨日のニュースで、これがまた凄い。

「合同軍事演習」について「現時点では再開する必要性はない」とな。冒頭の記事では 合同危機管理演習(CPX) はやるというので、机上演習はやるけれども、実際に兵士を動かしての演習をしないと。

しかし、演習をしないというのは「危機に備えない」という意味なので、その期間が長引けば、米韓連合での作戦はそもそも実行不能と言うことになる。

凄い事言われていると思うんだが、大丈夫か?

その上、有事作戦統制権を返還するというのだから、「オマエラで勝手にやれ」と言われているのと同義である。そして、ムン君はそれに大喜びだということに。

韓米連合軍司令部が平沢米軍基地へ移転、有事の連合防衛態勢に支障はないのか

Posted June. 04, 2019 09:25,   Updated June. 04, 2019 09:25

韓国と米国が3日、国防長官会談で、韓米連合司令部を平沢(ピョンテク)の米軍基地(キャンプ・ハンフリーズ)に移転することで合意した。戦時作戦統制権(戦作権)の返還後、有事に韓米両国軍の共同指揮部になる未来連合司令部も、平沢米軍基地に置くことを決めた。韓米は当初、未来連合司令部本部をソウル龍山(ヨンサン)国防部内に置くよう了解覚書(MOU)を締結した。しかし、一年で突然にこれを覆したのだ。

「東亜日報」より

東亜日報は危機感を募らせているが、その理由がちょっと面白かった。

ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官は昨年11月に赴任すると、在韓米軍の分散勤務による非効率性などを理由に平沢移転を主張した。エイブラムス氏の主張はトランプ米大統領の裁可を受けているという。国防部は、「このような措置が連合司令部の作戦効率性と連合防衛態勢を向上するということで共感した」と説明した。しかし、戦作権返還という安保システムの根本的な変化もあり、電撃的に修正された韓米連合軍司令部と未来連合司令部の駐留場所の変更は、有事の連合防衛態勢に対する懸念を抱かせる。

「東亜日報」より

米韓連合軍司令部と、未来連合司令部の駐留場所が平沢に置かれるとなると、韓国軍がソウルに配置している基地との連絡が上手く行かない懸念があるという風に言及しているのだが、しかし、多分心配するべきはそこでは無い。

韓国軍が在韓米軍を動かす、などということは、そもそもできないワケで、この決定は、事実上の在韓米軍撤退を意味する。

単に、韓国軍を米軍が監視している、と、その程度の話になってしまう可能性も否定できない。

トランプ、在韓米軍駐留経費負担は「膨大な損失」

2019年5月10日(金)17時30分

米朝の非核化協議が行き詰まり、北朝鮮がミサイル発射を再開したタイミングだというのに、ドナルド・トランプ米大統領は在韓米軍駐留経費負担に大いに不満だ。
韓国の聯合ニュースが報じた韓国軍の発表によれば、北朝鮮は5月9日16時30分、新五里(シンオリ)ミサイル基地の北部近郊、亀城(クソン)から、短距離ミサイル2発を発射したという。ミサイルは2発とも東シナ海に落下した。5月4日に日本海に向けてミサイル数発を発射したのに続く挑発だ。同国の国営メディアは5日、ミサイル発射は通常の攻撃訓練の一環であり、地域の緊張関係を悪化させてはいないと報じた。
トランプは5月8日夜、フロリダで行われた集会で支持者に対し、アメリカは「とても危険な」地域にある「とても裕福な」国を守るために50億ドルを負担していると述べた。具体的な国名は挙げなかったが、韓国を指すとみられる。

「Newsweek」より

これが5月のニュースだが、トランプ氏は本気だ。

韓国に金を撒く気は、トランプ氏にはない。トランプ氏は韓国防衛はアメリカの利益にならないと考えているのだろう。

ここ最近のニュースを繋ぎ合わせて考えても、韓国に碌な未来は用意されていないような気がする。大丈夫かなぁ?

追記2

追記にしようか新しい記事にしようか迷ったが、まあ、追記でいいや、韓国の話だし。

第2朝鮮戦争が勃発すれば韓国隊長が連合司令部を指揮

2019年06月04日07時44分 

戦時作戦統制権(戦作権)が韓国軍に転換された後、韓米連合軍司令官は韓国軍の4つ星階級章将軍(隊長)が引き受ける。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官とパトリック・シャナハン米国防長官代行は3日、ソウル国防部庁舎で韓米国防長官の会談を開き、このような内容に合意した。 

「中央日報」より

有事作戦統制権の移管に伴って、韓国軍が米軍に指示を出す恰好になるという、ちょっと荒唐無稽な感じの話もあったが、現実的にはそうはならないだろうと、その様にコメントでもかかせて頂いた。

  それでも韓国軍司令官の連合司令部指揮は韓米の戦力の違いのため、垂直的関係ではないという見方が多い。政府消息筋は「司令官と副司令官の席が変わったが、今後も韓米の大統領と国防長官の指針が両国の合同参謀を通じて連合司令部に下りていくため、垂直的指示というよりは相互協議の構造になるだろう」と説明した。 

  特に、米国が韓国に提供する核傘など戦略資産の統制問題は今のように連合司令部とは別に米国が独自に行使すると予想される。牙山(アサン)政策研究院安保統一センターのシン・ボンチョル・センター長は「戦作権が転換されても韓国は情報・監視・偵察(ISR)や戦略資産など軍事的に米国に多くのことを頼らざるを得ない」として「韓米同盟の重要性はそのまま維持される」と指摘した。韓国政府は現政権の任期最後の年である2022年戦作権転換を終えるという計画だ。 

「中央日報」より

中央日報もその様に考えているようで、結果的には相互協議の構造になると指摘している。

そりゃそうだろう。韓国軍がアメリカ軍の内情を把握して指示を出せるとは思わない。そもそもアメリカ軍が保有する情報を韓国軍が十全に利用することは、システム的にも能力的にも無理だろう。

  米国が連合司令官を韓国軍に明け渡すと確約するにつれ、防衛費分担金の引き上げが請求書に上乗せられるだろうという見方がある。韓東(ハンドン)大学国際地域学科のパク・ウォンゴン教授は「米国にとっては韓国が連合防衛体制を主導する権限をさらに多く持つことになれば、当然韓国の負担もさらに増えるべきだと要求するだろう」と話した。

「中央日報」より

そして、この様な危惧をしているが……、寧ろ米軍が戦略的に撤退して維持費が減る可能性というのを考えないのかねぇ。

ムン君は喜んで兵力を削りそうだけれども、

コメント

  1. >一方で、そんな状況下において、当初は連合国軍が作戦統制権(当時は作戦指揮権)
    >を持っていたが、1978年に米韓連合司令部に承継される。

    この部分に関しては「当初は国連軍が」のほうがよいかと思います。
    「United Nations」は(WW2における)「連合国」の意味もあるので「連合国軍」と訳せますが、ちょっと問題あるかと。

    • ご指摘ありがとうございます。
      確かに国連軍という方が正しいのでしょうが……、アレも正規の国連軍というわけでは無かったようですね。
      言葉というのはなかなか難しいですね。

  2. >作戦統制権の返還
    なんか韓国の皆さんは、これにより「韓国の指揮下に米軍が入る」
    と言ってはしゃいでいましたね。
    米軍が韓国を撤退する準備だ、とは、あまり思わないようで。
    「アメリカンスクールの閉鎖」について特に騒いでいなかったと記憶していますが、
    「家族持ちの軍人(士官クラス?)がいなくなるかも」ということですから、
    大きいシグナルに思えるんですけどね。。

    • 形としては韓国軍の指揮下に米軍が入る様に思えますが……、実際にはそうなら無い気がします。
      アメリカ軍が、他国の軍隊の指示を受けて動くわけが無いと、そういう風に思いますよ。

      あと、アメリカンスクールの事も追記として書かせて頂きました。重要な情報ですね。

  3. 米韓同盟による在韓米軍の紛争介入には、議会の承認が必要となるみたいよ。つまり、国連軍として、駐韓していた米軍は、統帥権を韓国に渡した時点で、もう、国連軍ではなくなったと考えた方がいいかも。そして、もし万が一の事態が発生しても、責任は統帥権を持つ者となるなら、フリーハンドになったも同然かしら?こわい・・

    • 議会承認は当然必要なんですよね。
      しかし、それは多分、現状、有事作戦統制権を有していない韓国においても同じだと思うのですよね。
      まさか、韓国議会、或いは韓国政府の承認を得ないで韓国軍が動く構造になってはいないでしょう。現実的には、アメリカに指揮権を丸投げして、それに従うという形にはなるんでしょうけれどね。
      では、立場が入れ替わったアメリカ軍がどうするかというと……、アメリカの議会は韓国軍の言いなりになって動く在韓米軍の存在を許さない気がするんですよね。
      この辺り、法的根拠を確認したわけでは無いので、正しいかは分からないのですが。

      それが正しいとすると、米韓軍事同盟は維持する可能性は、まだ欠片ほど残っていたとしても、作戦司令部の存在はお飾りに成り下がる未来が見えているという事なのでしょう。

  4. 元々、米韓連合司令部の指揮系統は①南朝鮮大統領が国防長官を通じて統帥権発動→②合同参謀本部議長を通じて作戦指揮権を行使する→③米韓合同参謀本部は米韓の大統領と国防長官の指示を受け、戦略指針と作戦指針を米韓連合司令官に指示する→④米韓連合司令官はこれを受けて反撃作戦を遂行する、となっていたはずです。(Wikipediaから引用)

    建前上とはいえ米韓連合司令部(在韓米軍司令官兼務)には有事といえども、在韓米軍単独で軍事行動を起こすことはできなかったと僕は解釈しています。(もちろんいざとなったらアメリカは許さないでしょうけど)
    平時ならともかく有事(第二次朝鮮戦争)となったら、南朝鮮トップの判断次第で2.8万人の将兵が身動き取れず危険にさらされる可能性があるって事ですね。(特に今のトップが文クンなんですから余りにもリスクが高すぎ)

    イマイチ役割が判らなかった横田基地の国連軍後方司令部なんですが、これはアメリカ太平洋軍の隷下にあり、危機にさらされた在韓米軍支援・在韓アメリカ人救援・戦争への直接介入を判断するのではないでしょうか。(国連の承認が必要とは思いますけど)
    つまり、今の流れは南朝鮮の意向など無視して、「やる時はやるぜ!!」という外堀固め...。

    韓米連合軍司令部本部を平沢基地に移動させたのは、朝鮮半島有事発生の時に国連軍に転換し、在韓米軍+在日米軍を動かすのが目的じゃないかなァ~。

    在韓米軍2.8万人のうち陸軍2万人と極端な構成なんですが、その主力は平沢基地防衛と大邱基地に配備されています。
    朝鮮半島有事には陸軍の前線配置は考えておらず基地防衛に特化、第7空軍による空爆で緒戦をしのいだ後に、在日米軍の空海軍+グアムの空軍による圧倒的制圧ってシナリオと想像しています。

    南朝鮮は軍事主権回復などとハシャイでいる場合じゃなく、自前で防衛できなければ首都はもちろん38度線の都市も壊滅する危機にあると認識したほうがいいと思う。

    • おっと、Wikipediaにそんな事が書いてあったのですね。

      平沢基地に米軍の機能を移動させた理由は、実効性を高めると共に、韓国軍と共に沈むつもりは無いという意思表示だと思います。
      平沢基地からであれば、海路を使って陸軍を早期に撤退させることも可能ですから、状況悪化と見るや、本当に米軍が朝鮮半島からいなくなる可能性が高まったと、その様にも考えるべきのように思います。
      韓国軍がはしゃぐような状況ではないというご指摘はその通りだと思います。

      • 木霊さん、レスありがとうございます。

        >平沢基地に米軍の機能を移動させた理由は、実効性を高めると共に、韓国軍と共に沈むつもりは無いという意思表示だと思います。

        そうですね、ソウル&38度線防衛の主力である東豆川基地の第210火力旅団も平沢基地に撤退予定とか...、これで漢江以北には米軍はいなくなりますからね。
        「アメリカ陸軍はソウルがどうなろうと知ったこっちゃない、平沢基地防御&撤収と在韓アメリカ人の避難が最優先」、と完全宣言した同然と思っています。

        さてその際、南朝鮮軍はソウルや38度線に侵攻した北朝鮮の火砲や特殊部隊を単独で撃退できるのか、それとも朝鮮戦争で僅か2日で逃げ出した悪夢の再現となるのか...?
        なかなか、興味深いところかな?

        P.S.
        >議会承認は当然必要なんですよね。

        これは日米安保が発動される要件でもアメリカ議会の承認が必要なのと同じで、日本の平和ボケが無条件でアメリカが来てくれると妄信しているのですから笑えませんね。
        有事が始まったら明日駆けつけてくれる訳じゃない。

        特に支那の尖閣侵略なんかでは緒戦は日本単独で断固対抗し、その後にアメリカ参戦というシナリオしかない籠城戦すら成功しないでしょう。
        はっきりしないアメリカとの同盟関係下でさえ(利用されている節もあり)、緒戦で国を守り切るという覚悟の台湾を見習うべきじゃないかな。

      • 撤退の場合、それは北朝鮮との「平和条約」「朝鮮戦争の終結宣言」とバーターになりますか?
        それはあり得ないような……議事から思うに、「撤退」は米軍属の「家族」らを後方に下がらせる……「先制攻撃可能」の手段であると思えるので。
        ムンムンはしてやったり…と考えるでしょうが、撤退さえすればアメリカは先制攻撃できる。
        後難の憂いなく……

        すると横田基地にある「朝鮮国連軍」の後方指令部はどうなる?
        確か朝鮮戦争時に「朝鮮国連軍地位協定」なる協定が結ばれているはず。日本は北朝鮮と戦う為の「多国籍軍」の一員で、この「協定」は未だ生きているはずです。だから横田基地に後方指令部が残存しているはず。
        正式にアメリカと北朝鮮の間で
        平和条約が結ばれるまでは、国際法上は「戦争」は継続してるですよね?
        つまりこの地位協定も「生きて」いる事になる!
        これが残る限り、アメリカは日本との安保条約による事前協議など抜きに「攻撃」できる!
        そして我が祖国は、朝鮮国連軍に対して、ホワイトビーチ、嘉手納、普天間、佐世保、横須賀、座間、横田の基地を提供する義務がある!
        いや、パヨク的に「米軍かいるから狙われる」理論でなく。
        70年以上、アメリカの核の傘で繁栄してきた以上、筋として協力せざる得ない!
        当然に「備え」るべきです!
        必ず標的にされてますから!
        ムンムンは「攻撃ある時には北朝鮮へ伝える」と裏切り発言を公にしてますからね。
        そういう危機的な状況下ですから、朝鮮国連軍が解体されるのか、継続するのか?
        そこは脱半島が確実になった以上、注目して耳を長くしないと!